別に環境保全とか開発反対とか、そういうポリシーは余り無い人なので、(それでもけっこう自然が残っている環境は好きだったのだが)地元の 人のためになるなら、また学校の周りが便利になるならある程度しょうがないとは思っていた。しかしそれにしてもこの騒音があまりにひどく いらつかされることこの上ない。
「えーっといいか。この『山月記』では、主人公が虎になり...」
「ガガガガガガッ!!!」
「先生ーっ!聞こえないー」
「だからその内面的な自尊心が原因として虎になり...」
「ガガガガガガガッ!」
「聞こえなーい!」
「つまり人間の心と虎の獣性が...」
「ガガガガガカッ!!!」
「全然聞こえないー!」
「だから虎がガガガガって!!!」
「吼えたんですか?」
「O−TEACHER、漢字検定の模範解答が届きました。取りに来てください。」
「O−TEACHER、国語科の消耗品として頼んでいたフロッピィが届いていまーす。」
「O−TEACHER、この県への回答文書のFAX、もう出しました?」
「O−TEACHER、第2コンピュータ室の電源工事の件で業者が来ているので、一緒に話を聞いてください。」
と、全て事務に呼び出されてばかりでした。こんな日もあるのね。
その他、体験入学用ポスターを御大H井教務主任がわざわざ作ったので、それを学校のホームページにアップ。もうphotoshopで凝りに凝って作ったもので あまりの凝りように激重jpg。もうブロードバンド対応お断りという代物(笑)でもこういう趣味的な仕事ってどうしても凝りますよね。 私もH井先生の気持ちわかるなぁ(笑)
出張の内容は、情報部会で、例年一日かけてやるものなのですが、それが何故か今年から午後のみ。それも木曜日に!他の県では知りませんが うちの県は、というか教職員関係では、通常木曜日には出張は原則的になかったのです。というのは各学校とも木曜日に職員会議をやるというのが 普通だったからです。また月曜日あたりも会議が多い学校が多いので、出張は極力避けられてきました。ところが週休2日のあおりか、そうも言ってると 色々な会議や出張が出来ないらしく、今年度からけっこう木曜日だろうが学校の都合があろうが、そんなこととは関係なく出張が入るようになってきました。 たまたま今回は三者面談で、午前中しか授業がなかったから良かったものの、そうでなかったら授業の振り替えなどおたおたしていたでしょう。 でも他の学校なんかは(うちもそうだけど)木曜日は出張がない日=他の曜日より授業を変更しなくても良い=普段の曜日より時間割上、授業をいっぱい 入れている=担任なんかも絶対いるのでLHRなどを入れている...なんてケースが多いと思うのですが。だから木曜日出張の弊害は、各校意外と 多いのではと思ってしまいます。
さてさてその出張先なんですが、いつもと同じ県の情報センターなんですが、これがまた遠い。自宅と学校と出張先が見事なまでにトライアングルの 距離感。今まで一日出張だったので直行直帰で済んだのですが、今日みたいに午前中授業があるとそうも行かない。おまけに駐車場スペースは少ないし 渋滞も予測される。かといって自宅から学校までは逆に電車の便が不便で、かえって時間がかかってしまう。だから朝、学校まで車で行き、授業が 終わったら即行自宅へ帰り車を置き、再び電車で出張先へ向かうという、何ともハードな行動となった。でもこれが一番安全で時間が計算できるのだ。 たかが出張と言っても行くだけでかなり大変なのだ。
さてその出張だが、まずはどこかの助教授の講演。どうやら新教科「情報」を策定した人らしい。それでその意図とか目標とか、どう教えるかと言うことについて 色々話していた。でも結論としては、やりながら試行錯誤して進めるしかないとの話。新しい教科だけにやる方も習う方も、どうやるか何を学ぶか ニーズはどこにあるのかを走りながら模索していくしかないとの結論。他の教科みたいに今までの数々の実践例が豊富にあるわけではないので それをデータベース化して蓄積していくことが大切だと強調していた。結局現場任せなのね。
そして次にとある進学校のITの実践例。その学校はうちと比べても悲しいぐらい遅れていて、コンピュータ室にはWindows3.1のCanBeがなぜか 30台だけあり(でも動くのは20台しかなかったそうだ)とても空寒くなるような状態だったそうだ。そこでその何もないところから県下で 一、二を争う優秀な生徒達を使って、FreeBSDやらLinuxなどをインストールさせたりして、自作でやり始めたという事例。何だか参考になるような ならないような...(^^;)環境は最悪でも出来る生徒がいるとこんな事まで出来るかのという驚き。すごすぎ。でも他の普通の学校はパソコンはあるけど そんなに難しいことには使っていないはず。うーむ、どう評価して良いか悩む報告でした。
その後、県の担当者の方から細かいお願いやら注文やら報告やらが続く。その中でひとつ気になることも。先日「校内ネットワークに関するガイドラインについて」と いう文書が回ってきた。A4で20ページ近く。ただふんふん読み流していたのだが、これに基づいて各校でもガイドラインを策定しろとのこと。 えっ?それやるの?マジで?特に校内LANが整備されていて、インターネット接続が出来る環境になった学校では早急にやるようにとのこと。 げげっ、大変なことになりましたよ。その後の質疑応答では色々問題点やら要望も指摘されましたが、そんなことより他の学校の先生達と 色々情報交換する方が有意義でした。でも何かまた一つ仕事が増えたようで帰りの足取りも重かったです。やれやれ。
さてワールドカップもたけなわ、仕事もたけなわ(なんじゃそりゃ)大忙しです。もちろん授業も手を抜かず頑張っていますが、それ以外の仕事が多すぎ。 例えばまずSEの接待(笑)例の情報処理技術者がまたまたやって参りました。先日やったばかりのセキュリティソフトのバグ対策とか設定変更とか。 前回バージョンアップ時に色々トラブルがあったらしく、それに対するパッチを当てたり、設定を細かくやり直したりなどしていました。でもどうもパート というか、派遣社員らしく、何度も携帯で会社に聞きつつやっていました。途中トラブったようで、何か不安が残る。おまけに最後には前回私がし直した フィルタリング設定も変えまくっているし...。その上、前回お願いしていた申し送り事項が全然伝わっていないしやってもくれないし..(怒) どうなってんだよおい!という感じでした。
それと並行して国語科準備室のパソコン用に、やっと注文していたLANボードが来たので、それを取り付けてインターネット接続する。その後 現2年生が3年生になる時のコース選択を決めるため、その第一次希望調査をしているのだが、そのための集計ファイルを作る。第一希望、第二希望 だけならわけもないが、その第一希望の中で選択科目はどれとどれ、第二希望の組み合わせはどれとどれ、なんて複雑なものもあるので、Excelで 集計表を作っていたのだが、色々関数を組み合わせて作るのに約3時間。でも果たしてこれでうまく集計できるのだろうか?自分で作ったものだけに かなり不安(笑)
そしてとどめは放課後の職員会議。議案などがたくさんあり、またひとつひとつの案に議論沸騰。死にそうでした。でも時々感じるのは、何人かは 机上の空論というか第三者的な意見を言う人もいるということ。実際にその仕事にかかわっている人からすれば妥当な提案なのだが(と私には聞こえる) 理想主義というか利己的な意見を言う人もままいる。余り詳しくは書けないが、上の方から下りてきた指示というか話についても、何か絵に描いた餅的な ものもあり、現場的には理不尽な感想を持つ。私の感覚がおかしいのか、それとも現実的すぎて曖昧なまま生きているせいなのか、どうも白熱した 議論を聞いていると冷めてしまう。教員って何だろうと考えさせられることが多い、このところの職員会議でした。
それでもまだ出しているやつはいい。出していないやつも結構いた。とあるクラスに至っては半分以上!木曜日には教育課程委員会で来年度のコース概数を 報告しなければならないのに、出していないせいで集計すら出来ない。そこで仕方がないので、6時間目たまたまその提出状況が悪いクラスだったので 授業を潰してまで説明して書かせる。やれやれである。自分の進路なのに、この無気力さが呆れてしまう。本当に冗談でなく私が勝手にコースを 決めるしかないのか?いいのかそれでお前たち!
それで...本日検査の結果...入院することになってしまいました。どの程度入院するのか全くわからず、もしかしたらかなり長期になるかもしれません。 そのためこの日記もしばらく更新できなくなりました。明日はとりあえず学校の方へ行き、色々と仕事の段取り、委託をする予定で、明後日から 入院することになりそうです。そういうわけで誠にすいませんがしばらく留守にします。もし仮に元気に復帰できたら、また頑張って更新しますので しばらくお休みさせていただきます。とりあえず明日は最後の日記を書きますが、そういうわけなので悪しからず。
まずは一番始めに国語科。当然授業に穴が空いてしまう。そこで教科主任のT樫先生に相談し、また同じ学年のM井先生にも相談し、とりあえず残りの1学期の授業の 件を頼む。期末テストまであと2週間で、授業もかなり残っているのだが、みんな優しい先生方で、国語科の先生方が分担して受け持ってもらうことに。とりあえず 現在の授業内容や進行状況、テストに対する見込みなど、色々引き継いでもらう。こればかりはかなりの負担なので申し訳なさに消え入りそう。
そして次に情報部の仕事の委託。N本先生に、第2コンピュータ室の件、成績処理の件、体験入学の件、校内LANガイドラインの件をそれぞれお願いする。 こういう時、係が二人っきりだと迷惑がモロにかかってしまう。ごめんなさい。
そして学年の仕事としてやっているコース選択の件は、学年主任のS賀先生にお願いする。「修学旅行の引率で期待しているんだから、さっさと治してよ。」と 励まされる。ありがたい。
次に事務へ行って給料のこととか振り込みのこととか、色々頼む。こちらの方も無理を言って申し訳ない。
たまたま今日は授業が1クラスだけだったので、自分の体調も考えず頑張ってしまった。生徒にも申し訳なく「しばらく担当者が替わる。」という一言のみ残す。 早く復帰してまたバリバリ授業したいと思いつつの50分でした。
さてそんな諸々の諸事情をお願いして今日一日が終わりました。そこで改めて皆様にしばしのお別れの挨拶を。
今回思わぬ病状悪化でかくなる仕儀と相成りまして大変面目ないです。もちろん身体が一番大事ですから、致し方ないところなのですが、それでもあまりに
色々な人に迷惑をかけてしまい心苦しく思っています。この場を借りて謝りたいと思います。ごめんなさい。一日も早く復帰してみなさんにご迷惑・ご心配かけた分
取り戻したいと思っていますので、しばらくお許しを。
私は現在、肝機能障害のため入院加療しますが、おそらくただボーっとしているかと思います。それとも「O−TEACHERの闘病日記」でも
書いているかな?そんな減らず口をたたけるのも今だけだとわかっていますが、とりあえず頑張って病魔と闘いたいと思っています。そのためこの日記もいつ再開できるか
わかりませんが、しばらくお待ちいただけるとありがたいです。メールに関してもそういうわけなんで返事が出せません。関係各位、平にご容赦。
最後に、色々気遣ってくれて助けていただいた皆さん。本当にありがとう。O−TEACHERは心より感謝しております。皆さんなしには生きてこられなかった
私だとつくづく自覚しております。ありがとうございました。
そして最愛の妻へ。ご迷惑かけます。もうちょっと連れ添ってくださいね。では。