只管打坐たる 4月 上旬 編



4月1日(火) 心新たに

というわけでこの「高校教師の憂鬱」もリニューアル。でもこの日記は相変わらずです。なお新しい学校の関係者の皆様、ここに 書かれることはO−TEACHERの勝手な物言いなので、どうか目くじら立てず軽く笑い飛ばしていただけると幸いです(ペコリ)

さて本日から新任校へ赴任です。少し早めに学校へ着き、荷物の整理。段ボール1箱ですが必要なものを国語科研究室の自分の机へ 運ぶ。どうも今まで違うので落ち着きません。そして10時から着任式。まずは校長から辞令交付。昨日もらったものをあらかじめ 提出して改めてもらう。その後各主任の先生から全体のことについて説明を受ける。しかし前任校と色々なシステムが違うので、 全然わからない。学校というところは一見どこも同じようなのだが、実際中に入るとあらゆることが違う。仕事の流れ、責任部署、 システム、そして一番困るのは誰に聞いたらいいかと言うことだ。初めの1時間の説明だけでいっぱいいっぱいでした。

でも実はこの新任校、知っている先生が何人かいるのです。その中でも私の中学の先輩で、初任校でも一緒だったH先生(女性40代)が いらっしゃる。この先生がとても親切に面倒見てくれるので助かる。とりあえず着任の挨拶へ研究室へ伺う。すると色々な先生に 引き合わせてくれて紹介してくださる。そしてお昼も一緒に連れて行ってもらい、無事初日が終わる。あー、疲れた。やはり環境が 変わると気苦労ばかり多くて疲れる。

それよりも何よりも実は数日前から風邪気味。この日も実はかなりひどくて熱が37度。ちょっとフラフラ気味。ゆえに色々な先生と 話したのだがあまり記憶がない。そしてそのまま帰宅後倒れてしまいました。なんとも間抜けな初日でした。


4月3日(木) とまどう

どうも今まで9年間の気苦労なのか、それとも新天地で緊張しているせいの疲労感なのか、いきなり風邪で熱を出して倒れてしまいました。 まだ全然本調子ではないのですが、とりあえず一日でも早く慣れるために頑張っています...といっても何をして良いかもわからず 途方に暮れる私。どうでも良いことなのだが、例えば私の机があるところは、国語科研究室というらしい。国語の先生たちがいるところですよね。 で、みんな「国研(こっけん)」と呼んでいる。私は初め何のことなのかわからなかった。初日にN先生に挨拶回りに連れ回された時も 「初めまして国語のO−TEACHERです。よろしくお願いします。」「こっけんにいるんですか?」「はっ?はぁ...」とりあえず 愛想笑い。後で国語科研究室の略だと気づいた。そうか、この学校ではそう呼ぶのか。前任校では国語科準備室と言った。そんな どうでもいいような呼称の違いひとつでもわからないのだ。おまけにこの学校、古いだけあって、構造がかなり複雑。どこに何があるのか 全然わからない。今日もひとりで校内見取り図を持ってグルグル探索してしまいました。教室の配置も全然規則性がなく、生徒棟と管理棟が 北棟、南棟と呼び分けられ、同じ2年生でもクラスによって配置されている棟が違う。今から断言するが、絶対授業の時、間違える(断言)

とりあえず本格的に始まるのは明日からなので、今日はぼちぼち脅されていた教材研究などする。でもどの程度やればいいのか予測が付かず 噂だけ先行して、かなりびびってます。進学校はめちゃくちゃ速くて難しいことバンバンやっているって...。初任校も前任校も 底辺校だったため、そんな教材研究で苦労することはなかったのに(爆)久し振りに教員としての無能さを感じております。こんなに 真剣に教材研究したのは何年振りかというくらい(爆)だってH先生が「私も初めは夜も寝ないで教材研究した。そうじゃないと間に合わない もん!」と脅すので...。古典の文法なんて忘れている箇所も多くて四苦八苦。同じ国語科のI先生曰わく「2年生までにいちおう 文法は終わってますので。」だって...。まっ、なるようにしかならないけれど、びびってます。O−TEACHERの運命はいかに。


4月4日(金) もう覚えられません

もういきなり限界です...。本日から通常勤務です。まずは緊張の中、全職員に紹介されいきなり職員会議が始まる。これがまた色々 資料が山積みされ何が何だかわからない。とりあえず色々な先生が次から次へと説明するが、その行事やシステムがどういう流れで動いているのか よくわからないので、説明を聞いてもよくわからない。とりあえずこの資料の説明をしているらしいということだけ確認するにとどまる。 それが約1時間ちょっと。次に分掌の会議。私はここでは教務部なので教務部会へ。またここで簡単な概略があるが、新参者は私だけなので、 みなさんわかっているようなので、ほとんど「例年通り」という説明ばかり。例年ってどうやっているの?なんか訳のわからないまま 学検関係の係に入れられる。またここでちょっとした議論などもある。

ここでいっぱいいっぱいでした。もう仕事の分担が8つくらい決まり、ほとんどパニックでした。そして次は入学式準備関係。とある先生と 掲示の係。立て看板設置と懸垂幕を垂らす仕事。これは当日の朝で良いらしいです。そしてやっとお昼。でも食事も喉を通らない。風邪と 緊張感で体重が3キロも痩せました(マジ)そしてお次は教科会議。こちらも科内の仕事分担をする。そして何故か漢字のテキスト範囲と 文学史のテキスト範囲の紙が配られる。これは何?問いただしてみると、この学校では定期考査の時に教科書とは別に副教材の漢字テキストやら 文学史のテキストから、共通問題として20点近く出すらしい。その1年間の範囲をあらかじめ指示するためらしい。うーん、さすが 進学校。前任校では試験範囲なんてテストの1週間前にならないとわからなかったし、漢字も文学史もその場対応だったからなぁ...。

そして次に学年会議。とりあえず月曜日から生徒が来るので、ここが私にとっては一番大事な会議かも。とりあえず一日一日が勝負ですから、 とりあえず月曜日には何をすればいいのか、それだけ聞きながら参加していました。なんとなく流れはわかったのですが、けっこう不安。 途中学年目標や遠足、PTA懇談会のことについて議論する。うーん、やっぱりその内容もけっこう高尚のような気がしたのは私だけ? やっぱり底辺校では今すぐ出動しないと間に合わない緊急事態が多かったせいか、名目や文言はさておいてすぐ走り出していたような 感じだったのだが。ここでも『ああやっぱり会議の質も全然違うなぁ。』と思った次第。

ここでもう夕方。とりあえず月曜日の始業式、初HRに向けて、出席簿と座席表だけ作る。特に座席表は教務のPCにマクロで組んだ 座席作成プログラムが入っていたので楽でした。クラスナンバーと出席番号を入れると名前が瞬時に出てくる優れもの。こういうのは助かる。 その他ベテランの先生たちはガシガシ仕事を進めているが、私は何からやって良いのか全然わからない。他の先生を見ながら優先順位を 探る。それでも比較的聞けば教えてくれるので何とかなるかも。清掃当番表とか作らねばならぬものは山ほどあるが、もうほとんど この時点で気力も体力も記憶力もダウン。久し振りに家へ仕事一式を持ち帰ってしまいました。ああ、本当に疲れる...。

おまけに帰りは道に迷うし(泣)


4月7日(月) 担任デビュー!

さていよいよ運命の月曜日。まずは朝から清掃。いきなり1Fのトイレ掃除と階段掃除が割り当てられたが、この学校のお作法がわからず、 初めての生徒との接触で超緊張。でも生徒が来て「掃除しまーす。」と勝手に言って勝手にやっていく...うーん、信じられない。前任校では 考えられない。これが進学校の真面目振りなのか?何もいわなくてもさっさとやっていたので、ただ見守っているうちに「終わりましたー」と 終了。

そしていよいよ新任式。ぞろぞろと新任職員たちが連なって体育館へ入場。壇上に登り生徒へ初お目見え。うわっ、多い。そりゃそうか 前任校は4クラス規模だけどこっちは8クラスだもんなぁ...。こういうギャップに慣れるまで1年はかかるでしょう。そんなことを 考えているうちに校長から紹介され、あっという間に終わる。

この後は旧HRにて新クラスの発表。あちこちで歓声が上がるのが聞こえる。そしていよいよ超緊張の担任デビュー。我がクラスへ初見参の 時間です。もう心臓はバクバクして飛び出しそうでした。とりあえず座席表を表示し自分の席へ座るように指示。すると40名の視線が 痛いほど刺さる。誰だこいつは?的な探るような視線。そりゃそうだろ、見知らぬ顔だし...。しかし今日は悠長に自己紹介をしている 時間がない。とりあえず30分で事務的なことが山積みなので、それのみに専念する。まずは旧クラスからの回収物三昧。ひとつひとつ 新しいクラス出席番号を記入させ、個人カード、進路カード、保健カード、持久走カード(カードばっかりだな)そして名前のゴム印、 個人写真をひたすら集める。生徒の方は一言も喋らずこちらの指示通り黙々と作業をしている...これも信じられない。前任校なら ギャーギャー騒いでなかなか進まないはずなのに...。ていうかきちんと全員いることの不思議。誰も休まず遅れずにいるなんて、 これこそ信じられない。たかが事務的な回収やら連絡なのだが、欠席はいるわ、書き間違いはするわ、忘れてくるわで、一度で終わった ことなんてなかったのに...。うーん、こういう手間暇がかからないということが、いかにすごいことかと実感。でもこれが当たり前と 思ってはいけないんだろうなぁ。この学校だから出来ていることであろう。こうスムーズに事が運ぶと、教員として苦労知らずになるだろうと 自戒。その後いくつかの配布物を配り、明日以降の日程を連絡して終わる。うーん、完璧すぎる...。なんか罰が当たりそう(爆) そして放課後に明日の入学式用に椅子並べをするため、各クラス10人体育館へ行くように指示。と言っても名前も顔も覚えていないので、 ただ出席番号順に指示しただけ。ところが...体育館に来てやっているんですよ、これが。うーん、普通さぼるでしょ、前任校なら(以下略(笑))

そんなかんなでわけもわからないまま担任デビューは終わりました。ほとんど一人も顔を覚えられませんでした。そこで 放課後個人カードに写真を貼りながら、名前と顔を確認。一緒に載っている住所や家族構成を見ながら、パーソナルデータをインプット(って できないけど)また進路カードには成績やら学年順位、業者の模試の偏差値などが載っていて、ここでもまた色々見入ってしまった。 本当は清掃当番表作ったり緊急連絡網を作ったりしなければならないらしいのだが、どうもそういう雛形というかマニュアルが存在しないらしく、 色々な先生に聞いても、人によっていうことが微妙に違うので参った。結局自分でやるしかないらしい。と言っても手元にパソコンがないため、 結局自宅へ持ち帰ってやるしかなさそう(泣)途中入学式の準備に再度借り出されたりして、結局落ち着いてクラスのことも出来ず、 意味もなく学習指導計画表だけ作って、テニス部の練習をちらっと見て、本日は終了。もう気が張っているせいか、日中は疲れを 感じないが、帰ろうと車に乗った途端、ズドンと疲れが突き上げ、シートへ溶けるがごとくヘナヘナになって運転する。

個人的に仕事のシステムや先生方の人間模様について書きたいことは色々あるのだが、とてもそんな余裕無し。あー、死ぬー。


4月8日(火) 入学式の一日

今日は入学式。朝から看板出したり懸垂幕という「××高校 入学おめでとう」という垂れ幕を設置したりで大忙し。朝から重労働でした。 で、入学式でしたが、吹奏楽部が入退場で演奏していてびっくり。うーん、すごいなぁ...他の先生は慣れているかもしれないが、部活が 盛んでない学校から来た者にとっては驚きである。こういうひとつひとつが新鮮なのだ。式典自体はあまり変わらなかったが、これだけは 前任校の方がカチッとしていて、式辞も宣誓も全体の流れも勝っていたとちょっと思った。ただ最後に校歌紹介で合唱部が出てきて 校歌を披露したのだが、うーん、なんか違和感を感じたのは私だけ?壇上でバタバタテーブルを片づけたりして、歌い終わったら戻したりして、なんか これだけ式典の一番最後にステージ下でやってもいいんじゃないかなぁと思った次第。でもまずまずの式でした。天気がちよっと嵐気味で 風が強く懸垂幕が千切れたりしましたが(^^;)

午後からはいろいろ事務仕事。担任はけっこうあるのよね。まずは生徒写真を台帳に貼る作業。これは生徒の顔写真一覧のようなもので、 保健室や生徒指導で使うもの。これを3部作ったのだが、いちいち名前のゴム印押して写真を貼り付ける作業はけっこう手間がかかる。 単純作業で何も考えなくていいのだが、でもねぇ。そしてその後緊急連絡網を作る。これが悲しいことに名前と電話番号を38名入れたところで、 いきなりWordがバグり強制終了してしまった(泣)やっと教務室のノートPCを少しの間だけ借りられたのに...。こういう無駄な1時間は 余計疲労させられる。そして次は国語科に来ている山のような副教材を仕分けする作業。国語科の先生総出でやったのでテキパキ終わる。 それにしてもすごい量の副教材。特に1年生に至っては、国語便覧、漢字問題集、古典文法書、文法問題集と4種類も買わせるらしい。 さすが進学校!でもこれだけ買わせても、払えるだけの裕福な家庭ばかりだということか。聞くところによると授業料の滞納もほとんど ないとのこと。前任校ではそんな家庭はたくさんあったし、少しでも経済的負担を軽くするために極力副教材は買わなかったのに...。 まっ、買わせても無駄になることが多かったけれどね(爆)

さて明日からいよいよLHRが連発し、クラスとの格闘が始まるのか。おまけに授業もしっかり始まるし...。何を準備していいのかも 全くわからないままいきなり始まってしまい、戸惑う×3くらいの気分。いくらいろいろな先生に聞いても、所詮最前線に立って 仕切るのは担任である私一人だけですから不安は解消されません。多分こうやって一年間戸惑いつつ過ごすんだろうなぁ。今日も疲労困憊。


4月9日(水) 初授業と係決め

朝の朝会から山のような連絡。こんなに押して朝のSHRや1限目の課題テストが間に合うのかと思うほどの時間のなさ。思った通り 押せ押せで、いきなり我がクラスの朝のSHRも連絡だけ。いきなり2人もいないし...。で、すぐ英語の課題テストの監督へ。 ところが試験開始まであと2分しかないのに、まだ担任がSHRをやっていた。私がどうしたらいいかと廊下で佇んでいると、 「あっ、先生、どうぞどうぞ配ってください。私はこれ終わらせていますから。」と、見てみるとまだ出席簿の名票を切り貼りしている...。 ていうかこれは遅すぎでは?とりあえずその後何事もなかったように試験監督。ふぅー、あわただしい。

そして2限目は、申請していたノートパソコンの貸し出しがかない、コンピュータ室まで取りに行く。例の私が前任校で第2コンピュータ室用に 使っていたものです。これを1年間個人に貸し出してくれるということなのですが、色々制約があるしまだインターネット設定が済んでいないため、 ネットにはつなげない。でもどうやら近日中につながりそうなので、同志よ、今しばらく待たれい(以上業務連絡)その後1年生の合間に紛れて 身分証明書用の個人写真撮影。この写真業者さん、前任校でもお世話になっていたので、顔見知りだというだけでホッとする。

そしていよいよ授業デビューの4時間目。3年生の古典U。週4単位と超スーパーハード。とりあえず授業の進め方をガイダンスし、 簡単なアンケートを取る。前任校ならこれで十分50分持ったのだが、さすが進学校、アンケート記入も早い。まだ半分も時間が余っている。 仕方なくちょっとだけ授業をする...やはり一番恐れていたケース...。やってもやっても教材研究が追いつかないという恐怖。 多分これから先、これに追いまくられるのだろうなぁ...。

そして次に健康診断。採血と心電図をやらねばならないのだが、昼休みに検査場所へ行くとなんと片づけられている!朝の連絡では職員は 朝か昼休みに受けるように指示されていたのに、行ってみると業者が撤収しかかっている...。ここで受けないと後でわざわざ 個人で受け直さねばならぬと思い「あのー、昼休みに受けられると聞いてきたんですが...。」「えー、でももう終わったということで 片づけているんですが...。」終わってねぇーよ!私だけでなくその後何人も受けに来ていたのに、とっとと撤収しようなんてどういうこと? 単なる連絡の不徹底と思われるが、こちとら朝から飲まず食わずでテスト監督、授業をこなし、午後もすぐLHRで昼飯食う暇もないっていうのに...。 ということでごねて無理矢理やってもらいました。ていうか当たり前なんだけど(怒)

さて午後から2時間連続のLHR。まずは自己紹介。先頭切って副担任のM先生に話してもらい、その後一人ずつ前に出て一言。 ほとんどのやつが名前とかくらいで面白くなかったけれども、何人かの男子は受け狙いでそこそこいい味出していたので、ちょっと 安心。その後私も普通に自己紹介。生徒はどんな印象だったのでしょうか?そして個人アンケートなどしてまず5限目終了。 続けて6限目は軽く進路調査をして、係決め。これは生徒の自主性に任せ、とりあえず委員長、副委員長は立候補させ(これはおきゃんそうな 女子と、元気なテニス部の男子が立候補してくれて助かる)その後、本人たちの自主調整に任す。すると多少重なったところもあるが、 自分たちでうまく譲り合って決まる。うーん、こういうところの調整能力もスキルの差か?驚くことばかりで担任の手を煩わせない。 帰りの掃除もさぼらずちゃんとやっているし...感心することばかりが続く一日でした。

やっぱり取り越し苦労性かな?


4月10日(木) どんなペースで行けばいいのか

見捨てないでください(以上業務連絡(爆))さて今日も担任大忙し。まずは1、2限使って身体測定。1限目は教室で視力測定。 やっぱり進学校なのか勉強のしすぎで目が悪いやつが多い...ということでもなかった。底辺校でもゲームのしすぎで悪いやつは 悪い。ゆえに相関はないということ。とりあえずこれはスムーズに終了。2限目は体育館で身長、体重、座高の測定。勝手にいってらっしゃい状態。 そして3限目は再び視力検査の残りということになっていたのだが、我がクラスはきっちり終わっていたので、特になし。 そこでいちおう指示されていたローレル指数計算をして記入させるという作業。これが(体重/身長の3乗)×10の7乗という 難しい計算。ところがみんな携帯の計算機能を使ってどんどんやってしまう...恐るべし!

そして次に3限目はLHR。本来であればここでクラスの係決めのはずなのだが、昨日先走ってやってしまったので、特にやることもなく、 再度クラスの方針について軽く語り、席替えやら質問に答える。そして頭髪チェック!これは朝の打ち合わせで学年のN先生から指示があったので、 ちょっと赤めだなと思われる子を数人チェック。するとその子たちが涙目状態で訴えてくる。「先生、お願いだから許してください。 明日までに真っ黒に染めてきますから、N(先生)送りにだけはしないで...。」どうやら生徒指導担当で隣のクラスの担任の N先生は、生徒の恐怖の大元らしい。あの先生にチェックされたら生きていけないというほどのビビリらしい。そんなことはつゆ知らず、 「ちょっと赤いなぁ。明日N先生に再度チェックしてもらえ。」と気軽に言ったが、それは即地獄送りということを意味するらしい。 よくわからないけれど、まっ、他のクラスの様子と比較してからの話になるでしょうか。どう考えても前任校よりは全然マシで、 はっきり言って頭髪に関してはもう免疫が出来すぎていますから(爆)

そして6時間目に3年生の古典の授業再び(泣)もう仕方がないので、自分としてはガンガン進めてみました。でも生徒は平然と付いてくる 様子。いきなり5行くらい進めても何ともない感じ...。I先生は昨年あたり、口語訳は口で言うだけで板書せず、毎時間1ページくらい (約12行ほど)進めていたとのこと!そんなに早く進めた経験がないので、どう考えても無理。ていうか教材研究が間に合わない! 生徒が静かすぎて、物足りないのだか、わかっていないのか、それすらも計りかねている...。うーん、どっちなんでしょう。

そして放課後に、1年生の新教科「情報A」の打ち合わせあり。いちおうメインで教える先生がいるのでサブ扱いなんですが、 担当の先生がだいぶ苦労して色々準備していることが、今日の説明でわかりました。機器の設定やら教材の準備、年間の予定など かなり細かく気を配って準備している様子。このあたりは長年情報コースをやっていた前任校の方が様々なノウハウを持っていると 感じました。今年からコンピュータの授業を一からやる学校よりは一日の長ありか。まっ、そういうあたりは色々お手伝いしましょうか。

そして放課後はテニス部へ顔を出す。明日からブロック大会ということで練習に余念がない様子。正顧問のH先生によると、ブロックでも かなり優秀なチームとのこと。うまい選手も多く期待が出来るとのこと。是非頑張って欲しいものです。コート脇で練習を見ていると、 自分も打ちたくてちょっとウズウズしてしまいました。その後明日の大会会場になる準備を手伝って終了。

今日で新しい学校に来て約10日間経ち、ちょっと思った感想。この学校は色々なところできちんと理想的にやろうというものが けっこうある。私みたいにいい加減な人間はちょっとつらいところもある。ある意味生徒がよくやれるから、そういうふうなところが たくさん出てくるのだろう。でも逆にそういう理想主義的なところが多い面、システムとか仕事の流れとかがきちんと整備されていなかったり、曖昧なままになっているところも多いと感じた。それを見過ごしてもなんとかなってしまうからなのだろう。生徒の良さに 奢っていてはいけないと、底辺校から来た私などは思うのだが、これも驕慢な考えなのだろうか?まぁ、学校独自のやり方もたくさんあり、この学校の良いところも沢山見えてきつつもある。まだ10日くらいでは軽々しく評価できないので、今年1年間は流れに 乗ってみようかなとも思う今日この頃でした。


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