さてこれってどういうことなんでしょう。もちろん意欲的な教員を集めて、学校としての成果(成果って何だ?)をあげたいという 試みなのですが、進学率を上げたり退学者を減らしたりすることが、本当に大事なんですかね。難しいところです。これって先生方の 人事みたいなところにも当然絡んできます。この公募制で、ひとり有能な意欲的な教員を取るということは、当然ひとり余るわけです。 一人転勤者を受け入れるということは一人出すということです。学校の先生の定員って決まっていますから。その出された一人は もしFA制度ということに当てはめるとトレード?ならまだいいが中には「戦力外通告」なんてことにもなるんでしょうか?有能で 意欲的な教員は公募で集められ、無能な先生は放出。まさにプロ野球並みの世界になるのかもしれません。ならそれにともなって 年俸制も導入して欲しいのだが....(爆)
でも先生の評価ってなんでしょう。こういう意欲があってもそれが色々な実績に結びつくとも限らないし、難しいところです。 例えば先日の話ではないが、先生の評価は生徒によっても違う。ある生徒が「あの先生、全然わからない。ずーっと説明ばかりしていて つまんなくて嫌だ。」という酷評をしていたりする。でも逆に違う生徒は「あの先生はきちんと丁寧に説明してくれてわかりやすい。」と いう子もいる。ある意味自分に向いているか向いていないかで、同じ先生でもまるっきり180度評価が分かれることが稀ではないのだ。 生徒の話を聞いているとそれがよくわかる。
多分私なんか「O−TEACHERの授業は笑いが多くて面白い。」という評価と「国語なんだからもっとじっくり内容を味わうような 格調高い授業をして欲しい。」という不満と、おそらく両方あると思う。特に私みたいに、アホアホ授業しているタイプは好き嫌いが 極端に分かれるだろう(嫌われている概数が少ないことを願うのみ)だからこそ先生の評価なんて一概に言えないし、ら面白いとも 言える。それを公募制みたいなもので評価していくってどうなんでしょうね。考え込んでしまいました。
それでも放課後、私のところへ連日熱心に質問に来る男子がいました。今教えている現代文の内容について、色々わからないところを 教えてもらおうと、部活へ顔を出していた私を追いかけコートまで来てくれました。そして色々質問攻め。でもこういうのって先生としては 嬉しいことだしありがたいことです。ただテスト前だから「出るところ教えてー!」みたいなことではなく、内容についての解釈だったり、 自分で事前に勉強してわからなかったことを、きちんと理解するための質問だったので。こういう生徒がいるんですね、ここの学校には。 いや前任校でもいましたが、質問の内容がかなり高度で、しかも熱心だったもので...。ちょっと感激しました。こうやって 人気のない校舎の片隅で、教科書片手に質問のやりとりをする時間...教師になって良かったと思える時間かも。でもこういうことが 教員の評価とか待遇とか、どこにも反映されないというのも悲しい気がしました。いや別に私を評価してくれと言うわけではなくて、 こうやって日頃から熱心に指導している先生達が沢山いることを、いったいどれほどの人たちがわかっているのかな?とふと思ったりも しました。でも誰からも評価されなくてもやるべきことはきちんとやって、生徒の期待だけは裏切りたくないと思うこの頃。 どうせ長くは生きられない身ですから、つつましやかに生きていくつもりです。
この日記も色々な人に読まれているようですが、別に何の意図も意思も思惑もありません。個人のたわごとです。気にしないでください。 全部嘘ですから(爆)
「この言葉は出るよな。」 「当然だろ。だってわざわざ赤(いチョーク)で書いたんだぜ!」
と言いながらチラチラ私の顔色をうかがっております(笑)おそらく私の表情の変化で、テストに出るか出ないか判断したかったのでしょう。 しかしこちらも海千山千ですから
「この国語便覧に載っている、この図も大事だなぁ..」 「えっ!?こんなのも出るんですか!?」 「うっそー」
こうして生徒と先生の化かし合いは続きます(爆)本日はまた通院検査のためそそくさと早退したためネタなし。
今日もテスト前授業で、質問受付タイムサービス!を実践中。この時間は解答欄にこう書けば点数がもらえるぞ!という出血大サービスの 質問受付をしました。生徒ははじめ「?」という顔をしていましたが、何人かが質問した時、きちんと教えていたら続々質問攻め。 でもその時間わずか10分間!ここでタイムサービス打ち切り。もうお値打ち品・特売品の質問受付は終了。あとは自分でノートを見返して よく考えようというと、急にブーイング。洒落のわからない奴等め。もちろんその後も質問受け付けてましたけれどね。でもこの タイムサービスだけは丁寧に答えてあげたりして(笑)
「情報A」の授業の方もいよいよテスト前で大詰め。提出物がかさんできてみんな大わらわ。あちこちでパニクっていました。最近 気づいたのですが、コンピュータ室で一番叫ばれている最頻出の言葉は「わけわかんない!」「ありえない!」 「意味わかんない!」という言葉。結構内容が高度なことをやっているため、あちこちで悲鳴やら先生を呼ぶ声が 飛び交っております。その度に私も走り回って色々指示しております。けっこう初心者もいますが、Excelでグラフ作成とかIF関数など どんどん出てきて、こちらもぼーっと聞いているとわからなくなったりして気が抜けません。
その後なんとかテスト問題を作り上げ、印刷し無事完成。これでいつ死んでもとりあえず迷惑がかかりません(爆)でもまだまだ 仕事は山積。修学旅行もあるしね。
空き時間に「情報A」担当のI先生と第3回テスト以降の授業内容について打ち合わせ。今度プレゼンテーションとWeb作成を予定して いるので、今までの私のノウハウとか資料をすべてお渡ししました。それでそれを活用して色々資料を作られているようなのですが、 その足りない部分とかアドバイスとか(そんなにするほどないのですが)そんなことを話しました。いちおう曲がりなりにも前任校で ホームページ作成指導を何年もやっていたので、どこが面倒臭くて、どこを評価して、どういう進め方がベターかという、ちょっとした コツもありますので、そんなことをディスカッションしました。うーんそのせいで明日前任校へちょっとお邪魔するはめに...。
6限目のLHRは、まずは何はなくとも席替え!最前列のアリーナ軍団がうるさいものですからやりましたよ。でも明日からテストで 出席番号順に並ぶし、それが終われば修学旅行だからほとんど意味ない席替えなんですが...(^^;)その後、修学旅行のしおりの抜粋を 使って簡単な読み合わせ。実はこの期に及んでまだしおりが出来ていないので...。おかげで生徒には大雑把なことしか言えず 担任としては困ってます。本当はもう修学旅行直前のLHRだから、ばっちり細かい読み合わせをしたいのですが、何より学年会議が 持たれていなくて、細かいツメの作業が出来ていないので、どうも全体的なことしか言えません。うーん、困るなぁ。
で、放課後は職員会議。本当はテスト前だから補習とかしたかったけれど無理!で、その後にやっと学年会議。ここで職員マニュアルが 提示されると思いきや...えー!まだ暫定版なんですか!?もう12月9日から修学旅行なんですけれど!生徒のしおりも渡せないどころか 教員側の細かいやつまで出来ていないなんて...。色々細かいことを突っ込むとまだ修学旅行総務で決まっていないことが多すぎ! 例えば事前の荷物搬送のための手順が曖昧だったり、欠席・遅刻連絡のあやふやさ、残留生徒、遅刻しそうな生徒への対応の仕方、 体の不自由な子や、うちのクラスにいる怪我をしている子のお風呂はどうするかとか、あらかじめわかってる色々なことへの対応を いちいち質問すると「そうだよねー...検討します。」の繰り返し。ていうかもうどんどん決めていかないと間に合わないんじゃないの? そんなに暢気に構えていて大丈夫なの?すごーく心配です。というより担任としてスタッフ・マニュアルすら完成していなくて、 どうにも身動きが取れません。長年教員していますけれど、これほど杜撰な準備は初めてです。これじゃあ不安で、生徒へ 何一つ説明できなくて困ってしまいます。1年目ですけれども、色々言わせてもらいました。確かにあくせくやるだけが良いとは 思わないけれども、それにしてもこの期に及んで色々な問題点を先送りするにするなんて、ちょっと考えられませんでした。途中 生徒指導上の対応なども話し合われましたが、それより何より担任がマニュアルもないのでは、何も進みません。ちょっと怒り呆れモードに なってしまいました。これじゃあ生徒が可哀想です。これはもう自分で出来る範囲で動くしかないのか?そんなことを考えてしまった 修学旅行の学年会議でした...。でもみんな忙しすぎるせいかもね。やれやれ。
その後仕事があるようなないような。クラスの出欠集計したり、修学旅行のマニュアルを確認したり...。途中ちょっと用事が あって社会科研究室へ行きました。するとそこに悪友のS先生が(笑)そこでひとしきり色々な愚痴の言い合いとなりました。 お互い新参者ですから、この学校の不思議な風習から始まり、お互いこんなこと困っているという話、どうしてここではこうなっているの?という 疑問話等々、まっ、平たくいえばお互い相変わらず罵倒し合っていたんですけれどね(笑)でもこういう愚痴や不満が言い合える 知り合いがいるのは良いことです。前任校でともに苦労してきた戦友なので、本音で話せるありがたさかな。ちょっと気が晴れました。
その後前任校へGO!先ほどの「情報A」で使う様々な資料をお借りに行きました。なんか工事していて色々変わっていてちょっと びっくり。忙しい中N先生お付き合い下さってありがとうございました。とりあえず助かりました。何人かの先生にお会いしましたが みなさんご健勝で何より。でもみんな相変わらず忙しそうに働いていて、かえってお邪魔だったかもしれません。なんか9年もいたのに ふと『もうここには自分の居場所はないんだな。』と思い、寂しい気持ちになりました。当たり前なのですが、ちょびっと疎外感。 こうやって昔を吹っ切って新しいところになれていくものだと、そういえば9年前にも同じ思いをしたと思い出しました。 私も新しい職場で励まねば...そう思いつつ前任校を後にした私でした。