特に元旦だからといっても何も感慨がない私ですが、いちおう日本人の端くれとして、いや日本語を守る国語教師として(本当かよ) 多少なりとも古き良き日本のお正月を実感しようと...気持ちだけは持っているのですが、具体的に何か行動するわけでもなく 感じ取るわけでもなく、ただダラダラ過ごしていました。
とりあえず今日のネタは「おせち料理」である。そのいわれや由来についての蘊蓄はどこかのサイトにお任せするとして、個人的な 意見を。私はあまり好きではない。以上。って終わりかよ!と自分自身に突っ込みたくなるくらい単純だが、だって本当にあまり 好きじゃないんだもん。ていうか飽きる。そりゃあ正月くらい主婦に手抜きをしてもらうため、日持ちのする物をお重に詰めて 何日も食べるという風習はわかる。でも3食三日三晩続けばそりゃあ飽きるでしょ。まだ一日目だというのに、私は一回目で飽きている。 そういえば昔は一人で元旦からカップヌードルなんて食べた記憶が...ああ、なんという親不孝。
でもおせちって、テレビで見ていると、日本全国色々な物がある。多分地方によって全部違うし、家庭によっても違うだろう。それこそ 家庭の数だけ違うメニューなのかもしれない(それと同じことを思ったのが、お雑煮とカレー。これも家庭によって全然違うのでは ないだろうか)うちもいちおうおせち料理(らしきもの)が出るが、一体こういうものってどういう引き継がれ方をしているんだろう。 母親からの受け継ぎなのか、姑からの無言の伝授なのか、でもいつの間にかその家庭の味が出来ているって不思議。この味の伝承って どういうシステムなんだろう。これが文化という物の本質なのかな。そんなことをふと思ってしまった。
「もう文化はいいですから、異文化も味わわせてください。」
「えっ?なに?」
護摩の受付をして、お堂みたいなところに人がわさわさ集まって、約30分ほどお経を読んだり護摩を焚いたりするのですが、実は私、とある 仏教系大学出身のため、意外とこういうものに慣れていまして、あまり物珍しくもありません。祖父も信心深く、田舎へ行くと連日朝晩お経を 読むという故郷を持ったため、特に違和感はないのです。それよりもこのお堂に厄払いに集まった約200人くらいの人が、すべて厄年がらみかと 思うと、その方がちょっとびっくりして興味深かったです。
そしてお堂で待っていると、約10人ぐらいのお坊さんがぞろぞろ集まってきて、鉦太鼓を鳴らしながら読経が始まりました。まぁいちおう 神妙に聞いていましたが、斜め後ろの若いカップル(まだ二十歳くらい)がごちょごちょ小声で話すのが聞こえてきて、その会話の内容が気になって仕方がない。
「ねぇ、あの火をたいているの、なんか意味あるの?」「さぁ...寒いからじゃん」なわけねぇだろ!あれは護摩を焚いているんだよ!
「あのお経、何言っているかわかんないよね。」「もっとわかる言葉でやればいいのに。だから流行らねえだよ。」流行廃りの問題か!
「でもあの坊主の来ているパープルのやつ、格好良くねぇ?」「あれ族がするマフラーみたいね。」それは袈裟!紫色の法衣なのに...。
もうここまでくると笑えてくる。いったいこいつらは何しにここにいるんだろう。隣のおばさんも苦笑していた。日本に宗教が根付かないのも 納得である。でも最後に少し離れたところにいた幼稚園児らしき子供の一言。
「お母さん、なんであの人たち、みんなハゲてんの?病気?」
そのひとつがアラーム設置工事の立ち会い。本日朝からコンピュータ室、第2コンピュータ室、情報処理室にアラームが設置されました。 ようするに不審者が入ってきた時、アラームが作動し警備会社に伝わるというあれです。本来コンピュータ室は大事な情報機器やらデータが 入っているため、教務室、職員室、事務室あたりと同じように、本来設置されていなければならない箇所なのです。そう決められている らしいです。ところがうちの学校、なぜかコンピュータ室にはアラームが設置されていませんでした。不可思議(多分予算をケチっていた せいでしょう)しかし第2コンピュータ室も出来、監査やら何やらがあるので、もうこのまま放って置けなかったようで、とうとう 工事と相成りました。しかしそれがこんな時期に、しかもいちおう私が普段常駐している部屋なんで、やっぱり立ち会って欲しいと言うことで こうなりました。やれやれです。でせもこのアラームというのも不便なもので、一端かけてしまうと、きちんと手続きを取ってマニュアル通り やらないと解除できない。しかも事務室や校長室あたりと連動しているため、5時になるとかかってしまう(用務員さんがかけてくれます) そうすると5時には退室して出ていかないと行けないことになり大変不便。5時なんてまだ仕事真っ盛りですよ、あなた。でもいちおう 勤務時間に合わせるとだいたいそうなる。もちろんもっと遅くまで残業して、用務員さんからアラームの鍵を預かり、もっと遅くに個人的に かけることも可能なのですが、そうなると、全部責任を持ってその他の部屋から何から確認して施錠しなければならなくなる。これが 結構大変なのです。ですからアラームが設置されると、色々仕事に対して差し障りも出てくるし、かえって逆に管理しづらくなるという 何のためのアラームだかわからなくなるというジレンマ。本当はアラームかけるほどたいしたものがあるわけじゃないと思うんですけど。 (今時、Windows95のNEC98シリーズの超旧型PCを欲しがるのはマニア以外いないと思うけど...)まっ、ないよりマシという程度か。 それこそATMが重機で壊される時代。何ほどのものか...。
それにしても私が仕事をしている机の目の前で、でかい脚立に乗って、天井裏に潜り込んでいる作業員さんたちの足を目の前にするのは 気が散って仕方がない(笑)
そしてもうひとつ。これは昨年末やった、コンピュータ室のPCの再設定の続き。全部フォーマットしてWindows95を入れ直して、 LANを再設定して、ウィルスバスターを入れるという作業。こちらもいちおう担当者としての立ち会いが必要。やれやれ、どうしてこういう 仕事に借り出されてばかりいるのでしょうかねぇ。こちらも時折「O−TEACHER、これはこういう形で宜しいでしょうか?」とか 「このソフトのCDはどこにありますか?」と聞かれるので、いないわけにもいかない。ふぅっ。仕方がないので、3学期にやる予定の 教材研究したり、はたまた必要なプリントを作ったりと、松の内ですが働いた一日でした。
私は修学旅行向けの学年会議に出るも、私本人は行かないものだから、ボーっと聞いていて、内心では『コンピュータ室のPCの設定が 終わったら、あれ入れてこれ入れて...そうすれば明日の授業に間に合うか...』なんて考えていたのだが、会議が終わっても作業が 終わっていず、もうまた一日がかり状態です(泣)もうこの時点でダメだとあきらめ、明日コンピュータ室を使うことはあきらめ、 普通の授業用にプリントなんて作ってしまいました。あーあ、無駄なことさせる!
もちろん久し振りの生徒は相変わらずうるさく、掃除もせず、だべってばかりという、いつものような休み明けでした。いいなぁ、お前たちは 授業の心配しなくてよくて(笑)
さてやっと本日の話。今日から本格的な授業開始。世間的には今日が始業式のところも多いらしいが、なぜかうちは一日早い。まず1時間目は、 そのコンピュータ室の設定具合を色々確認することに追われ、また関係の先生に色々連絡したりしてなかなか忙しかったです。おまけに 普段自分が使っている情報処理室のコンピュータの外付けCDドライヴが不調で、授業用に用意していた画像データのCD−ROMが焼けず、 またまたイライラが募りました。そして2時間目には国語表現の授業。2学期に引き続き、パワーポイントの授業。といっても3年生は 1月一杯なので授業も残りたった5回。たいしたこと出来るはずもなし、おまけに前回やったことを生徒はすっかり忘れているし...。 単なる復習で終わってしまいました。そして次に2年の古典。3学期は井原西鶴の「世間胸算用」こちらは冒頭に都の遊びどころ、島原という 遊廓があったなんて話が出てきたもんで、ついつい調子に乗って廓の説明を長々としてしまいました(^^;)
さて本日はまたまた病院の定期検査のため早退。悪しからず。
でもそんな頼まれごとをこなしながら、ふと考えた。頼む人たちはいつも同じだと。例えば私が情報部長で いろいろデータを持っているからかもしれないが、「このコンピュータのトラブル、見てくれない?」「これ 出力してほしいんだけど...」「このネームデータのコピー、フロッピィに落としておいて。」「あの行事の デジカメ画像、このサイズに加工してMOに欲しいんだけど...」こういうお願いはどれも自分でやろうと 思えば、もしくは自力で解決して欲しいものばかりである。データのあるところは教えてあるし、必要な機材も ある程度そろっている。確かにトラブル系は困っているのもわかるが、自分で何とかやってみないといつまでも 解決できるようにならない。それなのに何でもかんでもお願いしてくる人たちって、やっぱり甘えているとしか 思えない人も多い。頼むこと手助けしてくれることが当然という物言いが腹が立つ。そもそも自分の仕事なのに。
そういえばいつも忙しそうに仕事をたくさん抱えている先生たちって、色々な人から頼まれ断りきれなくて 自分以外の仕事をやっている人が多い。1/3くらいはそうなんじゃないかなぁ。人が良いとか悪いとかの 問題ではなくて、そういう無責任な人たちがいるために、大変な苦労をしている人も出てくるという現実。 私も少しは断ることを覚えないとまずいかも...。
例えば、そのひとつはコンピュータ教室使用規定のたたき台の作成。本来ならきちんとあるべきはずのものらしいですが、 うちの学校の場合けっこうこういうのがないんですよ。で、仕方がないので教頭に頼んで他の学校の使用規定をいくつか取り寄せてもらい、 それを見つつ、うちの学校用のものを作ることになる。というのも第2コンピュータ室も出来つつあり、生徒に放課後とか インターネットを使わせるようになった場合、やばいサイト見たり、違法ダウンロードしたり、コピーしまくったり、著作権なんかの 問題も出そうだし、果てには迷惑メール、掲示板やらチャットやらで誹謗中傷の書き込みしたりされたり、そして当然ウィルスを 持ち込んだりと、色々トラブルが予想される(ていうかもうすでにウィルスは蔓延してるんですけど)だから監督の先生がきちんと つくとか、こういう行為は厳禁だとか、そういうルールを作らないと大変なことになる。それで遅ればせながら色々規則作りを せねばならないわけです。
でもこれも取り寄せてみてわかったこと。学校によって全然違う。ある学校はただの張り紙!「必ず先生と一緒に使用する!」だけ(笑) おいおい、これが使用規定かよ。かと思うと、ある学校は「使用媒体の規制…媒体とは、FD、CD、MOその他記録できるものであり...」と延々語句の定義付けから始まっている。これじゃあ全20ページにもなるわけだ。これらを読むと学校のレベルが分かるというのも頷ける。まっ、これらをうまくミックスして本校の実情に合うものを作らねばね。ああ、大変。
で、これだけやっていると煮詰まってしまうので、たまには息抜き的に、修学旅行事前指導資料として、パワーポイントに動画や 過去の写真なんかを貼り込んで、少しは参加できないけれどお手伝いしようと微力のお仕事。その他、まだ他にも色々やっているのですが、書いているうちに『こんなの知らない人が読んでも面白くないよなぁ。』と思いつつ割愛。
相変わらずまたコンピュータ室設定のために業者が来て色々やっていますが、もう付き合わないことに決めて、勝手にやらせています。 ただMOとスキャナがつながらないのはSCSIボードのドライバがないせいとわかり、色々探すも見つからず。いいや別に。ダウンロードすれば...と思っていたら、なんともう保証期間は過ぎたらしくなくなっている!もしどうしてもというなら有償で郵送らしい。 やれやれである。あんまりにも古すぎるということですか...。こういう時には自作マニアのA先生に尋ねてみるのが一番。 聞いてみると「あると思うよ。多分同じボード使っているから。」ビンゴ!やっぱりね。こういう時にはこういうマニアに限る(笑) そんなわけで無事ドライバも揃い、つながりました。
今日授業中に、正月に厄払いに行き、後ろに馬鹿カップルがいた(1/4の日記参照)という話をしたら、とても受けていた。 しかし放課後掃除をしている時、生徒が「先生、私たちも厄年なんだよ。」と話しかけてきた。そうか、数えで言うと女の厄年に 当たるのか。「先生、やっぱりお払いって行っておいた方が良いの?」「さぁ、どうかなぁ。気持ちの問題だとは思うんだけどね。」 「でもさっきの話みたいに『馬鹿カップル!』って笑われちゃうくらいなら行かない方がいいかなぁ。」苦笑。まっ、厄年を 知っていただけでもいいでしょう。こんなことの方が一般常識の勉強となりますよね。