放課後3年生の仮評定出しのための教科会議があった。うちの学校は二期制なので、前期の試験が9月にある。その時期まで成績を引っ張ると、 1学期で出す推薦の成績が間に合わないので、とりあえず通常の三学期制の学校と同じように、この時点で仮の評定を出すことになっている。 学校の制度は二期制なんだけれど、推薦やら何やらのことを考えると、こういう中途半端なことになってくる。今日は教科の中で話し合い。 担当者が違い、問題も統一されていないので、平均点やら点数が微妙に違うが、そこは常識的に落ち着くところに落ち着く。私も平均点が 高めでしたが、なんとか調整しました。無事教科会議も終わり、その後、コンピュータの方へ入力する。これで一仕事終わり。
三者面談の調整に大わらわ。やはりどこの親も日中暇な人なんてほとんどいなく、うまくやりくりして来て頂くのが心苦しいくらい。しかし 保護者の都合ばかりすべて聞き入れてしまうと、ほとんど夜遅くまで面談せねばならず、それも無理。週休2日になって土曜日が使えない分、 平日の遅くに設定したりもするのだが、それでも限界がある。こういう現状を上の方に申し入れても、「何とか勤務時間内に。学校が開いている 時間にやってください。」というばかり。それが無理だから相談してるんだろ!と怒る気力もないくらいのお役所返答。振り替えの代休が あるわけでもなし、自分の時間を削って調整中。こういう時間外勤務ってけっこうあるんですよ、先生は。でも生徒のためならと、どの 先生もサービス労働しているのが現状。せめてその分の代休くらい夏休みに取らせてやっても罰は当たらないと思うんですがね、どうでしょ? そんなことを言い続けて何十年も経つので、愚痴は以上(爆)
今日は特に劇的な変化のない一日。授業もぼちぼち、仕事もぼちぼち。漢文の授業で、ある老婆が役人と対応するという文があったのだが、 私が多分こんな感じだったろうと、軽く動作をつけて情景描写をすると、なんかみんな爆笑。なんで?こんなことくらいで笑うの? 逆にこちらが用意周到に練ったギャグを炸裂させても、あまりリアクションがなかったりする。気候、湿度、何時間目か、前の時間が 体育じゃなかったかどうか、行事の前後じゃないかどうか、もちろんクラスの雰囲気など、様々な諸条件によってウケるポイントが 違う。うーん、笑いは奥が深い...(って何の仕事だよ>おれ)
しかしながら仕事は色々あり、まずは三者面談の調整を再度する。今頃になって急に替えて欲しいなんて言い出す者もいて、また調整し直す。 文句を言いたくても、本人ではなく親の都合なので、本人に言っても仕方ないとわかっていても、やり直す方からすると、なかなか泣ける。 6時間目は我がクラスの授業だったので、明日の芸術鑑賞会の歌舞伎教室の連絡をする。明日は国立劇場に歌舞伎を見に行くのだ!個人的には かなり久しぶりなので(多分2回目?)楽しみである。いちおう国語の教師の端くれなので、古典芸能は意外と好き。何百年も脈々と残っている ということは、それだけ面白いということでもあるし、当然授業をやる上で勉強にもなるし、何より生徒がこういう伝統文化を知る良い機会にもなるわけで、 期待大。でも生徒の方は「えー!半蔵門までこんなに交通費かかるの?もったいなーい!」「遠くて面倒!」「歌舞伎ってグレート?」(←古すぎ) まっ、こんなもんですかね。個人的には古典芸能では、落語好きで寄席通いもしている身なので、そっち方面なら生徒にも色々話せたのに(笑)
「先生、明日は歌舞伎見に行って学校ないですよね。」 「そうだ。明日は芸術鑑賞会だからな。」 「じゃ2週間ごとにやるといっていた席替え、今日やるしかないですよね?」
あー!忙しさにかまけて忘れてました。すまん、生徒よ。月曜日の放課後やるから許してくれ。「先生、月曜日N先生の授業があるのに....(涙)」 と言う生徒もあり。一日我慢してくれ。
放課後職員会議あり。特色化選抜の話。まぁ、これは秘密事項なのでおいておいて、学校のHPについて話があった。うちの学校の HPは、実は個人でちまちま作った非公式的なものがあるのみ。それを今回正式版と認定し、色々加筆削除など行おうという 提案があった。個人的にはHPにはうるさいが(笑)余計な口出しすると、仕事が回ってくる可能性も0ではないので、何も言いませんでした。 前任校のように一人でやりだしたら大変だと懲りているので。それよりも問題なのは県の方から来たメールアドレスについて。県下職員分、 新メールアドレスが配布されたとのこと。そしてその設定について情報部から連絡がありましたが、多分職員の2/3は理解できていない 様子。PC後進校ですから(爆)とりあえず自分の設定だけそそくさと変えて出来るようにしました。ああ、面倒。webメールはどうも 好きになれません。
さて楽しみにしていた歌舞伎ですが、今回は学生のための歌舞伎教室ということで、他にもう一つの高校、中学校2校も来ていて、略式で 歌舞伎の見方みたいなものを始めに教えてくれるのです。若い子たちにも分かりやすく、舞台装置をわざわざMacのお店にしたり、六本木ヒルズの 建物を出してみたり、色々初めの20分で解説してくれるのです。その中で本校の生徒2名を舞台に上げ、歌舞伎ツアーと言って、立ち回りに 参加させたり、駕籠に乗せたり、女形の衣装を着せたりと、なかなか楽しく勉強になりました。そしてその後は二幕の「卅三間堂棟由来(さんじゅうさんげんどうむねぎのゆらい)」を 見ました。こちらは本格的な歌舞伎で、途中ちょっと意識を失う瞬間もありましたが(爆)まぁまぁ楽しめました。以前にも一度見たことが あるのですが、その時にも思いましたが、台詞回しや立ち振る舞いは、洗練していて素晴らしいと思いましたが、それよりも何よりも 私が感動したのは衣装のカラフルさ。そのデザインセンス。目立つ色の組み合わせなんだけれども、しかし本当に配色が素晴らしい。 うーん、これこそ伝統芸術。そんなところばかり目に付きました。
そして13時30分には無事終わり、即解散。久々に芸能を堪能して、精神的にもリラックスして、その上あとは自由に部活もなくゆっくり できるなんて、素晴らしい企画。あとは生徒が都会で遊び呆けてやんちゃをしないことを祈るのみ(笑)
昼休みはテニス部のミーティング。夏休みの予定やら合宿の連絡やら。いよいよ夏到来ですな。6時間目のLHRは、待望の席替え。相変わらず 一喜一憂。その後は、修学旅行向けに班別行動のモデルコースを、各班長中心にああだこうだいいながら、生徒に考えさせました。長崎市内の 班別行動で、しかも自分たちのテーマとした事前学習に縁のある場所をコースに入れるという縛りがあるため、なかなか決まらない様子。 これは夏休み明けまでに持ち越しです。ところで文化祭はいつ決めればいいのか...。ああLHRの時間がない!
配布書類を片付けていたら...あれ?前任校からの封書。いやな予感...開けてみるとやっぱり。前任校で教えた生徒たちからの手紙でした(爆) 実は5月くらいにも来たのです。しかし副担任をやっていたクラスではなく、授業で教えていた他クラスの女子3人でしたが。今回もその子たち+ 他のクラスの子2名。学校の様子などがただ漫然と書かれていました(^^;)でも転勤して4ヶ月も経つというのに、それも別に担任でもなく、 ただの授業担当者だった私に一人便箋一枚とは言え、わざわざ手紙を出すなんてどういうことなんでしょう。すんごく好意的に受け取れば、 O−TEACHERのことを忘れられず慕っているとも取れますが、そこまで自惚れていない私なので、『国語表現の時間に、誰かに手紙を出せ。という 指示が出ているのか?』と穿った見方をしてしまいます。それでも懐かしい生徒からの手紙なので、ちょっとしんみりしてしまいました。
しかしながらそういう望郷の念にも浸っておれず、三者面談の資料作りでお忙し。ところがこれがうまく出来ずくまぷー先生にヘルプ。無事助けて もらいました。これで何とか間に合いそう。くまぷー先生ありがとうございました。お礼に本を色んな先生に勧めますので(笑)
放課後学年会議がある。しかしこれがまた超エンドレス。ただでさえいつも長いのに、いつもにもまして更に長い。こんなに長いとアナコンダも びっくり(意味なし)内容は修学旅行の事前打ち合わせ。この時点でまたまた総務の詰めの甘さが露呈。班別行動の行動費ってどうなってるの?ってな 大事なことが決まっていないことが判明。それで生徒に班別行動のコース決めさせるなよって感じ。それよりももっと揉めたのが、来年度の 文系理系クラスのクラス数。生徒の希望を集計した結果、なんと文系5.5クラス分の人数と理系2.5クラス分の人数に、微妙に分かれてしまったのだ。 当然この後調整しなければならないのだが、どっちにしろ20人近くも文系から理系か、理系から文系へ移動させねばならない。しかしどの子も 意外と進路希望がはっきりしていて、どうも難しそうな気配なのだ。そこをこちらの都合で強引に動かして良いものかどうか、という議論から 始まってしまったからさあ大変。そうなると一クラス50人なんて無理なクラスが出来てしまう。かといって無理矢理薬学部へ行きたいと言っている子を 文系に進路変更させるなんて無理強いは出来ない。まぁ、そこは色々説得したり、なだめすかしたり(爆)はたまたテストの点などから、 「こんな点では理系きつくなるぞ。」などと不安にさせたり(笑)とりあえず調整していくのはどこの学校でもある話。しかしその前提として、 文系5クラス理系3クラスにするのか、それとも文系6クラス理系2クラスにするのかによって、誰をどう説得するかが全然違うのだ。 このことを決めるのは学年なのだが、意見が真っ二つに分かれてしまったからさあ大変。どちらにも言い分もあるし、一長一短があるし、 本当に結論が出ない。しかしながら来年度の教員人数やら教科書の発注もあるので、実はタイムリミットが7月中...。いやー揉めました。 結局水入りで持ち越し。また数日後結論を出すことになりました。そんなわけでエンドレス学年会議でヘロヘロです。でもこれも生徒のために 良い方法がないかと先生達の優しい気持ちの表れですから致し方ありませんね。
実はそれとは別に、個人的に2年生の現代文で宿題を出す予定ではいたのだ。それは...携帯短歌!今、教科書で短歌の単元を教えている。 しかしながら教科書の短歌はどうにも固いし馴染みにくい。俵万智やら、色々読みやすいものも資料として用意しているのだが、ただ鑑賞する だけでは面白くない。そこで生徒に作らせてみようと考えた。しかしここまではどんな国語の先生でも考える。O−TEACHERとしては もう一ひねり加えて、生徒にこう指示を出した。「携帯で短歌を作って、このアドレスへ送れ!一人一首。件名はクラスと名前を入れろ。 そうすればクラスごとに振り分けられるから。もちろん受け取ったら、みんなのアドレスはすぐ消去する。携帯を持っていなかったり、メールを 使えない(使いたくない)人は、もちろん手書きで提出も全然OK。パソコンからも可。ただし絵文字などは読めない場合もあるから避けるように。 夏休み中、いつでもどこでも、その場で何か感じることがあったら五七五七七にして、ここへ送れ。これが宿題!」そんなわけでフリーメールアドレスを ひとつ取っておいたのだ。生徒はちょっとびっくりしていました。「そんな宿題、いいんですか?」いいんです。短歌はさあ作ろうと、 教室に座って机の前で考えつくものではないはず。歩きながら、遊びながら、夏休みの一コマの感情を切り取ってくれればOK。そんな 風流で今時な宿題もありでしょう。そう指示しました。
するとさっそく三人ほど送られてきていました。よしよし、なかなかいいぞ。五七五七七のあとにひとこと「こんなふうに宿題を提出するなんて 面白いですね。」と感想が書かれていました。さてさてこの宿題形式、果たしてうまくいくでしょうか。私も試行錯誤になりそう。
さて我がクラスはまず女子のドッヂボール。気合いは入っていたのですが、あっという間に完敗。瞬殺でした(爆)ひとりうまい子がいたのですが、 如何せん一人では太刀打ちできず2−1に負けました。次に男子のソフトボール。こちらは野球部が2人もいるので何とかなると思いきや、 こちらもコールド負け。ていうかうちの男子下手すぎ。別にガリ勉君軍団というわけではないのだが、どうも運痴君っぽいやつもちらほらいて、 あっという間に負けました。これも2−1に。くぅー2−1が我がクラスの天敵か!こうなったら2−1の現文の点数下げてやる!(爆) うちのクラスは運動はダメなのかも...と意気消沈していたら、男子サッカーは勝った!なんだ、いるじゃないかスポーツ少年!女子の 熱い声援を浴びて輝いていました。そうそう、こういう時、目立ってポイント稼いでおけよ、もてない男子(笑)そして次に女子バレー。 こちらはなんと圧勝!バレー部のエースアタッカーと、元バレー部2名。あまりにうまくて、男子も唖然。「強ぇーっ、ていうか、あんな 球取れねぇーよ。」私もそう思うほどバシバシアタックを決めていました。見事3年生を粉砕。これで本日一通り試合が終わる。明日は 敗者復活と2回戦以降の試合があります。この学校は試合が終わったクラスから適宜解散のため、我がクラスは11時30分には終わって しまいました。こりゃ楽!
と思うかもしれませんが、実は我がクラス、本日から三者面談が入っているのです(泣)...って組んだのは自分ですけどね。さっそく 3時過ぎから4人ほどやりました。いちおうこの学校に来たばかりで1年目なので、親への顔見せだったりもするので、ジャージから スーツへ。球技祭モードから真面目先生ルックへ(笑)でも私は普段からスーツ姿なので、特別にというわけではありませんよ、念のため。 三者面談といってもまだ2年生のため、ガチガチの進路指導というわけでもなく、この間の成績を提示して(くまぷー先生多謝!) 日頃の学習の様子や家庭での動向を話す。やはり進学校のためか、語弊を恐れずに言うと、親の階層がちょっと違うと感じました。 みんな高学歴でそれなりに良い仕事に就いていたり、お母さんも今時専業主婦だったり...。やっぱり裕福で勉強できる家庭環境を 持ち合わせているのだなと感じました。ただそれにしては、出来の悪いご子息をお持ちの方もいらっしゃいますが(^^;)いちおう進路希望を 軽く聞いて、選択科目の確認などもして30分ほどの面談は終わり。でもたった4人でもけっこう疲れました。少し風邪気味だし 疲れが溜まっているのかな?