虎視眈々たる 11月 下旬 編



11月21日(水) 県の担当者現る

       本日も忙しいなり(常套句)午後に県の方の営繕課という部署から、例の校内LANの工事にかかわる打ち合わせのため
       来校されました。実際に工事を担当する電気工事会社の人も見え、具体的な工期等に関する打ち合わせ。いよいよ本格的に
       なりました。きちんとした設計図が上がってきたのですが、前回、前々回来た業者とは違う方。前々回来たのは測量関係、
       前回来たのは設計事務所、今回は電気工事業者。その度に校内を連れ回し、配管の位置やら天井裏やら案内して回る。何か
       これってすんごく効率が悪く馬鹿馬鹿しい。どうして全部一括してやらないのだろう。そうすれば一回で済むのに。こうして
       何度も色々な業者が間に入ることによって、どこかが得をしているんだろうなぁ。もしくは入札制度や談合阻止のために
       細かく色々な業者に分割されているのでしょうね。そのため私は毎度校内を連れ回し、説明し、何度も同じことを繰り返す。
       やれやれです。

       それで結局工事は12月から入ることになりました。多分工事は1月中旬までには終わるでしょう。しかしそれに伴って
       例の高速回線切り替えの懸案を急がねばならないことになる。そのことを県の方に問い合わすと「それは県の指導課が
       担当なので。」とにべもない返事。この校内LANの工事は国からの予算で営繕課担当。実際の回線とかの担当は指導課の
       方で、ほとんど話が通じてない。「工事が1月に終わってすぐ回線のテストをしたいといったって、ADSLへ切り替えたり
       プロバイダを変えたりドメイン取ったり、そういうののお金もそうだし、手続きの段取りが指導課の方から細かく来て
       いないんですけど。」「それは指導課とご相談ください。私どもは営繕課ですから、1月中旬の工期終了時に回線テストを
       行いますので。」 おいお、まさにお役所答弁じゃないか!お互い隣の部署なんだから、その辺の調整をしてこいよ!現場が
       困るだろ!続けて事務長の方から「で、校内LANが完成した暁には、教室から生徒がインターネットが自由に出来るように
       なるという話ですが、その端末、つまり生徒用のコンピュータの配置はどういう予定なんでしょうか?つまりいつ来るん
       ですか?」「それも部署でないので、その担当部局に問い合わせてください。」「・・・・・」なにをか況や。もうこんな
       ぶつ切れの計画なんて聞いたことがない。その度に振り回されるのは、こういう末端の担当者、つまり私。もういい加減に
       してくれよ。

       結局急遽、事務の担当のCさんと相談し、NTTやらと連絡を取り、打ち合わせをすることに。すぐにADSL回線なんて
       つながるのでしょうか?不安です。情報部長としてこんな無計画な付け焼き刃校内LANは願い下げです。やれやれ。また
       この先多忙を極めそう。


11月22日(木) 凍死寸前

       寒いっ...。そりゃあ11月も下旬だもの。ところが...ストーブ使用開始は12月1日からなのだ!こんなに寒いのに
       教室はまだストーブを使っていないのだ!信じられます?学校というところはいまだに変な規則が残っている代表的な閉鎖社会
       だが、このことは許し難い。だって私のいる情報処理室なんて、朝来ると冷蔵庫状態ですよ。あまりの寒さに室内だというのに
       コートを羽織らなければならない始末。信じられない劣悪労働環境。もちろん生徒の教室も...。それでもまだ人気が多いから
       少しはいいが、それでも教室も寒い。そのまま寝ると凍死するぐらい。あれだけ生徒にはだらしのない格好をするな、衣服の
       乱れは心の乱れ、制服をきちんと着ようと言い続けているのに(いや、そんなに言っていないけれど(笑))普通の制服でいると
       風邪をひいてしまう。ましてや体育館で学年集会なぞやろうものなら、確実に凍死者が出る!(断言)そのため、なぜかこの
       時期になると、室内だろうがコート着用も放任してしまう。寒さゆえに...。

       何で12月にならないとストーブを付けていけないかというと、理由は簡単。金がないからです。学校の設備費というか光熱費と
       いうのが決まっていて、その範囲内でやるためには、どうしても期間を限定しなければいけないらしい。つまり本当に酷寒に
       なるまでケチっているというわけなのです。マジかよ。こんなに寒いのに金がないから耐えろって?こんな寒くっちゃあ勉強
       なん出来ませんよ。こういうところにこそお金を十分割り当ててもらいたい。校内LANなんていいから(笑)だからうちの場合
       そういう規則になっているのだ。それでも11月でも寒い日は寒いし、12月に入ってからでも暖かい日は暖かい。気温によって
       ストーブを点けたり消したりするくらいの融通というか機転が利かないところが、学校なのです。だから私のいる部屋なんて
       寒くて凍えそうだから、熱を取るため意味もなくコンピュータやプリンタを立ち上げて、熱放出させたりして(笑)これじゃあ
       何が省エネで自然に優しいのかわからなくなる。お金のことばかりが最近持ち出されることが多くなってきた気がするのは
       気のせいだろうか。あまり経済的なことや効率ばかりが持ち出されてくると、「教育的」ということとなじまないことが多く
       矛盾を感じてしまう。こういう理不尽なことが平気で行われているのが学校なのです。寒さに耐えるのが教育だと思っている人が
       いるのか?このせいでインフルエンザでも流行って学級閉鎖にでもなったらどうする!あっ!そうすればその分だけ光熱費が
       浮くのか(^^;)まっ、色々ご託を並べていますが、結論から言えば、寒いから早くストーブ入れて!

       そういう声が多かったのか、どうやら少し前倒ししてストーブ解禁になるそうです。やれやれ。これで肺炎にならずに済みそう。


11月26日(月) ノートの落書き

       週明けが忙しいのは誰のせい〜♪と歌いたくなるほどベリーハード。授業するなんて楽な仕事の方だわ。さてそんなに何が
       忙しいかというと、またそれを一から書いていくとつまらない日記になるので、こぼれネタだけを。

       まずおかしかったのが、ノート提出。テストの前なので、とあるクラスでノート提出をさせた。まぁ、普通にテストをやっても
       なかなか点数を取れないやつらのために、日頃の勤勉さを評価しようということで、ノートをきちんと取っているかどうかで
       平常点をプラスしようという親心。今日集めたクラスは比較的真面目でよくノートを取っている。それをいちいち確認しながら
       チェック。でもよーく見てみるとミスとかも結構見つかる。黒板の写し間違いやら誤字脱字。例えば今日黒板に書いたところに
       「連歌の賭物取りて」という本文の横に、『連歌で取った景品』と書いた。これはある連歌師が、うまく出来たご褒美か
       もしくは賭で商品を取った、なんて説明をして書いたのだが、生徒のノートには「れんがの景品」とか書いてある。おいおい、
       ブロックでももらったのかよ!と突っ込みたくなる。その他「連歌取りで取った景品」とか。カルタ取りじゃないんだから。
       よくある誤字は「影品」何かあんまり嬉しくなさそうな品...。そんなものをいちいち見つけてしまいました。その中でも
       笑ったのが、ある女子生徒のノートに挟んであった、友達同士のマル秘メモ(笑)こんなもん挟んどくなよ。それには「××先生、
       しつこいから嫌い。で、明日何時に待ち合わせ?チャリだから遅れるかも...今日の夜『ハンドク』(注:ドラマのタイトル)
       見る?」など、とりとめもない友達へ書いたとおぼしき手紙。やれやれ、これじゃあ授業聞いてないわけだ(笑)まっ、こんな
       ことで目くじら立てるほどの狭量のO−TEACHERではありませんので、そのメモに付け足して「古典の授業も聞いてね!」
       と書いておきました。(笑)

       さてお次。例の校内LANにかかわるお仕事流れで、わざわざNTTの営業に来てもらい、高速回線切り替え&プロバイダ
       乗り換えの打ち合わせ。まだ若い営業担当マンが、一生懸命説明しておりました。まぁ、こちらとしては早めに切り替えて
       工事完了に間に合うようにしていただければいいので、そんなに熱くならなくても大丈夫ですよ(笑)ただNTTの方も
       だいぶ県の担当者の方に食い込んでいるようで、「県の意向はこういうようです。」なんてはなしもちょっと聞けたりして。
       おいおい、こういうのは業者通じて令達するもんじゃないだろうって感じ。その後、ただ言いなりになってもしょうがないので
       っつうか、そんな付加サービスはいらないと思われるところを突っ込むと「えーっと、県の方はそういう意向らしいのですが
       そういうことなら至急確認して、検討させていただきます。」とのお答え。こちらも素人じゃないんでね、NTTの営業さん。
       こう見えても情報部長なもんで...ふっふっふっ。しかしそれにしても隣に座っていた事務長は「とりあえず見積もり
       だして。」ばっかり。まっ、わからないから仕方ないだろうけど、もう少し勉強して色々相談に乗って欲しいなぁ(^^;)

       その他、ブロードバンドの会社の面接試験を受けに行く子の小論文添削したり、卒業生が子供抱いて訪ねてきたり、はたまた
       忘年会の打ち合わせしたりと、本当に休む間もなく週始めは過ぎていきました。ふぅーっ。


11月27日(火) 教員<情報係

       あんまり手帳にスケジュールとか書く方ではないのだが、ここ2週間ぐらい色々仕事の予定が詰まっていて、かえって書くと
       卒倒しそうなので、あえて書かずにいる私。忘れてしまったらそれはその時のこと(笑)

       さて本日は明日の出張に備え、某クラスを授業変更し、1時間目と5時間目に同じクラスの授業がある。一日2時間も同じクラスの
       授業があるなんて、ちょっと嫌な感じ。でも生徒はもっと嫌でしょう。サクサク進む。またまたその合間を縫って、連絡調整委員会に
       出すレジュメを作ったりと忙しい。でもそろそろ校内LANの工事のことやら、来年度実際にどう運用するかとか、そういうものを
       小出しにしていかないと間に合わない雰囲気。係の方だけ焦ってバタバタ仕事しているが、管理職や他の先生方は、多分何も
       わかっていないだろうから。来年度から各準備室に情報コンセントが付きますよ、設定すればそれぞれの部屋からインターネット
       出来ますよ、でも細かいセッティングは自分たちでやってください。

        情報部にやってもらおうとは思わないように!

       と声高に言っておかねばね。自分は勝手に転勤すると信じ込んでいるので、来年度用の仕事はどうも身が入らないが、残されて
       仕事を引き継ぐべくN先生が不安そうな顔をしているので、精一杯やりましょう(^^;)そんなわけで連日NTTの人やら、
       電気工事の業者やら、色々な業者と折衝・相談・検討ばかりしているので、何か教員というよりも営業というか渉外の係みたいで、
       そういうことばかりにエネルギーを使っている。テスト前なのに...。何度も書くけど、本当にこれって教員の仕事なんで
       しょうか?サーバ管理や工事日程の調整、プロバイダとの交渉...。やれやれな日々です。ちなみに明日は出張で、それも
       情報部会の連絡協議会(笑)今後の情報環境整備計画の概要について説明があるそうです。どうなることやら。


11月28日(水) 情報部会研究協議会

       本日は出張でした。情報部会の連絡協議会。いつもなら他校の顔見知りの先生がけっこういるはずなのですが、今回は見当たらず。
       というか欠席の学校が多い(これって別に出なくても良いの?)そりゃあこんな学期末の忙しい時にはなかなか学校は空けられま
       せんよ普通(^^;)さてその内容ですが、午前中に3校の先生が、各校の校内LANの状況を話してくれた。しかしこれが見事に
       三者三様だった。一校目はまだWindows3.1が動いていて、インターネットも最近接続され、校内LAN?何それ?っていう感じ。
       話している先生も、なぜ自分がこの場で話すことになったかよくわからない状況で、というか全然詳しくない人のようで、わずか
       5分で終わってしまった(笑)開会の挨拶の人の方が話が長かった(笑)次に話した先生の学校は、ちょうどうちと同じ状況に
       置かれているところで、とても参考になった。今こんな事でバタバタしている。業者がバラバラで話が伝わりにくいとか、工事の日程で
       困っているとか、サーバ管理者をどうするかで悩んでいる、といったまさに私と同じ悩みだったので共感が持てた。でも結論としては
       どうなるかわからないで戸惑っているという愚痴で終わってしまった。そして3校目はかなりの先進校で、独自で3系統の
       サーバをうち立てて、色々細かくファイアウォールとか作ってかなりやっている学校の話だった。でもこの話をしている人が
       実習助手で(厳密に言うと先生とは違う)コンピュータ専門の人で、自作プログラムとかを作るのが趣味で、200台余りの
       コンピュータを自力でつなげたという話!おまけに自分でサーバ管理をして、ログ解析やウィルスへの対策とかやっているとのこと。
       すごすぎて全然参考にならん!そんなことどこの学校でも出来るわけないでしょ、ていうかお前みたいに夜中の2時に学校へ
       サーバの様子を見に行くなんて、普通の教員が出来る事じゃない。こりゃ例外でしょう。おまけに話が長すぎて昼休みに20分も
       食い込んだ時点で許し難し(笑)

       そして午後からはとある業者というか、不正アクセスやウィルス対策の専門家の講演でした。これもけっこう聞き応えありました。
       色々勉強になったし。説明の中で具体的な不正アクセスの例などを説明するだけでなく、実際にハッキングツールを持ってきて
       こんなふうに入り込んで、スーパーユーザになって、パスワードを盗み出して、トロイの木馬を埋め込んで、バックドアを付けて
       進入の痕跡を消して、ログの破壊する、なんてことを実際に見せてくれたのだ。これには全員驚き。こんな簡単なフリーソフトで
       そこまで出来るの?って感じでした。何か隣に座っていたどこかの学校の先生が、必死にそのパスワード盗み出しツールについて
       メモっていたけど、お前、なんかやる気か?(笑)とりあえずわかったのは、こういうことってけっこう簡単に出来るのねって
       いうこと。私たちですらこんなに無知識なのだから、ましてや管理職なんかはねぇと言っていた。そして驚くべき事にこんな
       衝撃的な事実も。実はこの人、こういう啓蒙活動のためには実際に危機感を与えるのが一番良いと思っているらしく、もうひとつ
       例を見せてくれた。それは県下でサーバを立てて独自でWebサーバなりを稼働している高校を全て、チェックしてみたらしいのだ。
       するとほとんどの学校で、不正アクセスされた形跡はあるし、中にはそのことに気づいていない学校もあるし、ウィルスに感染した
       形跡もあるし、セキュリティホールがありありで、とても深刻な状況だと例示して見せてくれた。この時ばかりは会場が湧きま
       したよ。バージョンが古いソフトを使っていることが原因だったり、パッチを当てるのが遅かったり、ウィルスパターンの更新が
       遅れていたりと、認識の甘さをくどいぐらいに指摘していた。こういう例を見せられるとごもっともと思ってしまう。一番
       おそれているのは、サーバアタックされ、トロイの木馬などを仕込まれ、そのサーバから他のサーバへアタックをかけられること。
       つまり踏み台にされる危険性を指摘していた。被害者から加害者へなる、その危うさを指摘し、その場合は予見性があるので
       民事的には罪になって処罰されますよという脅しつき...。確かに。ちょうど県下、どの学校も校内LANでサーバを立て
       なければならないのだが、不用意に素人がやると、他のところまで迷惑がかかるので、セキュリティはやりすぎてもやりすぎる
       ことはないというお言葉でした。とあるコンピュータ関係の会社の人だから本音で言っていたが「私たちが一番おそれているのは
       色々な悪意のハッカーが、一番セキュリティが甘くてサーバアタックの踏み台にしやすいと思っているのは、実は学校なんですよ。」
       とのこと。うーむ、真剣に考えねば。マジで怖くなってきました。最後にそのためのファイアウォール構築例なども説明していま
       したが、ファイアウォールも不正アクセスを70%ぐらいしか対応できない。そのために二重三重の対策を、という言葉が
       印象的でした。

       最後の閉会の言葉で、どこかの学校の教頭が言っていましたが、「一番わかっていないのは上の方です。」と。この人は自分で
       Linuxとかいじっている人らしく、話がよくわかっていましたが、以前事務室のネットワークが調子が悪いので、色々いじって
       直してあげたら、県の指導課の方からお叱りの電話を受けたそうです。教頭が勝手にそんな大事なネットワークをいじるなと。
       事務室のネットワークには教員の給与明細のデータとか入っているから金輪際いじるなと。頭に来たこの教頭は、それ以来どんな
       小さなトラブルでもいっさい手を出さず、事務長に「県へ言って直してもらえ!」と言ってるそうです。そんなお堅い頭の人たちは
       今回の校内LANのセキュリティの大事さがわかるわけないと息巻いていました。こんな場でこういう発言は大丈夫なんで
       しょうか(笑)でもまさにその通り。上の方は配線工事だけ押し進めて、セキュリティや細かい使い方のことは何も無し。こんな
       ことでもし何かあったら誰が責任を取るのか。そんなことまで言っていました。極めつけは「先生方は、各学校で一番詳しいが
       故に、一番仕事をさせられていると思います。でもこれからこういうセキュリティのことが絡んでくると、もう限界だと思います。
       ある程度のところで手を引いて、業者に委託するのが一番です。先生方が責任を取らされることになりますから。そのあたりの
       ことは重々管理職に言いましょう。」なぜか全員拍手(笑)まっ、こんな感じで色々考えさせられた有意義な出張でした。さて
       明日からこの仕事の方向性を考え直さねば...。


11月29日(木) 被害が被害を呼ぶ

       今朝の朝会で指導部長から連絡があった。何のことかと思ったら「ワン切り被害」への注意勧告だった。「ワン切り被害」って
       知ってます?このところちょっとニュースにもなったから知っている人も多いと思いますが、携帯とかに1コールだけ電話が
       かかってくる。1回で切れるのでワン切り。それでその電話番号が表示されるけど、とりあえず知らない電話番号でもかけ直して
       みたりするじゃないですか。すると変な録音テープがかかり、怪しげなQ2とか出会い系サイトとかにつながったりする。慌てて
       切っても、その後請求書に10万円とか書いてあったりする。そういう悪質ないたずらというか被害が出ている。この近隣でも
       そういう被害が出ているらしく、近くの学校から気を付けるようにという文書が回ってきた。その連絡だったのだ。

       何か最近こういう携帯を使った悪質な事件が頻発しているような気がする。最早携帯電話は高校生の必須アイテムだから、いくら
       学校で禁止していても隠れて持ってきている。うちの学校も、不必要な物は持ってこない、の考えで携帯を持ってこないように
       指導しているが、陰ではけっこう持ってきているでしょう。先生の前では出さないだけで。当然そういうトラブルにも巻き込まれ
       やすいだろうということで、わざわざ指導部長が、この件に関する掲示用プリントを作って担任に配布したのだ。

       しかしこれがちょっと詳しすぎ。このプリントにはその悪質なところにつながる電話番号が列挙してあるのだ。全部で30ぐらいの
       電話番号が列挙してあり「ここにかけると10万円の請求書が来たりする!絶対かけるな!」と書いてある。これだけ聞くと
       なかなか当を得た注意喚起プリントと思うが、よく考えてみるとこれはかなりやばい。だって二次被害を生む可能性がある。
       つまりこの電話番号を見た生徒が、勝手に友達の携帯に登録したりする。するとその友達が知らずにその電話番号にかけたり
       すると...何か気に入らないやつにこの電話番号を教えたり、勝手にばらまいたり、そういう心ないことをするやつが
       いないとも限らない。そういう指摘があり、わざわざ掲示用に指導部長お手製の警告ポスターを作ったのだが、急遽撤収、
       口頭による説明だけとなった。こういうことがあって詳しく説明すると、それを真似たりする愉快犯が出たりするので気が気では
       ない。生徒が被害に遭わないようにやったことが、かえって被害を広めることにもなったりする。そういう信用の置けない
       世の中なのだなぁと思った朝の一コマでした。


11月30日(金) 職員会議はエンドレス

       長かった...今日の職員会議。延々3時間以上のロングラン。まっ、その内容が入試にかかわることだったんで。ただでさえ
       個人的には授業が目一杯あって、生徒の提出物チェックや期末テストを作ったり、校内LAN関係の文書を作ったりと、かなり
       ヘビーだったので、もう会議が終わる頃には風邪が悪化しそうな気配。そして怒濤の職員会議。いよいよ1月下旬には推薦入試が
       あるので、今まで入試委員会で話し合われたたたき台に、色々説明を加えて、どういう配点・加点をしていけば妥当なのか、
       また細かいいくつかのシミュレーションを提示され、さらに検討を加えました。結局こういう点数の話になると、はたしてこの
       点数が妥当なのかどうか、またそういう場合、何を重視していけばいいのか、そして最後にはどういう生徒を取るべきなのか、
       そこまでいってしまうのですよね。でもどの先生も真剣な議論で、こういう先生方の熱心さがこの学校を支えているんだなと
       実感しました。それにしても疲れた...。もう死にそう。というわけで本日は日記を書く気力もなし。許されたし。

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