百家争鳴たる 2月 下旬 編
2月21日(木) スピードアップ
相変わらず忙がしモード。昨日急に県の方から「Linux講習会について」の文書が回ってきた。例の校内LANサーバを入れたは
いいが、誰も扱い方がわからない。本来ならきちんとしたメンテナンス業者がやるところだが、そんな予算はない。ならばやっぱり
教員にやらすしかないということなのだろうが、果たしてたった一日の研修で扱えるものなのか!?ていうか以前F専門学校で
習ってきた時は、2日間やったけど全然難しくてわからなかったぞ。それをたかが一日の研修でなんて...。教頭もよくわかって
いないから「この出張に行ってくれ。校内LANの使い方を教えてくれるらしい。」と安易に頼んできた。困ったもんだね、素人は。
おまけに時期が3/12。そんな忙しい時期に、なおかつ転勤するかもしれない私に学ばせても...。
そんなことに悩んでいると、またまた校内LAN関係の業者から、TCP/IPの設定に関するFAXが来た。おいおい、大事な設定をFAX
一枚で通知かよ。これで一台一台設定しろってか?やっぱり自分たちでやらねばならないのね。それにしても、まだどのサーバが
どの階を通ってどうなつがっているか、全然説明もされていなくて、ただ設定しましたでは、把握しきれるわけない。だいいち
まだ何がどうなっているのか、仕様書も来てない段階なのに...。だから当然設定どころか現状把握、つまりどうつながっていて、
どういう手順が必要かを考えることの方が先決。本当に情報が錯綜して、あっちこっちの部署がおもいおもいに情報を送られて
くるので、もう何が何だかわからない状態。施設課からの通達、指導課からの研修予定、業者からのFAX、中間業者からの案内、
別業者からの講習会の予定表送付...もう何をどう調整しろというの!もう目一杯です。調整なんて無理すぎ。これから入試も
あるし、学年末テストもある。卒業式だって、新年度のクラス編成とかもあるのに...。どこの学校もてんてこ舞いしているだろう
なぁ。同じ立場の人同士で慰め合いたい気分。そんでもってさっき来たFAXがあまりわかりづらくて、おそらくどこからか苦情が
いったのであろう、訂正の、より詳しいFAXが届く。とりあえず書いてある通りやってみると何とかつながる。でも今度はプリンタが
使えない。おそらくプリンタサーバを使っているので、それにもIPを振らねばならないのだろうが、そのやり方がよくわからない。
だから印刷する時だけインターネットの接続を切り、再起動かけてやる。で、またつなぐ時は設定し直して再起動...はぁ、誰か
教えてください。
放課後は入試要項についての職員会議。その場で再び第2コンピュータ室についての啓蒙活動。総論ではその必要性を認めて
もらっているのだが、いざ本当に場所確保に動こうと思うと、反対されてしまう。ちょうど年度替わりなので何とか実現に
こぎ着けたいので一部助力をいただいて、全体に賛意を求める。これも情報部長の仕事でしょう。ていうかせっかく来る
最新ノートパソコンを、使うところがないなんて、そのまま放置しとくのなんてもったいな過ぎる。せっかくの最新型、生徒に
使わせてやらなければ宝の持ち腐れ...。ていうか私も使いたい(笑)何かここに来て情報部の仕事がドック・イヤーのごとく
猛スピードで転がっている感じ。もう走りながら仕事をこなしている感じ。本当に今年度でやれるのか?
2月22日(金) 気紛れでつながる
来週の月曜日は午後から設営。そして火曜水曜は入試。木金も採点やら合否の判定会議やらで午前中授業。ということで来週は
ほとんど授業がない。おまけにその翌週は卒業式予行、卒業式でまたまた授業がほとんどない。3/8から学年末考査なのだが、
私の教えている1年生の古典の授業は、再来週に1回あるのみ。逆算すると今日の授業がラス前。2週間も先のテストなのだが
今日でほぼテスト範囲を終わらせねばならない...。そんな無茶な。というわけで今日の授業もハイスピード!でもそういう
時に限って無駄話しちゃうんですよね、私ってば(^^;)
さてその合間に再び校内LANのサーバ機の調整...。昨日つながったものが今日つながらない...。というか朝は
つながっていたんだけど、午後再び試してみたらダメだった。なぜ?こうなると中身をいじれないだけにどうしようもない。
うーむ、これは何か設定がおかしいのか?でも朝つながったってことは他に原因があるのだろう。ケーブルが長過ぎか?
10メートルもあるし。これって長いとノイズを拾うんじゃなかったっけ?それともADSL自体が問題か?中継局から2キロ以上
あるしなぁ...。で、色々試しているのだが、10回に1回ぐらいつながったりする。あれ?って思っていると途中から
つながらなくなっている...原因は何?物理的なこと?それとも設定?それとも電話局からの距離?もう本当にわかりません。
こういう不安定なものが入ったせいで、今まで苦もなく出来ていたISDNによるアップロードが出来なくなり、学校のホームページも
1月頭より更新していない。その間に2年生の修学旅行の様子とか、1年生の学年行事とか、マラソン大会とか、色々写真を
撮り貯めているんだけれども、ホームページの移設さえままならない。こんな状態がいつまで続くんでしょう。そんなわけで
今日も延べ5時間ぐらいプロパティやら設定やら、いじりまくって日が暮れました(泣)
2月25日(月) 複雑な日
本日は3時間授業の後、大掃除そして会場設営。明日からいよいよ入試です。私は授業変更のため本日は授業がなく、朝から
掃除にひかえジャージ姿。とりあえず色々やりました。私が担当するクラスは校舎外清掃に当たっていたので、生徒と一緒に
校門からバス停まで約50メートルのゴミ拾い。やっぱりやる子は一生懸命やるし喋っているだけの子も。そういうのをいちいち
注意しながら何とかきれいな道にする。これで明日緊張した受験生がこの道を通っても、清々しい気分で来てくれるでしょう。
そして午後、今度は面接官会議。明後日に面接試験があるのですが、その打ち合わせ。どういう点にポイントを置くのか、どう
いう質問をするのか、また質問する人、メモする人の分担、そして事前に中学側から提出された調査書(内申書)の読み合わせ等
色々大変。この面接を客観的にやるというのはつくづく難しいと毎度思う。年代、性別、経験、色々な先生によって色々な見方を
する。ある強面の先生は、挙止動作にとても厳しかったり、ある先生は答えの敬語に敏感であったり、またある先生は部活に
入っているということを過大視したり、またある先生は女子に甘かったり(^^;)まっ、所詮こちらも人間ですから主観が入るのは
やむを得ないのですが、なるべく客観的に見ようと申し合わせる。そのために複数の面接官で見るのです。あら探しではなく
本校にふさわしいかどうか、今の在校生と比べてどうか、そういうところからじっくり見ようと話し合う。それにしてもこの
調査書、中学によってかなり内容に差があり、それを元にするこちらも大変迷う。あるところは全員超優秀な生徒のように
褒めちぎっているかと思えば、ある中学は、ただ淡々と事実のみを書き、ある意味事務的。これを同じように見ながら面接する
のは難しい。そんなことも考えつつ色々打ち合わせました。
そしてその後、特別指導に絡む学年会議。ちょっとこのところ続いている。何となく学年末で浮ついているのか?このところ
連続しているのがS先生のクラス。でもこれは別にS先生の指導が悪いわけではなく、たまたま集まってしまっただけ。1年生の
クラスというのは、初めにただ単に機械的に分けて編成しているので、こういうふうに問題がある子が集まるクラスが出来る。
毎年一クラスは1年でそういうクラスがあったりする。今年は運悪く(?)たまたまS先生のクラスだった。でもこう続くと
担任はめげる。仕方がないことだとわかっても勘弁してくれと言いたくなる。まぁ、そんな先生の気持ちに関わりなく、出る時は
出るものなのです。でもそのためこのところ1学年は暗いムードが漂いがち。とうとう学年旅行の件もぽしゃりそう。何か
楽しい話題はないものかしら?
2月26日(火) 受験生の意識
そんなわけで本日は入試第一日目。学科試験です。私は今回2時間目の数学と5時間目の社会の試験監督に行きました。緊張して
いるだろうなぁ...と思いきや、全然そうでもない受験生も意外に多い。私は今回男子の試験監督をやったのですが、初めっから
最後までほとんど寝ている受験生もいた。その子は、初めからずっと机の上に突っ伏している様子。ちらっと見た時ズボンの裾から
ジャージが出ていた。『もしや風邪でもひいていて体調が悪いのかな?寝ているというより具合が悪くてうつ伏せているのでは
ないか?』そう思ったのだ。途中すっかり熟睡して軽い寝息まで立てている。もしそうなら保健室でも受験できるので、試験後に
聞いてみた。すると「眠かっただけです。」と。入試を受けに来て熟睡かよ!入る意志がないんじゃないの?なら他の受験生の
妨げになるから取り消して欲しかったくらい。そういうやつがいるかと思えば、試験教室に入ってみんなシーンとしているのに、
いきなり大きな声で「寒くねぇ?」とか言い出す無神経さのやつもいた。確かにストーブを途中消していたので温かいとは言え
ないけれど、場をわきまえない大声の発言。なんか違うなぁ。もちろん態度もそう。足を投げ出しているやつ、試験だというのに
大きな欠伸をするやつ。外見も、いちおう明日面接があるし入試なんだから、取り繕ってでも身だしなみを整えてくればいいものを
長髪のままだったり、眉そり、茶髪まだら模様等々けっこういる。女子の方でもピアスの大きな穴を開けている子がいたらしく
それなら髪を下ろして隠せばいいのに、別に平気で髪を結んで出している子もいたとか。なんか受験の場に相応しくないやつが
増えているような気が...。
いつも思うのだが、このところ「公」と「私」の区別が付かないこと子が多くなってきている。自分の部屋にいる時と同じような
振る舞い、友達と一緒にいる時と同じような言動、そういうものがそのまま公の場で出てきている。いつもきちんとしろという
ことではなくて、こういうオフィシャルな場ではそれなりの態度とか行動があるということがわかっていないのだ。多分中学でも
家庭でも、そういうことを注意されてこなかったツケなのでしょう。試験会場の高校に来ても、そういうフツー通りの行動。
でも他から見れば傍若無人と取られることも。そういうやつも昔もいたことはいたが、ほんのわずかで、他のものがちゃんと
やっていたので、まずいと思って改めていたような気がする。人の振り見て我が振りをなおしていた。ところが最近はそういう
やつが増殖してきたので、かえって真面目にやっているやつが馬鹿を見るというか、くそ真面目なやつとか思われたりする。
そういう人目を気にせず自分の好き勝手にやることは、別に悪いことまずいことだと思っていないらしい。困ったことだ。こういう
公私をわきまえないことが色々な場面(例えば成人式の荒れ様)に出ているのでしょう。入試だからといっても、ついついそういう
様子を見て注意したくなったO−TEACHERでした。
でも試験監督中、お腹がグルグル鳴ったのにはまいった(^^;)
2月27日(水) 採点中に...
入試2日目。本日は面接試験!O−TEACHERも面接官として鋭い切れ込みの質問を連発!....かどうかはさておき(笑)
まぁいろいろやりました。5人1組のグループ面接だったのですが、いろいろ珍答続出で苦笑してしまう場面も...。今回は
男子の面接だったのですが、どうしてたかが10分ぐらいの間も取り繕えないのでしょう。ある意味素直というか馬鹿正直と言おうか
ホントに素のままが出てわかりやすかったです。ちなみら女子の話を聞くと、やはりこいつうまく誤魔化しているなとわかるのだ
そうですが、表面上、言葉上ではうまくやるそうです。やはり女は生まれながらにして女優か(笑)今回私のグループは、けっこう
オールスターズで、色々訳ありな子も多くなかなか難しかったです。またひとり大リーガーがいまして(^^;)つまり他の子とは
明らかに一線を画するくらいのメジャー級の子がいて、風格、返答ともすごい子がいました。もちろん内容は書けないのですが
とりあえずすごかったです。
その面接も午前中で終わり、その後係の先生方で細かい点について意見交換。あの返答はどうだとか、あの態度はいただけないとか
意欲が感じられないなど、細かい印象を出し合い、評価のすりあわせを行う。けっこううちの場合、面接点が合否を分けるので
慎重になる。そして次に昨日の学科試験の採点を行う。またまた200字の作文が出ている...。今回のタイトルは「敬語」
たった200字で、しかも2段落に分けて、自分の体験談とそれについて考えたこと思うことを書くなんて、とっても難しい。
で、教科主任のM井先生に命令され(笑)その作文記述部分の採点に任命される。読んでいくうちに丁寧な言葉遣いと敬語の
違いがわかっていないやつが意外に多いのに気づく。「おはよう」を「おはようござます」と言い直すのは敬語じゃないって!
内容の方は中学生らしく部活の先輩との会話について言及したものが多かった。
その採点の最中なのだが、朝から何となく予感があったのだが、例の持病の偏頭痛が突発した。これがまた私の場合七転八倒する
くらい痛い。詳しくはプーケット旅行記の初日に詳しいのだが、これが採点している最中に来た。作文読みながら頭がずきずき
してきて、とてもじゃないが読むどころではないのだ。こんな大事な時に、それも一番神経を使うところで...と思いつつも
薬を服用し騙し騙し何とかやり遂げる。そこはプロですから仕事放棄は出来ません。もちろん採点がいい加減になることも
ありませんでした。
そんなかんなで無事採点が終了。また明日からいつも通りの学校が始まる。あーあ、礼儀正しい中学生が来ていた時は
清々しかったけれど、明日からはまたやんちゃ坊主達と顔を合わせるのね。シクシク(笑)
2月28日(木) 校内LANなんていらない
スキップスキップ、ランランランと走り出したくなるくらい校内LAN絶不調!どうなってるんじゃいこの遅さ!というかこの
切れ具合。もう血流が逆流しそうなくらいのいらだたしさ。まずは冷静になって事の初めから。先週ぐらいに無事サーバ機の
設定が終わって、その後FAX一枚で各機器の設定値が送られたきり。それ以後なんの連絡もなし。個々の機械については
独自で設定しろということらしいので、とりあえず書かれた通りTCP/IPなどを設定する。しかし一瞬つながるかと思いきや
速度は5kというあまりに細く無惨なスピード。それでもたまに50ぐらい出る時もあるが、すべて30秒ぐらいで切れてしまう。
これってどうして?おそらく設定の仕方が悪いとか、ノイズが多いとか、このマシンが調子悪いとか、色々考えられるだけの
原因を思いつき、いちいち試してみたこの一週間。でも全然ダメ。スピードが出ない上にすぐ切れる。もうお手上げ情報部長。
もうこれ以上は個人的能力の限界を感じ、担当の業者にFAXを送った。すると折り返し電話があった。現状を説明すると
「前回の設定の時にはそんなことはなかった。」と言う。でも今つながんねぇんだから何とかしろよ!すると「いちおう他の
技術担当に連絡して対処する。」とのこと。おいおい、お役所みたいにたらい回しかよ。でもとりあえず連絡をくれることになり
それを待つ。
そんな電話を事務室でしていたら、ちょうどうちへ出入りしているコンピュータ機器の業者が来ていて、今回の件を話すと
「そう言えば××高校でもそんなトラブルがあったって言ってました。どうもルータが問題だったらしく、それを交換したら
直ったって聞きましたよ。」なるほどそういう原因も考えられるか...。そうこうしているうちに別の担当より電話が入る。
やはり前回設置時の接続テストでは問題がなかった由。そうなると問題は同じようにルータ側か回線側に問題があるのでは
とのこと。近日中にお伺いして原因調査したいとのこと。ならすぐそうしろ!そうかと思うとまた校内LANの研修のことで
また別担当者から連絡があり(もういい加減統一して欲しい)「まだ研修予定日を伺っていないのですが...」「えっ?
予定通り11日じゃないの?」「あれはネットワークコンピュータ研修で、その担当は別子会社でして、私どもはサーバ機の
研修の件なんですが...。」それって別なの?おまけに別会社?そんなこと急に言われても日程が...「以前
M川電気工業さんから連絡が行っていると思いましたが...」聞いてないよM川電気工業!「当方も他の学校様から予定が
詰まっておりまして、埋まっている日は11、12、13、15、18日で、それ以外なら...。」おいおいそれってもうほとんど
どこも空いていないじゃない。まさか日曜日にやるわけにも行かないし、他の空いている日は成績会議だったり中学生への
説明会だったり...そうなると春休み!?もう勘弁してよ。もうこんな校内LANならいらないよ。つながらない、トラブル
続き、やり方もわからない、研修は立て込む...この3学期のバタバタは後世に残るよ。とりあえず泣いている
O−TEACHERでした。