按摩・マッサージ・指圧の基礎
按摩の基本手技
@軽擦法 A揉捏法 B叩打法 C圧迫法 D振せん法 E運動法
F曲手(叩打法の変形で混合手技である。車手・挫手・突手・横手・柳手など)
マッサージの基本手技
@軽擦法 A揉捏法 B叩打法 C圧迫法 D振せん法
E強擦法(揉捏法と軽擦法の混合手技であり、渦巻き状・らせん状強擦法など)
指圧の基本手技
@押圧操作 A運動操作
指圧の基本圧法
@通常圧法
A衝圧法
B緩圧法
C持続圧法
D吸引圧法
E振動圧法
按摩・マッサージ・指圧の五作用
@興奮作用: 短い弱い刺激をする事により神経系を興奮させる。
A鎮静作用: 長く強い刺激をする事によりリラックスさせる。
B反射作用: 体表へ現れる反射帯、圧診点、撮診点、などの異常部位を施術して内臓や他の関連部位への反射を起こさせる。
C誘導作用: 患部施術不可の時、近位部を施術する事により、滲出物や出血などを誘導させる。
D矯正作用: 関節周囲の筋肉・靭帯・軟部組織などの癒着、短縮を施術する事により、ROMを改善し関節機能異常を治す。
神経線維の分類
種類
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直径(ナノメーター)
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伝導速度 m/秒
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髄鞘
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A
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α
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12~20
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60~120
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有髄
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β
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8~10
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30~80
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γ
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2~8
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15~55
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δ
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1.5~3
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6~30
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B
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3
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3~15
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有髄
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C
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1
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0.3~0.8
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無髄
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感覚線維の分類
種類 起源となる感覚器 直径 伝導速度 上表との対応 |
Ia 筋紡錘
12~21 70~120 Aα
Ib 腱紡錘 12~21 70~120
Aα
II 筋紡錘,触・圧受容器 6~12
30~70 Aβ
III 冷・痛受容器 1~6
12~30 A δ
IV 温・痛受容器 1以下 0.5~1 C
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速い痛み
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遅い痛み
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感覚の性質
局在性
潜伏時間
受容器
神経線維
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刺す・鋭い痛み
明確
瞬間的
高閾値機械受容器
主にエーデルタ線維
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うずく・鈍い痛み・灼熱痛
不明確
潜時0.5~1秒
ポリモーダル侵害受容器
主にC線維
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アルント・シュルツの刺激法則
「弱い刺激は生物機能を鼓舞し、適度の刺激はこれを亢進し、最も強い刺激は
これを停止する」
ゲート・コントロール説
この説によれば、知覚は太い神経線維(Aβ)および細い神経線維(Aδ・ C)により運ばれて、脊髄のT−細胞(transmission
cell=5層)に入り、ここから脊髄を上行する。一方脊髄後角にある膠様質(substantia
geiationsa,S.G=2・3層)は、これらのインパルスがT−細胞に入るところで
前シナプス抑制をかけている。つまりS・GはT−細胞への入口の門を狭くしていると考えて良い。そして太い線維のインパルスはS・Gを刺激し、門をいっそう狭める様に働き、一方細い線維のインパルスはS・Gを抑制するので門を広げるように働く。
太い線維
細い線維
中枢側
関門抑制系説
シナプス前抑制機序
軸索1
シナプス3
軸索2
軸索1の末端が興奮する前に軸索2のそれが興奮すると軸索2の末端からの伝達物質が軸索1の末端の脱分極の程度を減少させる。このため軸索1の末端の活動電位が小さくなり伝達物質の放出が減少し、その結果ニューロン3の興奮が抑制される。
生体におよぼす作用
循環器系におよぼす作用
@心臓
ハーゼロック実験:胸部の振せん、背部・腰部の振せん・叩打法は2・3分で
心臓の収縮力を増し、脈拍減少し、血圧増加する。
ツェルマーク・ヘーリング反射:頚動脈動洞部の圧迫は迷走神経を刺激して
心拍動を緩やかにし血圧を下げる。
アシュネル眼球反射:眼球圧迫は三叉神経(眼神経)より迷走神経を介して脈拍を減少させる。
A血管・リンパ管
ゾンメルブロード実験:マッサージ直後は器官内圧が高まり、一過性に血圧は上がるが次に血管は緩み動脈血流は促進し、次いで全身の循環が促進する。
静脈に対しても求心性の手技により静脈管を圧迫し血流を促進させるため毛細血管の循環を促進させる。
組織間隙に出た組織液の毛細リンパ管への流入が促進される。
B血液
白血球・赤血球が増加する。特に白血球の増加の報告が多い。
神経系におよぼす作用
@体性神経系
神経マッサージ:神経鞘内の血行は良くなり神経組織の新陳代謝を盛んにし 神経機能を調整する。
神経伸展法:神経の伸展による強刺激とシュワン鞘内の狭窄、神経線維の圧迫により鎮静的に作用する。
運動神経:麻痺性の疾患には軽い刺激で機能を亢進させる。
痙攣性の疾患には強い刺激(圧迫法など)で機能を鎮静させる。
A自律神経
体性―体性反射
内臓―体性反射
内臓―内臓反射
体性―内臓反射:腹部指圧は胃腸運動抑制
皮膚におよぼす作用
筋肉におよぼす作用
関節におよぼす作用
消化器におよぼす作用
呼吸器におよぼす作用
全身におよぼす作用
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