蕭条たる 2月 中旬 編
2月14日(月) 計画的にやろう
毎年思うのだが、この時期になると3年生の授業が無くなり『やっと楽できる。』と思うのだが
全然そんなことがないのだ。確かに授業が減った分、時間的な余裕が出来るのだが、その分
後回しにしていた大がかりな仕事が、ドーンと待ちかまえている。例えば来年度の年間行事予定表
の細かい微調整とか、20周年記念誌の原稿だとか、はたまた情報処理室へLANを延長するとか、
入試の名簿の入力や整理とか....意外と細々したものが残っている。こういうものは暇なときに、と
先延ばしにしていたため、結局こういう時期に何とか片付けなければいけないように出来ている。
仕方ないので一つ一つ地道に片付けるか....と思うのだがなかなか重い腰が上がらない。切羽詰まら
ないと、どうもできない口で、結局違う仕事なんかをやっていたりする。いつかはやらなければ
いけないとわかってはいるのに。
「おい、M。漢字のテキストどうした?」
「あっ、O−TEACHER!すいません....」
「提出期限はとっくに過ぎているだろう。どうしたん?」
「すいません、まだ終わってません。いえ、わかってはいたんですけど、なんか忙しくて...」
「ばかやろう、そんなのは言い訳にならん!もう1ヶ月も前から予告しておいただろう。
そんだけ余裕があったんだから、きちんと計画的にやっておけば、とっくに終わって
いるはずだ!お前はいつもそういうふうにしているからダメなんだ。ちゃんと考えて
やりなさい。」
「はい、すいません。」
ん?
2月15日(火) 私の仕事は何?
実は授業変更したせいで今日は授業がなかったのだ。だから休んでも良かったんだけど、そこは
勤勉さで売っているO−TEACHERですから(笑)無駄なガソリンを使って環境破壊に一役買って
しまいました。それでも何もないわけではなくて、まずは学校のホームページの更新。月一回が
目標だったのですが、どうも誰も見てないと気配なので、すっかりずぼらになっていました。そこで
ちょうど進路便りという、絶好の更新コンテンツが出たことですし、進路主任のS先生からデータを
もらい、ついでに学期予定表が未だ1月のままだったので(笑)N先生に頼み、3月分のデータを
強奪し、何とか更新。とは言っても細かいレイアウト直しやイラストをいじっていたりすると、あっと
いう間に時間が経ってしまった。私の仕事はWEBマスターなのか?
そうこうしていると教務主任からお呼びがかかり、一次入試の志願変更の入力作業を仰せ
つかった。これがそこそこ出入りがあり結構面倒。他の学校へ志願変更するやつのデータを削除し
新たにうちの学校を受け直すために入ってくるやつを、更に入力する。去年までは教務だったので、
当然のようにやっていたが、今年からは総務部なのではっきり言ってあまり関係がない。でも
手順を精通している人が少ないので、助っ人として色々手伝っている。受付時にもわからないことが
あるといちいち聞かれる。もう教務部じゃないのになぁ...。まっ、知っているからお手伝いしたり、
知っていることは教えますけど、時々私の分掌はいったいどこ?って言いたくなる。
放課後は3年生の卒業認定会議だったのですが、何事もなくしゃんしゃんと終了。引き続きの
職員会議で、なんと!卒業式関係の要項と入学許可候補者説明会の要項が出た!これはすべて
総務部の担当。っていうか私たちの仕事!ところが知らない間に出来上がっていて、印刷綴じ込み
までされ、いつの間にかこうして会議に提案されている!全く知らなかった!私がさぼっている間に
主任のM先生が全てやってくれていたのだ!まったくもって申し訳ない。穴があったら入りたい
気分。私がプラプラ遊んでいる間に、全部やっていてくれたのだ。会議後すぐ謝ってしまった。
すいません、総務部なのに全然仕事手伝ってなくて。昨日の発言は全て撤回させて
いただきます(^^;)

2月16日(水) 並び替えよう
今日で志願変更最終日。受検生が一度だけ受験校をチェンジできる志願変更期間も今日まで。
これで志願数が確定した。名前等の入力も、受付場所にノートパソコンを持ち込んで、傍らで
シコシコ入力していたのでほぼ完了。たった一人で200人近くのデータを打ち込むなんて
O−TEACHER偉い!(自画自賛)とりあえず出力して願書と照合しましょう...と
ミスがごろごろ。漢字変換の間違いならいざ知らず、完璧に読み方を間違っていたり、受検生名の
ところに保護者名を打っていたり(^^;)中学校を間違っていたり...やはり確認作業は大切
です。自分で自分が信じられなくなりました(今更)そしてこれを並べ替えるのですが、これが
いろいろ条件があって難しい。昨年度までなら、だいたい中学校順、名前の五十音順、男女別、
って感じでやっていたのです。しかし今年からは新教務主任が色々試験会場配置やら面接の
やりやすさなど知恵を絞っていました。例えば過年度の受検生。何らかの理由により他の高校を
辞め再び受け直した子。これを他の受検生と同じ並びに入れるのか?難聴気味の子のために
教室に座ったときに、良く放送が聞こえるように、一番前の席にくるように受検番号を融通したり
色々と気を使っていたのです。しかし結局こだわればこだわるほど難しくなり、一部考慮して
例年通りの並び方にしたわけ。ところがそれを仰せつかったはいいが、名簿をExcelで作って
いるので、並び替え条件が3つまでしか設定できない。男女別、生年月日別(これで過年度か
そうじゃないかが判別できる)、中学校順、氏名フリガナ五十音順...とやっていくと、
条件を全て備えた並び替えが出来ない!去年まではAccessでやっていたので、いくらでも
出来たのだが、Accessで作ったファイルだと、扱えない人がほとんどなので、去年もいちいち
Excelに直して手渡していたのだ。それならいっそ今年は全部Excelでということになったのだ。
それでこういう不都合な場面が出てくる。まっ、いちいち途中まで並び替えをして保存、また
それを並び替えして保存、って繰り返せばどうと言うことはないのだけれどもね。そういうわけで
並び替えが完成し受検番号も決まり、いよいよ本番間近という感じですか。
「ところでO−TEACHER、この並び替えって顔の良い順とか可愛い子順に
できないの?」
おいおい!不謹慎ですよ(もちろんジョークですから。本気で怒らないように。)
2月17日(木) 有意義な進路ガイダンス
今日は午後の2時間を使って、進路ガイダンスが行われた。2年生もそろそろ進路決定に向け
動き出さねばいけない時期。しかしどうもその意識が希薄で何をして良いかわからないやつも
多い。そこで2年生のこの時期に進路指導部では進路ガイダンスを毎年行うのだ。全体会の後
各分野別に分かれて色々と説明会を行う。例えば大学短大分野では、実際の予備校の先生を
呼んで、今年の進学状況や模擬試験の資料などを配付したり、就職分野では職種の区別や面接、
求人票の見方、また専門学校は色々と分かれて模擬体験授業。自動車整備の専門学校は実際に
車を持ってきてエンジン解体体験。

はたまた理美容関係の専門学校のデモンストレーション。ビジネス系、福祉系、建築系と、
どこも活発な説明会が行われていたようです。えっ?何故伝聞かって?私もある分野の
監督職員として立ち会っていたため、他の様子はあまりよく知らなかったのです。それは
どこかというと、もちろん情報処理・マルチメディア系(笑)ですよ、当然。ここではとある
専門学校がノートパソコンとプロジェクターを持ち込んで模擬授業。私も参加させて
もらっちゃいました。内容はなんとFlash!まずFireworksを使い、自分で素材を簡単に作り
その後Flashを使ってアニメーションを作るというもの。参加した生徒は6人だったのですが
さすがにその分野に進みたい生徒だけあって、ちゃんとついてきていた。がんがん実際の
専門学校の授業のように進んで、見事1時間後には簡単なアニメーションが出来上がり!生徒
より私の方が真剣だったりして(笑)そうか、Flashってこういうふうに作るのか...納得。
実は学校でFlashのソフト買ってもらったんだけど、使い方がわからなくてお蔵入りしていた
のだ。というより私以外誰も使おうともしないし、何のソフトかもわかっていないはず(^^)
よし、これでこのホームページの強化に役立つぞ...って、私にとって有意義な
進路ガイダンスだったりして(笑)

2月18日(金) させるということ
前にも書いたが、今年から総務部に移ったので仕事の内容が変わった。教務部時代の学検
(入試関係)や時間割、成績処理などから、PTA関係、年間行事予定、式典関係(卒業式・
入学式・入学許可候補者説明会等)へ変わった。でも特に入試関係の仕事はほとんど
コンピューター化してしまったおかげで(?)逆に「O−TEACHER、ここはどういうふうに
処理するの?」と聞かれることが多い。というわけでもないが、今年の入試関係の仕事の係りは
受付データ係。つまり先日までやっていた、受検生のデータを打ち込み、それを名簿にしたり
調査書係という内申点を処理する係りに渡したりという仕事なのだ。去年もほとんど同じことを
していたので流れはわかっているし、さほどこの仕事自体は大変ではない。それよりも新しい
総務部の仕事の方が、全然段取りがわからなくて困っている。例えば今、同時進行でやっている
仕事が入学許可候補者説明会の段取りと要項作り。この入学許可候補者説明会(略して
入許者説明会)はいわゆる新入生説明会。うちの学校を合格した中学生とその保護者を集めて
制服はここで買ってください、教科書はこれを買ってください、体育のジャージや上履きは
これです、定期券はこう買います、授業料はこうやって徴収します等々。色々な事務手続きに
ついて説明するのだ。それが3月の半ばにある。その通知を合格通知票の発送の時に一緒に
送るのだ。だからもうあまり余裕がない。しかし私の場合初めてなもので全然段取りが
わからない。だから先日のように総務部主任がやってしまうのだ。わざわざ説明するより
自分でやった方が早いし、そうしないと間に合わない。先日の顛末もそういう結果なのだ。
私も反省して、今から出来る仕事をやっている今日この頃なのだ。
しかしこの「人に仕事をさせる」というのが難しい。自分でやった方が早いと言うことは
何度も経験している。生徒に対してならまだしも、同じ教員同士、それも自分よりも年上の
先生ともなると尚更である。でもしてもらわないといつまでも仕事を覚えてもらえないし
部署が変わったときうまく引継が出来ない。(今回の件もそう)そして結局仕事が出来る人に
仕事が偏り、やらない人はいつもやらないという感じになってしまい、結局人間関係まで
悪くなってしまう。今回の入試の件の仕事についても、こんだけコンピューター化されている
のだから、簡単なデータ入力(例えば名前入力ぐらい)をお願いしても「いや、私は
コンピューター出来ませんから。」と一切拒否する人もいる。自分の仕事なのに
「O−TEACHER、あのデータで作ってくれないかなぁ。」と言う人もいる。自ら
覚えて、やろうとする気のない人もいるのだ。そういう年輩の先生にやってもらうという
ことがどれほど難しいか。時々『これで給料もらってんだろ!』と言いたくなるときもある
のです。人を使うということの難しさか。
「あっ、O−TEACHER、いいところにいた。この仕事なんだけどさぁ、悪いけど
やってくれないかなぁ。」
「えっ?今忙しいんですけど。」
「頼むよ。パソコン関係のことについて県に報告しなきゃいけないんだ。でもよく
わからなくてさぁ。」
「それは自分の仕事でしょ、教・頭・先・生!」
2月19日(土) 私の適任仕事は...
今日の仕事は入学許可候補者説明会の役割分担作り。前任校でやった経験があるのでだいたい
各仕事内容はわかっているので、適材適所で割り振っていった。こういう仕事の役割分担って
意外に気を使うのだ。先生といっても色々な人がいるわけで、それをうまく配置するのも
ひとつの特技。例えば事務的な仕事が不向きな人。新入生の書類のチェックなど、大雑把
すぎてミスが多く、あまり向かない人もいる。それよりも誘導とか案内とか、対人的な
仕事内容の方が向いていたりする。また逆にトラブルがあったりしたとき、機転を利かせて
臨機応変に対応してくれるタイプの人。そういう人は各係のチーフにしたりする。そういう
目利きも、こういう役割分担を作るときには大事な要素になる。長くこの学校にいると、
この人はどういう仕事に向いてるか、どういう時に能力を発揮してくれるか。何となく
わかってくる。このへんは昨日の話とは逆に誰が何に向いているかという話になる。
生臭い話だけど、複雑な人間関係も絡んできて、誰と誰は仲が悪いから組ませない方が
いいとか、この人とこの人は大雑把すぎてミスが多いから心配だとか。そういうことも色々
考慮するわけです。今回のこの入学許可候補者説明会については、そういうことはあまり
考えずに済むけど、例えば入試関係の役割分担だと、ひとつのミスがあってもまずいから
非常に気を使うわけなのです。でも仕事が出来る人というのはいつの場面でも重宝され、
どんな行事でもチーフに任命され、大事な仕事を任されるのです。だからいつも忙しい。
で、今回の入学許可候補者説明会のO−TEACHERの仕事は何かって?もちろん一流の
トークとブラックジョークを駆使すべく、司会・進行係に決まっているじゃないですか(笑)