その2時間ほどの事務仕事は、揉めに揉めている第2コンピュータ室設置の件についての文書作成。二転三転して土壇場で電気工事に ストップがかかったまま、宙に浮いた感じの話。色々あちこちから文句が出ていてなかなか話が進んでいないのです。本来ならばさっさと 夏休み中に工事をして、2学期から仮運用の予定だったのですが、もっと十分な周知徹底した話し合いが行われず、根回しと強引な 思いこみだけで進めていたせいで頓挫しているのです。そこで改めて仕切り直し、2学期当初に一度関係者で話し合いを持ち、その上で 職員会議に諮り、全体の共通理解の上で工事着工、そういう手順を踏むことにしました。先生方の共通理解が得られないまま、ある意味 ちょっと強引に進めてきたせいで異論続出。勘違いも多くて、やはりここでもう一度きちんと話し合わねばならない羽目に。個人的には もう嫌気がさしていて、もうこんなにあちこちから文句を言われるなら放り出したいところ。別に個人的には第2コンピュータ室が出来なくても 何ら困らないけれど、情報部という立場もあるし、何よりも生徒のためにはあった方が良いに決まっている。そこで仕方なくもう一度 第2コンピュータ室に関する資料を作り直しました。これを持って教頭のところへ行き、色々今までの経緯や問題点などを話し合い、 2学期に再度話し合うことにしました。やれやれ。
つくづく思うけど、だんだん上の立場になると(と言っても情報部の部長止まりだけど)こういうプロジェクトをうまく進めていく能力というか 力量も問われてくるのね。自分は今まで下っ端でしたから文句だけ言っていれば良かったけど、そういう年齢も過ぎ、なんか色々面倒なことを 背負い込むことになってきて、なんか嫌ですね。若い時みたいに、ただひたすら部活三昧、クラス経営も好き放題、そういう時代が懐かしい。 歳だけ重ねても決して熟成していない私なのに...。
で、今日のネタだが学校とは全然関係ない歯医者の話。いちおう先生つながりということで(^^;)10日ほど前からどうも歯がしみる。 暑いので冷たいものを飲む機会が多いのだが、どうも上の右奥歯がしみる。確か近所の歯医者へ通っていたのが2年前...また虫歯が 復活したのか?あの時はどんな治療をしたんだっけ?と思いつつも気になる。実は私、小さい頃からは並びが悪くて、小学生の時から高校まで、 ずーっと歯の矯正に通っていたのだ。例の歯に針金を入れるやつ。私の場合歯の表面にではなく入れ歯のように、針金を口内に入れていたので、 見た目は悪くなかったのだが、いつもまさに奥歯にものが引っかかったような期間を長く過ごした。行くといつも痛いことをされたし、 虫歯治療なんかもよくやって、だから小さい頃から歯医者は大嫌いなのだ。ていうか好きな人はあまりいないと思うけど。また極端に痛がりだから、 たいしたことなくてもすぐ痛がって歯医者を驚かせるなんてのは日常茶飯事だったのだ。
そんなわけでちょっとぐらい歯が痛くてもよっぽどの事じゃないと行かない。気合いで直すタイプなのだ(爆)昔なんか歯が痛くなった時、 コーラは歯を溶かすと聞いて、コーラを毎日飲んでその虫歯だけ溶かそうと考えたこともある(うそ)でも虫歯だけは放っておいても良く ならないし、うちの父親みたいに歯が悪くなって、入れ歯で食べ物に苦労するのも嫌なので、意を決して行った。でも実はこの数日は全然 しみなかったのだが、予約を入れた手前仕方なく行く。
3時半に予約していったのだが、夏休みのせいか子供がわんさか。待合室で暴れまくっている。あれじゃあ、虫歯が痛くて来た人は、 余計子供が暴れる振動で痛がるだろうなぁと思って待つ。そうそう歯医者は待たされるんだよなぁ、と過去の体験から思っていると、思いの外 早く呼ばれる。2年前にも来たことがあるはずなのだが、何か昔小さい頃通っていた歯医者のイメージのせいか、とっても近代的できれいなのに 驚く。なんたって一台一台の診察台に、小さな液晶テレビが付いていてビデオを流しているのだ!エデイ・マーフィーの洋画を映している。すごい...。 これなら待たされても気にならない。こんなにサービスが良くなっているのか、歯医者も。そういえば待合室には子供のおもちゃが山ほど あったっけ。顧客サービスも徹底しているなぁ。
そうこうしているうちに私の所へ歯医者登場。にやにやしながら(と言ってもマスクしているから目しか見えないけど)「えーと、Oさん、 奥歯がしみると言うことですが...。」「はい。冷たいものを飲むと少し...(痛くしないでね)」という問診からいきなり椅子を倒され、 確認作業。しかし歯医者は診ているうちに「うーん...」と言いながら首をひねっている。そして空気を当てたりカチカチたたきながら 考え込んでいる。「本当にしみますか?見た感じではどこも悪くなさそうなんですが...。」そういえばここ数日はしみない。「とりあえず かぶせてあるので中の方に問題があるかもしれませんのでレントゲンを撮ってみましょう。」と言われ撮る。すると...「うーん、中も 問題ありませんねぇ...。本当にしみるんですか?」と疑り深い声。だって、1週間前ほどはしみたんだよ!確かにここ数日は何ともないけど...。 「あっ、知覚過敏ってやつですかね。」「いやこの奥歯は神経取っちゃってますからそれはないです(キッパリ)」あっそうですか。 「気のせいだと思いますよ。とりあえず様子を見てください。カルテを見ますと2年前に来た時も『しみる』とか言うことでしたが同じように 問題がなかったようですね。」ガビーーーン!忘れていた。確かそうだったような気が..。あの時もしみるとか言って行ったはいいが、 特にどこも悪くなくて何の治療もせず大恥かいて帰ってきた記憶が...。今、思い出した!オーマイガー!これじゃ単なる呆け老人じゃん! 勝手に思いこみで歯がしみると騒ぎ立て、それを2度も繰り返すなんて...恥ずかしい...。
というわけで何もしないで帰ってくるのもあれなんで、歯垢取りを3回やることになりました。今日は下の前歯の方をやってもらいました。 いやいや私の神経ってどうなってるんでしょう。ないのに勝手にしみたと感じるなんて...。思いこみですかね、やっぱり。そういう わけで夏休みの医者通い第2弾は、大恥かいてしまいました。あーあ、ただの歯垢取りなら教え子で歯医者勤めの子が2、3人はいるので ただでやってもらえたのに(笑)
当日8時の新幹線で上野を出発。私は駅弁を食べてスリープモードへ...しかしお袋と相方はとどまることを知らぬほどしゃべり続けている。 何をそんなに話すことがあるのかと思うほどずーっと喋っている。その勢いは新幹線のスピードに負けないほどだった(笑)そうこうしている うちに高畠到着。親戚のおばさんが迎えに来てくれていた。まずは花を買ってお寺へ。いちおう檀家なので住職へご挨拶。母親が住職と 話しているのだが、いきなり山形弁になり解読不可能。もちろんお袋はふだんはまったくの標準語なのだが、こちらに来ると山形モードへ 切り替わり途端にズーズー弁になる。小さい頃から多少聞き慣れていて少しはわかるつもりでいたが、やはり本場に来ると理解不可能。 相方なんかもっとわからない。相方曰わく「お義母さんはバイリンガルだわ。」
そしてその後親戚のうちへ。母といとこのT志叔父さんの家へ。実は母の実家はもうない。いや家はあるのだが誰も住んでいない。祖母も叔父も 他界し、唯一の肉親の甥(私からすると従兄弟)は仙台に住んでいる。だから田舎へ帰ってきても親戚が多少いるだけなのだ。そこで 一番仲の良いT志叔父の家に寄ったのだ。行く前にこちらの気温は35度。さすがに山形は東北だから多少は涼しいかと思いきや、やっぱり 暑い。同じように35度...。でも叔父の家は新築したばかりだからクーラーがあるだろうと思っていたが、母親曰わく「田舎はクーラーなんか つけない。」まさか..いくら田舎でも新築の家だしクーラーぐらいは...なかった。マジですか?だって気温は35度ですよ...。 でも体感的にそんなに暑く感じられない。それは回りに山や緑が多く風が抜けるからであった。田舎ですから鍵も閉めず窓を開けっ放しに していることが多いのですが、そのせいかとてもよく風が抜けて涼しいのだ。確かにこれならクーラーはいらないなぁ。緑の力ってすごい! 都会と同じ35度でも全然違う。でも叔父さんが言うには「田舎でこの暑さは普通じゃない。堪えられない。」やっぱりそうですか。
さてその叔父さんには年頃の娘が二人いる。ひとりは24才で看護婦をしているS穂ちゃん、もうひとりはホテルで仲居さんをやっているS乃ちゃん。 お袋と叔父さんが従兄弟同士と言うことは、私とははとこ同士になるのでしょうか?家にはS穂ちゃんがいて色々相手をしてくれました。 この子が本当によい子。気立てが良く優しく可愛くて出来た娘。どこに出しても恥ずかしくない娘。話していても本当によくわかる。 ただいま彼氏がいないと言うことなので是非誰か、婿に来ても良いという方は私にメール下さい。性格の良さは保証します(笑) で、ちょうどお昼だったんで叔父が近所のそば屋から冷やし中華を取ってくれたのですが、これにマヨネーズが付いていた。どうやらこのあたりでは 冷やし中華にマヨネーズを混ぜて食べるらしい。これってこの地域限定の風習ですか?それともけっこうあることなのかなぁ?是非とも 情報求む。その後叔父と叔母は仕事に戻り、母親は近所にいる自分の同級生の家へ行き、私と相方はすぐ近くにある三重塔とお土産センターへ 散策。そしてその後やっと墓参り(^^;)お墓に手を合わせやっと心のつかえが取れてホッとする。気になっていた墓参りが出来て良かった。
そしてこの後S穂ちゃんに車で送ってもらって、この日泊まる予定のホテルへ。かみのやま温泉のホテル「古窯(こよう)」実はここでもうひとりの S乃ちゃんが働いているのだ。私は知らなかったのだが、この「古窯」というホテル、実は知る人は知る、日本のホテルの人気ランキングの 第3位になるくらいところらしい。当然お値段もそれなりで一泊1マン8千円也(泣)いちおうS乃ちゃんの口利きでお願いしていたのだ。 しかしさすがに値段も評判も高いだけあって素晴らしいホテルでした。いきなりチェックインした後、茶室へ連れて行かれ、まずは一服立ててもらい お茶を振る舞われる。よくわからず器をとりあえずぐるぐる回す(笑)そして7階の部屋へ。たった3人なのに値段は変わらないからということで 2部屋も取ってもらっていた。その部屋というのが...めちゃくちゃ広い!12畳+6畳+くつろぐためのスペース4畳、その他洗面所や 部屋風呂、トイレもすんごい広くてきれい。ゆうに15人ぐらいは泊まれそう...。驚いて立ちつくしているとS乃ちゃんが来る。この子も 本当に気立てが良くて出来た娘。今日は私たちの担当になっているのだということ。色々説明してくれて気遣ってくれ感謝。本当にすいません。 なんかつくづく田舎の人たちの優しさというか情の深さに感激。
ゆっくりした後にホテル探検。土産物コーナーも大きい。お袋と相方は空きもせず眺め続けているので、いい加減に首に縄を付けて温泉へ。 こちらも本当にけっこうでした。そしていよいよメインの夕食。これが懐石風でとても美味。ここは米沢牛の本場ですから、しかもこのホテルの こだわりで、その中でも特等の牛肉を出すことで有名らしい。その特等米沢牛のすき焼きは、とろけるほどおいしかったです。その他、 変わり種のさくらんぼの寿司や季節ものの椀など、これでもかと出てきてもう何も入らないくらい満腹。この料理だけで多分1万円はするのでは ないかという豪華さ。さすが評判の宿と納得。私はこの後部屋で休んでいたのですが、お袋と相方は焼き物絵付けへ。ここのホテル、名前を 古窯というだけあって、窯がある。お皿に自分で絵を描き、渡しておくと次の日まで焼き上げてくれるらしい。二人はそれをやりに行った。 うちのお袋、最近絵手紙に凝っていますから(笑)そしてやっと就寝。
次の日の朝食はバイキングでしたが、これも郷土ならではの物がたくさんありおいしかった。さてここからはお袋と別行動。お袋は山形の 違う従兄弟と会う予定があり、私たちは軽く観光でもしようということに。15時山形発の新幹線ホームで待ち合わせをして、我々はローカル線に乗り 山寺へ。山寺というのは、まさに名前の通り山に寺があり、長い石段が有名な立石寺。1時間に一本というローカル線に揺られ山寺駅へ。 さていよいよ長い石段へ...と言ってもまず登山口まで7分も歩く。もうこの時点で汗ダラダラ。だってこの日も山形は34度の猛暑。 登山口までたどり着いた時点で疲れていました。相方は私の身体を気遣って「大変だから途中まで登ったら降りてこよう。」と言う。私も 当然そのつもり。さていよいよ登る。こりゃあきついですな。全部で1015段?一段登るごとに煩悩が消える?かえって辛くて誰かへの 恨みが募りそうな苦行ですよ。もう汗拭きタオルも絞れるほど。30分ぐらい登るとせみ塚という所へ到着。ここで半分。やれやれ。途中 色々な僧坊が建っているもあまり関心なし。ただひたすら頑張って登る。そうこうしているうちに大きなお堂がある。もうそろそろ限界だと思い、 ここで引き返そうかと思っていたら、ここが奥の院で頂上だという。へっ?と思いつつも無事登頂成功。チョモランマ制覇!ちょっと疲れたけれど まだいけそう(強がり)お参りして周囲の眺望を望む。うーん、素晴らしい眺め。こんな上まで登ってきたのね。まっ、ボーイスカウトの 登山で鍛えた私にはさほどでもなかったぜ...。しかし実はここからが大変。実は登りより下りが問題だったのだ。一歩降りるたびに膝が ガクガクする。うまく踏ん張れない。途中立ち止まると勝手に足がふるえている。相当足に来ていたらしい。降りる方が実は何倍も大変だった。 降りきった時には変な歩き方の人になっていた。妙なステップを踏むヒップホップのおじさんになっていたのだ(笑)やれやれ。
そして再びローカル線で山形駅まで戻り、お昼を食べておみやげ物などを物色。私は膝に来ていたのでずーっと座っていて相方を待つ。 こういう購買シーンになると女は元気だなぁ。さっきまで「足がプルプルする。」って言ってたくせに。そして15時にお袋と合流し新幹線で 帰京。帰りは爆睡でした。
そんなわけで一泊二日の山形行きは終わりました。お袋の付き合いで、メインは墓参りでしたがまぁまぁ楽しかったです。相方は田舎がないため、 新幹線に乗れる!山が見える!というだけで大喜びでしたが、私の場合、膝がおかしくなっただけでした(笑)でも親孝行も出来たしおいしい ものもたべられたし、まずまずの夏休みでした...えっ?これで終わり?私の夏休み...(泣)