轍鮒之急たる 9月 中旬 編



9月11日(木) 祭りの後は

お久し振りです。月曜火曜と文化祭の代休でした(でも部活がありましたけれど)そして水曜日はテニス部のブロック大会が あっていませんでしたので、本当に4日ぶりくらいの日記となりました。別にさぼっていたわけではありません。

さて本当は昨日の午前中に文化祭の片付けタイムがあって、ビールケースの返却やらベニヤ板、段ボールの運び出しが あり、担任不在で心配だったのですが、今日来てみてきちんと片付いていたのでびっくり!いやーここの生徒はえらいですね(笑) でもさすがにそこは高校生、完璧とは行かず、文化祭で使った道具類が今ひとつきちんと片付いていなく、スズランテープやら 大道具用のスプレー缶とかがまだ残っていたり、ゴミの方もいささか残っていました。でもこれくらいなら全然及第点でしょう。 会計の方は私の方で適当に処理してしまったので、ほぼ文化祭関係は終わりということに相成りました。いやー疲れた。 しかし困ったことが一つ。我がクラスの劇用に買った道具備品はどうすればいいの?照明用ライト、すだれ、絶対普段着ない衣装、 小道具のおもちゃ...これらが席の横に山積み。ていうか置いておくスペースすらないんですけれど。来年度までどこに押し込んでおくか。 それが問題。今年来たばかりなので、まだ自分の融通できるスペースというものを持たない私としては扱いに困っています。 もちろん家にも持ち帰れないしね...。

そうこうしているうちに、あと2週間ほどで第2回の試験が始まります。連休やらがあるので実はクラスによって授業時数が あまりないところもある。例えば2年生のとあるクラスはあと2回。うーん、ほとんど試験範囲は夏休み前にやったところになるのですが、 果たして覚えているのでしょうか。そうかと思えばまた違うクラスは6回もあります。こちらは余りすぎていて、教材一つ分 やらねばならない余りよう。授業展開が難しい。けっこうプリントをやったりして調整中。

ここでまた疲れたと書くと、あちこちから何か言われますが、やっぱりちょっとお疲れ気味です。文化祭の代休も大会前なので 部活を目一杯やって、そして昨日も炎天下試合のため、ずーっと外で出ずっぱり。20代の頃と勘違いして同じ運動量で、生徒と 同じように動き回っているものだから、そりゃ疲れるわな。疲労の抜けるスピードが反比例しているので、今日も一日身体が重く、 まぶたも半閉じ状態。その上この暑さ。もう全然無理です。それに加え、昨日の試合で期待していた選手が無惨な負け方をしたため、 入れ込んでいた私も精神的にショックが大きく、それがなおさら倍加させている感じ。現在のO−TEACHERの楽しみは テニスくらいなもんで。

そうこう言っても日常に戻って職務もこなさねばならず、空き時間は事務処理に邁進です。夏休みの読書感想文を斜め読みし(爆) 授業用のプリントを2つほど作って印刷し、そしてテニスの大会結果の入力をB4サイズで3枚分やって、その後修学旅行の 班別行動のコースを点検したり...いやー細かい仕事がたくさんあります、先生って。3年の担任ともなれば進路関係で もっとあるのでしょうね?K村先生(爆)


9月12日(金) 灼熱の金曜日

「『暑い!』と言ったやつから射殺する!」と、ついつい暴言を吐いてしまう私です(爆)まぁそんな冗談も蒸発してしまうくらい 暑い学校でした。学校というところはもちろんクーラーもなく、熱がこもりやすく、しかも風通しが悪く、なおかつ熱気あふれる 体温の高いムンムン高校生の巣窟ですから、教室の体感温度は40度(当社比)こんなんで授業やれだの、しっかり頭にたたき込めだの、 そんなことは到底無理な劣悪な学習環境の一日でした。今日の私のギャグが滑るのも、けっして面白くないわけではなく、これも ヒートアイランド現象の影響だろうということは想像に難くない(突っ込み不要)どこかの某学校では、こんな日に体育祭で熱中症で 20人以上病院送りなそうな。合掌。

またそういう日に限って5/6限というコマ数ですが、もちろん私は勤勉がスーツ着ているような人ですから、手抜きもせず授業に邁進(ていうか テスト範囲が終わらないから(^^;))ただ今日唯一の楽しみは3限目の「情報」の授業でした。なんたってコンピュータ室にはクーラーがあるんだもん! いつもならチャイムギリギリに行くのに、この日はチャイムが鳴る前にGO!うーん、COOL!ここはパラダイス!一生ここで暮らしたい(爆) そんな至福の時でした。本日はインターネットの検索の練習でしたので、これらをちょこちょこ教えてあっという間に1時間終わりました。

しかし本当の地獄はここから。たった今、天国を味わってしまったので、一歩コンピュータ室を出ると、そこはもうサハラ砂漠...。 意識が朦朧として来ました。「あっ、暑い...。」校内で蜃気楼を見たのは私だけでしょう(爆)その後教科会議。漢字検定やら 持ち時間の話やらぼちぼち話す。ここでもまだ脳が沸騰中でした。

そしてラストスパートの5・6時間目。昨日書きましたが、うちのクラスは文化祭の片付けが不十分だと書きましたが、訂正します。 某2組あたりと比べれば全然完璧です!まだそれらのクラスは廊下やら黒板の脇に、文化祭の遺物が山のように積まれていました。 いったいこれらはいつ片付けられるのだろうと、他人事ながら心配するほどでした。さて授業の方は、例の携帯短歌をプリントにして 生徒達と品評会。ここをもっとこうすれば良くなるとか、この言葉にすれば気持ちが出るとか、なかなかナイスな意見がいっぱい出て 楽しかったです。ただあとでとある生徒に言われたのですが「先生、送ったんですけれど、1週間後くらいに戻ってきて、先生のところに 届いていなかったみたいです。2回くらいやったんですけれど、また戻って来ちゃいました(涙)」うーん、まれにこういう事もあるので 100%成功とは言い難かった携帯短歌。これからの検討課題かも。

帰りのSHRのために教室へ行くと、前後のドアが全部はずされている。あまりの暑さのため、ドアを全部取っ払ってしまったらしい。 うーん、漢(おとこ)!そういえば3年生のクラスもやっていたっけ。これだけ暑いと注意する先生もいない様子。もちろん私でもそう するので注意せず(爆)で、教室内にはいると、なにやら担任抜きで話し合いしている。なんだと思って聞いていると、どうやら スポーツ祭のリレーの選手を決めているらしい...。えっ?どういうこと?それいつ決めておけって指示があったの?この間部活の試合で いなかった時かな?でもだいたい種目は何があって何人選出すればいいのかもわからずあたふたしていると、体育委員のYさんが、 「先生ー、決まりましたー」だって。そういえばスポーツテストの結果を持っていったのはこのためだったのか...。担任の全く あずかり知らないところで、リレーメンバーは決まってしまったようです。「で誰になったの?」「教えません!きゃははは。当日の お楽しみーっ」おいおい。まさか俺の名前書いてないだろうな(爆)

放課後、情報を担当している先生達の会議あり。ティームティーチングのあり方とか、授業の進め方、今度あるコンピュータを使った試験について など。私などは前任校で情報コースを長年受け持っているから、そのノウハウは色々あるし、こうしたらというアドバイスもあるのですが、 まだこの学校は情報を始めて1年目。試行錯誤してスタートしたばかり。I先生が色々工夫しているし、私はアシスタントという立場なので、 あまりああだこうだ言うのも憚られますので。こう見えても慎み深いO型(爆)まっ、問題点だけ色々提起しておきました。

明日から世間は3連休ですが、大会中の部活顧問としては休みなし。ああ、これも可愛い生徒のため(泣)いや本当は部活を休みにした方が 生徒には喜ばれるのではないか?部活部活で家庭を崩壊させ、健康を損ねては本末転倒ではないか!?と言うことで「明日はフリー、自主練!」と 言ったら、熱心な1年生が数人「明日練習するつもりなんですけれど、先生、もし暇なら練習見てください。この前の試合負けたのが 悔しくて先生に是非教えて欲しいんです。」「・・・・」こうして顧問がまた一人、死に花を咲かせる。バタリ。


9月16日(火) 班別コースも判別できず

なんか3連休だったはずなのに、部活の練習やら試合やらで出ずっぱりだったのでかえって疲れました。そしてまた1週間が始まるというと どうもエンドレス感があって、本当に不思議な感じです。もちろん疲労も取れないけれど(泣)

実は今日部活のことで色々あったのですが、それは「テニスの執事様」のコーナーでまた別の機会に書くとして、いちおうここのメインは O−TEACHERの日常業務日誌なので(そうだったのか...。)相変わらずくだらない仕事ぶりを書き殴ります。まずは先週末から S藤先生から催促されていた、修学旅行班別行動のコース設定表の提出。うちのクラスは担任に似てルーズなやつが多く、一度計画表を 立てて提出したのだが、6班すべて付箋を貼られて再提出と相成っていました。全然確認していなかった私も悪いのですが、それにしても うちのやつらの計画表ったら杜撰きわまりない。途中路面電車に乗らなければ行けないくらい遠いところを平気で”徒歩5分”とか書いてあったり、 入館料が必要なところに0円計算していたりと、まぁ適当さ加減ときたら本当にすごい。これなら当然のごとく再提出だったわけです。

その提出期限が今朝。そのコース設定を業者に出さねばならないのに、どの班の班長もすっかり忘れていて、1時間目の私の現文の授業で 必死にガイドブックなど見て調べている。うーん、教科担当者としては許し難いのですが、担任としてはタイムリミットがあるので、 あえて黙認。そして出させてみると...あれ?1班分足りない。どうやら4班だけ出していない。「おーい、4班の班長、早く出せ。 そうしないと俺がS藤先生にしばかれる。誰だっけー?」と呼びかけると....シーン。あれ?おかしいなぁ...あっ!今日欠席している M島だ!仕方なくM島の机の中を家捜しするも見つからない。あいつ家へ持ち帰りやがったな!仕方なく担任自ら懺悔に行く...と、 昼頃犯人のM島が遅刻して登校。「すいません、寝坊して遅れました。」「そんなことはどうでもいいからすぐS藤先生のところへ 班別コースの紙を持っていけ!今すぐだ!お昼頃業者が来て渡すと言っていたから今なら間に合う。すぐ出頭しろ!」「えっ?実はまだ 出来ていないんですけれど...」「ふざけんなー!」とすったもんだした挙げ句、とりあえず執行猶予してもらいましたが、もう とんだドタバタでした。しかしこれもそれも全て私のルーズさが生んだことですので生徒は責められません。すべて生徒を信用してまかせっきりに した罰ですね。まだまだ抜けているやつも多いということでしょう。

放課後はその修学旅行がらみの学年会議。今後のスケジュールや部屋割りの件。しかし毎度感じるのだが、この学校は手続きを大事にする。 部屋割りにしても、係の先生が「みなさんどうでしょう?」と諮ってくる。私の感覚ではそんなまどろっこしいことやっていないで、係の方で さっさと部屋割りして「これでどうです?」と決めてしまう。しかしここでは皆さんの意見をきちんと聞いてから係が原案を作る手順を 踏んでいる。うーん、こんなにきちんとした手続きを踏む学校もたいしたものだ。それもこれも学校が安泰だからでしょう。底辺校上がりと してはこんなことにも驚くばかりです。


9月17日(水) コイバナ

いつも通りの一日でした。変わったことといえば5時間目の「情報A」の授業がテストだったので、2時間監督として立ち会ったことくらい。 今回は情報倫理としてネチケットなどの問題をコンピュータ上で解く問題と、検索問題として、あるテーマが与えられそれに該当する ページを検索してその結果を見やすいレイアウトにしてレポートにまとめるという試験でした。けっこう高度な問題だと思いました。 だいたいサーバから自分のフォルダへコピーするまでは良いとしても、マクロの関係でセキュリティレベルを下げさせたり、検索エンジンを 使い分けたりと、けっこう難易度が高いと思いました。でも何度かやっているのでそこそこ出来る生徒もすごい。でもやはり何人かは 手こずっている様子。ただ試験なのでコンピュータトラブル以外はほとんど答えられません。ただ見守るのみ。なんかクーラーが利いて 涼しくて眠くて仕方ありませんでした(爆)

帰りのSHRへ行くと何人かの女子達が前で騒いでいる。何だろうと聞いてみると「先生!世界史のK山先生(♀)って、××先生と付き合って いるんですか!?」そんなの知らないよ、別に興味ないし(^^;)でも女生徒達は大騒ぎ。まっ、一番恋愛に興味がある年頃ですから仕方ないですけれどね。 でもこういう情報の伝達というのは速くて、あっという間に尾ひれが付いていく。「いや、野球部の外部から来ているコーチと出来ているらしい。」 「ううん、3年生のクラスで本人が熱愛宣言したらしいよ!」「そういえば最近化粧が濃くなったよね。」となんかわけのわからない 噂話に発展する始末。そしてとうとう「O−TEACHER!本人に真相を確かめてきてくださいよ!お願いしますよ!」おいおい、 そんなこと言われても...。まっ、いいんじゃないですか、教員って職場結婚も多いし(笑)「でも先生?先生同士って結婚すると 飛ばされるんでしょ?」そういうことだけ詳しいんですね、生徒って(笑)


9月18日(木) 雑駁なあれこれ

本日も残暑厳しいです。いつまで続くのかしらというくらいエンドレスな暑さです。本日の業務はテスト仕上げです。ほぼ出来上がったので、 プリントアウトして実際に自分で解いてみると...ううっ、わからない(爆)これって何を聞いているの?ていうか何を答えて欲しいの? 自分で作っておいて自分でわかりません(泣)これは設問の仕方が悪すぎ...それにここは...尊敬で訳したっけ、それとも使役で訳したっけ?と 自分ですっかり忘れている箇所もあり、問題チェックは難航しました。おまけに解答欄がなかったり記号がタブっていたりと、ミスの オンパレードです。これを全部手直しして2回ほど見直しても、実際テストになると「先生!この問題、選択肢がないんですけれど!」なんて 事態が起こったりするのです。うーん、ダメな私。うっかり八兵衛の典型なもんで(^^;)結局古典の問題と現代文の問題で、都合2時間も かかってしまいました。やれやれ。もちろんその合間には授業もやりましたが、時間が余っているクラスではテスト範囲に関係なく、古典の敬語の復習なんてしてしまい(いや 少しはテストに関わりますが)生徒には迷惑だったでしょうか?

そして久々に教務部の仕事(爆)本校は来週から試験なのだが、その後に答案返却のための特別時間割が3日間ほど入る。試験をやった教科が この3日間で授業が入るように設定し、テスト返しが出来るようにするのだ。その特別時間割を組むお仕事が分担で回ってきた。教務部も 4年ぶりくらいだし、時間割作りも久し振りなので、どうやって進めたらいいかすっかり忘れている。いちおうT木先生に御指南して いただいて、とりあえずその3日間にテスト返却するための授業がないクラスのピックアップから始める。これもまたけっこう面倒臭い。 時間割表とにらめっこしながら頭から湯気を出し続けていました。まっ、なんかなるのかならないのかすらわからないけれど、少しずつ やりましょう。

放課後にテニス部の1年生2人と話す。部活のあり方について。うーん、ありがちな話なのですが根深い話でもありました。これも いずれ「テニスの執事様」の方で書こうと思いますが、顧問として部の運営について問われているようなこと(いや別に私が責められて いるわけではないので誤解なく)やる気のある奴とやる気のない奴、そういう件です。部活の顧問というのも技術指導だけでなく 「チーム」というもののあり方についても重い責任を持つものだと、ふと10年振りに思い出した瞬間でした。


9月19日(金) 気分転換法と鞄の重さ

風邪引いたかな?ちょっとぼおーっとした一日でした。地獄の金曜日はいつにもましてハード。空き時間にはまたこれでもかと事務処理が 入り、なかなか休めません。昨日に引き続き特別時間割を組んでいるのですが、頭が馬鹿なせいかなかなかうまく行きません。昔時間割 作りをやった時に、同期の天才S久間先生に言われたのは「煮詰まったら頭冷やして休憩取らなければダメだよ。しばらくしてから眺めると また違うコマ動かしの道筋がひらめくから。詰め将棋みたいなものだからさ。気分転換しながらやらないとダメだよ。」ということ。 確かにあるやり方に固守しすぎていると、そのやり方しか見えず泥沼にはまって10手以上動かすほどの難手で、身動きできなくなりますが、 他の人が見ると「あれ、こことここ交換すればうまく動くじゃない。」なんてことになるのです。でもこれって何も時間割作成だけではない 箴言。煮詰まった時の打開法って色々あるだろうけれど、私の場合は1.寝る、2.運動する、3.歯を磨く...こんなところですかね。 けっこうお勧めなのが3の歯を磨く!これってけっこうお気軽な気分転換になるのですがどうでしょう?あっ!あとぼーっとしてネットサーフィンする っていうのや、友達とメールするなんてのも、けっこう良かったりします。ああ、ちょっと熱が上がってきた感じなので、これ以上今日は頭も うまく働かないのでここは次週に持ち越しましょう。

帰りのSHRへ行くと、生徒が鞄のパンパン具合を競っていました。「俺の方が重いぜ。」「いや私の方がもっと膨らんでいる!」 「俺なんかチャックがはち切れそうなくらいだぜ。」つまりこの週末、沢山教科書を自宅へ持ち帰る=来週の木曜日から始まるテストのために 勉強するぜ!という自慢の張り合いなのです。でも私からすれば今頃持って帰るようでは遅すぎる...とも思うし持って帰るだけまし... でもそんなに持ち帰ってもやり切れるわけはない...つまり無駄な労力では?と思うわけです。まっ、持って帰って勉強しようという 気持ちだけでも偉いと思いますが。でも教室で鞄の重さ比べなんかしていないで、さっさと帰って勉強た方が...なんて言うのは言わぬが花。

やばいっ、熱で出来た!マジで!

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