格物到知たる 6月 下旬 編



6月23日(月) 進路ガイダンスがありました

朝、事故渋滞でちょびっと遅刻(泣)普段なら50分もあれば着くのに、今朝は2時間もかかってしまいました。朝の打ち合わせには 間に合わなかったけれどもSHRには間に合う、因果な担任魂。でも朝からバタバタしていると落ち着かず全然頭が働かない。連絡事項も 色々あるのに、たくさん言い落としたような気がする...。やっぱり朝は余裕を持って準備しないとダメなタイプです。

6時間目に進路ガイダンス。分野別に分かれて色々話を聞く。直前に「先生、私やっぱり大学より医療系に行きたい!」とか「O−TEACHER、 理系無理っぽいので文系の方に出て良いですか?」など、この期に及んで進路を考え直すもの、ひよるもの色々。出来るだけ対応してあげるが、 ならもっと早くから真剣に考えておけって感じ。私は大学文系希望後半グループへ出席。ここはとある進学校の講師が来て、現在の大学入試 状況について語る...と思ったら、もっと以前の動機付け的な話でした。学部選びや勉強時間の確保など、まだまだ意識の薄い生徒への 喚起という感じでした。まっ、この手の話なら我々でも十分出来るのですが、いつも同じ先生から耳にたこができるような話を聞くより、 人が変わって違う場所で聞くということが大切なのです。同じこと言われても人が違うと、生徒も色々意識するので。この学校は大学受験する 子が多いため、早めに受験勉強を意識させることが大事だと考えているようです。だいたい進路指導もそっち方面一辺倒だしね。 私も生徒と一緒に受験体制の勉強せねばと感じたガイダンスでした。


6月24日(火) くだらない話

今日は一転して涼しい一日でした。数日前まで30度を超える暑さでしたので、25度以下だと妙に涼しいと感じる今日この頃。これなら 学習意欲も高まる...とは限らず、やっぱり眠い奴は眠くて、授業中意識朦朧の奴も多数(爆)

話は戻りますが、昨日また調理実習があり、こんなもの頂きました。

第3弾の調理実習

しかしながらドライカレーが驚くほど芯の残ったご飯で、ガチガチでした。どうも班によって出来不出来の差が大きい様子。おまけに毎度の ことながら生徒からの連絡がなく、今日もお弁当持ってきてしまいました(泣)ちゃんと言えよって生徒に言っても「だって先生、黒板に 『6/23調理実習』ってでかでかと書いてあるじゃないですか。まさか先生、黒板見ていないんですか?」 「・・・・」返す言葉もありません(笑)

本日も授業3連発やら、古典の小テスト作りやら色々多忙な一日。全然関係ないけれど、とあるサイトに載っていた「大なり小なり(by コロ助)」という フレーズが気に入りました。豊川稲荷も川端康成も向こう三軒両隣も、全部コロ助語録ということらしいです(笑)

閑話休題、放課後学年会議がありました。第1回試験の成績概況の話やら修学旅行の話やら、相変わらずエンドレス。まっ、それでも大事な ことだから良いんですけどね。そんな一日でした。


6月25日(水) 検索せよ!

今日も雨でうっとおしい一日でした。相変わらず提出書類の回収率が上がらず困りまくり。こういうところのルーズさが、どうやらうちのクラスの ダメなところ。遅刻も多いしどうしたもんでしょ。比較するわけではないけれど、他のクラスはみんなちゃんとしているんだよなぁ。これも 担任のルーズさが伝染したのか?

5時間目の情報Aの授業で、本日はネット検索の授業。首相官邸や外務省、国立美術館などを回らせる。urlの入力の仕方、検索エンジンの 種類、ホームページの保存の仕方など、そういうことをやりました。もちろん出来る奴はへでもないけれど、中には携帯での検索しか したことのない奴もいて、戸惑っている子もいました。そうか、携帯世代なのね。おまけにいきなり全員でアクセスしたもので、トラフィックを 起こし、途中なかなかHPが表示されなくて、ルータをリセットしたりと、この手の授業ではトラブルが起こりがち。やれやれです。 えっ?このページを検索させないのかって?もちろんここは児童・生徒、未成年お断りの禁断のページですから(^^;)ちなみに私は 生徒に教えつつ、隠れて文化祭のネタ探しで検索していたなり。


6月26日(木) 生きるということ

またまた忙しい日でした。でも40分授業だったのでちょっと嬉しかった。なぜ短縮かというと本日は職員研修があったからなのです。 職員研修とは、先生方が日頃の教育活動に資するため、色々な研修を積むためのもので(なら何故夏休みはだめなんだ?)まっ、手っ取り早く 言えば先生のお勉強会なのです。で、今回は同和教育研修として、国際難民高等弁務官事務所(UNCHR)に勤めていた方をお迎えして、 講演会を行った。世界情勢や現在の難民問題、実際に体験してきた現地での様子など、大変興味深く聞けて良かった。日本という 国に守られていると、色々なことが見えなくなる、もっと広い視野で色々なものを見るべきだというメッセージが、決して力説するわけでも ないのだが、実感として伝わってきて、とても勉強になった。でもどうしてこんな良い人を呼べたのだろうかと思っていたら、実はなんと 同じ国語科のK村先生のお友達だそうな。ネットで探し出して依頼したということらしい。うーん、すごい人が友達にいて羨ましい。

その研修会が終わった直後、教頭から全体に緊急連絡がなされた。それは本校の先生で、しばらく病気で療養されていた先生が、今日お亡くなりに なったという訃報だった。一同に衝撃が走る。もちろん私はこの学校に来たばかりでお目にかかったことはないが、今の私のいる学年の 1年次の担任だったらしい。それが担任を持ってすぐ発病し入院されたらしい(急性白血病らしい)治療の甲斐無く本日永眠されたと言うことだ。 実は先週の金曜日にも、同じように生徒の一人が、長い白血病治療のため入院していたらしいのだが、亡くなって、全校集会をしたばかりなのだ。 2週続けてそれも同じような病気で..。言葉も出ない。学校全体がなんとなく沈んだ雰囲気になった放課後でした。ご冥福を祈ります。


6月27日(金) 悲しい全校集会

そういうわけで2週続けて全校集会。その連絡を朝、SHRでしたらいきなり泣き出す子も。どうやら1年次の担任だったらしくショックを受けた様子。 かける言葉もありませんでした。とりあえずそんなわけで短縮授業で、相変わらず金曜日は目一杯。特に情報の授業ではインターネットの 検索をやっているのですが、それが意外と上手くできない子も多く、あちこちで手を挙げられ右往左往。教科会議では入試のシステムについて 論議したりして、空き時間が全然ありません。担任としても選択科目の希望票を集計したり、進路ガイダンスのレポートを回収したり、 はたまた芸術鑑賞会の参加承諾書を集めたり...その上、三者面談の要項を作ったり...もう息つく暇もありません。他の学校は ちょうど1学期末の期末テスト一週間前くらいで、そろそろ夏休みが見えてくる頃ですが、うちの場合二期制ですから、夏休み直前まで 授業があり、夏休みに入る4日間くらいが半日で、そこに三者面談期間が割り振られています。こんな暑い時期に...。まっ、色々と 学校によってシステムが違うなぁと感じる今日この頃。

放課後は亡くなった先生のための追悼の集会。先週は生徒のためで今週は先生...なんとも遣り切れません。朝、号泣していた生徒が 私にポツリと「先生は死んじゃダメですからね。」と言われました。私も通院中の病気持ちですから、いつ何時どうなるか知れぬ身。 真面目に一日一日を大切にしようと思いました。


6月30日(月) シナリオ、あがる

またまた蒸し暑い一日。私は本日(というより3日前くらいから)ずーっとシナリオ書きでした。実はうちのクラス、文化祭で劇やるんです。 この間の第一案の「ホットドッグ」は落選し、飲食店以外のものにしなければならなくなりました。いちおう前任校のネタで、巨大壁画、 爪楊枝オブジェ、門作り、など出してみましたが、私が最初に軽い気持ちで言った「劇」に決定してしまいました。その時間違って 「シナリオは俺が書くからやってみようぜ。」などと口外したからさあ大変。なんか知らないけれどそれならば劇が良いと言うことになってしまいました。

そこでオリジナルシナリオとして5つほど挙げて生徒に提示しました。「推理劇」「時代劇」「アクションもの」「映画パロディ」「演芸」と いったものを、少しこんな感じでどう?みたいに。生徒が言うには「とりあえず台本書いてきて!それ見て決めるから。」って、なんか偉そう。 お前らプロデューサーか!私は売れないシナリオライターか!でも大見得切った手前、書かないわけにも行かず、土日そして今日の午前中かけて 全24P、超推理劇を完成させました。もう身体がボロボロです。疲れたー!

LHRの時間には、まず修学旅行の班別テーマを決めさせ、その後体育祭の話なども少しして、そしてやっと劇の話をする。まだ書き上がっただけで 製本が出来ていないので、係決めや役決めはまた後でということになりましたが、意外と生徒はノリノリでちょっと怖いです。果たして うまくいくのか?

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