授業の合間、3−2の女子から頼まれ相変わらずのTシャツ作り。デザインはどうかと思うものでしたが、文句も言わず作り上げ、午後ひたすら 印刷。それでも正味30枚ほど。まだあと10枚と胸のワンポイントは終わらず。
そうかと思うとS谷先生が生徒を引き連れマジック指導。どうやら文化祭の出し物の一つとして教えているらしい。けっこう見られる演技でした。 なるほどこうやって布教活動しているのね(笑)
そして台風暴雨の中、音楽室でバンド練習。こんなコトしている場合か?
そうこうしていると司書のI島先生より、図書室の受け付け業務をしているコンピュータの調子が悪いので、ちょっと見てくれないかという依頼。 そこでとりあえずウィルスチェックをしてみると....いるわいるわ約400のウィルス!例のKlezです。感染ルートは分からないまでも 約10%のファイルが感染していて、駆除不能...なんてこったい。それも貸し出しデータのバックアップファイルに多数付いており、かなり 重症...ていうか末期。これはフォーマットしなければ...というほど。ご愁傷様。
そして午後からは文化祭準備。途中副担クラスの2−2のそばめし屋の内装準備をちょこっとだけ手伝う。なかなか気が利いている部分と ずさんな計画でデロデロな部分と両極端。担任が叱咤激励しても笛を吹いても踊らないやつは踊らない。まぁそんなもんでしょS藤先生。 あまりめげないで怒らないで気楽に行きましょう。途中準備風景をデジカメで撮影しまくるが、行く先々で「あっ!盗撮だー!」と言われる。 嫌なご時世になりました(笑)そして放課後はまたバンド練習。この時間が一番楽ち。
それにしてどの担任も土気色の顔。まだ明日一日準備で本番は明後日から。みんな持つのかしら?
そんな中で感じること。どうして生徒の発想力ってこんなに貧困なんだろう?いや多分うちの場合に限ってだと思うが。例えば室内の内装なのだが、 多分昨年も同じようなこと書いているかもしれないが、花紙を買ってきて花を作って壁へ貼り付ける、風船を膨らましてただ並べる...その 程度の装飾ばかりが目に付く。せいぜい段ボールで字形を作って貼り付けるくらい...。これでも装飾するだけ以前よりはマシになったと 思うが、そこ止まりなのだ。もう少し知恵を働かせて何か工夫できないものか?一昨年あるクラスが風船で飾り付けをして人目をひくと、去年は ほとんどのクラスが右へならへで風船ばかり。今年もそう言う雰囲気あり。どうも人の真似をすることばかりで自分たちの創意工夫があまり出てこない。 うちの学校だけなのか、この世代の特徴なのか、どうも発想力が貧困である。そして常に先生たちの指示を仰いでいる。「壁どうすんの?」 「窓は何を貼り付けるの?」先生の指示なしには動けない。自分たちの文化祭なんだから自分たちで考えてやればいいのに、それが出来ない。 もうワンランク上にいくための課題でもあるような気がする。
さてもうひとつ文化祭に絡んで思いついたネタ。それは「頼まれない先生」の話。文化祭というのはとにかく人出がいる。段ボール集め、作業、 飾り付け、下準備、買い出し...もっと前からやっていればいいものの、それはそこ直前にならないと動かない今時の子たちですから。 そしてうちの生徒の場合、上にも書いたように、とかく先生を頼る。「先生、マジックが足りないから買ってきて!」「先生、段ボール集めるので 車出して!」「先生、これ至急コピーして100枚!」等々。まぁよくこき使われます。副担の私も例外でなく、ブラブラ準備風景など デジカメで撮影して回っていると、途端に「先生!暇なら手伝って!終わんないの!」「いいからここ座って、これを押さえていて、ちゃんと!」(笑) こんな具合である。だから先生たちは東奔西走誰かれ忙しく動き回っている...。かというとそうじゃない先生も若干いたりする。自分の 部屋にぼーっと座っていて、なんか文化祭と関係ない仕事していたりする。当然何かの顧問だったり副担任だったりするのだが、全然 手伝っている気配がない。というか生徒がその先生たちには頼まないのだ、なぜか。日頃から生徒とコミュニケーションがあれば、生徒の方も 頼みやすくて「先生、これ、お願い!」と言うのだが、普段あまり生徒と関わりを持たず、授業だけという先生もいて、そういう先生は 全然生徒に頼まれずに手持ちぶさたにしていたりするのだ。なんかそれを見て寂しいと思うのはうがちすぎだろうか。本人は別に楽だから 良いと思っているかもしれないけれど。でもなんかそう言う先生たちに共通するのは、生徒とのコミュニケーションが希薄というか、 あえて誤解を恐れずに言うと、生徒に嫌われている先生たちではないかと思う。いや別にその先生が悪いというわけではないのだけれど。 普段毅然とした態度で生徒に接しているので、こういう文化祭みたいな行事になると、生徒と同じ目線のところまで下げて、色々協力しなければ ならない。どうもそういうのが苦手というか、やりたくない、そういうふうにすると、日頃の自分の態度と違うので嫌だ、もっと言えば 『文化祭は生徒がやるものだ。先生が口出しすべきではない。ましてや生徒と同じレベルになってやるなんて、自分の矜持が許さない。』的な 雰囲気を醸し出している人もいることはいるのだ。もちろんすべてではないけれど。そう言う先生は多分私みたいに、生徒とじゃれ合って ああだこうだくだらないことを言いながら、同レベルで準備している様子を見ると苦々しい気持ちになるに違いない。でも誰からも 「頼まれない先生」ってちょっと淋しい気がする。別に私に同情して欲しくないだろうけど...。
そんな余計な感慨とは別に、今日は大忙し。まずは副担クラスで装飾のお手伝い。このクラスはそばめし屋をやるということで、その内装は 和風テイスト。庭もどきを作ったり屋台風カウンターを作ったり笹をあしらったり、まずまずの出来でしょうか。でも一角がすっぽり空いてしまい 「O−TEACHER、ここどうしたらいいと思います。」と聞かれました。「発泡スチロールで、あっちの庭みたいに滝でも作ったら。もちろん 水は流せないからスズランテープの青で水みたいに見せて。」「えーっ、無理っすよ。もっと他にないですか、和風っぽいの。」そこで再提案。 「じゃ、お地蔵様でも作るか。」ということで、急遽教卓を祠に見立て、中に発泡スチロールで地蔵を作り、お賽銭箱を段ボールで作ることに。 そこで私が悪乗りして担任のS藤先生のデジカメ画像を、顔の部分だけ切り抜いて地蔵に貼り付けてしまったからもう大変。クラス中、大爆笑やら 女子は「可哀想すぎる!」の連呼。とりあえず担任は苦笑い。でもそんなことしながらクラスの子たちと色々無駄話をするのが楽しかったり するのです。
その合間に体育館ステージでバンドリハ。さすがにステージに立ち、ライトを浴びると緊張しますね。体育館のため音が聞きづらく、と言って PAがあるわけじゃなし、音がディレイして大変やりづらかったです。でもこんなこと自分が高校時代の文化祭で出たバンドのことを思い出し ちょっと懐かしかったりもする。そんなときベースの1年生の女の子が「すいません。」となぜか私に謝る。「?」と思っていると、どうやら ミスばかりして、赤いギターの先生(私のこと)が怒っていると思っていたらしい。全然そんなことないのに。バンドは楽しんでやるもの。 そんな人様に文句つけるほどうまくないですよ。ましてや生徒のバンドのサポートメンバーなのに怒るはずが...。珍しく怖い先生と 思われた一幕でした。
どのクラスも7時過ぎまで準備に余念がなく、担任の披露も限界LOVE。明日はどうなる?
まずは開会式。例年のごとく各クラスのPR合戦。こういうのを見るとさすが2年、3年と学年が上がるにつれて面白くなる。1年生あたりは ただぼそぼそと説明するだけ。3年確実に受けをねらってくる。これも年期でしょうか。その後、オープニングとして2年生有志によるマジックショー、 そしていよいよ私が参加したバンド、勝手に命名northern beet!サポートメンバーとして弾かせてもらいました。やっぱりバンド、ステージは 良いね。終わった後、色々な生徒から「O−TEACHER、やるね。」とお褒めの言葉をいただき面目躍如。またまたバンドやりたい虫が うずきそうです。
そして11時から公開。今年はどこも凝っていて、Tシャツを揃えたり内装に凝ってみたり。もちろん太鼓もありのパラパラありの、そして ジェットコースターまで登場し、すごいことになっています。中でも楊枝による壁画なんかもかなりいけてました。細かい写真はそのうちUPしますが とりあえず目に付いたものも載せておきましょう。
しかし毎年のことながら、高校生のパワーには驚かされます。日頃ボーっとしていて鬱屈としているやつでも、この時ばかりは豹変して日頃 見せない姿を見せてくれます。思わぬリーダーシップ、手先が器用なやつ、手際よく料理する子...。まっ、そこまでは例年書いているのですが、 今年はもう一つ。「場」の話。こういう輝ける場があって初めて彼らは輝けるのだなぁということ。日常的な学習の場では目立たない子たち、 でも体育祭や球技大会なら本領発揮する子、日頃は陽が当たらないけれど、何かきらりとした瞬間を見せる子。どの子も文化祭などの行事という 場があってのこと。もちろんハレの日だからいつもと違うのは当然なのですが、こういう環境さえ与えられたら、何かしらの才能を見せるものだなぁと 感じた。それによって晴れがましくも一段成長して、そして周囲の友達から評価される、そういう場があって良かったとつくづく思う。先生たちの中には 文化祭不要論を説く人もいる。勉強が本筋だからというが、こういう輝ける場があってこその日常のような気がする。もしかしたら、このまま 高校を卒業し、平凡に社会人になり、その子の持っている輝ける才能が発揮できる場が一生来ないかもしれない。そうならないことを願うばかりだが 、常々思うのは「高校三年間のうち、一度くらい主役になれ!」ということ。おとなしくて真面目なのも良いけれど、一度くらい、こういう文化祭 みたいな場で、恥ずかしがらず思いっ切り羽目を外しても良いのではないか(もちろん先生たちに迷惑をかけない程度の(^^;))良い思い出にもなるし。 でも忘れないで欲しいのは、そういう輝ける場を与えてくれた周囲の人々に感謝する気持ち。それだけは忘れないで欲しいと思う。そんなことを 太鼓の音を聞きながら考えてしまいました。
まずはクラスの手伝いをそこそこし、次にデジカメで昨日取り残している団体を撮影しに回る。例えば茶道部のお手前シーンや演劇部など。 唯一撮り残したのは、昨年度に引き続きH井先生率いる有志による「おたまじゃくし浮上シーン」まだ揚がっているかと思ったら、なんと15分で しぼんだそうな。これはどこかで画像を手に入れなければ...。
次に今日は校門で門番。変なやつが乱入してこないかどうか...というのは一昔前の話で、今は駐車場誘導係。1時間ほど誘導しました。 そうこうしていると、前任校で教えていた教え子が2人来てくれました。私が一番最初に教えた子なので、もうすでに30才の妙齢の独身美女二人組(笑) 昔テニス部顧問をしていた頃の教え子です。その二人を引き連れて校内を案内しました。すると生徒たちが騒ぎ出し「先生、先生、奥さん?」 なわけないでしょ。あまりにあちこちで聞かれるので、いちいち言うのも面倒なので無視していると「O−TEACHERの奥さんが来たー!」と 騒ぎ出し始末。S嬢、M嬢、ご迷惑をお掛けしました。途中再び調理室の当番となったりしましたが、無事案内を済ませました。でも彼女ら曰く 「少ないですねー。」確かに。彼女らの頃は10クラス規模でしたから。それに比べるとうちの生徒は1/3。少子化の波が文化祭の盛り上がりにも 影響しています。
さてそんなことをしていると、2−2の生徒が「O−TEACHER、担任のS藤先生知りません?」「いや。」「どこにいますかね。大変なんですよ。 そば飯のそばが足りなくなって困っているんです。」「とりあえず担任を探せ。」また少し歩くと2−2の生徒に出くわし「先生、S藤先生はどこ?」 と、歩くそばからみんな探している。どうやらお客はたくさん来るわ、でもそばは足りなくなるわ、で、担任は見つからないわで大パニック。 急遽担任捜索隊を指揮する(笑)やっとの事で見つけだした担任は、とあるクラスでビデオ鑑賞していました(笑)その後、生徒に「のんきに ビデオなんか見てるんだもん!」と怒られまくり、買い出しに出ていました(笑)
そして何とか無事完売し、終了。片付けもみんなで協力してよくやり、なんとか終わりました。S藤先生、ご苦労様。あんまり手伝わなかったけど ごめんね。でも本当に良いクラスですよ、このクラスは。みんなよく働くしそれぞれ自分の役割をわきまえて動くし。ある意味担任は本当に 恵まれています。そんなことを噛みしめるにはまだ疲れすぎているけれど、素晴らしいクラスだと感心した一日でした。
私はその後デジカメ画像を、生徒会に頼まれCD−RWに落としたり、まだまだ残り仕事をしました。月曜日は代休だけれども、まだまだ 後片付けがありそうです。でもしばし休養が必要。特に担任の先生はね。余力があれば写真もUPしたいと思うが果たして...。
そして閉会式。相変わらず校長の話が変。すべての団体の出し物に少しずつ触れる。それだけで話が超長い。そして最後には共同作業→ 他人の思い→人権問題と、話がどんどん逸れていく...。これじゃあ聞かないわな。そしていよいよ大賞の発表。これは予想した通り 「爪楊枝ベッカム」でした。しかも優秀賞に私がお手伝いした「そば飯屋」が入り、ちょっとびっくり。その後、生徒会手作りの体育祭と 文化祭の様子をスライドで上映。大歓声が揚がっていました。この画像は私が撮り貯めたものを一部渡しました。うまく使っていただいて 良かった良かった。詳しくはこちらで。 その後、午後は各クラスでLHRなどやって無事終了...。でも担任は誰もがげっそりしている。まだまだ後片付けも済んでいないクラスも ありそう。ここでひとつ生徒諸君に言いたい!君たちがこうやって楽しい文化祭を過ごせたのも、すべて裏方の生徒会や担任の先生の 血のにじむような尽力があってこそだと言うことを!どうもその辺を勘違いしているというか分かっていないやつが多い。自分はたいして 動いていないのに、先生に頼りっぱなし、片付けは手伝わない、文句ばかり言う...そんなやつもけっこういたりする。
先生方は生徒の文化祭のためにどれほど時間を割いているか。中には夜遅くまで物資の調達に回ったり、朝早くから道具を運んだり、 もうそれこそ寝る間も惜しんで勤務時間無視のボランティア労働。そればかりか出費もかなりの額に上るのだ。当然生徒会から来るわずかの お金ではすべてまかなえない。だから先生たちはけっこう身銭を切っているのだ。それを君たちは「なんか内装が淋しいから、(色んなもの)買ってきて飾り付けようよ!」と簡単に言う。初めの準備段階で全然話し合いもせず、適当に考えていて、いざ本番が近くなると、 「他のクラスはもっといろいろやっているからうちもやろうよ。」と思いつきで言い出す。かといって自分たちで工夫して知恵を出し やるならまだしも「買ってくればいいじゃん」とこともなげに言う。だからそのお金は誰が出すんだよ!「えーっ、先生、出してくれないのー?他のクラスに負けても良いのー」そう言われしぶしぶ出す先生たち。出さないものなら「うちの担任って非協力的!」とか言う始末。元々文化祭は自分たちで企画して自分たちで工夫して、自分たちで動くもの。それを先生に、買い出しだと言っては「車、出してー」 装飾だと言っては「お金出してー」勝手なことばかり言うやつも多いのだ。先生たちの持ち出しはおそらく数万円に上るだろう。一説によると、ある担任は10万近く出しているという!これじゃあ文化祭貧乏ですよ。それでも先生たちは優しいから、生徒のためにと頑張っている。それをわかろうともせず、また自分から積極的にかかわろうともしなかったくせに「あーあ、今年の文化祭、面白くなかったー」と のたまうあなた!私は許しませんよ!
大事なのは、そういう陰で支えてくれた人たちがいたということを理解すること。感謝すること。それが大切。
それ以外の仕事といえば、文化祭の様子を学校のHPにUPして(なぜかこのHPより遅いのかは言わないで)テスト対策用のプリント作って、細かい事務仕事をして...。あんまり恒常的に忙しいので、これが普通のペースだと錯覚してしまいそうです。
そういうわけで文化祭の余波がそこここに。空き教室に段ボールが山積みになっていたり、バンドをお手伝いしただけなのに、わざわざ W田先生から感謝のつもりか嫌がらせか、お味噌をもらったし(笑)そうかと思うと貸し出していたハサミやらホッチキスが、少しずつ 帰ってきたり...。廊下で会う生徒会う生徒に「O−TEACHER、文化祭の時に撮っていた写真ちょうだいね。」と言われ、 思い出したようにパソコンのプリンタで印刷したり...そうかと思うと掃除の時間、意外な組み合わせの男女が急に親密になっていたり...。なんか祭りの後って感じです。
で、こういう忙しい時に限って、校内サーバの不具合調査に業者が来る。こちとらワックス掛けで忙しいので、とりあえず見といて状態。 それでもさすがに放りっぱなしと言うわけにもいかず、色々話してみると、やはりインターネットの接続がうまくいかないのは、急激な メモリ不足のせいらしい。これがセキュリティソフトのバグでメモリを開放しないのか、はたまたハードディスクの不調なのか、今ひとつ 原因が分からず。でもとりあえずの応急処置の仕方は習う。そして近々セキュリティソフトのパッチあてとハードディスクの交換が来る予定。やれやれです。いちいちこういうトラブルに付き合うのが情報部長の仕事なんでしょうか...。
文化祭で撮った写真を印刷してあちこちに配りまくる。少しでも良い思い出になればと思い、O−TEACHERからささやかなプレゼント。っつうか感謝しろ!(笑)