囲繞たる 2月 中旬 編



2月13日(火) 明日への賛歌(?)

        3連休明けで仕事がつらい(^^;)さて私は本日も入試の願書受付横にて、願書データ入力と、相も
        変わらず文集印刷三昧(72%完成:当社比)でも願書の方はほとんど初日で受付が済んで
        しまったようなので、ゆっくり入力していました。ほんとはまだまだ指導要録やら調査書やら
        やらなければならないことがあるのですが、とりあえず急ぎでないと言うことで現実逃避。

        さてもう一つのメインイベントは卒業認定会議。ここで無事卒業単位を認めるかどうか=卒業
        させるかどうかの会議がありました。まぁ、今年の場合、いちおう全員単位が出ていたので
        シャンシャンということで無事終了。以前はけっこうもめて、卒業保留なんて生徒が何人も出て
        揉めたものですが...。その後職員会議に切り替わり、ここからがけっこう私的に大事な
        内容でした。実は例の進言していた情報部の懸案が、教頭の方から職員に提案されました。
        その内容は独立した係として設置するというもの(部ではない)でも仕事内容は独立していると
        いうことで事実上、部みたいなものですけど。で、教頭が色々説明してくれて、その必要性を
        話してくれたけれども、わかっていない人はわかっていない(笑)まぁ、こんな仕事の大変さは
        担当者(=私)でないとわからないけど。で、私の方からもどれだけ負担かを力説、中には
        わかってくれる先生もいて、援護射撃もあり。でも2名の独立した係を作るということは、
        どこかの部が減員するということ。だから他の職員は必要性は何となくわかるが、自分たちの
        仕事がどうなるのか、そう思っている人も多い。そりゃあそうですよね、当然。でもなんか
        教頭や他の先生が色々話をすると、結局「O−TEACHERがこれだけやっている。」とか
        「こういうのはO−TEACHERに頼めるのか?」という、具体的な私の個人名が出てきて
        けっこうやきもき。だって来年私がやるかどうかわからないでしょ?でもみんななぜか、やるのは
        私だと思っている節...(泣)これじゃあ転勤できないよ。でもまぁ、とりあえず独立した
        コンピューター関係の部署が出来るということで、私の懸念はひとつ解消。さて誰がやること
        やら...。


2月14日(水) 希望の轍(?)

        なんとか文集の印刷が終わった(製本はまだ)長かった。判読不能の生徒の文章を入力し、
        デジカメの写真をいろいろ加工し、他の先生方に頭を下げて原稿を回収し、アンケートを
        まとめたり、1ヶ月以上かかり元版を作り上げた。そしていざ印刷となっても、何度も
        プリンタの紙詰まりに泣き、スーパーファイン用紙を無駄にし、インクリボンを死ぬほど
        使い、調子の悪いプリンタをなだめ、どれほどの時間とお金を無駄にしただろう。
        教員配布用に普通紙簡易印刷にしたら、生徒の分の時と比べて1/4の時間で済むし...。
        とりあえずあとはホッチキスで留めるだけ。終わりが見えてきました。やれやれ。

        でも別にこれだけしか仕事をしていたわけではないですよ、念のため(^^;)本日が入試願書
        受付最終日。とりあえず全て入力しチェック。これを教務部の係に渡してとりあえず一段落。
        ここからはやっと個人の仕事。まず明日3年生の登校日なのでその準備。と言っても明日は特に
        やることもなし。やることないのになぜ登校させるのかという疑問はあるが、そうなっているから
        しょうがない。多分うちのクラスのおねえちゃん連中はシカトを決め込んで、休むでしょう。
        もうそんなのいちいち気にしていたら担任として身体が持たない(と言いつつ気にしてますが)
        いちおう昨日の卒業認定会議の結果を伝えて、無事みんな卒業できる旨を伝え、その後は
        卒業式に向けた諸連絡やらなにやら。例えば皆勤賞や成績優秀賞の表彰の件の連絡。ちなみに
        うちのクラスは皆勤賞2名、成績優秀賞に至っては厳しい基準があり、その該当者が学年で
        たった3名。そのうち2名がうちのクラス!っても生徒がすごいんだけどね。その他、まだ
        進路が決まっていないやつと軽く個人面談。フリーターで行くのかどうするのか等々。そして
        もし余裕があればクラスレクでもしたいんだけどね。でもそういう気分になるかどうか。

        そんな準備や考え事をしながら、調査書や指導要録の段取りなどをする。いよいよ2月も
        これからです(笑)


2月15日(木) 登校日あれこれ

        久々の登校日...懸念の出席率は!?なんと驚いたことに欠席2名のみ!学年一良い。
        これには担任もびっくり。他のクラスは軒並み10名ぐらい休んでいるのに。そのため
        朝からニコニコモード(笑)でもたった2週間会わなかっただけで、印象が変わる子多数。
        髪を伸ばしたり、パーマをかけていたり...。女は魔物ですね。

        まず1限目は学年集会。いつもなら学年主任のお説教と相場が決まっているのだが、今回は
        様相が違う。前回の学年会議でいつもお説教ばかりじゃ...と言うことでIの発案により
        公開座談会になった。日頃担任の先生が考えていることをざっくばらんに話してもらい、
        卒業生へのエールを送ろうという企画。でも我々も何が何やらわからなくて、I先生の
        仕切りに全てまかす。とりあえず寒い体育館に集合して、担任団が全員一列に前に並ぶ。
        そしてI先生司会のもと、各質問に答えていくという感じ。例えば「先生たちはどんな
        高校生だったか?」「どんな時が幸せだと思うか?」「先生をやっていて感動したこと」
        等々。みんなとりあえず一言ずつの予定だったけど熱く語る先生もあり(笑)でもふだん
        この先生はこんなことを考えているんだとか、こんな人だったんだ、という日頃見せない
        一面を見せて生徒は興味津々。最後に卒業式で、クラス代表として卒業証書をもらう
        各クラスの生徒を前に出し、一言言わせて終わる。なかなか奇抜な学年集会でした。

        その後2時間目はLHR。様々な連絡事項を伝える。進路関係の未決定者に今後の予定を
        確認したり、卒業証明書の必要性の有無を聞いたり、卒業アルバム用に余った写真を
        配ったりと大忙し。そしてその後、何の前触れもなく突然BINGO!(笑)実は以前
        大きなジグソーパズルを6つほどもらい、どうしようかと思っていた。捨てるのも何だし
        生徒にあげようと思っていたが、たった6つじゃ...。どうせただあげるだけでは
        つまらないので、意味もなくBINGOをやって当たったヤツにあげようと、昨日密かに
        百均でBINGOカードを買い、ノートパソコンにランダムで数字の出るフリーソフトを
        インストールして用意していたのだ。でもあまりに欠席が多かったら機嫌が悪くなるので
        ご破算にしようと思っていたが、あまりに来たのでやる。しかしこれが全然盛り上がらない。
        全然数字が出なくてキレるやつはいるわ、途中でやめてしまうものはいるわ、友達と話して
        いて全然聞いていないものはいるわで散々。どうもやり方がまずかったと反省。とりあえず
        これで本日は終わり。

        その後卒業文集アシスタントのI井とH野を残し、印刷した文集を折ってもらう。その後
        いよいよ懸念だった教室のワックスがけを一人で行う。一人の方が気が楽だし、少しは
        身体も動かさないと運動不足なもので(笑)しかしあんまり大変なので途中で腰が痛くなる。
        もう年かなぁ...。でもやっぱり生徒が来ると、たった2時間でも精神的に疲れる。
        次に来るのは3/3...。その頃は来年のことも決まっているんだろうなぁ...。


2月16日(金) 仕事に精を出す男は素敵

        昨日ワックスがけに張り切りすぎたせいか、本日は極度の筋肉痛。そういうときに限って
        故障している19インチディスプレイを修理に出すため、2階から1階の事務室まで運べ
        との指示あり(泣)

        さて本日は2年生は修学旅行中、1年生は球技大会で、学校の中もシーンとしている。
        こういう時こそ仕事が捗る。まずワックスを塗るために出していた机を、ひとつひとつ
        脚のところの毛埃を落としつつ、教室内に搬入。約1時間半。その後、昨日折ってもらった
        クラス文集をひたすらホッチキスで留める。約2時間。その後S先生のエクセルファイルの
        印刷の細かい設定を教えたりする。30分。そしてその後指導要録に成績と単位数などを
        書き込んでいく。2時間半。やれやれ。そして次に年間行事予定表に変更があった部分を
        再度調整の上、入力する。何度も訂正があり、この年間行事予定表、すでにバージョン2.8に
        までなった。30分。

        さてここまでで一日の2/3ほど地道に仕事をこなしたのだが、自分の中での予定では
        ここから学校のホームページ手直し第2段階になっていたのだが、またまた気が乗らず
        他の仕事をしてしまう。そういえば本日から志願変更だったなぁなんて思いつつ、また逃げて
        しまいました。明日こそはやろう....かな(笑)


2月17日(土) 何もしない日

        本日は本当に給料泥棒でした(笑)いや研修といった方が良かったのかな?久々に切羽
        詰まった仕事がなかったので(というより無視したので(^^;))今までたまっていた本を
        片っ端から読書。もちろん教材に関係あるものも含めて。国語の教員をやっていると色々
        読まねばならぬ本が沢山あり、それに加え知識を広めるためのものも必要だし、当然個人的に
        読みたいものも沢山ある。そういうものが山ほどたまっていたので、ここぞとばかり読み
        まくり。これを人は遊んでいると取るかもしれないけど、個人的には研修(笑)

        しかしなかなかそうとばかりもしていられないのが学校。やはりやるべき仕事はちょこちょこ
        あり、それをボチボチこなしているともう半日終わる。こんな感じであまりたいして仕事も
        しない半ドンが終わってしまいました。


2月19日(月) 運命の出会い

        掲示板にも書いたが、実は土曜日にあるライヴへ行ってきた。そこは私が住んでいるところから
        1時間半もかかる会場でけっこう遠い。でもお気に入りのアーティストなので苦にならない。
        わくわくして会場に入ると『むむっ!?今通った人は...』と思っているうちに人混みに
        紛れて見失う。それは同じ学校の同じ国語科のM先生に超似ていた。『でもまさか...。
        こんなに遠いところでばったり会うなんて考えられないなぁ。それにこのアーティストのファン
        とはとても思えないし...』(ちなみにかなりマニアなアーティスト(^^;))とりあえず
        席に着いてからも帰るときもキョロキョロしていたが見当たらず。おそらく空見(空耳の視覚版)
        だろうと思っていたのだ。いわゆる他人の空似ってヤツね。

        で、本日やっぱり何となく気がかりだったので、思い切って聞いてみた。「いましたよ。」
        えーっ!?M先生もファンなのー!?でもよく聞いてみたら、知り合いからタダ券をもらった
        ので、たまたま来たということが判明(笑)そうでしたか。でもあんな遠いところでばったりと
        会うのもスゴイ偶然。うーむ。M先生曰く「意外なところで出くわしたり、見られていたり
        するものですよね。」確かに。

        そう言えばO−TEACHERはそんな経験が二度ほどある。ひとつは前任校で女子テニス部の
        顧問をしていた時の話。山中湖で夏合宿をしていて、やっと3泊4日の地獄の合宿が終わり
        ヘロヘロになりながら、生徒を帰りの高速バスの乗り場まで連れて行った。するといきなり
        大声で「○○ーーーっ!(下の名前)」と呼ばれたのだ。(ちなみに大学時代はみんなからずっと
        下の名前で呼ばれていました)誰かと思って振り向くと、大学時代の友人の女の子だった。私も
        突然の再会で、それも思いもかけない場所でばったりであったものだから、つい懐かしくなって
        大学時代のように、その子の下の名前で「××ーっ!」と呼び返した。お互い5年ぶりぐらいの
        再会で、卒業後一度も会っていなかったので、ついつい手を取り合って思い出モードに入って
        しまった。びっくりしたのは私だけではない。その有様をテニス部員がつぶさに見ていたのだ。
        おかげで合宿から帰ってきてから、テニス部員によく物真似されてしまった。「○○ーっ!」
        「××ーっ!」と叫び合って抱き合うという...(笑)生徒からは「あんなに親しく下の名前で
        呼び合って抱き合うなんて、絶対昔付き合っていたに違いない。」と邪推されたものです。
        (もちろんただの友達です(念のため))

        そして2つ目はもっとすごい偶然の再会。なんたって11000キロ離れた場所ですから(笑)
        私がタヒチへ旅行へ行ったとき、なんとそこの小さな現地空港で、これまた大学時代の友人(男)
        と、ばったり再会。これも今から8年前のこと。これまたお互い悪友でだったんだけど、卒業
        以来ほとんど会っていなくて、まさにこれも運命の再会。お互いすごーくびっくりしたのを
        覚えている。

        こう考えてみると、私って普段いかにも会いそうなところでは誰とも出くわさないくせに、
        隠密行動を取っているときに限って、誰かに会う運命なのね(笑)気をつけなきゃ。特に生徒に
        会わないように(笑)


2月20日(火) 前門の虎、後門の狼

        先生の独り言の先生も書いておられたが、いよいよ人事の季節になってきた。昨日修学旅行から
        帰ってきて、ヘロヘロになりながらも今朝きっちり、校務分掌希望調査票を配っていた。来年度
        自分がどんな仕事をするかという第一弾である。来年転勤予定の先生たちは「俺たちはいらない
        のに...。」とどこ吹く風だが、私たちは来年の自分の死活問題(大げさ)なので、みんな
        目がランランとしていた。

        まずは担任副担任の希望だが、これが結構難しい。あえて本音を書かせてもらうと、うちの
        学校のような底辺校では、担任を長く続けるのはかなりの負担だ。私も今年担任をやっていて
        かなり疲弊した。次から次へとトラブルが起こり、それこそ食事する暇もないくらい。それでも
        一時期よりはだいぶ楽になったが...。以前は3年間担任やると、必ず一人か二人は体調を
        崩し、病気になったり入院したりしたものだった。だから、毎年担任希望は少ない。誰だって
        大変な仕事はやりたくないのだ。もちろん健康も壊したくない。そのため3年間担任をやったら
        1回休みという不文律のルールがあったが、それも近年あまり守られていない現状。確かに
        教員は、担任やってなんぼというところがあるが、それは普通の学校での話であって、うち
        みたいな、それこそ勤務時間が朝7時半ぐらいから夜まで生徒の家へ家庭訪問したりして、
        休みも何にもないような大変な学校になると、やっぱり引いてしまう。ゆえによっぽど奇特な
        人でないと希望しないのが現状。さてどうしましょう...。

        そしてもうひとつが分掌の件。前回も書いたが、例の情報係のこと。どうも周りの雰囲気は
        みんな私がやるもんだと決めつけているがどうも困りもの。確かに今年は肩代わりしてやって
        来たけど、来年はいちおうきちんとした係になったのだから、それなりに分離して専門的に
        なるでしょう。でもその専門性が問題。誰でも出来るってわけでもないし、来年から大幅に
        増えるコンピューターがらみの仕事(例のお上の言っている、全教室でインターネットが
        使えるようにというやつの、具体的な校内LAN化が始まりそう)もネック。まぁ、誰が
        見ても私に白羽の矢が刺さりそうでビクビク。そんなにコンピューターが出来る人材が不足
        しているかというと...してる(笑)私と同レベルぐらいの人は何人かいるのだが、その人
        たちは、私を含めここ1、2年で転勤する予定者ばかりなのだ。だから仮に私と誰かが
        なったとしても、1年ぐらいやって、ハイさよなら、なんて状況になりそうなのだ。では
        この先まだうちの学校に長くいそうで、コンピューターに精通している人...というのが
        ほとんどいないのだ。もうすでにこの時点で暗雲が立ちこめている。さてどう転んでも
        あまり良い展望が見えない人事。どうなることやら...。あっ!一発逆転で転勤なんて
        手もあったか(笑)

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