格物到知たる 6月 中旬 編



6月11日(水) 部活顧問の仕事

書きたいネタは色々あるが、物議を醸す話題も多く自重自重(^^;)本日も1クラス、テスト返し。またまたミスが見つかり訂正三昧。 そろそろ一覧表入力ということで、試しに自分の成績を入力。マクロで組んであるのでけっこう楽でした。

空き時間にH部先生と部活顧問二人だけ会議(爆)私が過去にテニス部の顧問をやっていたのはもう10年も前。隔世の感があるのです。 昔と違ってルールや大会など色々変更があってレクチャーを受けないと、顧問もまともに出来ない有様。昔は大会といえば、総体と新人戦と 相場が決まっていたのですが、今は小規模な大会が色々あり、初心者向けの大会や地区交流大会、公立高校大会等、まず内容を確認する ことから始めないといけないのです。最近は第3次(?)テニスブームなのか(「テニスの王子様」の影響?今時の子は「エースをねらえ」なんて 知らないのよね)一時期よりは部員数も増え、活発になりつつあるらしい。それで底辺拡大のために小規模な初心者向けの大会がかなり ある。で、そのエントリーなども最近ではネット上で行うことが多く、その分顧問も大忙しとなる。やはり運動系の顧問は、日頃の練習だけでなく、 こういう事務的な手続きに追われることも多く(部費やら生徒会予算やら大会申し込みやら諸々)はっきりいって大変である。

今回、私が女子テニス部のサブ顧問になったのはそういう経緯もあるのだ。一人は練習やら試合やら遠征で休みもなく付きっきり。もう一人は 大会申し込みや部費の会計や出張手続きなどの事務局。そういう役割分担がないとやり切れないのだ。これが部活が盛んでない学校や幽霊部(ほとんど活動実態のない名前だけの部) ならそう負担でもないのだろうが、ある程度盛んだと、ことのほか負担になるのだ。幸い私などはテニス好きだし、テニス部の顧問をやった こともあるので、多少のとまどいはあるが、それでも何とかやっている。これが運動経験がないのに運動部の顧問、専門性の高い部(弓道部、馬術部、レスリング部等々)に 配置された顧問は悲惨である。なにをかいわんやである。だから私なんかは顧問として忙しいけれど幸福だと思わなきゃいけないのかもしれない。 サブ顧問として雑用部分を一切引き受けようと、事務局として裏方仕事をこなそうと、そう思っていたのだ。

しかしながら...。練習に出て目一杯練習(爆)基本的に教えるというよりは自分がただテニスやりたいだけの、わがまま顧問と成り果てています(笑) 授業でストレスが溜まると、その解消として部活に出て球を打っているという身勝手な顧問だったりして。そんなわけでこちらの方も 少し自制して(身体のこともあるし)接していかねばと思う次第。なもんで、正顧問のH部先生と今後の日程やら土日の練習の予定、 大会への引率、ダブルスのペアの組み合わせなど、そういう裏方仕事を打ち合わせたりしました。こういうのもこの学校に来て増えた仕事の 一つかもしれません。


6月12日(木) 立ち番と実習生

梅雨に入りました。今日は朝から雨模様。なのに今日は登校指導。立ち番です(泣)学校の近くの交差点に立ち、交通安全マナー指導、服装指導、挨拶励行など そんなことをするためのものです。この学校に来て初めてのことなので勝手がわからなかったのですが、とりあえず時間通りにその地点へ 出向くと、ちょうど最寄り駅のすぐ近くで、生徒がぞろぞろ通る箇所と判明。まっ、確かに生徒が通らないところに立っていたって無駄ですけど(^^;) すると通る生徒通る生徒、みんな「お早うございますー」と挨拶していきます。それはそれできちんと挨拶が出来るのは良いことなのですが、 駅の近くなので、逆に通勤客がたくさん通るのです。生徒が私に挨拶するたびに『なんだ、こいつは先生か?』という胡散臭い目つきで 睨んでいくのです。その度に恥ずかしいような申し訳ないような気がして、なんか居心地が悪かったです。世間一般では、どうも「先生」と いうのはあまり良いイメージがありませんから、なんか犯罪者でも見るような刺す視線が痛かったりします。外で先生と呼ばれるのが 嬉しくない私だったりします。でもここの生徒はよく挨拶するなぁと感心することしきり。

今日は仕事も多い。1限3限の自習監督、もちろん授業もありました。職員会議もありました。でも今日のネタはそれ以外。昼休み国語科研究室で くつろいでいると、廊下でこそこそ話している声がする。「お前が行けよ。」「お前も付いて来いよ。」の押し問答。しばらくすると意を決して 「失礼します。えーと、××先生いますか?」と、教育実習生の彼女を訪ねてきた。あれ?確か実習生の彼女は1年を教えていて3年生とは 関わりがないはずなんだけど...と思っていたら「自分は実習生ハンターなんですけど、ちょっと話しても良いですか?」だって(爆) どうやら可愛い実習生と話したいらしい(私もだけど(爆))「先生は、どこの大学ですか?」「えっ...M大学ですけど...。」 「がっ、学部は?」「文学部だけど...。」「あっ、僕、そこ志望なんですけど!」嘘付け(笑)「他には?」「えーと、えーと、 彼氏いますか?」「今はいません(ちょっとムッ)」「失礼しましたー」ダーッと逃げ去る生徒。ちょっと笑いました。なんか微笑ましい青春劇。 綺麗な実習生に憧れるというかちょっかい出したい年頃なんですね。


6月13日(金) ちょっとしたこと

また今日も雨模様。梅雨だから仕方ありませんね。授業の方もいまいち湿りがち(^^;)情報の授業で生徒が作業している最中、例の2学年の 横浜遠足の写真を取り込んで作った適当学年通信を、カラーレーザープリンタで出力したりしていました(^^;)この学校はカラープリンタが 全然なくて、ましてやインクジェット対応のものが皆無に近く、こうやってわざわざコンピュータ室へ行かないと出力も出来ないのです。 まったく劣悪なコンピュータ環境です。それに加え、どうやら県のサーバ管理が進行していて、現在職場で使っているメールが使えなく なったのです。どうもメールも県がすべて一元管理するらしく、新たに再交付されるらしいのですが、それが来ていないのです。今まで メールを勝手に使えなくしておいて、新しいものが来ていないなんてどういうこと?これじゃ仕事にならないんだけど。やれやれです。

4時間目に教科会議がありました。来年の特色化選抜の内容を変えるようなので、その変更内容について話し合いました。昨日の職員会議でも 喧々囂々の議論があり、結局は校長の決裁によって、方針というか方向性だけは決まったのですが、まだ細かいところがまだまだなのです。 この学校は色々なことを教科会議に下ろして、その内容を吸い上げるシステムなので、毎週教科会議があります。もちろん時間割にも 組み込まれています。もちろん来年度の教科書選定とかもあり、けっこう大変でした。


6月16日(月) 生徒総会があった

1時間目は教務部会。二期制の問題点などが出てちょっと話し合う。まだこの学校に来て2ヶ月ばかり。二学期制の善し悪しなどわかるはずもなく、 テストの間隔が開くために、生徒の学習意欲が低下するということを懸念する発言があり、となると結局三学期制のタイムスケジュールに 戻さねばならないという矛盾が生じ、なかなか解決策が見えない。ただ行事を精選すればいいというわけにも行かず、様々な問題点が 孕んでいると思った会議でした。

その後、成績原票の手直しをしたり、部活の書類を書いたり、そういう事務仕事を淡々とこなす。でも実は今日は楽だったりする。それは なぜかというと、5、6時間目が生徒総会&生徒会役員選挙で授業がないからだ。だから4時間目が終わった後、先生方の顔がみんなホッとしていて、 なぜか学校全体がゆる〜い雰囲気になったと感じたのは私だけでしょうか?

さてその生徒総会でしたが、この学校に来て初めてなのでちょっとのぞいてきました。だいたい生徒会役員の行動力からして違うなぁと実感しました。 普通こういうものはけっこう形式的に流れていて、裏で生徒会の顧問の陰が見えるどころか、表立って指揮していたりするものなのですが、 ここはどうもそうではない様子。立会演説会もそこそこ形になっているし、予算関係やら議事関係も滞りなく進めている。だいたい体育館の入場からして、 生徒会関係の子が、誘導・整列させたりしてすべて生徒が仕切っている。担任はほとんどノータッチで済んでしまった。なんとまぁ楽だこと。

放課後日番して部活の指示をして今日も一日終わりました。

生徒総会


6月17日(火) みなさん、おわかりで?

今日も蒸し暑く、学習効果なんてあったもんじゃない。ノートも教科書も湿気でべたつく一日でした。私は朝から授業連発。まずは1時間目に 自分のクラスで現代文。後半は真面目に進路の話なんてしちゃって、ついつい柄にもなく(^^;)さて今日の授業の中で、「世代格差のある言葉」と いうテーマが出てきたのですが、とあるクラスでこんなアンケートを採ってみました。題して「多分この言葉、オヤヂは知らねぇーだろー」(爆) 世代にある共通認識としての言語、その言葉の持つ記号性、などについて話していたのですが、話の流れから、高校生ならみんな知っているけれど( ただしここに落とし穴があるという論旨)違う世代には知られていない言葉を考えてみようということをやったのですが、これがちょっと 面白かった。色々ありましたが例えばこんなもの。ここを読んでいる人たちがどんな世代かわかりませんが、これらの言葉がわかれば 今時の高校生言語に理解があると思われます。いわゆるオヤヂ度・オバさん度チェックにもなりますかね(笑)

@ゲッツ Aゴリエ Bはなわ    このあたりはテレビでお笑いを見ている人なら知っているものばかりでしょう。

Cエクステ Dエミネム E175R  ここら辺も流行ものですね。果たしてEなんて読めるのかしら(爆)

F透ピ Gカラピ Hプリン  これらは女子が書いてきました。さもありなんですな。

さて皆様方おわかりでしょうか(笑)ちなみにO−TEACHERはいちおうすべてわかりました。さすがに若者の最前線で働いている 強みですな。年齢的にはオヤヂですが、ボギャブラリーはまだ若かったです(笑)(しかしながら先生方の中には「写メ」という言葉を 知らない先生も5人に一人ぐらいいたりします)問題は、こういう時代を反映する言葉が、ただすぐ消えるという現象面にとどまらず どういう定着の仕方をしていって、死語になったり普遍性を持ち続けたりする違いは何かを生徒に考えさせたりしたかったのです。 まっ、そんなことをやった一日でした。


6月18日(水) 回収しまくる!

回収物が色々ある日々。まずは進路ガイダンス用の事前学習用紙。これは何かというと、来週の月曜日に2年生対象に分野別進路ガイダンスがある。 ここは進学校なので、ほとんどが大学なのだが、文系、理系、専門学校、医療系、その他という感じで分かれ、予備校の先生によるセンター入試の 傾向や、実際の私立の入試状況など語ってくれるらしい。でもただ開いて話を聞くだけでは問屋が許さないのがこの学校。事前に紙を渡し、 自分が受けそうな大学を調べさせて担任に提出しなければならないのだ。大学名、学部、その学部の特色、取れる資格、当然試験科目等々。 それらを調べて担任が事前にチェックするのだ。それをふまえて今度の進路ガイダンスを受けるという手順になっている。まぁ、生徒の意識を 進路に向けさせ、喚起させようという魂胆なのだが、これを回収して見るのも大変。だいたい書けない生徒もいるので、一緒に受験雑誌見て 調べる手伝いをするところから始めなければならない。それだけならまだしも、まだ文系理系で迷っているものもいて、なかなか進められない 生徒もいるのが現状。でもこの学校の進路進捗状況からすると、どんどん進むので、迷っていると置いて行かれそうな勢い。担任としても 尻をたたきまくり。うーん、こういう指導をしたことがなかったので、こちらも戸惑うばかり。それをとりあえず本日回収。

そして次に3年次の選択科目、最終予備調査も回収中。前回文系理系分けの予備調査をしたが、その後各科目の内容説明会をテスト最終日にした。 それを受け、進路ガイダンス事前学習用紙で受験科目を調べ、そしてテストの点数を見て、本当に来年度の科目を決めるのだ。テストの結果が 悪くて早くもへたれて理系から文系へ鞍替えする奴、この間の説明を聞いて、思ったより難しそうだからと世界史から日本史へ変更する奴。 色々です。こちらも回収中。

本当はひとりひとりゆっくり相談に乗ってあげたいのだが、如何せん40名もいるとなかなか時間が取れない。おまけに次から次へと こういうふうに進路、受験、文化祭、修学旅行と行事が目白押しのため、やるべきことがたくさんあり、生徒もこちらも手一杯という 状態が続いてしまう。担任がこんなにアップアップだから、当然のごとく生徒もそれに近く、これだけ短期間に色々やらせるのは無理が あるのでは?と思ってしまうのだが、それがここの生徒はなんとかしてしまうので感心する。以前にLHRの時間に色々な決めるべきことを とんとんこなすことに驚愕したが、こういう提出物の連続もほとほと感心してしまう。ていうか担任が底辺校スピードでしか まだ走り切れていないんですが...(^^;)


6月19日(木) 研究授業

30度超える灼熱地獄。6月からこんな暑さでは耐え切れません。さて今日は1限目に教育実習生のFさんの研究授業がありました。 今回の指導教官はI川先生で、端で見ていて、いやーきめの細かい懇切丁寧な指導しているなぁと感心しきり。絶対私はあそこまで面倒 見られないなぁと思ってしまいました。でも彼女も順風満帆に実習を続けてきたわけではありません。途中挫けてへこんでいる時も ありました。心ない生徒の「よくわかんねぇよ。」の一言に傷ついて、放課後涙ぐんでいたこともありました。それを慰めるために 色々な先生が入れ違い立ち替わり話してあげたということなどもありました。実はその時、我が終生のライバル(爆)S宮先生が 一生懸命励ましたりしたらしいです。なぜ社会の先生が国語の教育実習生を慰めたのかということはさておき(笑)それはそれで 大変良い話なのですが、こともあろうにやつは授業のネタに使っていたらしくのです。とあるクラスへ行ったら「O−TEACHER、 S宮先生が言ってたんですけど、教育実習生、泣かしたんですか?ひどいですね。」と言われました。あのやろー、なんて嘘を(笑) 仕返しに「なんか泣いている教育実習生を慰めるふりして、新婚のくせに口説いていたらしいぞ。」と切り返しておきました。

さてそんなくだらないエピソードはさておき、その研究授業。なかなか頑張っておりました。途中ディスカッションなども取り入れ、 まずまずの出来。私はあんなに上手くできなかったような気が...。反省会でも褒めておきました。もちろんベテランの先生達には 比べるべくもありませんが、2週間という短い期間にしては上出来だったと思います。その反省会が5時間目にあって、色々アドバイス まがいの偉そうなことを言ったのですが、実は...6時間目に「O−TEACHERの授業だけまだ見せてもらっていないので、 是非見学させてください!」と言われてしまった!げっ!そんな...私って口だけの男だし、こんな暑い日の6時間目なんて授業に ならないし...と言い訳もむなしく見られてしまいました。案の定ボロボロの授業で、多分内心『あんなに偉そうなこと言ったのに、 それであんな授業?』と思ったことでしょう。すいません、もう言いません(笑)お粗末様でした。

放課後、うちのクラスの女子の一人が苦しんでいた。どうやらひどい生理痛で本当に動けないらしい。いつもは薬を飲んでいるらしいのだが、 今日に限って忘れたらしく、もう本当に苦しそう。声も出ず青い顔でうずくまるのみ。とても一人で帰れる状態ではない。というか 動けなくなっている。保健の先生と相談して家庭と連絡を取ろうとするも不在。そこで私が家まで送り届けることにする。これがまた けっこう遠くて1時間かかってしまった。幸い少し楽になったらしく、最後の方は道案内できるくらいまでになる。やれやれ、女の子って 大変ですね。こういうことも担任の仕事だったりするのです。まっ、おかげで職員会議さぼれたからいいか(爆)


6月20日(金) いろいろ

台風の余波か風の強い一日でした。相変わらず金曜日は大忙しです。授業も詰まりまくっておおわらわ。しかしそれに輪をかけて放課後に 全校集会。実は病気で入院中の生徒が昨日亡くなったということなのです。それで急遽哀悼の意を表すために6時間目終了後全校集会が 行われました。意外と生徒の動揺は大きく、特に同学年だった3年生あたりには涙ぐむ子も多く、一日悲しい気分で授業が行われたようでした。 私は直接知りませんが、ここに謹んでお悔やみ申し上げます。

さて放課後に再び席替え。いくら遅くなろうともやると決めたらやる。そういうもんです。特に一番前のやつらは懇願して、絶対やると 息巻いているので(笑)また不運にも前の席連続のものあり(笑)その後、月曜日にある進路ガイダンスの準備。いちおう私は学年進路係の端くれなもので。生徒を引き連れ 分科会の会場となる第1多目的室の机移動の準備などをしました。その他色々ありましたが今日はここまで。

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