烏兎匆匆たる 2月 上旬 編



2月3日(月) 特色化選抜試験って...

本日は特色化選抜試験。つまり推薦入試。ゆえに生徒は自宅学習(って絶対してねぇ!)とりあえず雪も降らず晴天で無事行われました。 倍率は2.2倍。なんて人気のある学校なの?っていう感じですが、中学校側は受験機会が二度になったという認識らしく、有象無象の 受験生たちでした(笑)

さて私の本日の係は、まず受付!クソ寒い昇降口で中学生をお出迎え。いちおう検査室ごとになっているので、50名足らずなんですが、 いちおう受験票と顔写真、名簿と確認して、注意事項のプリントを渡すという流れ。一人一人しっかり顔を確認しつつ挨拶するのですが、 これがもう色々。中学校から言われてきたのか、大きな声を張り上げて「よろしくお願いしまーす!」と叫ぶ者もいて、朝から心臓が止まりそうでした(笑) そうかと思うと緊張していて、モゴモゴ口の中で何かつぶやく者もいて千差万別。女子の中にはやたらフレンドリーなやつもいて「おっ、早うござい マース!」とテンションが高いやつもいる。見た目的には「こいつ、中学校で全然言うこと聞かないでしょ。」みたいな男子もいる。そういう やつは、どうも先生という種族に対して違和感を持っているせいか、受付の段階で、睨むというか斜に構えていて、こちらが「お早うございます。 受験票をお願いします。」と丁寧に言うと「あっ、あっ、はいっ。これ。」と、急にくだけてしまうのが可愛い。でもやっぱり何も言わずに、 ただ黙って受験票を出すやつもいて、挨拶も出来ないやつもチラホラ。せめてこういう場面くらいきちんと挨拶して取り繕えないものだろうかと 考えているうちに終了。たった15分程度で終了。すぐ机と椅子を片付けて次の段取りへ。

このあと、放送で全体へ注意事項が流され、すぐ作文の試験。お題は「中学校生活の思い出」うーん、この手の作文は採点しづらいんですけど、校長。 何書いてもOKになっちゃうじゃないですか。このあと、このタイトルのために採点で苦しむ。結局心配されたインフルエンザ受験生は申告されず、 普通にやったようです。唯一インフルエンザで倒れていたのは職員の方くらい(爆)

さて次の私の仕事は作文の採点。検査室ごとに3人ずつで添削作業。もちろん細かい採点基準があるのですが、字数、誤字脱字などを中心に チェック作業がありました。本来なら内容を問いたいところなのですが、「中学校生活の思い出」となるとなんでもありじゃないですか? そうなるとたいして内容的には差が付かないのですよ。となるとどこで差が付くかというと原稿用紙の使い方の間違い(例えば段落の付け方等)や 誤字脱字くらい。だからたいした差はないのです。でもこれが意外と大変。一枚ずつ細かく見ていくととても時間がかかる。いちおう各検査室ごとに 国語の先生がついていて、他2人は他教科というチーム編成が組まれているのですが、国語科の視点と他教科の人とは、やっぱり物の見方が ちょっと違う(だから良いという点でもあるのですが)例えば意味もなく漢字のはね、止めにこだわる人、文意を拡大解釈過ぎる人、 やたら内容にけちをつける人。うちの学校レベルだとこれくらい書けていれば万々歳と思うのだが、普段生徒の作文なんて見慣れていない人は 「こんな書き方じゃ全部だめでしょう?」とか言ってくる。あのー、そんなこと言ったら国語表現の授業なんて何にも出来ないんです けど...(^^;)でもやっぱりさすがにうちの学校に長くいる先生ほど現状をわきまえているから「まっ、だいたいこんなもんならOKだよね? O-TEACHER。」とわかってくれる。その通りです。ですから結局些末な誤字脱字探しみたいな採点になってしまうのです。でも そうなるとけっこう他教科の先生たちは見落としが多く、やっぱり普段から生徒のめちゃくちゃな作文を扱っている国語科の先生の方が良く気が付く。 例えば「友達」の「達」という字。これ下の方が横棒三本なんですが、二本で書いているやつ結構多し。また「僕」という字も意外と間違えている。 またかぎ括弧のマス目への正しい入れ方、段落を変える時のひとマス空け、原稿用紙の一番下へ句読点が来た時の書き方、話し言葉の 多用(~頑張ったけどすごく楽しかった等)、こういう点はさすがに専門家なのでよく気付きます。それにしても内容は みんな同じような物で7割くらい「合唱コンクールで頑張った」「体育祭で応援団をやった。」でした。やっぱりうちに来る生徒達にとって、 勉強とかそういうので頑張ったという子は少なく、元気、やんちゃ、勢いだけが取り柄のようです(泣)まっ、そんなこと 色々言いながら、結局2時間半かかってなんとか終了。やれやれです。

しかし大変なのは面接係の先生達。10時30分から始まって終わるのは午後の3時半!途中昼休みが入るものの、これは超しんどいです。 特にうちの学校の場合、成績的なことではあまり差が付かないドングリの背比べ状態なので、面接の善し悪しがいつも重視されます。うちの 先生達はけっこうプロなので、ここだけ取り繕っていても、色々突っ込んで日頃のボロを出させるという阿漕な面接(笑)なかなかシビアです。 ましてや今回は中学校長推薦で、選りすぐられてきた良い子ばかりというわけではなく、自己推薦ですから、言葉は悪いけれど玉石混淆、 どんなに変なやつでも悪いやつでも、受けるだけは受けられますから。その辺を見極めての面接が行われました。

このホームページでもリンクを貼っているS谷先生なんかは「学校以外でどんなことをしていますか?」 「君はどんな時に調子に乗っちゃう?」「性格が短気だと言ったけど、どんな短気を起こしたことがある?」と、けっこう中学時代のやんちゃエピソードを 引き出そうという質問をしていたようです(爆)まっ、こういうところで本音が出てきて、それなりに見極められるわけですけどね。 それにしても面接係の先生方は本当にご苦労でした。その後入力の先生が作文、面接結果を入力して終わり。合否判定会議は明後日。 とりあえずちょっと疲れました。ふぅっ。


2月4日(火) 暗雲漂う

さて本日からが正式な2月の授業スタートでしょうか。授業時数合わせのため今日は月曜日課。2月に入って3年生が自宅学習期間に入ったので、 元々私の月曜日にあった3年生の授業がなくなって、ちょっと今日は楽でした。それでもあちこちの準備室へ行くと登校している3年生も ちょこちょこいる。どうやら学年末試験で点数が足りなかったんだか休んだか、色々わけありで登校しているらしいです。それをいちいち 面倒見ている担任の先生方もご苦労なことです。

と言いつつも私も2年生の残りの授業をカウントしてみると、マラソン大会、修学旅行、入試休み、卒業式などがあり、一番少ない クラスであと3回ほどと判明。3月の7日くらいから学年末試験なのに、色々授業が潰れて、実はあとちょっとしかない。それを授業で 口を酸っぱくして言っているのだが、3月の試験なんて想像も出来ないらしい。彼らの頭の中には修学旅行のことでいっぱいなのでしょう。 ちなみに現在インフルエンザ患者が50万を超えたとかで、そろそろピークのようです。修学旅行へ一緒に行く養護教諭のO部先生は 今から戦々恐々。昨年も夜中に急患として病院へ連れて行った経緯があるので、今から各担任を通じて健康管理への注意を何度となく 伝達してもらっている。でも実際生徒達は自分の健康管理が出来ていない。少し体調が悪いから早く休む...なんて発想はさらさら無い。 夜更かし、不規則な食当たり前。これじゃあスキーやって体力が落ちていたら、インフルエンザ感染一発ですよ。迷惑を被るのは周囲の 友達や先生だって言うのにねぇ...。日頃の不摂生でよく遅刻したり休んだりしている生徒に一番かかわっている担任は、旅先での 大変さを考えると、今からもうどっぷり暗い顔ですよ。やれやれです。こんなことは言いたくないのだけど、偏差値・学力と自分の健康管理スキルは 見事に比例しますね。残留組の私も、学年の暗い雰囲気に飲まれがち...。


2月5日(水) 合否判定会議の人間模様

本日は2時間授業のあと、一昨日あった特色化選抜試験の合否判定会議が行われました。今までの推薦入試と内容的にはほとんど変わらないのですが、 いちおう特色化と銘打ってありますので、本校の特色に相応しい生徒を(どんな特色だよ...)採るという趣旨で、色々評価基準が 変更になりました。その細々とした説明があり、いちおうほぼ推薦定員枠を考慮し合否を決定しました。もちろんその審議の内容については 超トップシークレットなんで言えませんが、少しこぼれ話を。

こういう会議になると俄然張り切る人が多々いたりします。いやもちろん合否を決める大事な会議ですから、何度でも繰り返し話し合うことは 大事なのですが、それよりも単にクレームをつけたり個人的な鬱憤晴らしにしか聞こえない発言もあったりします。特に会議の進行をする 教頭が、けっこう言葉を濁してぼかして進行させたりすることもあるので、それについて食ってかかる人もいたりするわけです。また 一部の先生の中には、今回の手順などをよく理解していない人もいて、そういう人のおとぼけ発言が混乱を招いたりします。それゆえ、 「これはこういうもので、こう扱っています。」と勘違いを正すために何度も説明し直したりもします。また主義主張は良いのですが、 本校の置かれている現状とかけ離れ、理想論に終始したりする人がいるのも事実。妥協ではなく妥当な線引きというものを考える必要が あると思うのです。

一部では口論とまでは行かないけれど、ちょっとしたバトルもあり余興としては面白かった(^^;)内心『あの先生とあの先生は仲が悪かったんだ... でもだからといってクラスや管理職の鬱憤まで持ち出すなよな。』と思ったりすることも...。相変わらずすっとぼけて『今頃点数換算の 仕方について(何年も前から変わっているのに)何を言っているんだ』と顰蹙買う人ありと、いつも通りの合否判定会議でした。まっ、 でもそれぞれ意見をぶつけ合い、それによって良い結論が出るなら良しとしましょう。時間的にもボチボチだったし...。 でもこの分では一次試験がどうなるかちょっと不安も...。とりあえずまずひとつ終わったというところですか。


2月6日(木) 教員でも世代の格差

仕事をしていると我が情報処理室へS藤先生がやって来た。「すいません、ネットで調べ物させてください。」どうぞどうぞ、そのための インターネットですから...。するとそのS藤先生が「O-TEACHER...つかぬこと伺いますが『ローリング・ストーンズ』って 知ってますか?」と言い出す。えーと、もちろんリアルタイムではないですけれど、音楽通ですからもちろん知っていますが、なにか?

よくよく聞いてみると、どうやら英語の教材で(S藤先生は英語の女の先生)ローリング・ストーンズを扱ったものがあるらしい。 で、どうやらそれをやるらしいのだが、20代のピチピチであるために(これセクハラ?)「ローリング・ストーンズ」をほとんど知らない らしいのだ。そりゃそうだよな20代では。どうも一緒に教える担当のT木先生やE老原先生は40代以上のため、自分の青春時代と 見事にマッチするために、猛烈な思い込みがあって、よく知っていて教材に惚れ込んでいるらしいのだが、一緒に教えるS藤先生にとっては、 ほとんどわからないことだらけなのだ。それでどうやら「ローリング・ストーンズ」をネットで調べて、少しでも授業の予備知識としようと していたらしい。私もギリギリ30代なので、もちろん「ローリング・ストーンズ」はリアルタイムでは知らない。アフター・ビートルズ よりももっとあとの世代なのだ。でも60年代の音楽は好きでよく聞いていたし、ビートルズのレコード(これがすでに古い)も全部 持っているし、ロック大好き少年だった。私は70年代後半から80年代の音楽が、自分にとってのリアルタイムだったので、S藤先生と 同じようにそんなに詳しいわけではない。それでも中高生の頃は洋楽はよく聞いたし、「KISS」の武道館ライヴは行ったし、 「ベストヒットUSA」は毎週見たし(小林克也の胡散臭さが好きだった(笑))MTVでPVをよく見たものだった。つまりはありがちな ギター小僧だったわけですよ。だからもちろん「ローリング・ストーンズ」のSatisfuctionも演奏したこともあり、多少なら教えて あげられることもありました。こういう話をし出すと世代の格差が出てしまうので、ちょっと悲しくなりますがS藤先生が 「教科書の中でローリング・ストーンズがチャック・ベリーに影響を受けたって出てくるんですけど、O-TEACHER、 チャック・ベリーなんて人、知ってます?」そうか...それも知らないのか。もちろん私も知識として映像として知っているだけだが、 そういう若い世代なのね。

そしてこんな質問もされた。「O-TEACHER、『ロックン・ロール』『リズム&ブルース』ってどう違うんですか?」 これも説明は難しいですよね。「今で言うと『GLAY』『B'z』がロックかな...。」「女の人でロックって誰とかですか?」 うーん、難しい。誰だろう...。「宇多田ヒカルって、リズム&ブルースですか?」うーん、どうだろう...。「ラップと ヒップホップって、どう違うんですか?」えーと、こういうのって分類が難しいんですけど...RIP SLYM、ケツメイシ、KICK THE CAN CREW... 色分けって難しいですよね。そういう難しい質問しないでください(爆)

でも教科書に「ローリング・ストーンズ」が載る時代になったのですね。でもそういえばちょっと前に「WE ARE THE WORLD」が教科書に 載っていたはずだけどなぁ...。「私もマイケルジャクソンやシンディローパーって、小学生の時だからよく知らないんですよね。」 ....ああ、そうなの。なおさら世代の違いを感じてしまう。でも元々S藤先生はあまり音楽を聴かないタイプらしいので、余計に 知らないらしいがそれでも...。

  「あーあ、教科書会社もこんなオヤヂ向きの教材、やめて欲しいですよ。生徒も教員も知らないんじゃ、話になりませんよね?
   作ったのはオヤヂ世代でしょうけど...。」

オヤヂ、一刀に切り捨てられる一幕。合掌(爆)


2月7日(金) 合格発表とマラソン大会

マラソン大会でした。まぁ、その様子は社会のページあたりで見て頂くとして、そのこぼれ話を少し。実は今日、特色ある入学者選抜試験の 合格発表だったのです。で、中学生がドキドキしながら昇降口に受験番号を見に来る時間帯が、ちょうどマラソン大会のためにジャージに 着替えて在校生がグラウンドへ出る時間と重なっていたのです。かたや目を輝かせて緊張感のある中学生たち、かたや「かったりぃ~」と 言いながらジャージをずらし、パンツ見せながら昇降口を出てくる在校生...。これではあまりに中学生の希望を打ち砕くと言うことで(爆) マラソン大火の時間を微妙にずらしました。本当ならグラウンドで開会式をやってすぐスタートなのですが、少しでも中学生の目に触れない ようにという配慮で、体育館で開会式。中学生が一喜一憂して中学校へ戻る頃、グラウンドへ出させてスタートという、まさに臭い物には 蓋という、身も蓋もないやりよう。いちおう名目上は鉢合わせて混乱を避けるためにということですが...。

まず私は朝一でその合格発表の様子を激写。でも今までだと、ほぼ全員受かるような感じだったので、撮っていても喜びの顔ばかりだったのですが、 今年から特色化選抜になって倍率も2.2倍。つまり半分以上は落ちているわけです。ですから撮ったはいいが、実は不合格者だったりする ケースもあるわけです。喜んでいる顔は良いとしても、泣いている顔は以前なら喜びの涙とわかっていたのですが、今回はそうとも限らず 困りました。これではHPに載せる時に困ってしまう。いちおう「やったー!」と叫んでいる子を中心に撮りましたが、それでも今ひとつ わからない子も沢山いる。うーん、判別できず困りまくり。人権派を自認する校長に「これ、HPに載せて良いでしょうか?もしかしたら 落ちている子も写っているかもしれないので、そうなると後々問題になりませんかね?」とサンプルの写真を見せて指示を仰ぐ。すると 「うーん、大丈夫でしょう。発表前の風景と言えば。」いいんですかね、本当に。そのことをI村先生に話すと「日頃、人権に配慮していると言っている割には、詰めが甘いんじゃない?もし落ちていた子が写っていたらクレームが来るかもね。まっ、所詮身に付いていない知識だけの人権派ね。」とバッサリ。いや確かに。私もあとで責任を問われても嫌なんで、問題なさげな写真と差し替えてUP。

そしてマラソン大会。男子が11キロ女子5.4キロ。速いやつだと50分かからずに戻ってくる距離。とりあえず男子のスタートは撮しましたが、15分遅れの女子のスタートも撮っていると、途中の走っているところを撮り損なうので、男子だけですかさず移動。うちの学校のマラソンコースは川沿いを走るのですが、途中まで車で急行して何枚か撮る。相変わらず生徒は「O-TEACHER、ずるーい!何で走んないのー!」と声をかけてくる。私だって高校時代走りましたよ、言われなくたって。そんなことしているとすでに男子のトップが折り返してきて、あっという間に走り去っていく。もう陸上部は速いんだから。ゆっくり写真も撮れません。とりあえず何枚か撮ってすぐゴールへ。やばっ。男子のトップに間に合いませんでした。そして三々五々みんな戻ってきて体育館で閉会式をやり、午前中で無事終了。

生徒はこれで終わりですが、先生達はまだまだ仕事。午後は教科会議そして三年生の成績入力。いちおう成績処理に関しては同じ情報部のN本先生にお任せしているので、私はあまりやることなし。そこでマラソン大会のページなどを作り、学校のHPを更新する。まっ、 そういうわけで今日一日は大変密度の濃い大忙しの日でした。


2月10日(月) 結団式と最終打ち合わせ

我が2学年は明日からの修学旅行前日と言うことで、本日は1時間目LHR、2時間目結団式でした。私は残留生徒担当なので、ほとんど 今日も補助的なお手伝いのみ。2限目の結団式ではまず団長から挨拶。つまり教頭なんですが、まさに飾りだけの団長ですから、言うことも時々とぼけていて、今更ながら集団行動の基本について話したりして、なんかもうそれは散々口を酸っぱくして担任やら学年集会で 言われているので、もう耳にタコだと思うのですが、それでも真剣に聞いている生徒は偉い。そして次に学年主任より最終注意。細かい 指示もありますが、やっぱり人徳なのかS賀先生の話はみんなきちんと聞く。うーん、この生徒からの信頼感は誰にも真似できないと痛感。そして次に荷物の積み込み。行きの場合はトラックを一台チャーターして全員分の荷物を送ってしまうのです。体育館にトラックを横付けして、どんどん積み込む。当然私は相変わらずデジカメ撮影。そして事務に届いた緊急連絡用レンタル携帯電話を受け取り、すぐ電話番号を確認する。これはもしもの場合ここへ電話するようにと、短期レンタルしたもの。すぐ学年主任に口頭で伝え、全生徒にメモを取らせる。こういう時代ですから、なんでも携帯頼りなのです。

ここでほぼ結団式が終わり。いつも通り釘を差す意味で、最後にS先生からいつものように生徒指導(煙草、飲酒、盗難、悪ふざけ等)に絡むきつい戒め話があり無事終了...と思っていたら、いつもは強面のS先生の意外な指示。「いいか、お前ら!今もO-TEACHERがデジカメでみんなのこと撮っているけれど、あれは少しでも卒業アルバムに沢山思い出が残るようにと、色々やってくれているんだ(えっ?そうなの?)今回の修学旅行でもビデオやらでいっぱい撮影するようになっている。ビデオテープも沢山買い込んであるんだ!だからいいかお前ら!ビデオやカメラを持った先生達が近寄ってきたら、絶対無視すんな!顔上げてピースしろ!笑顔を作れ!いいな!」えっ?これって命令?生徒も一瞬あっけにとられてからざわつく。そりゃそうでしょ。無理にでもビデオに映れ、笑顔を振りまけっていう指示ですから(笑)まっ、なんか結団式にオチが付いたようでした。

そしてその後、最終打ち合わせの学年会議。これがまた細かい。もうそこまで...というくらい。例えばクラス集合写真の立ち位置の確認やら、当日の新幹線の乗り方指導まで...。まっ、確かに30秒しか停車しないので、ぐずぐずしていると乗り遅れるけれど、まぁ、 常識的に考えて、乗り方先導後押しなんて分担しなくても何とかなると思うんだけど...(でも以前体育館で乗り方練習なんてことした経験もあったっけ)そこまで丁寧にシミュレートしても、アクシデントが付きものの修学旅行、突発的なことが起こりうるのです。だからこそ確認しすぎるということはないのかもしれません。でも私はそこまで付き合いきれない...。そんな話をあとで国語科でI村先生に話したら「それも細かすぎると思うけど、去年私が行った時は、全然大雑把すぎて、初めての人には全然把握できなかった。だって直前までしおりも出来ていないし、打ち合わせもいい加減だし、あれよりは細かすぎる方がよっぽどましよ。」と言われた。確かにそうかも。私なんか何度も行っているしレアケースも沢山経験しているから、小回りが利くけれども、あまり経験のない先生にとっては何から何まで心配なのかもしれない。それにしてもS藤先生、「あのー、雪道らしいんですけど、革のブーツと運動靴どっちがいいですかね?」って今更何を...(泣)これじゃあ細かい打ち合わせが必要なのも納得。まっ、S賀主任の細心さが一番大切なんですけどね。いちおう私の方も残留組の予定など立てているので、こちらも抜かりなくやらねば...。とりあえず後顧の憂いをなくせるように。 あーあ、でもやっぱり一言。私も行きたーい!


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