千態万様たる 10月 中旬 編



10月11日(金) めまいか寝ぼけか

秋っぽく少し色遣い変えてみましたがいかがでしょうか。

今日一時間目の授業中、説明している最中に、なんとなく体調に異変。朝から頭がボーっとした感じで『また寝不足かな?それとも昨日の ワックスがけの疲れか?』なんて思っていたのだが、軽くめまいがしたのだ。ざーっと冷や汗が出てきて一瞬説明が止まってしまった。 生徒の方は聞いているような聞いていないような、そんなクラスなんで、突然私が黙ってもノーリアクション(笑)でもその時は 一瞬『頭が痛かったから、このめまいはもしかして...脳溢血とかくも膜下出血!?』と思ってしまいました。最近とみに自分の 健康に自信がないので。でも15秒もするとめまいがおさまり特になんともなかったです。そして何事もなかったように授業は進めました。 でも多分生徒は気づいていないでしょう。内心ドキドキしたけれどその後なんともありませんでした。ホッ。

その後、現在古典で教えている漢文の「鴻門之会」(項羽と劉邦)が、全然生徒が理解していないようなので、仕方なく紙芝居を 作りました。いちおう礼子先生のイラストを拝借して、授業の時、黒板に貼り付けて説明したのですが、なかなかわかってもらえず 苦肉の策で紙芝居作り。礼子先生のイラストを参考に作ったのですが、あまりの下手さに自分で笑ってしまいました。まるで幼稚園児並み。 登場人物が多いのに顔の書き分けができておらず、みんな同じ顔に見える。これじゃあかえって混乱するか?

その後、図書室のコンピュータがウィルスに冒されていて、その対応策を話したりするが、あまりにあちこちに蔓延しているために、他人事ながら フォーマットを勧める。そして放課後、来週も忙しそうなので、ちょっと早いけれど中間テストの腹案を考える。ただ端で見ていると、教科書を ボーっと眺めているだけにしか見えないだろうけどね。でも頭の中では色々考えているんですよ。だからS先生、急に情報処理室へ入ってきたかと 思うと「今、教科書見ながらウトウトしてたでしょ?」とか言わないでください!寝不足気味なんですから!...えっ?


10月15日(火) 集中力はないが会議はある

3連休明けというのに疲労困憊。なぜかというと昨日遊んでしまったからですよ。先生ともあろうものが、翌日の仕事に差し支えるほど 疲労していては大人じゃありませんね。自省。

それでも仕事はこなしています。まずは中間考査の古典の問題を作り上げる。自分では完璧と思っているのだが、いざ見直すとあちこち 間違っている。記号がずれていたり解答欄が間違っていたり、その度に手直し手直し。なかなか出来上がらない。それである程度の 目星がついたところで授業の時間が来たので、授業へ行く。そこで古典の対策プリントなどを配ってやらせていると...真面目な出来る 生徒が「O−TEACHER、このプリントのここのところって、置き字なんですか?」と質問に来る。今、漢文をやっているので、そういう 質問が出てきたのだ。(ちなみに置き字というのは「而」とか「者」とか、書き下し文には書かなくていい字のこと)どれどれと見てみると げげっ!プリントが間違っている!それもけっこう大きなミス。ていうかそこはモロにテストに出しているところ。やばっ。そんなわけで 急遽訂正。ということは...さっきまで2時間かけて作っていた古典のテスト問題も大幅に直さねばならないということ...(泣) もうこれで手直し5版目...。ていうかケアレスミス多すぎ。どうやら今日は集中力が欠けているようです。

放課後学年会議。各クラスのわけあり生徒の報告会。どのクラスにも数人ずつ問題を抱えている生徒が居て、担任は夜討ち朝駆けで奮闘している。 夜の12時過ぎに「家出から帰ってきました!」と母親から電話があったり、心意性のストレスで体調を崩している子、家庭に問題があり 学校に来られない子、等々。どこのクラスも大変です。なまじうちの先生たちは親身になる人がすごく多いので、担任の方が体調を崩しそう。 それなのに文化祭やら、引き続き修学旅行の準備やらで、もう一向に先が見えない日々。本当に倒れますよ。文化祭が終わったというのに 未だに連日遅くまで仕事があるし。今日なんかも学年会議、進路会議、それが終わってから生徒指導部会議、それが終わって遅くなってから 入試委員会会議...。やることがいっぱい。週休2日の余波で会議が一日に2つ、3つ。そして教員も減っているので仕事が掛け持ちで 会議も人が揃わずどんどんずれ込む。ああ、悲しきは宮仕え(爆)


10月16日(水) 授業を見られるということ

今日は忙しかったです。っていっつも書いていれば世話はない。まず朝1時間目に国語表現。中間テストはない代わりに、今までの作文の提出物で 点数を付けると再三再四言っているのに滞っているやつが多い。そこで誰が何を出していないか一覧表にして張り出すと、あわてふためくやつ多数。 「先生、第4回目のプリントなくしちゃって出せないんですけど、あまりのプリントもらえますか?」というやつが続々。もう前に配っただろう、 今更そんなこと言われても...と言いつつもちゃんと用意してある私って...。そのせいでドバッとまた提出物が出て=それを読む作業が 大幅に増え大変。そして空き時間の2時間目は、それを添削して優秀作をプリントにする作業な追われる。毎度の事ながら国語表現って 事後が大変。そして3時間目はとあるクラスの古典の授業。もう中間テスト前最後の授業で、ほとんど自習みたいなものだが、全然やる気なく、ただ喋っている やつが多い。個人的にはこのクラスが一番心配なんだけど...。

そして本日のメインネタ。4時間目の公開授業の話。実は今日、家庭科の公開授業があった。家庭科の方の勉強会があって、家庭科のM岡先生が 授業公開するというのだ。他の学校からも何人かの先生が見えて、また空いている先生は見に行っても良いらしい。なかなか家庭科の授業なんて 見る機会がないから、ちょうど空いていたのでデジカメ持って行く。M岡先生とはいちおう仲良しなので、見ても怒られないでしょう。 先生って自分の授業を見られるのを嫌がる先生が多いもんで。私なんか全然気にならないけど。

行ってみると、3、4時間目連続でコンビニ弁当の中身を検証していたらしい。どうやら前の時間、コンビニ弁当に入っているものの重さを量り それを元に成分(?)群とかに分けて、そのバランスについて考える内容らしかった。行ってみると前と後ろにビデオが設置され物々しい雰囲気。 それとは裏腹に生徒の方は全然いつも通り(笑)お前たち、ギャラリーがいるんだからもう少しよそ行きにしろよと思う。でもなかなか生徒との やりとりがスムースで、ポンポン進んでいた。内容のことについてはもちろん専門でないのでどうこう言えないが、発問の仕方や板書の仕方、 答えの導き出し方など、自分のやり方と比べて色々勉強になった。いつも他の先生の授業を見て思うのは、100人先生がいれば100通りの やり方があると言うこと。多分私にはああいうやり方は出来ないだろうし、ああいうふうにうまく進められない。テンポ、間合い、流れ、メリハリ、 色々な部分で微妙に違うのだ。もちろんキャラクターだって全然違うのはいうまでもないこと。だから考えさせられることが多く大変参考になった。 またこのクラスは私も教えているのだが、私の授業の時と態度や応答の仕方が違うのも新鮮な驚きとなった。生徒はやはり先生を見て態度を 変えているなぁと改めて実感した。そんな様子を一部(ごめんなさいM岡先生、載せちゃいました)是非私も他の先生に授業を見てもらって アドバイスして欲しいなぁと思いました。

M岡先生の授業

5時間目、6時間目も連続で授業。テスト前なんでスパート気味。生徒も大変だ。それと同時にノートなんか集めているからそのチェックも大変。 そして放課後には会議だもの...。誰だ、公務員が楽だっていったのは!


10月17日(木) ノート提出時のあがき

普通の日でした。授業やったりノート点検したり、テスト前なんでちょっとした補習したり...。いたって高校教師らしい日でした(って いつもは違うのかよ!)LHRの時間に生徒会役員選挙がありました。うちの場合至ってシンプルで、放送による演説教室で即投票用紙回収という 超スピーディーなやり方です。すべて信任投票なので早いっちゃ早いですよね。

今日は色々なクラスでノート提出の期限を切ったので、放課後になるとボロボロ出しに来ます。そいつらがいちいち言い訳をしたり苦情を 言ったりして喧しい。「先生、今日ノート忘れちゃったんで明日絶対持ってきますからもう一日待ってください!」「O−TEACHER、 黒板書きすぎだよ。写すの大変だったんだからね。」「先生、3回分ぐらい授業中寝ちゃったんで、そこの部分、抜けてて良いですか?」 「とにかく何でも良いから、もうちょっと待ってぇ...」色々な高校生のあがきの声が聞けて楽しいです(爆)

放課後は職員会議。強歩大会の要項、特色化選抜の申し合わせ、グランド移転計画等々、山ほどの議題が話し合われました。細かい連絡に至っては その他色々あるし、いつものことながら職員会議は長いもの...。


10月18日(金) イラスト日記

今日はスペシャルバージョンです(笑) 週末まであと一息。もう逆さに振っても何も出ないくらいエネルギーは枯渇中。それでも授業はあります。どのクラスもいちおうテスト範囲は 終わっているので、まとめのプリントをやったり、範囲のおさらいをやったりしています。ここのところ何度も書きましたが、古典では 漢文で「鴻門之会」をやっていました。ところがこの話、登場人物が多いため生徒はかなりこんがらがっています。「ここで斬りかかろうとしたのは 誰?」と聞いても「?」という状態。そこで苦肉の策として、O−TEACHER作、「鴻門之会」の紙芝居を作りました。ある意味めくり芸なんです けど(^^;)その一部はこんな様子。礼子先生のイラストを参考に描いたのですが、はっきり言って絵には全然自信がありません。でも一部の マニアには受けていましたけど。

左は項羽、右は范増 項荘踊りながら斬りかかるのシーン 樊膾、飲む食べる

「先生、余計わかんなくなった。」「意外と絵がうまいじゃん!」「顔の描き分けが出来ていない!」「そんな話だったっけ?」と、かなりの 賛否両論でした。こんなこともしなければならないなんて先生って大変(笑) さてこんなに私が努力しているにもかかわらず、ノートや漢字のテキストの提出状況が悪い。テストの点が悪いなら、せめて提出物で底上げしようと頑張って いるのに、なかなか出てこない。そこでここでもO−TEACHERの一喝。以下のような高札を出して下手人追及(笑)

未提出者への督促掲示板

こんなの作っている間に、もっとやらねばならない仕事がたくさんあるのに...。今日もコンピュータの業者がフィルタリングソフトの バッチ当てに来ているのに、情報部長はこんなもの作っているんだもんね。なのに...お返しはこれ。やれやれ。

なくしました


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