炯々たる 3月 中旬 編



3月13日(月) 実は硬式テニスが得意なO−TEACHER

         本日は学年末考査最終日。先週末どの学年も、学年解散旅行へ行っていたため、今朝の
         先生たちは誰もお疲れ気味(笑)先生って夏休みとか冬休みがあっていいなぁ、とよく
         言われるが、確かにその通りなんだけど(笑)でも別に全部休んでいるわけでもなく、
         それなりに仕事はある。特にこの春休みだって、学年が切り替わる時期なので、新しい
         クラス編成や新年度の準備で忙しい。時間割、担当クラスの決定、そして当然ながら
         新しい部署への配置転換、仕事の引継。普通の会社と同じように年度末は忙しいのだ。
         だから春休みだから休みというわけでもないので、社員旅行的な学年解散旅行も、こんな
         時期にやったりする。私の行った2学年解散旅行のネタはまた別コーナーで(笑)。

         そんな落ち着かない時期ではあるが、またまた人事ネタをひとつ。そろそろ転勤者の
         行く学校が漏れ伝わってきて、なんとなく自分のことのように一喜一憂している。高校と
         一口に言っても色々な学校がある。学力の高い学校、うちみたいな底辺校、組合の強い
         学校、教員が問題を起こしている学校...等々。レベルの高い学校へ転勤だからと
         言っても一概に栄転とも言えない。少なくとも私はそう思う。私の評価のポイントは
         職場の雰囲気ただそれだけである。多少レベルが低くても、教員が仲が良く、働きやすい
         学校、それが一番だと思う。所詮学校の教員って言ったって、どこへ行ってもやる仕事は
         ほとんど一緒。そんなに大差なし。だからこそ人間関係でしょ、やっぱり。気持ちよく
         働くためにはやっぱり円滑な人間関係と適材適所な人事と仕事。

         て、わけで本日の朝、部活動顧問希望調査票が配られました。ようするに何部の顧問が
         いいかってわけ。このところどの部も生徒数減少の折り、特に団体スポーツ系を筆頭に
         部員数確保に四苦八苦。というよりまともに部員のいない部活動も結構多い。もう
         そろそろ部活動のあり方を見直す時期に来てますね。それでも現状では必ず顧問をつけ
         なきゃいけないわけで、毎年これもなかなか決まらない様子。特に運動系の専門性の強い
         競技に関しては本当に大変。教員の年齢層も上がり、若手がほとんどいない中、なり手も
         いないのも当然。野球部・サッカー部・バレー部とか全部まとめて「球技部」とかじゃ
         ダメですかね(笑)そんな中、私も色々考えて文化系希望...。硬式テニスがあれば
         ねぇ...。
       


3月15日(水) 袋詰めにしたいのは教員!

         本日から3日間は答案返却。でも今日は私の担当クラスの分がなかったので全然
         暇だった...かというとそうでもない。明後日にある入学許可候補者説明会に配る資料の
         袋詰め作業という、頭を使わない単純作業が待っていたのだ(笑)まぁ、色々な資料を袋に
         詰めるだけだから大したことないかと思いきや、実はとても大変だった。なんと言っても
         入れるべき資料が膨大にあるのだ。だいたい全部まとめて一つにしてしまえばいいのに、
         各部署から、それぞれの資料がバラバラに出て、なおかつサイズも形式も違って、その上
         予定通りに集まらない。それを調整するのが私の仕事なのだが、これが全然無理。中に
         入れるものだけで約15種類の資料があるのだが、それを一つにまとめようとしても、
         期日までには出来上がっていないわ、予定部数分もないわ、急に入れてくれとか言うわで
         取りまとめなんて完璧無理。例えば全体資料として、入学案内冊子。これ一つで済めば
         いいのだが、いきなり校長が「保護者の皆様へ」というプリントを一枚入れろと間際に
         なって言い出す。自転車保険の案内とかが全然部数が足りなかったりする。やれやれ。

         で、この袋詰め作業、当日の受付係の先生にやってもらうことになっていたのだが、多分
         全員集まらないだろうと見越して、早く終わるように1時間半も前から一人黙々とやって
         しまった。あんまりグルグルデーブルの周りを回っていたので、バターになるかと思って
         しまった(笑)そして案の定、予定通りの人数が集まらず、新入生分204部、ただ袋詰め
         するのに1時間もかかってしまった。教員相手に仕事のお願いって、なかなかスムーズに
         行かないものなのね。
        


3月16日(木) 内示....(ため息)

         本日も答案返却。転入考査とかもあり色々ごたごたしていました。そんな中、いきなり校長
         から呼び出し!すわ土壇場転勤か?と喜色満面で教頭に付いていくと「いや、そうじゃない
         から。」と釘を差される。行ってみると「残念ながらO−TEACHERの今年の転勤は
         ダメでした。」とのこと。おいおい、それはもっと早く言うことじゃないの?だってすでに
         来年の校内人事が水面下で打診されているし、何よりも今日の職員会議で内示があるはず
         じゃないですか。それを今頃それを言うなんて...。もしかして最後の最後に言われた口?
         ちょっと怒り気味の私でした。

         そして午後の会議で内示あり。これが聞きしにまさるすごいもの。あまりにバランスが悪い
         最悪なもの。まだ私が所属する3学年なんかましな方。1学年に至っては担任5人中、体育科が
         二人、社会科が二人、そして家庭科。主要教科の担任が全然いない!おまけに平均年齢
         40数歳!何とフレッシュな顔ぶれ。こんなふうだから当然学年における各教科の配置も
         バラバラ。理科の先生が3年に一人もいなかったり、進路指導担当の教員が1年生だったり..。
         最悪な人事でした。これも去年の強引な人事の影響で、普段温厚な私や(笑)仲良しのN先生も
         憤慨していました。あらかじめ示しておいた人事をする上での原則の例外が、何例も出ていて
         みんな怒っていました。校長・教頭というのは3年で必ず転勤するので、とりあえず自分の
         在任中だけ何とかなればいいやというのが見え見え。先のことを考えないその場しのぎの
         人事が現場で混乱を招くだけというのがまだわかっていない。これではせっかく、やる気を
         見せている人たちも意欲をそがれた感じ(私も)学校が崩壊していくのは教員の怠慢だけでなく
         職場の雰囲気作りを怠った管理職と、やる気をそぐような放漫人事に原因があったりもする。
         O−TEACHERの来年はいかに...。


3月17日(金) 司会者デビュー(入学許可候補者説明会)

         くそがつくくらい忙しかった(すいません、下品な表現で)午後から行われる入学許可候補者の
         準備で猫の手も借りたいほど忙しいのに、午前中から担任代行でのSHR、答案返却、国語の
         成績再入力、年間行事予定表の印刷、学年の成績処理の準備、清掃、体育館椅子並べ...と
         入学許可候補者説明会が始まるまでに、すでに瀕死の状態。このままではどうなることかと
         思った。

         しかしそこは不屈の男O−TEACHER(笑)気力を振り絞って司会者デビュー!説明会の
         司会進行をやりました。とは言っても各部署担当者を紹介するぐらい。たいした仕事では
         ありません。それにしても寒い体育館の中で約2時間も、色々な説明を受け、果たして
         解るのでしょうか?あまりに連絡事項が多すぎて司会者すら全部把握するのは難しい(笑)
         おまけに話がみんな長い(笑)特にS先生!予定外に2度も喋って!みんなの反感を買って
         いましたよ。持ち時間10分のところを30分も話して、予定より早く終わりそうだったのが
         かえって時間オーバー。このA級戦犯(笑)それにしても教員ってお話好きね(笑)

         そして一通り説明が終わった後、最後に体操服のサイズ合わせとシューズの購入のために
         体育館からトレーニング室へ移動して解散だったのだが、かえって混雑して時間差をつけて
         移動させなければいけないので、そこは機転の利くO−TEACHER(笑)保護者共々
         椅子片づけを手伝わせつつ時間調整。これなら待ち時間を感じずに、こちらも後片付けの
         手間が省けて一石二鳥(笑)さすがO−TEACHER(自画自賛...なんてこれは前任校で
         やってたんだけど)

         最後にトレーニング室で体操服購入の場面で感じたこと。保護者同伴でサイズ合わせを
         行ったのだが、例年なら生徒だけでやっていたのだが、女子は友達同士ああでもないこうでも
         ないと時間がかかったのだが、今年は母親が同伴していると「××子ちゃん!いいでしょ、
         これで!」と言ってさっさと片づくのだ。これは意外。親同伴だと試着会オンパレードに
         なるかと思いきや、母親の一言で女子の方は意外にスムーズに済んだのだ。ところが...
         問題は男子。かほどまでに過保護かと思うような場面多々。「△△ちゃんにはこれじゃあ
         ちょっと大きいかしら?こっちの方がいいかしら?」とボクちゃん状態多数。男子に対する
         過保護な親が結構いた。またそのせいか母親言いなりのよわよわ男子が多いのだ。「こっちの
         方がうちのたー君には似合うかしら?」ジャージなんかどれだって同じだっつうーの!いやー
         これには参りましたね。それでも無事大役が果たせてほっと一息。やっと総務部らしい仕事が
         できた←もう来年度になるというのに(笑)


3月18日(土) 待ちわびて

         ほとんど虚脱感の土曜日。今日はただLHRがあるだけ。その後教科会議と成績処理。あまり
         意味のない土曜日のような気がするけど...。早く週休二日になって欲しい。それはさておき
         そろそろ来年度の動きが水面下で急変中。おととい校内人事の内示があったばかりなのに
         いきなり本日若干の変更がありました。みんなごねてますね(笑)その他クラス替えや持ち時間の
         話、引継話等々、慌ただしくなってきました。毎年この時期になるととても憂鬱になります。
         仲の良い人たちとの別れのためか、それとも来年度への不安のためか、心がざわざわして
         落ち着きません。精神的に不安定?まさに高校教師の憂鬱(^^;)

         それでも仕事は待ってくれません。教科会議の話題は学年末の成績よりも、来年度のこと。
         転任されるH先生の送別会話とか(このH先生の転勤もとても悲しいことのひとつ。同期で
         転勤してきて、色々相談し合った中なので)逆に新しく転勤してくる先生の話とか...。
         年取ったせいか時間の経つのが早く感じます。そしてその後は、相も変わらずの成績処理。
         生徒の点数をピコピコ入力していると『なんか、ずーっとこんなことばかりやっている
         なぁ。』と感慨に耽ってしまいます。さてさっさと入力を終わらせて帰るか、明日から連休
         だし...と思っていると、あれ?個票が足りない。えーっと、あれ?家庭科の点数が入った
         個票がない!成績入力というのは、最後に学年順位まで出すため、全クラス全教科の点数が
         ないと完成しない。それが途中で入力始めるとなぜか体育と家庭科だけ、提出時間の12時を
         過ぎても出ていない。あれ?どこかに置いてきたか?と不安になるが、どうやら提出された
         気配なし。大分経って体育科のM先生が頭下げ下げ持ってきました。ただ単に持ってくるのを
         忘れていた様子。ちょっとむっとしたけどまぁ、若気の至り。大人のO−TEACHERは
         笑って許そう(笑)あとは家庭科だけなのだが、待てど暮らせど提出されない。はて?すると
         家庭科のN先生が「すいません、担当のH先生がまだ来てないもので...」と恐縮のていで
         謝られてしまった。まだ来てない?だって今日は土曜日半日勤務。12時で仕事が終わり。
         その12時ギリギリが提出最終時間。今はもうすでに2時...。昼飯も食わずにひたすら
         入力していたのに...。で、連絡をつけてもらうと、起きたら11時だった、今向かっている
         とのこと...。許しませんよ、H先生!でもホームページ仲間だしリンクも張ってもらって
         いるので、温厚な私はもちろん怒りませんよ(笑)でもちょっと待ちくたびれました。

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