理非曲直たる 7月 上旬 編



7月2日(月) 暑さゆえの...

       昨日は静岡の方で38.7℃あったそうな。温暖化どころか熱帯化しつつある今日この頃。もう私もいきなりの暑さでバテバテ。
       夏の暑さはけっこう得意なんだけど、いきなりマキシマムでは身体にこたえます。それでも授業はなくならない。生徒の方も
       暑いから下敷きバサバサ、Yシャツの裾は出すわ、ズボンをめくるわ、ルーズソックスは脱ぐわ...もうすっかり暑さ対策です。
       でもそういうのもいちおう服装違反ですから注意したりしなければいけないわけなんですが、もうこう暑くっちゃ仕方がないかと
       挫け気味。それでも本日から3年生の就職の求人票受付が始まり、会社の人が直に持ってきたりして来校することもあるので
       そうそう変な格好も見せられない。大変です。それにこう暑いと些細なことで切れ気味にもなる。普段ならたいしたことない
       ことでも、例えば提出されたノートに名前がないとか、印刷しようと思ったら、前に使った人が紙詰まりしたまま放置している
       とか、いつもの温厚なO−TEACHERはそれぐらいで怒ったりはしませんが、何か本日は暑さのため、そんなことで頭に
       来ていました。自制自制...(笑)

         「あれぇー?O−TEACHER、髪の毛切ったのー?」
         「うるせぇー、どうせおぼっちゃま君みたいだって言いたいんだろ!!」
         「いや...夏らしくさっぱりしたと思って...。」
         「えっ...ああっ...そう、ごめん、何か暑くてつい...。」
         「いえ、いいんですよ。それにおぼっちゃま君っていうより、しめじって感じですから。」
         「・・・・」


7月3日(火) ノート返却

       期末テスト一日前。朝、打ち合わせをする会議室の机に行くと、各クラスの担任の机上には山のようなノートとプリントが
       置かれている。授業で回収したノートを返却してくださいとのメモがついて。その他、授業中で使用したプリント類とか
       テスト対策用プリントとか、色々な教科から生徒へ配布・返却をお願いする様々な山...。これってすごい迷惑なのでは?
       昨年まで担任をやっていて、実はとってもそう感じていたのだ。ノートを集めるのも返すのも、これは教科指導の一環なん
       だから、教科担当の方でやってもらいたいと思う。中には超重要なテスト範囲についてのプリントまであり、これなんか授業中に
       テスト範囲の説明すらしていないのか?と疑いたくなる。それもこういうテスト前に一気にこういうのが集中するので、中には
       ある担任の机の上になんか、4教科分のノートが山積みされていた。こうなると朝のSHRでは、大事な連絡事項を伝える
       どころか、ノートの返却だけで終わってしまう。何とかならないのか!?中には教科によって大事な生徒の呼び出しやら提出物の
       督促などが混じっていたりして、本当に担任は大変だ。「ノート出ていません。××君。」というメモ一枚で、簡単に赤点を
       付ける人もいて、本当にこれで教科指導っていいの?って思うことが良くある時期なのです。こういうふうに担任に負担をかける
       ことはあまりやりたくないなぁと思う私だったりします。だから私の場合、授業の中でノートを返却できなかった場合は、担任の
       手を煩わせることなく、自分で生徒を探して返しに行きます。そこまでやらなくても...と言う先生もいますが、こういう
       小さなことの積み重ねが、担任の負担を大きくしているのだと実感しましたので。

         「O−TEACHER、ノート持ってきました。」
         「遅いよ、もっと早く持って来いよ。じゃあチェックしてから、後で返すから。」
         「じゃあ、先生、担任の先生に渡しておいてください。」
         「それじゃあ担任の先生が大変だろう。明日の昼休み、取りに来い。」
         「いや、担任の先生が『ちゃんと出したかどうか確認するから、そうしろ』って言ってたので。」
         「・・・・」


7月4日(水) テストの日の午後

       本日も激暑。酷暑です。期末テスト第一日目です。こんな暑い中よく3時間もやれますね、偉いよ生徒(笑)私の3年生の
       現代文のテストも本日あり。午後は採点に追われました。と同時に職員の健康診断があったりなんかして、身長体重視力聴力血圧と
       計りまくり。だんだんオヤジ化が進んでいます。BMI上がっちゃいました(泣)

       さてそれとは別にネタを2つほど。1つは校長襲撃事件(笑)以前職員会議で校長が「転勤を希望されている人は、早いうちに私の
       ところへ来て面接してください。何度か県の方の担当者と会う予定もありますので、早めに事情を聞きたいので。」と言っており
       ました。例年2学期も半ばになってから人事の件は動き出すのに、やたら早いというか意欲的だなあと思っていました。すると
       もうすでに私の同期組の先生たちは早々と校長のところへ行ったそうです。なに?みんなマジか?ということで私も時間を見つけて
       校長室へ。いちおう個人的な事情や強い転勤希望を述べました。すると校長は「O−TEACHERみたいなコンピュータの出来る
       人は抜けられると困りますよねぇ。」という予防線気味の発言。それを言われたらどこへも転勤できませんよ。で、その後
       もしO−TEACHERがいなくなったら誰が情報部をできるのか?という話題になり、私がいなくても全然困りません、他に出来る
       先生は何人もいます、と身内を売りまくり(笑)コンピュータの出来る先生を沢山推薦しておきました。その会話の中で、私が
       コンピュータがどれほど出来るかという話になり、ついつい初級シスアドを持っているということを言ってしまった。やばっ。
       自分で自分の首を絞めるような発言。校長曰く「それを聞いたらどの学校も欲しがるでしょうね。」と。是非良い学校に欲しがって
       ほしいものだ(笑)

       そしてもうひとつはプリクラ作り。実は私が副担任をやっているクラスが、文化祭でプリクラ販売をやるらしい。デジカメで撮影して
       シールに印刷して販売するらしい。その見本を作ってあげた、校長の写真を使って。けっこうな出来映え。実はこの企画、以前私の
       クラスでやったことがあったのだ。その話を聞きつけて担任のS先生が決めたらしい。おいおい、副担任フル稼働かよ!と同時に
       夏の体験入学で、中学生へのデモンストレーションとして、自家製プリクラでも配ろうかと考えていたので、その練習も兼ねて。
       その体験入学では、予算さえ許せば、うちわキットやらTシャツキット、はたまたコーヒーカップにラベルと、熱写アイロン
       プリントなどを駆使して、色々な学校特製オリジナルグッズを作りまくって、中学生に体験入学来校記念として配りまくろうかと
       考えているのだ。......予算が許せば(笑)とりあえずそのために見本品をいくつか作って、管理職に提示してみようと
       思っている。その第一弾として校長プリクラを作ってみた。そして色々な先生に見せて反応を聞いてみた。

        「うぇ!何それ!世界で一番欲しくないプリクラだわ。それ魔除け用?」

       M先生、言い過ぎです(笑)


7月5日(木) 暑くて頭が熱暴走

       お暑うございます。本日も私が担当の1年の古典のテストがありました。あまりの出来の悪さに激怒!あいつら何を聞いていたんだ!
       たかが竹取物語の話なのに、現代語訳があまりに内容とかけ離れているやつが多くて怒り心頭!これで情報処理室の室温も上がった。
       そして午後からはまたまたプリクラのサンプルを作ったり、体験入学用の画像データをいじったりと細かい仕事に終始。もう暑くて
       本日は撤収!(笑)


7月6日(金) 本日も異常なし

       期末テスト3日目。相変わらず猛暑の中、テスト監督。カンニングがあるといけないのでうちわも使えない生徒たち(うちわに答えが
       書いてあったらまずいため)やれやれ、この湿度と無風で、40人以上の教室はサウナ。

       その後は昨日の続きのお仕事。オリジナルうちわとオリジナルTシャツのキットを買ってきて、体験入学の販促グッズ用に色々と
       画像修正の一日。うーん、Photoshopはちょっと使えるのだけれど、Illustoratorとなると敷居が高い。結局もっと簡単なペイント系
       ソフトで作業。まだまだCGの道は険しい。でもそういう画像を色々デザインしていたのだが、結局こういうことをやると、最終的には
       ソフトを扱える技術というよりは、デザインのセンスが要求される。どうも私の作ったロゴとかデザイン画像はいけてない。やはり
       センスの問題か...(泣)

       もちろんそんなことばかりで遊んでいたわけではなくて、教科会議で来年度の教科書を選定してみたり、緊急学年会議が入ったりと
       もう相変わらず温度が上がることばかり続きます。本日も暑さのため頭が回らないのでこれ以上思い浮かばず。


7月7日(土) 夏の実感

       テスト期間中というのに色々事件発生。2件ほど連発。どれもたいしたことないといえばたいしたことないが、あまりに何も考えずに
       突発的に起こったりする。暑いからか生徒もこらえ性がなくなりつつあるのでしょうか。こっちだって耐えているのに。

       さてそろそろ夏休みの声が近くなってきた。そういう風物詩的なものも出てくる。例えば教頭の方から、夏休みの動静表提出の連絡。
       つまり夏休み中の個人のスケジュールを書いて出せとのこと。例えばこの日は出校して仕事をやっているとか、この日は練習試合で
       いないとか、はたまたこの日は研修でいないとか、そういうやつ。中にはちゃっかり外国旅行のスケジュールが決まっている人もいるし
       私みたいに全然予定がないやつもいる(泣)その他、夏の高校野球の応援団募集のお知らせとか、夏休みの宿題のプリントの印刷
       とか...中には嬉しくない保護者呼び出し召喚状の作成とか、不振者呼び出しの連絡とか...(笑)でもこういう仕事をすると
       夏休みが近いと、先生たちは実感するのですよ。


7月10日(火) Tシャツ作り

       答案返却第1日目。3時間連続で答え合わせ。疲れました。その後採点ミスの修正をしたり、1学期の出欠を集計したり、事務仕事を
       色々こなす。その合間に私が副担任をやっているS先生から相談を受ける。文化祭の出し物の第一案が落選したので、代案を考え
       ねばならないとのこと。ちょっと前に昔に私がやったパソコンによるプリクラ作りのノウハウを聞きに来たのだ。でも効率が悪く儲け
       どころか赤字必須という現実を話した。パソコンや消耗品の数、どれくらいの時間で作れて、どのくらいの値段なら売れるのか?
       そんなことを話していると、けっこう実現が難しいという結論。うーん、企画としては面白いのだけれど、大量生産には向かない
       なぁと思われる。期待していただけに意気消沈して去る。力になれなくてすいません。その他、またまた県の方から来たコンピュータ
       関係のデータ修正依頼やら、何やら目が回るほどの忙しさ。

       そしてその後やっと延び延びになっていたTシャツ作り。不肖O−TEACHER、生まれて初めてまともにアイロンかけました(笑)
       いちおう名目は体験入学のデモンストレーション用に、オリジナルTシャツを作ろうと勝手にキットを買い込んできて、画像を色々
       いじくりまわし(Illustorator難しすぎ!)何とかプリントアウトまでこぎ着けました。そこで家庭科のN先生にお願いして、この
       採点のくそ忙しい時期に余計な仕事をも仕込んだにもかかわらず、笑顔でアイロン指導をしていただき感謝。とりあえずなんとか
       無事2着完成。でもある意味失敗。1枚目の白Tシャツはまだうまく乾ききっていないのに、後押ししてアイロンをかけたため、少し
       はじっこの方の画像が剥がれる(泣)もう一枚のグレーのTシャツはグレーの生地なのに白地の部分を残してしまいなんか不格好。
       こうしてみるとなんか5枚1000円で売っているハワイのお土産物Tシャツの出来映え...(泣)なんかこういうものをやれば
       やるほど、センスのなさと不器用さを感じてしまいます。その完成品は明日公開!

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