さていよいよ先生も歩く12月となりましたが、仕事の方も年末へ向けて加速中。でもやる気は減速中(笑)金曜日から 期末テストが始まるので、授業自体も追い込みなのですが、私は、以前より色々授業変更やらテスト作りやら、用意周到に 計画していたため、今週はとある1クラスを除いてはスローペース&授業も少なく、ましてやテストは3つとも作り終えており、 比較的楽な一週間になるはず...だったのですがそうは問屋が卸さない様子。
まずは提出物の点検が浴びるほどあります。ノート点検だけでも240人分ほどあります(泣)きれいなノートばかりなら まだしも、ほとんど前衛的な芸術の域にまで達していて、ほとんど本人すら感性でしか読み取れないもの多数...。 これで一苦労。そしてもうひとつは国語表現の授業でやっているPowerPointの課題点検。ひとつひとつフロッピィを差し込んで、 開いて、画面切り替えて、見て、点数つけて、お節介ながら、使わずに残っているテキスト枠を削除してあげて、 上書き保存して...これを30人分繰り返すのに2時間もかかってしまいました。その他出欠点の換算やら、平常点の 換算やら、Excelの計算式を整えたりして、かなりの手間暇がかかる午前中。これ、授業が目一杯で、余裕がなかったら どうなっていたことやら...怖っ。その他、中学生から来た学校宛てメールへ返信を書いたり(こういう地道なリアクションが) 募集定員を増やしているとは管理職はご存じあろうか?まっ、いいですけどね。
さてさてそんなことをしていると教頭登場。この間書きました研修願いの書き直しについての件。束になって戻って参りました。 赤い付箋が11枚、黄色い付箋が9枚。まずまずですかね(笑)(ちなみに教頭が持っていた他の先生の束には、それこそ 鈴なりで付箋が貼り付けてありました)この付箋の色分けは、どうやら赤が自宅で研修しなければならない必然性について、 より詳しく明記せよということらしい。そして黄色は、この研修が具体的にといつ、どこで、どんなふうにやるのか、 またどんな効果が見込まれるかを書けというしるしらしい。私一人でこの細かいチェック、他の先生たちも同様だろうし、 これ全県下の先生方を考えたら膨大な労力と時間になると改めて実感。だってもう2学期も終わろうというのに、 今頃夏休みの自宅研修についてのチェックですから。
個人的にはけっこう曖昧な書き方をしたものですから、もちろん加筆して再提出しますけど、先生たちの中には断固拒否の 先生も多い。元々教員というのは研修がとても必要な職業。生徒に色々教えるためには当然こちらも沢山勉強しなければならない。 でもそれが具体的なものにきちんと還元されると立証するのは意外と難しい。例えば私が色々本を読んで、そこから得た様々な 感性などは、具体的に生徒に提示するのはとても難しい。また理科の先生が先進的な物理関係の講座に出て、最新の知識を 学んでも、それをすぐ授業に活かすのはうちの学校の場合難しい。でもそういう日々の研修の蓄積が有形無形で授業に 活きてくるのは枚挙にいとまがない。で、もっと難しい例。例えば全然運動をしたことがない先生が、いきなり今年テニス部の 顧問を押しつけられた。仕方なく生徒を指導するために、個人的に自費でテニススクールへ通ったりしていた人がいた。 この先生の場合、好きでもないけれど、生徒のため自腹で頑張っていた。でもこれは「研修」ではなく「遊び」と見られてしまい、 ダメだというのだ。それってどうなのよ...。学校の都合で無理矢理顧問を押しつけておいて、そのための研修も認めないと いうのはどうなんでしょう?元々「研修」というのは「研究と修養」ですから、その「修養」のために、色々自己研鑽するのは 必要だと思うのですがいかがですか?それも普段は残業手当も出ず、夜の8時、9時まで残って仕事をしていて、その分、勉強 できないから、時間的に余裕があり、授業に支障のない夏休みにやる、それってやっぱり世間的に見れば遊んでいると 見られるのでしょうか。私は学校現場にいるためそのあたりの感覚が世間一般とずれていると思う時も多々あるので、 この問題に関してはなかなか悩むところです。でも一律に一切自宅研修を認めないで、即効性があり、すぐ生徒に還元できるもの 以外認めないという態度には納得できませんけど。しかし県の上の方も暇だなぁ。
今日学年室で、ある先生と話した。この先生はベテランで、なかなか生徒にも人気があり、とても前向きな
先生なのだ。しかしその先生のクラスがこのところトラブル続きで、だいぶ参っていた。不登校2名、そのうち
親ですら連絡が取れなくなっている子1名。停学がついこの間3名、そして自宅で怪我して松葉杖登校1名、
つい先日自転車の事故で頭に大怪我して、とりあえず今は大丈夫なんだけど予断を許さない子1名...もう
本当に御難続きである。さすがにいつもポジティブシンキングな先生もへこんでいて、私のようなものにまで
愚痴をこぼしていた。真面目で面倒見の良い先生だから、土日関係なく家庭訪問したり、夜遅くになってからしか
帰ってこない親と電話連絡したり、連日病院へお見舞いに行ったり、もう本当に自分の家庭なんか顧みる間も
ないくらい頑張っている。そういう姿を見ていると本当に頭が下がる。でもかといってなかなか他の人が
手助けしてあげることができない。担任でなければ親と細かいところまで話せないし、生徒も担任としか心を
開かない子も多い。もういつ倒れてもおかしくないくらい疲れ切っていた。(私が体調を崩したのもこういう
過労働のせいとも言える)これが担任の現実なのだ。底辺校の実態なのだ。それでも世間では「先生は楽だ。」
という人もいて、ちょっと悲しくなる。確かにそういう楽している先生もいるが、現実にはこうやって頑張って
いる先生も沢山いるのだ。それを知ってか知らずか色々締め付けや風当たりが強い。今回の自宅研修問題もそう。
せめてこんなに頑張っている先生には、夏休みくらいゆっくり休ませてあげて、家庭サービスに務めさせて
あげたいと思うのは私だけ?甘すぎる?世間はもっと厳しいのかなぁ...。教員の子供こそ、親が忙しくて
構ってあげられないので、よくグレるというのもあながち嘘ではない。
なんか愚痴ばかりで12月の初めには相応しくない話題でしたが、まっ、こんな先生たちの現実もあると いうことでご容赦。明日からは努めて明るい話題にしましょう(^^;)
そして今日の授業はどれもテスト前ということで、まとめの説明をしたり、対策プリントをやらせたりと 相変わらずの風景。ふだん休みがちなやつも、今週あたりはきちんと1時間目から顔を出し、ノート写しに 精を出し、その姿を見ていると『ああ、年末も近いなぁ。』と教員にしか分からない感慨を持ったりして おります。そんなふうにしているとある生徒がこんなことを言い出してきた。
「先生、ノート提出、今日までですよね?あのー、特別に待ってくれませんか?」
「何か理由があるのか?」
「いや、終わりそうにないんで...。だって先生、黒板にいっぱい書き過ぎるんで、間に
合わないんで..。特別にお願いしますよ。」
「なんでお前だけ特別に贔屓して待ってやらなければならないんだよ。お前だけ特別に
授業中寝ていたせいだろ。本来ならお前だけ特別に早く出させてもしかるべきところ、
みんなと同じ期日にしてやっているのに、その慈悲も分からず、遅延願いとは不届き千万、
世が世なら切り捨て御免だぞ。そのあたりをとくと心得て、遺漏なきよう即刻差し出せぃ!」
「あのー、なに言っているか、分からないんですけど...。」
「ノートは必ず出せってこと!そんでもって冬休みの宿題は時代劇を3本以上見ろ!そうすれば
特別にチェックしてやる!」
「・・・・」
で、すぐ学校に戻る。実は1時間目に授業が入っていたが、ぎりぎり残り15分で滑り込む。生徒はおとなしく 自習をしていました。えらいえらい。でも考えてみるとうちの学校だけで20人以上の先生が胃部検診で 出払っていたわけだから、そうなると1時間目の授業はいったいどうなっていたのだろう。私みたいに自習を させたり、はたまたとりあえず指示を出してから検診会場に向かったり、色々バタバタしていたのでしょう。 こんな期末テスト直前はけっこうやっかいな検診です。さて私はその後ノート点検、期末テストの印刷、そして 3時間目に一つ授業をやって早々と早退。実は今日、個人的な検査があるもので...。
この間入院したので、今でも定期的に精密検査しております。それを受けに行くために早退。胃部検診&精密検査。 今日一日は検査日和です。それも胃部検診で他校へ行っていて、とんぼ返りで授業して、またすぐ早退なので 通勤往復時間3時間、学校にいたのは2時間...うーん、なんか無駄?でもテスト前なので授業をすっぽかす わけにも行かないんでね。やれやれです。というわけで今日はネタがないのでこれだけ。
「なぁ、お前たちにとってスキーの定番ソングってなんかあるか?」
「えー?スキー?私たちボーダー派だからさぁ。思いつかないよ。」
「別にスキーにとらわれず冬の定番ソングといえば何?例えばglobeの『DEPARTURES』なんて
知っているだろう?」
「えー、よく知らない。多分聞いたことあると思うけど...。」
「じゃあ、お前たちがよく聞いた冬の歌って、何かないのかよ。」
「小学校の時にはSPEEDの『White Love』、よく聞いたかな。」
「・・・・」
年寄り限定の、寒く悲しい世代隔絶物語でした(爆)
さっそく初日に私が担当している2年生の古典のテストが2時間目にありました。1時間目の 試験監督は世界史だったのですが、大学みたいにテキスト、ノート、資料集など持ち込み可の 試験だったので、ちょっと変な感じ。問題見ながら生徒はあっちこっちひっくり返し答えを 探している。でもどうにも見つからないらしく、途中諦めて枕代わりにするやつも(^^;) 試験問題はけっこう難しくて、『こんな問題、うちの生徒に出来るのかしら?』と思いつつも 生徒たちはどこかに書いてあるはずと、バサバサとずーっと音を立てて励んでいました。 まぁ、答え見つけみたいな試験なので、時間さえかければ見つかって書けるだろう、おそらく みんな出来ているのだろうなと思いつつ、解答用紙を回収して確認してみると...全然 出来ていない!なんだったんだ、あの調べようは?
しかし私の古典のテストも他人事ではなかった。生徒に言わせると「O−TEACHER、 20分ぐらいでテスト終わっちゃったよ。」と終了後言っている生徒がいたので、さぞや 良い点だろうと思って採点してみると....書けないから早く終わったのね(泣)でも 今回はすごく簡単にして対策プリントまで作り、おまけにその答えまで教えてあげたのに 出来ていないとはどういうわけだ!
そもそも今回は、ちょっと頭をひねれば出来るような問題が多かったのだ。例えば漢文の 「鴻門之会」なんて中間までの範囲の続きだから、ストーリー自体はつながっているし 登場人物だってほぼ同じだ。それなのに...中には中間と同じ問題もあったのに出来て いないとは...。例えばこんな問題。「次の文の下線部は具体的誰のことか。あとの 選択肢から記号で選べ。・良をして白璧一双をして…始皇の墓を掘り…」、 で選択肢が「ア 張良 イ 項羽 ウ 秦始皇帝 エ 曹無傷」なんですよ!こう書いて あれば、誰がどう見ても「良」はアの張良だし、「始皇」なんて、ウそのまんまですよね? これで間違えるなんて問題見ていない証拠。『記号だから適当に書いておくか。』てな もんで読んでいないんでしょうね。これじゃあいくら簡単な問題作っても点数取れない わけです。
古文の方も「『奥の細道』を旅したのは誰ですか?」っていう問題に、織田無道って 書いてあったんですからね!織田信長と書きたかったのか、それともわからなくて単なる 受け狙いなのか。でも松尾芭蕉くらい出てきてよ...。やっぱりこいつらもお払いして 取り調べを受けなきゃダメだろうな。やれやれ。
で、本日。今日は雪も溶けかかり普通に行けました。で、昨日の学校の顛末を聞きました。 おそらく雪で休校だと思い込んでいたのですが、あにはからんややっていたの!?うちの学校は すんごい交通事情が悪いのに、休校でなかったと知り愕然。生徒がたくさん遅れてきたけれども 期末テストを先延ばしにも出来ず、結局10時半からやったそうです。おかげで終わったのが 午後とか...。それでも遅れてきた生徒、私みたいに交通事情で来られない生徒もそこそこ いたようで、その子たちは振り替えて今日と明日に追試をやることになっていたのです。ひぇ..。 だから本日4科目もテストがあるやつもいる...。大変だ。でも内幕を聞くとけっこう大変 だったようです。だいたい9時頃に私が休むと電話した時点で管理職すら着いていなかった様子。 そのため休校にするか遅らせてやるかの判断も出来かねた様子。ましてや教頭なんかは自分で 判断できない人だから、近隣の学校の様子をうかがい、周囲の高校がやっていると聞くと、 遅らせてでもやると判断したらしい。でも近隣の高校の様子ったって、駅前にある高校とうち みたいに、バスで30分以上かかる学校では、どだい同じにやれないと思うんですけど...。 そのあたりの判断も出来ずこんな仕儀となった次第。(ちなみに校長は11時過ぎに着いた ようです)生徒は雪でめちゃくちゃ遅れて疲れ切っているのに試験、おまけに追試があるやつも いて大変。まさか誰もこんな大雪が降るなんて思っていないものだから大混乱だったようです。 やれやれ...ってすべて伝聞で私は家にいましたけど(^^;)
で、やっと今日の話(笑)いや特にないんですけどね。テスト監督して、昨日やるはずだった テストの採点して、提出物チェックして...。漢字検定の結果が返ってきたのでその取り まとめとか、コンピュータ室の再設定のための打ち合わせとか、その他諸々あるのですが、 すべて昨日のツケというか言い訳として黙々と仕事に打ち込んでいたO−TEACHERでした。