渺々たる 1月 下旬 編
1月21日(金) 何でお前がここにいる
昨日の帰り道のことである。いつも1時間半もかけて帰る途中に、時々寄る大きな電器屋がある。
パソコン関係のものもそこそこ置いてあるのでたまに寄るのだが、この間から大がかりな
改装工事をやっていた。ふと見るとどうやら明日オープンらしく花輪を設置していたのである。
看板等を見ると、嬉しいことにパソコン中心の家電屋になるらしい。よーし、明日の学校帰りに
寄ろうと思っていたのだ。
そして今朝その道を朝6時半ぐらいに通ると...なんともうやっている!すごい車と人手で
ごったがえしているのだ!とっさに頭の中で計算してしまった。ここから学校まで車で40分。
朝のうちにやろうと思っていた仕事は、あれを3時間目の空き時間に、これは5時間目でも
間に合う...よし、遅刻しないで行ける!寄ろう!というわけでオープン初日6時開店の
お店に寄ってしまったのだ。
それがこんな朝早くからオープンなんて、たいした事がないだろうとたかをくくっていたら
とんでもない、すごい人混み。オープン記念ということでめちゃくちゃ安いのだ。CD-Rメディアも
10枚セットで100円とか、プリンター類も軒並み秋葉原価格より1万円ほど安い。買おうと
思っているハードディスクも意外に安いのだ。よーし!これを機会に買おうか...と思って
レジを見てみると、パソコン関係のレジは長蛇の列!それもみんなプリンターやらCD-Rドライブ
やら、大物をいくつも抱えている。レジにたどり着くまでにどうみても30分はかかりそう..。
これでは遅刻してしまう。泣く泣く諦めた。でも手ぶらで帰るのは悔しいので、修学旅行の記録用に
使う8ミリビデオテープだけ買いました。すると
「あれ?O-TEACHER!」
ふと見ると、いつも教えている4組の生徒。よく見ると私服で山ほど商品を抱えている。
「何でここにいるんですか?」
「いや、ちょっと登校途中に寄ってみたんだけど、お前こそ何してんだよ。」
「えっ?あの、その...。」
この店は学校からかなり遠い。この店の近くに自宅があったとしても、着替えて駅に向かって
バスに乗り継いで登校したとしても、けっこうギリギリなはず。
「お前、遅刻したら、その商品没収だからな。」
買い物が出来ない恨みは恐ろしい(笑)
1月25日(火) 瀕死の私
今日は一体いつなのでしょうか。というぐらい死んでいました。いやー、罹っちゃいましたよ
インフルエンザ。とは言ってもまだ完治していないんですけど、なんとかキーボードをたたく
ことができるようになりつつあります。現在の熱37.2度。そのため日記の更新どころか
学校にも行けなくて本当にマジでやばかったです。明日は何とか行けそう。ていうか行かねば
ならない。
先週来ずっと風邪気味だったので気をつけてはいたのですが、土曜の夜中に突然の悪寒。熱を
計ってみると39度!速攻で風邪薬飲んで暖かくして寝たのですが全然だめ。始めは風邪が
悪化したのかと思っていたのですが、日曜日になっても全然熱が下がらず、いくら解熱剤を
飲んでも38.5までしかいかず、薬が切れる頃になると再び40度近く。日曜日の昼間は
ほとんど意識がなく危なかったです。そこで急患として、最近出来た医者に行って来ました。
休診だというのにわざわざ診てもらい、最新の検査法で調べてもらうと...やはりA型の
インフルエンザと判明。処方箋を書いてもらいすぐ薬局へ。もうこの時点でも意識があまり
なくどう帰ったか定かではない。インフルエンザ薬、風邪薬、抗生物質、胃薬、解熱剤と、
薬のフルコースを服用。それでもなかなか良くならずずっと臥していました。そしてやっと
今頃になって熱が下がってきて意識がはっきりしてきました。おかげで2日間も学校を休んで
しまい今頃どうなっているやら。3年生のとあるクラスなどは、学年末テストの最後の授業
だというのに休んでしまい、どうしましょう。その他補習の予定や修学旅行の準備などすべて
白紙!オーマイガー!明日も行きたくない...。
1月26日(水) 作文って...
インフルエンザ・ウィルスをまき散らしつつ久々の登校。あれ?今日って推薦入試の日
だったの?(まだ病状回復せず(笑))いつのまにかタイムスリップしてしまって、いきなり
本番とはO-TEACHERも余裕だね(^^;)まだまだ30%の回復なんですが、大事なお仕事が
あるんで死んでもこなければならなかったのです。そう、それは推薦入試の採点!緊張感のある
推薦入試の様子はこちらのほうに3枚ほどUPしておきましたのでご覧あれ。で、推薦入試は
面接及び作文で検査される。もちろんその他の推薦理由とか内申書(調査書)などを含めて
総合的に判断されるのだが、私はその作文採点係の数少ないメンバーなため、這ってでも
来なくてはいけなかったのだ。
そして作文なのだが、都合132枚の読破、そして採点。細かな誤字脱字・段落分け・内容の
論理的展開....っていうのを本当は細かく見るのが普通なんだけど、これがそんなレベル
じゃないものも多いのよ。おまけに字は汚いヤツも多くて(人のこと言えず)だから読むのが
大変。おまけに点数を入力するために時間制限もあるし...。どの程度の基準でつけるか
という微妙なラインの受検生が多く、何度も係りの先生方で審議。約3時間半の延々の作業。
「この程度なら今までのうちのレベルとしては上出来じゃない?」
「でも今年は半分近く落とすから、かなり厳しくつけないと...」
「そうは言っても作文だけで落とすわけじゃないし、総合判断でしょ?」
「採点基準は去年と同じって決めたから、去年並の評価眼で行こう。」
でもだいたいこういう推薦入試で出す作文のお題なんて、だいたい決まり切ったものである。
中学校の方でもそれを見越して練習させているらしく、差が出ないのは当然。だから難しくも
あり、徒労的ですらあるのだ。それでもなんとか評価をつけ無事終了。最後の方は作文の字が
霞んでいた私でした。
1月27日(木) 私をスキーに連れてって(体調が回復したら)
まだまだ体調振るわず。本当にこんなままでスキー修学旅行に行けるのでしょうか...。
すっかり体力に自身を亡くした30代男性(笑)本日は推薦入試の残りの業務をこなすため、
午前中で生徒は終わり。ひさびさに私も授業を二つほどこなす。咳をしながら生徒の同情を
買いつつ、無理矢理休んだ分を取り返すがごとく猛スピードの進み具合。反感買う(笑)
さてさて修学旅行の準備も急ピッチ。今回私は記録係という、大変だか楽だか非常に微妙な仕事。
生徒の滑走シーンを含め、修学旅行の様子を逐一ビデオに収めるというもの。またその日生徒が
滑ったところを、夜に宿の館内テレビで、各部屋に連日放送というリアルタイムな仕事もある。
これはその日撮ったビデオを、最新の音楽に載せ(そのベスト盤CD作りのためCD-Rを
買ったのだ!)全館一斉放送するというもの。前回やったときはこれが好評で、各部屋で生徒
たちが食い入るように見つめて、その時間は余計な出歩きがなくて先生方にとっても超ラッキーと
いう一石二鳥拳銃なのだ(^^;)
しかしながらそのためには結構色々と準備も大変。器材として8ミリビデオ2台(M先生も撮る)
CDウォークマン、ベスト盤CD、デジタルビデオカメラ(のちの学校紹介用として使うかもしれ
ないので)、もちろんテープ類、そして様々な配線コード(現在これが見つからず探索中)等々。
けっこう荷物になるものが多い。そして行けば行ったで、ずっと撮りっぱなし(ってほどでは
ないけど)で、確かにスキーは滑っていられるけどけっこうしんどい。そしてみんなが飯を食べて
いる間に放送準備。もちろん編集なんかしないでベタ流しですけどね。とまぁ、いろいろあるのだ。
というわけで私が一番心配しているのは体調というか私だけなんですけど...。
1月28日(金) 推薦入試合否判定会議
もちろん合格発表前なので内容については秘密だが、とにかく長くて疲れた。休憩含めて3時間
15分の長丁場。今までは推薦入試といえばほとんどすべて取っていたのだが、今年からは定員の
30%までと上限が決まっている。そのため約半数が落ちることになったのだ。こんなこと今まで
なかったので落とし方のルールがわからない。基準が曖昧で去年までだったらこれぐらいOKと
いう子がボーダーラインだったり、かなり色々と議論された。そう言う議論を突き詰めていくと
最終的にはうちの学校がどういう生徒を取るべきか、つまりどういう学校にすべきかという
究極的な議論にまでなってしまうのだ。各個人の意見、部活顧問の思惑、面接者の視点、作文
採点者の評価、各中学校の調査書の内容、地元中学への配慮等々。ありとあらゆることが取り
ざたされ、談論風発の末なんとか合格者が決まった。本当に疲れた。でも受検生のことを
考えると当然と言えば当然。それにしても講義室は寒かった。
そしてその後学検総務による合格者一覧名簿の作成などがあった。去年は私が係りだったので
ささっとやったのだが、今年は違う部署。で、その仕事を端で見ていたのだが、これがまた
素人ばかりで大変そう。というか危なっかしいというか、冷や冷やして見ていた。合格者が
決まった後、それを抽出して中学校別に並べ替える。そしてその名簿を作る。内定通知書に
割印を押す台紙を作る...など細々とした事務仕事が沢山あり、それをテキパキ、ミスなく
やらないと、後の合格発送の係りの人とかがどんどん遅くなってしまうのだ。ただでさえ会議が
長くなってしまったので、やたら後ろにずれ込みがち。段取りのわからない初めての人が多い。
大変そうである。手伝ってあげたいのは山々だが、私にも仕事があるしかえって手を出せば
いつまでも出来るようにならない。ここはぐっと我慢のしどころ。それにしても抽出・並べ替え
ぐらい操作は習熟しておいてよ、って感じでした。でもちょっとは反省。何でもかんでも
コンピューターで処理し、それも私が一人で勝手にどんどん進めたための弊害と言えなくもない。
いくらコンピューター化しても使える人がいなければ、その段取りをマニュアル化してなければ
こういう混乱を招くわけなのです。つまり責任の一端は私にあり。それでも管理職の急激な
配置転換がこんなところにも余波が出ていると言うことでもあるわけです。みなさん、ご苦労様。
1月29日(土) 決断できない結団式(笑)
とうとうやって来ました修学旅行。それも秋田でスキーと来れば、もう逃げられない(意味不明)
予めお断りしますが、そんなわけでO-TEACHERは明日からの修学旅行に随行するため、
予定では2/2までこのホームページは更新されません。いくら酔狂な私でもノートパソコン
持ってって、向こうから現地レポートのモバイル更新なんてことはしませんから(笑)
そういうことで本日は1年生授業、2年生LHRと結団式、3年生学年末考査という日程。結団式と
言うと大げさだけど、再度諸注意と荷物の搬入がメインなのだ。生徒は修学旅行の荷物を本日
持ってきて、全部まとめてトラックで送るという寸法。これなら明日の当日は楽チン。帰りは個人で
宅配便で送るという段取り。大きな荷物を持ってうろうろしていたのは昔の話。便利な世の中に
なったなぁ。色々な連絡だって携帯電話になったし。そんなわけで私も生徒よりも大きな荷物を
持参し、早々とトラックへ搬入。生徒達は何となくウキウキ。お菓子の買い出しの相談なんてして
いる。一方暗い面もちは教員軍団。そりゃあそうでしょ。修学旅行ほど疲れる行事もそうそうない
わけだし。やはり泊まりがけで、しかも生徒もはじけているからいつも以上に気を使うことしきり、
事故やトラブルがないようにと願うばかりです。結団式をやりながら教員みんなが心の中で
『行きたくない...』って呟くのが聞こえたようです(笑)私自身もまだまだ体調が60%の回復
なので、マジで不安です。生徒の方もインフルエンザや風邪がはやっているし...。
どうなることやら。
不安の種は尽きないけど行くしかないでしょ。無事帰ってきたらまた報告します。もしこの日記が
2/3ぐらいになっても更新されなくなったら、O-TEACHERは田沢湖の雪の精になったと
思ってください(笑)では行って来ます。