破顔一笑たる 12月 上旬 編
12月1日(土) いつでも走っている
別に先生は12月じゃなくたって走ってる。それほど忙しい仕事です。とは言いつつも本日の私は幸運にも授業がなくなったので
雑務オンリーでたまっていた仕事をサクサクこなしました。まずは総務部広報担当のK泉先生から頼まれた、PTA新聞の原稿の
依頼。ついこの間まで自分が担当でやっていた時には、気軽に「××日まで必ずお願いします!」と言っていたのに、いざ自分が
頼まれる側となると『えーっ!こんなに忙しいのに全然無理!』とかだだをこねて、何とか理由を付けて断ろうという始末(^^;)
「いやー、情報係って、いちおう教務部付ですから、組織上は独立していないので、そんなPTA新聞に載せる各分掌からの
”今年1年の歩み”なんて必要ないのでは...。」なんて言い訳しましたが、そこは私から鬼の取り立て屋として後任を
任されたK泉女史ですから「言い訳しないでさっさと書いて下さい!」「はいっ....。」 っうわけで
書きましたよ。とりあえず保護者にも学校のホームページの存在認知度0なので、その紹介を。色々画像とか貼り付けてしまった
けど大丈夫でしょうか...。印刷屋さんごめんね(笑)
さて次に期末テストの手直しをしたり、はたまた生徒の平常点のチェックをしたり、その後、校内LANの細かい
スケジュール調整とか、まぁあるんですよ仕事が。おまけに昨日の職員会議で、3学期の色々な予定とかが出て、これも再び
学校のホームページに載せなければならないので、その準備などをして、放課後は生徒が作るホームページのアドバイスなどをして
...。もうけっこうヘロヘロ。これなら授業をやっている方が楽かもしれない。早く週休二日になってくれないかしら。
12月3日(月) 風邪気味なので頭回らず
どうも先週末から調子悪かったのです。働き過ぎでしょうか。風邪気味なのはわかっていたのですが、テスト前で休むわけにも
いかず騙し騙し頑張っていました。昨日あたりも鼻水は止まらないわ熱っぽいわ、全然復調せず。さっきも熱を計ったら37.5℃。
うーむ、ちょっとヤバイですね。でも本日も授業がてんこ盛りですし、テスト範囲が終わっていないクラスもあり、熱をおして
登校。風邪ぐらいでは休めない社会人(泣)
授業のみならず、停学中で登校している生徒にも個別指導したりして、予定よりもだいぶハード。おまけに最近流行のウィルス、
多分Badtrainだと思うのですが、それが山ほど来て削除したりと、本人もコンピュータも感染中。これじゃあ合間に身体を休めるなんて
無理。よく「あんまり無理しないでね。」と言うが、これは『無理しちゃ困るけれど、休まれたら仕事が回ってきてもっと困る。
だから死んでも休むなよ!』の婉曲表現でしょう。そういう温かい気遣いの言葉を
あちこちで受けるのですが、体調不良のためろくに返事もできず。生徒の方は私の体調に関わりなく元気。やれやれ。と、そんな
感じで今日はたいして書くネタがないのですが、唯一仕事らしい仕事と言えば、忘年会のネタを考えついたくらいでしょうか(^^;)
12月5日(水) 微熱の戯言
と言いつつも不覚にもダウン。昨日休んでしまいました。一昨日の夕方から寒気が止まらず、再度熱を計ってみると39.6℃!これは
やばいなと思いつつ風邪薬を飲んで寝ましたが、次の日になっても熱は下がらず。あきらめておとなしく寝ていました。そのせいか
今日は37.3℃まで下がったので何とか出勤。だって今日がテスト前最後の授業なんだもん。テスト範囲も終わってないし。ということで
熱をおして怒濤の仕事三昧。一日休んだだけで山のようにたまっている仕事。教員の仕事って誰かが代わりにやってもらえるという
システムがあまりないから、休むと途端につけが回ってくるのですよ。これは休ませないための作戦か?
そんなごたくはさておいて、風邪気味なのに朝の登校指導(泣)そして校内LAN工事日程の確認、そして2連発授業。それぞれ
テスト範囲を終わらせ、試験問題を暗示し(笑)ノート点検をし、そして「死んでも赤点取るな!X'masに赤点補習なんて、みんなも
嫌だろうけど俺も嫌だ。お互いのHappy Christmasのために死力を尽くすように。」というありがたい本年の締めの言葉で
無事終了。やれやれ。明日からテストなので本日は3時間で終わりだが、先生の方はまだまだ仕事が続く。とりあえず生徒の
作ったホームページを一人一人確認し、その点数をつける。なかなか凝っているやつもいて笑わせてもらいました。逆に全然手を
加えておらず、テンプレートのままのやつも数人...。少しは何かアレンジしろよと画面に毒づく私。約2時間弱。その他、
提出物のチェックに1時間。その後極秘教科会議やら、テスト問題手直しやらで、微熱の私はもうフラフラ。明日も生き残れるで
しょうか。
12月6日(木) 胃部検診とその後
本日からいよいよ期末テスト...。しかし私は何とか復調気味。熱も下がりましたがまだ何となくすっきりしません。ところが!
そんな私に追い打ちが!何と今日は毎年恒例の胃部検診!すぐ隣の高校に8時半集合、バリウム飲んで台の上でグルグル
回って..って、あれです(笑)いやふだんの時なら全然嫌じゃないんですよ。もうすっかり慣れているし毎年恒例なんで。しかし、
昨日まで熱があってフラフラな私に、前日夜8時から飲食一切禁止。検査終了まで水もお茶もいっさいダメということ。だって
風邪ひいた時って、水分やビタミン摂って十分睡眠って感じじゃないですか。昨日まで熱でだいぶ体力消耗しているのに、そこへ
水分補給もダメなんて...地獄!風邪の回復が遅れそうな...。おかげでだいぶ干からびて、すっかりしなしなです(笑)この
風邪の回復期に水分が取れないのはけっこうきつかったす。それでも無事胃部検診も終わり、すぐ学校へ戻り試験監督。
胃部検診後にバリウムを早く出すために下剤をもらったので、すぐ飲んでしまったはいいが、もし試験監督中にもよおして
きちゃったらどうしようと不安になる(笑)でもこの試験監督の最中はいつもだいたいそうだが、ぼーっとくだらないことを
考えている。今日も忘年会のネタとか(爆)そうするとけっこうくだらないことばかり思いついて、ひとりくすくす笑ってしまう。
そんな試験監督をしている先生を見て、多分生徒は不審がっているだろう(笑)
そんなことをしつつ、その他の仕事をこなす2001年勤勉大賞候補の私...。でも今日は今ひとつ乗らず(いつもという気も)
あまりサクサク進まず。まぁこんな日があっても良いでしょう。
12月7日(金) テスト監督中に思う
期末考査第2日目。しかしまだ私の担当科目は試験ではありません。今回は3日目と4日目なので、ただ試験監督をするだけの日々。
しかし後でどどっと採点やらが詰まってくるので今のうち充電しておかねば。そんなわけで本日1、2時間目と連続で試験監督して
おりました。そこで思ったこと。うーむ、私が思っている出来のよい子は必ずしも真ならず。つまり私は国語を教えているわけですが
国語の点数が良いからといって、他の教科も必ずできるかというとそういうわけではないということ。当たり前と言えば当たり前の
話なんですが、ふだん私なんか国語の授業でしか接してない生徒だと、日頃の質問の答え方とかテストの出来とかから『この子は
本当にできるなぁ。』という固定観念が入ってしまうのです。ところが例えば今日なんて英語と化学の試験監督をしたのですが
『あれ?同じ子?』と思うぐらいできていない。ある男子はふだんとても国語が得意なのだが、試験監督中に机間巡視しながら
何気なく解答用紙をのぞくと、なんかめちゃくちゃ間違っている。それも別に難しいところではなく、すんごく簡単なところを
いっぱい。『ああ、こいつが得意なのは国語だけだったのかも...。』と思わせるほどの不出来。ましてや理系科目になったり
するとその差歴然。ある女子は国語や社会など文系は文句が付けようなくできるのだが、これがいったん数学となると...
別人かと思うくらいできない。うーん、やっぱり得意不得意、向き不向きってあるよなぁと実感しつつ監督していました。まっ、
どの教科もまんべんなくできないやつもいるけどね(笑)
そしてもうひとつ。試験監督でふだん教えていないクラスへ色々行くと気付くことがある。それは掲示物の内容。だいたい全校に
配布される掲示物は、当然どこのクラスでも貼ってあるし、その他時間割とか掃除当番の順番表とかクラスの係の表とか、そういう
ものはお約束。そういうものではなくて私が注目した掲示物は「提出物督促状」(笑)つまり「1−Aの××君、国語のノートが
出ていません。大至急提出するように!」というやつ。前にも書いたが、うちの学校みたいな底辺校は、なかなかテストをやっても
点数が取れない。だからノート提出やプリント提出などで平常点を上乗せしている。だから赤点を取らないため、留年しないため
には、提出物がとっても重要なのだ。だからこそ各教科とも色々提出物を課している。こんな言い方は良くないと思うが、あんまり
出来が良くなくても、とりあえず提出物を出せばOKになるようなところも多少ある。だから生徒の方は必死に出すのだ。
しかし日頃、出来が悪い生徒に限って、ノートは取っていない、プリントはやっていない、そんな有様。だからこういうテスト前に
なるとそのツケが回ってきて、明日までに色んな教科合わせて提出物18枚!なんてやつが現れる。少しは計画的にやればよさそう
だが、そんな計画的にできたらこんなに悪い点は取っていない...。その提出物督促状の紙が貼ってあるのだが、どれを見ても
書いてある名前が同じだったりする。「国語、漢字ノート28ページまで A木、O谷、K井、S藤」「古典プリント 未提出者
A木、O谷、K井」「化学 実験レポート 再提出者 A木、O谷、S藤」「日本史 プリント 期限過ぎ O谷、K井」「家庭科
ワークブック、作成したエプロン 未提出者 O谷、K井、S藤」てな具合。やれやれです。多重債務者の嵐です。これでは
担任は心が安まりません。そしてこれがまたクラスによってけっこう差があって、あるクラスはほとんど数人の督促なのですが
あるクラスなんかはクラスの半分以上の名前が連ねてあって『これって提出しているやつの方が少ないじゃん!』みたいなクラスも
あって、何か大変な雰囲気を醸し出しております。いやいや、こういう取り立てをいちいちするのもけっこう骨なんですよ。
ちなみに私も同じようにノート提出の取り立てにまだ追われていますが(^^;)
12月10日(月) そんな午後
期末考査第三日目。やっと私の担当の1年の古典のテストがあった。しかし...無惨やなつわものどもが夢のあと...。それに
しても出来が悪すぎ!あいつらなめすぎ!あんなにテスト前に色々漏らしたのに(^^;)どうも今年の1年生は勉強しなさ過ぎのような気が
します。ああ良かった、ノート集めておいて。でもこれじゃあ提出物のノート出していないやつは完璧赤点でしょう。合掌。そんな
わけでテスト終了後即行で採点を終わらせる。でもその合間合間に「先生ー、ノート出しに来ましたー」とか「先生のこのプリントの
答え下さいー」とか「明日の現代文のテスト、何が出るんですか?」とストレートな質問しに来るやつもいて、なかなか進まず。
さていよいよ明日は忘年会なのだが、我が国語科が幹事。そこは企画屋の私が色々考えて盛り上げようと画策していたのだが、
先週末、ある生徒が問題を起こして、明日そのための職員会議があるらしい。どうやら生徒指導部も含めて一部の先生は、忘年会
にも遅れるらしい...。そんなぁ、色々計画したのに(泣)まっ、こんなことが結構あるんですよ、うちの学校は。そういえば
昔どこかの学年の先生方が、学年解散旅行で海外へ行こうとした直前に、生徒が大問題を起こし、ドタキャンでキャンセル料を
払ったということもあったし...。そんなわけで今ひとつ明日の参加人数が読めないまま、しこしこと忘年会の準備などする私。
こういうことはいくら頑張っても飽きないのです(笑)