囲繞たる 2月 下旬 編



2月22日(木) 動けません

        昨日はリフレッシュ休暇ということで(こればっか)ガーラ湯沢へ日帰りスキーへ行ってまいり
        ました。約1年ぶりのスキーですが楽しんできました。でもこんなど平日にスキー場にいるのは
        学生かプーか、教員ぐらい?なんか教員独特の雰囲気っていうのがあって、この人は先生だな
        って嗅覚でわかるんですよね。スキー場でもそれらしき人をたくさん見かけました(笑)
        そのおかげで本日はまたまた筋肉痛。でも前回と同じでこのままにしておくと、またまた数日
        後を引くので、今回は続けて身体を使えばそんなにひどくならないだろうということで、なんと
        無謀にも2度目のワックスがけを強行(笑)

        普段私が一人で使っている情報処理室が、最近とても汚れてきた。ただでさえ誇りが多いこの
        部屋で、なおかつ掃除もあまりまめにしなかったので、だいぶ汚くなってきた。そこで天気も
        良く、暑いくらいなので、かねてからやろうと思っていた情報処理室のワックスがけをする
        ことにした。とはいっても8畳ぐらいの広さだし、コンピューターやプリンターなどがあって
        動かせないものも多いので、実質6畳ぐらい。余裕でしょ...と思っていたのが大間違い。
        動かせないものが多いため、かえってやりづらくポリッシャーという機械が使えず、ほとんど
        手作業。おまけに昨日の筋肉痛も手伝って、捗らないこと捗らないこと(笑)最後は腰痛で
        動けなくなりました。やれやれ、やりつけないことをやるとこんなもんです。

        さて放課後は職員会議。今度の一般入試の説明です。いちおう受験者もますまずで1.3倍程度。
        しかし今年からは入試制度が一部変更になり、多分我々現場レベルではあたふたするでしょう。
        本番はどうなることやら。


2月23日(金) 揚げ足を取る人たち

        昨日の職員会議で、入試に関わるマニュアルが渡された。正式には「入学者選抜学力検査
        実施細目」という、すごーく長ったらしい名前のもの。これに事細かに色々と注意事項が書いて
        ある。しかしあまりの細かさで読む気がしなくなるという代物(笑)まぁ、一部変更があるにしろ
        毎年同じような内容である。しかしお約束というか恒例というか、一応確認のために、ひとつ
        ひとつ教務主任が読み上げて説明する。全24ページ1時間強!まぁ、毎年の通過儀礼という
        ことで、居眠りする人も...(^^;)

        で、これまたお約束で、途中途中で教頭が「ここまでで何か質問はありませんか?」と聞いて
        くる。ところがこういうときになると、必ず揚げ足取り的な質問をしてくる人がいるのだ。
        「すいません、18ページの2行目のところなんですが...」と。よく読めばわかることなの
        だが、いちいち確認しなければ気が済まない人がいるのだ。ただでさえ長丁場になるから、さっさ
        と進めてくれればいいのに、流れを止めるような人がいる。『そんなのよく読めばわかるよ。』
        とか『そんなの後で個人的に聞け。』という場の雰囲気が読めない人がいたりして、会議が滞る。
        そんな場合ならまだ何とか許せるのだが、典型的な揚げ足取りのヤツもいる。以前こんなことが
        あった。「すいません、質問なのですが、ここの『機会へ入力』というところ、どういう意味で
        しょうか?」そんな質問があった。どう考えたって「機械」の変換ミスじゃん。それをわざわざ
        聞いてくるのだ。もちろん教務主任がミスですというと、さも鬼の首を取ったように「いやー、
        また私は、『採点の時の機会』にとか、何か別の意味があるのかと思っていました。」そんな
        わけねぇーだろー!ということがあった。そいつはさらに「じゃあ、ここの試験開始終了の時に
        チャイムが鳴るという意味で、アンダーラインが引いてありますが、5限目の社会のテストの時は
        鳴らないということで理解してよいですね?」鳴らないわけねぇだろ!?他の科目だけ鳴って
        社会だけ鳴らないはずねぇだろ!単なる入力ミスだよっ!とまぁ、こんな具合に日頃の鬱憤晴らし
        のせいか、ことある毎に揚げ足を取るヤツがいたりしたこともあったのです。自分が教務部で
        これを作っていたときの苦労を考えると、頭に来ること。あんな揚げ足取りにはなりたくない
        ですね。でもいますよね、そういうやつ。

        そんなことを考えて、本日またまた年間行事予定表の修正に励んでいました。主任のM先生より
        7カ所もの訂正を指摘されたもので(^^;)これは揚げ足取りではなく、単なる私の見直し不足と
        変更の多さによる勘違いでした。やれやれ、まだまだ続きそう。

        そんなことを考えつつ仕事をしても、気分が悪くなるばかりだと思い、ちょっとお借りしてきた
        「BEATLES 1」のアルバムを聴きつつ仕事をして、ちょっと懐かしくなる。それを聞いていると
        曲順とかをいじってベストセレクションしたい気分になり、ハードディスクに取り込んで、色々
        やり始めてしまった。いやー、フリーソフトってスゴイね。ある雑誌に付いていたフリーソフト
        3本を使って、WAV形式に変換したり、MP3形式にエンコードしたり、はたまた曲名や
        アーティスト名を取り込んだり、そして再生ソフトで聴く。なかなかみんな高性能でファイル
        サイズも小さい。でもなぜかうまくCD−RにうまくMP3ファイルが焼けず苦戦。でも何となく
        優雅な午後でした。


2月26日(月) 面接官集う

        本日は2時間授業の後、大掃除。明日からいよいよ入試のため念入りに掃除。私も担当箇所の
        4階男子トイレを一生懸命磨く(^^;)それにしても煙草臭いなぁ...(怒)そしてその後、
        合間を縫って学年会議。入試が終わると3年生の登校日があるので、その打ち合わせ。短時間で
        済ます予定が、頭髪検査のことや卒業式予行の段取りなど、話し出すと細かいことがボロボロ
        出てくる。綿密さは必要だけど、その場対応で行きましょうや。とりあえず卒業式は間近だと
        再び意識する。

        そして午後から面接係の打ち合わせが行われる。これは各担当面接官がグループ毎に分かれて
        質問事項の確認や、その他提出書類などをチェックし、対応を協議。とりあえずだいたいの
        大枠は決まっているのですが、これこそ臨機応変で、その場で色々質問をバラエティ豊かに
        していかねばいけません。私と面接を組んでいる二人と、ああだこうだ言いながら質問する
        順番や内容について打ち合わせた。そのうち一人のS先生は、若手で来年1年生の担任をやる
        ことが有力視されているので、今回の面接に関してはかなり意気込んでいる様子。是非自分の
        クラスの生徒になるかもしれない子たちの本当の姿を、見事な眼力で見抜いてください(笑)
        さてさて、私も久しぶりの面接官なので、結構楽しみ(ワクワク)


2月27日(火) いわゆる入試点描

        そんなわけで本日から入試です。例年と違って今年から(なんて書くとどこの県かわかっちゃう
        けど)初日に5科目全てをやることになりました。まぁ、頭の良い子たちは良いけど、うち
        レベルになるとけっこうしんどいですね。そして明日は面接試験という日程。もう教員も15年
        ほどやっていると、昔ほどの緊張感がなくミスしそうで怖い...。

        さていよいよ試験開始。私は1限目の国語と4限目の理科の試験監督をしました。しかし
        いきなり放送機器のトラブルのため、試験開始の「始め!」の声が、雑音混じりでうまく聞き
        取れない。本来試験監督者は一切喋っちゃいけないことになっているんだけど、急遽機転を
        利かせて、こちらで指示。うーむ、昨日の点検では何ともなかったのに、いざ本番となると
        こういうことが起こるのがデジタル機器。とりあえず何事もなかったかのように試験は進む。
        そして監督をしながら受験生を注視。するとやっぱり色々なあらが見えてきてしまうのです。
        髪の毛が赤っぽいヤツとか、眉毛をめちゃくちゃ細く剃っているヤツとか...。中学校で
        やんちゃしていたときの名残。うーむ、こういうのは面接ではかなりマイナスなんだけど
        なぁ...と思いつつ眺める。確かにそういう外見は、本人の内面的特性とはあまりかかわり
        ないけれど、でもやっぱり外見は人を表す。こういう大事な入試という時にきちんと
        (見せかけだけでも良いから)出来ないヤツは、今後高校生になっても出来ないだろうと
        思うわけです。確かにありのままの普段通りというのも大事ですが、入試という大イベントの
        時にちゃんと出来なければ、ちょっとねぇ...。こちらも底辺校が長いですから(泣)
        黒染めで急遽染めてきたヤツとか、パーマを何とか落としてきたヤツ、そういうのはもう
        ほとんど見抜けてしまいます。そういう日頃の行いが、こういうときに災いになるのですよ。

        そうは言いつつも午後も監督しましたが、もう眠いこと眠いこと(笑)受験生は一生懸命なの
        ですが、こちらは暖かくて静かで食後で...もう眠くて居眠りしそうでした。瞼がくっつか
        ないように気合いを入れていたので、もしかしたら怖い顔で監督していたかも(笑)そして
        その後、国語の採点の打ち合わせ&下見。昨年から200字の記述式問題が出ているので、
        おそらく明日の半日の採点だけでは終わらないだろうということで、本日2時間ほど国語科の
        先生たちで、かる〜くチェック。採点基準などの打ち合わせをする。しかし今回の作文は
        すごすぎる!今はまだ書けないけど、後日珍解答ネタとして一挙大放出の予定!乞うご期待(笑)


2月28日(水) 面接終えて、採点終えて

        さていよいよ入試2日目。本日は午前中面接。いやー、5人一組のグループ面接でしたが、疲れ
        ました。向こうも緊張しているけれど、こっちも緊張しました。まぁ、質問事項はありきたりな
        志望動機やら高校生活の抱負などですが、それなりに練習してきた生徒は立て板に水ですが
        中にはしどろもどろになってしまい、声も小さく語尾もはっきりわからず、ほとんど消え入り
        そうな受験生もいて、なかなか難しかったです。でも明らかに、これは?と思われる生徒もいて
        少しつつくとボロが出るものもあり。やはりつい色に出にけりということか。たった10分
        ぐらいの面接とはいえ、やはり人柄は出るものです。3人の面接官とも厳密に評価したのですが
        やはりこちらもプロ、ほとんど評価に差はなかった感じ。うちみたいな学校はテストの点数
        よりも人柄重視ですから。詳しくは発表されてから後日(笑)

        そして午後からは昨日やった筆記試験の採点。例の悪夢のような作文問題も何とか乗り切り
        1時間程度で終了。昔に比べて定員が減ったので、採点も楽になったなぁ。以前10クラス分の
        受験生だったけど、今となってはその半分。楽なわけか。でもまだ明日の午後、再点検等の
        作業もあり、入試モードは継続中。

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