さて本日のメインは3時間目から。もうそろそろというか、やばいというか、第2コンピュータ室の整備をぼちぼち進めないと、本当に 4月に間に合わないと切羽詰まってきました。で、ちょうど今日は3時間目以降丸々空いていたので、ここは一念発起してやらねばと 覚悟を決め、寒い人気のない第2コンピュータ室へ自ら缶詰となり作業しました。といっても元社会科教室で、ただのがらんとした部屋。 超寒くてストーブ点けても暖まらない。凍えそうでした。いつもそれだけでひるんで放棄するところですが、今日はもう頑張りましたよ。 まずは段ボールからマウスとアダプタを出して、ひとつひとつテーブルに並べ足下のコンセントに差し込むところから。こう書くと簡単だが、 実際42個も運んで、しゃがんで、コンセントに差し込んで、ケーブル伸ばして...やってごらんなさい、あなた、腰が痛くなりますよ。 この作業を黙々と30分もかけてやる。そして次にやっとこさノートパソコンをロッカーから出して、番号順に机へ並べる。この間、 修学旅行の残留生徒にしまわせたら、あいつら適当に閉まったもんだから、番号がバラバラで、いちいちノートパソコンに貼ってある 番号シールを見ながら、これは8番だから窓際の2番目...これは34番だから廊下側2列目の一番後ろ...とまさに絵に描いたような 右往左往(泣)そしてひとつひとつマウスをつけてアダプタ付けて電源ON...。ハイここまでで90分(泣)まだ作業は始まらず。
そしてここから本番。まずは一つ一つのコンピュータにアカウントを4つずつ作る。来年度の1年生から新教科「情報」が始まるので、 1年生全員が使うようになる。だから1台のコンピュータに4クラスあるので、seito1101(1年1組1番)seito1201(1年2組1番) seito1301(1年3組1番)seito1401(1年4組1番)と、各人が使い分けられるように4つアカウントを作る。当然それに合わせて パスワードも4個作成。つまり1台のノートパソコンにアカウント4つパスワード4つ、合計8つの作業をする。やったことがある人なら わかると思うが、アカウントを作る時に、コンピュータ管理者か制限付きアカウントを聞いてくる。またパスワードの設定も2度聞いてくる。 だから1台のコンピュータの設定で約5分くらいかかるのだ。そして次にIEのプロキシ設定と立ち上げた時に最初に出るホームページの アドレスの設定(だって最初にメーカーのHPが出るようになっているんだもん)これに都合また5分。つまり一台設定するのに約10分。
これを42台分!?7時間!?もうトイレにも行けないくらい籠もってひたすらこの作業を一人でやっていました。誰とも口も聞かず 誰とも会わずただ黙々と...。でもこの作業って誰もわかってくれないんだろうな...。使う人はただダブルクリックすればPCが 動くしインターネットも見られるけど、そうするためにいかに私が陰で努力しているかなんてね...。まっ、仕事ですから愚痴りながらも やりますけどね。さすがに7時間はかかりませんでしたけど5時間はゆうにかかりました。この間ずーーーっと第2コンピュータ室で 孤独を感じつつなんとか終わらせる。
でもまだ終わりではない。この後、ウィルスバスターを全てに入れる作業。ライセンス契約しているので何台入れてもいいのだが、CD−ROMが 一枚しかない。インストールする際にもいちいちユーザ名やグループ名を入力しなければならないので手間がかかる。おまけにすぐに インターネット接続して更新しなければならない。こちらの方が一台8分少々。ここからはもう一人の情報部員のN本先生が助っ人で 手伝ってくれたが、結局10台くらいしか出来ませんでした。もうこの時点で7時間ぶっ通しでヘロヘロ。残りの作業はまた来週に 持ち越し。まだワークグループ設定やプリンタドライバを入れたり、もしかしたら無線LAN設定もあるかもしれず、本当にきちんと 使えるようになるまで、一人でやることは山積み。やれやれです。今日は日にも当たらず寒い部屋で黙々と、ほとんど一人で孤独に 作業をしていた私でした。
そして放課後に再入学に関する臨時職員会議。今まで何度も話し合われた経緯があり、総論賛成各論?みたいな感じでしょうか。校長は 前向きに考えているようでしたが、実際現場で対応する学年にとまどいがかなり残っている感じ。それをどういうふうにサポートしていくかが 管理職に問われているのだが、どうもその辺の意識が薄く思えるのは偏見か?結構微妙な内容なので、これだけでは何のことか全くわからないと 思いますが、また時期が来たら日を改めて書こうかとも思います。とりあえず難しい微妙な問題でした。
ところがである。放課後にそのクラスの真面目な女の子が、わざわざ私のいる部屋まで確かめに来た。真剣な顔で「先生、私ですか?」「えっ? 違うけど...。」「嘘つかないでください!私なら私ってちゃんと言ってください!」「だから違うって...。」「本当ですか?絶対ですね?」と かなり本気モード。とりあえず絶対違うと言って信じてもらい、納得して帰っていったが、あの真剣さは何だったんだろう。まぁ、あの年頃の 女の子は自分の写真写りはとても気になるだろうし、不細工な顔がネットで流れたら、それこそ好きな男の子に見られでもしたら、死にたくなるほど 悩むかもしれない。軽い冗談のつもりで言っただけなのに思わぬ波紋を投げかけてしまって反省した私でした。
「先生、先生!修学旅行の写真、学校のHPに載せるんでしょ?私の写真載せてよ!見てみてこれ!夜、部屋で撮ったんだけど、
私の特技のげんこつが口の中に入っている写真!これ超うけるから使って良いよ!
どうする先生、あたしがネットアイドルになったら?きゃははは。」
「・・・・」
これ以上学校の品位を落としたくありません(笑)さて、本日は3時間授業のあと、再び明日から始まる入試のための設営準備。私も第2検査室の 設営に借り出され、生徒と一緒に机を並べたりしました。と言っても前回の特色化選抜の時のまま並べてあるので、数合わせのため多少移動させた くらいであまり手間ではなかったです。こういうときクラス数が少なくて空き教室がたくさんあるので楽は楽。喜んで良いのか悲しんで良いのか。
その後、少し時間に余裕があったので、テスト作りの案を練る。入試が終わるとすぐ卒業式で、その後学年末考査。もう授業も1回程度なので 問題を作っておかないと...。でもなかなか良い問題が思いつかず、ぼーっと考えているだけで時間が過ぎてしまいました。その後明日の ために全体の打ち合わせがあり本日は無事終了。とりあえずそんな一日でした。
ところが...こんな大事な日に限ってまたまた持病の偏頭痛炸裂!朝からやばいなぁと思って薬も飲んでいたんですが、効き目なし。今日は 2時間目の数学のテストで試験監督だったのですが、この時点で頭がガンガンしてもうマジで意識朦朧。いちおう監督者は音楽のW田先生と 二人でやっていたのですが、中学生がカリカリ、カリカリ書くシャーペンの音が神経に障り、本当に辛かったです。もう気分が悪くて嘔吐しそうな 勢い(すいません、食事中の方)まさか試験中に中学生の前で吐くわけにもいかず(当たり前だよ)じっとこらえていました。前にも書きましたが、 私の場合、この偏頭痛が出ると光に弱くなり、暗くして静かに寝るしか対処法がないのです。かといって試験監督中に暗くして眠れないし...。 唯一少しでも痛みを和らげる方策が、明るい方を見ないで目をつぶること。仕方がないので、まさか目をつぶりっぱなしというわけにも いかないので、椅子に座ったまま手を顔の前に何気なく出して、目の間のあたりを触りながら顔を隠して隠しつつ目をつぶるという、高等テクニックを 駆使して乗り切ろうとしました。たとえるならGacktさんのようなポーズです(笑)それでなんとか1時間の監督を終え、すぐ部屋に戻り とりあえず横になり安静を保つ。
で、これで今日の仕事が終わりなら良いのですが、午後から国語の試験の採点があったのです。こっちは細かい字なんか見ると頭がまたまた 痛くなり、もうこちらの方も苦行でした。とりあえず本格的な採点は明日の午後なのですが、いちおう採点基準が難しそうな所だけは、 国語科の先生だけでやってしまおうということで、このプチ採点があったのです。特にここ近年出題されている作文問題。これがいつも 悩むところ。うちみたいな底辺校では全然書けていないか、はたまた見当違いの答えも多く、どの程度の部分点を与えるかいつも揉めるのです。 今回もそうで、ああだこうだ議論しながら何とか作文部分を採点。本当はここまでだったのですが、他の設問でも、きちんと正答が あるわけではなく、同趣旨なら何でも○みたいな問題が3つほどあり、明日他教科の先生に任せるにはちょっと混乱しそうなところが 見つかったので、ついでに国語科で話し合いながら採点してしまいました。でもこれをやっている間中、私の頭の中ではテポドンが飛び交い、 目の前に火花がちらついていました。ああ、明日にしてくれと、何度主任のT樫先生に懇願の視線を送ったことか...。でも気付いてくれず (普通気付かないわな)「O−TEACHER、この解答、△ですよね。」「はい...いいと思います...。」「これはどうですかね?」 「は..い、いいです...」とほとんど頭が働かなくなる寸前でした。とは言っても大事な入試の採点ですから、腐ってもプロですから、 きちんと採点しましたよ。2時間かけてほぼ終わったときは、もうちょっと涙目。そういえば去年の入試の採点の時も偏頭痛が出たんじゃなかったっけ?
私はその後、自分の学年末考査の試験問題を作成しました。3/7から試験なので、そろそろ作っておかないと、また直前にパニくりそうなので。 ていうかM井先生が「O−TEACHER、私はできましたよー!フフフッ」と宣戦布告を受けたので、仕事が早いことで人後に落ちない私としては、 負けるわけにはいかないので、頑張って作る。でも国語の問題で、今回短歌やら俳句をやったのですが、問題にしにくい...。 やっぱり最初に恐れていたとおり、答えを聞くと言っても「××の短歌はどういう情景を表しているか、簡潔に説明せよ。」という記述式 ばかりになってしまい、この分だと採点がえらく大変になりそうな気配...。やっぱり教材選びを間違えたか?おまけに短歌、俳句は 分量としても少ないので、全然100点満点にならない...。えーい、一問10点だ!(爆)
そんな投げやりな気持ちのまま、午後も入試の採点。今度は昨日の残りの国語の採点です。私は親方(K木先生)と一緒に漢字の採点です。 漢字なら他教科のお手伝いの先生に任せれば...というところなんですが、けっこう他教科の先生は「ここがはねていない。」やら 「ここの線、くっついている?」と些末なところに拘泥する傾向があるので、ここは日頃漢字小テストで見慣れている国語科の方が 見極めが速かったりするのです。ということでやり始めたのですが、そんな懸念もいらないくらい、書けていない。ちなみに今回の 漢字は、1ホガらかな笑顔。2演奏会に友人をマネく。3規則をゲンカクに守る。4バザーのシュウエキを寄付した。5経済問題の コンカンに迫る。でした。正答率はきわめて低し。採点のしがいもない×ばかり...。そんな愚痴をこぼしながらも、こちらも 2時間ほどで終了。再び自分のテスト作り。でもどうも今日もまだまだいまひとつなんで、このあたりでセーブしましょうかね。
すごーい!なんとここまで来ました。すごいですねぇ。奇跡の数字です。これもすべて私のおかげ...いやいや、皆様の
絶え間ない冷やかしのおかげ...いやいやご来訪のおかげと深く深く感謝しております。本当にありがとうございました。本日をもちまして
この「高校教師の憂鬱」は閉館にさせて頂きます。長い間のご愛顧ありがとうございました....。
...なんてことはなく、いくらカウンター数が延びようが、このダラダラ感覚のとんでもティーチャー日記は、私の唯一のストレスのはけ口なので、 どんなに嫌がられようとも、飽きるかまた入院するか、はたまたアクシデントがない限り続くと思いますので、ご心配なく(心配してない?) とりあえずお祝いのメールはお待ちしております(リピーターは必須!(爆))
さてそんなこととは関わりなく仕事は続く。2月もどん詰まりの最終日に来ました。何の良い噂も聞かず、ただ仕事に猛進する私でした。今日はまず朝の20分ほどの時間を使って復元作業。昨日まで入試で使っていた検査室を、もう一度机など並び直したりする程度。私も 少しお手伝い。その後は3時間の授業。もう今日でテスト一週間前...なのに生徒の方は昨日今日と入試のため休みだったもんで、 すっかりボケボケ。いいなぁ、何も悩みもなくて...。なんてこともなく、S藤先生は自分のクラスの子の不登校気味なことに悩み、 色々心を痛めている。それだけではなく自分のクラスの子が骨折して入院手術となり、それも気にしていた。まっ、担任というのは こういう様々なアクシデントが、それこそ次から次へ降りかかってくるものなのです。何も手伝えませんが、頑張って下さいと心の中でエール。
今日のニュースで、東京都の方で、指導力不足教員を配置転換したというのがあった。こういうことを書くとまた物議を醸し出しそうだが、けっこうこれは深刻な問題なのだ。私なんかは現場にいて肌で感じることなのだが、こういう先生は確かに皆無ではないのだ。本当に いるんですよ、何でこの人が教員になったの?と思われる人が。でもこれも色々なランクというか種類があって、一概にくくれないのが本当。例えばほとんど教員としての仕事の自覚がないケース。聞くところによると、授業もほとんどプリント配ってやらせるだけ、質問にも あまり受け答えしない、様々な場面で生徒を指導できない(する気もない?)という人。こんな先生がいたりするらしいんですよ。生徒もこんな先生に当たってしまうと不幸。また一緒に仕事をする我々も大迷惑。様々な場面で尻ぬぐいをさせられることも多々ある。こういう人こそ管理職がビシッと統括してくれればいいのですが、こういう人に限って変な理論武装して、公務員の権利を主張したりして、上の方も困っていたりする。まっ、教員としてどうなのよ、あんたは?のケースですね。それ以外にも、よく休む、仕事をさぼってばかりで全然やらない、もうこれは教員というよりも社会人として欠陥があるパターン。こういう給料泥棒ケースはどこの組織でも少なからずいるとは 思いますが...。だからこういう人達を研修させて能力を上げさせたり、はたまた行政職へ配置転換するのはある程度やむを得ないと、個人的には思うわけです。なんでこんな人が教員になったかと思う人もたまにいたりするのです。こういう人がいるだけで職場が混乱するケースは目の当たりにしてきましたので。あえて自分の首を絞めるような容認発言でした。
でももっと問題なのはボーダー的な人たち。表面的にはあまり見えにくいんだけど、ギリギリ、それ先生としてどうなのよ?的な人たち。 微妙な人って(私も含まれるかもしれないけれど)けっこういるんです。例えば授業の教え方はすごくうまくて、生徒も「あの先生だととってもよくわかる。」と言うような先生がいる。生徒からの信頼はけっこう厚かったりする。でもいったん教科準備室に戻ってくると 「あのクラスはダメだな。全然能力がない!クズクラスだ!」と言ってたりする。教える技術としてはすごいんだけど、教育者としての人格に問題があるケース。たまにいるんですよ、こういう人。でもふだんはそんなそぶりをほとんど見せないから、優秀な先生で通ってたりするんです。また、事務仕事をほとんどしない人。これはよく運動系部活顧問にいたりする。確かに部活指導や生徒指導では抜群の能力を発揮し、保護者からの信頼も高いのだが、成績をつけたり採点したりプリント作ったりという事務仕事をほとんどしない人、授業のプリントなんて10年以上前に作ったものをいまだにコピーして何年も使い続けていたりする。細かい事務的なことは後輩やら副担任に任せて、 ほとんど自分ではやらないタイプ。まぁ、それはそれで適材適所で、こういう先生もいないと困るのだが、その分誰かに負担がかかっているということをあまり認識していなかったりする。うーん、こういう人もギリでしょうか? 本当はまだまだ色々なタイプがいるのですが、こんなこと書いていると、友達無くしそうなので(爆)このあたりでやめておきますが、 よくよく考えてみると私だってそう。たいした能力もないのにこうやって文句ばっかり言っているタイプ...。こういう私みたいな タイプが一番厄介ですね(笑)自重自重。なお関係者の皆さん、決してこれは内部告発ではありません。単なる私の妄想ですので(自己弁護)決してあなたのことではありません(笑)
さっ、真面目に日記日記。授業が午前中で終わり、午後から入試の採点業務の続き。これが何百人も受けている学校だとまだ採点が あるのだろうけれども、うちの場合雀の涙ほどの受験者なので、昨日の時点で採点は終わっている。今日は抽出答案やらその他、合否判定会議に必要な細かい資料作成に当てられているのだ。でもこちらの方も小一時間で終了。その後はM井先生のためのインターネット講座で 終わってしまいました。やれやれ。