とまぁ、ここまで採点が大変だとほざいているわけですが、本当に国語のテストってそんなに採点が大変なのか?と疑問のお持ちの方も いらっしゃるでしょう。ここで一つ検証してみよう。例えば他教科の話。いや別に他教科の悪口を言っているわけではなくて、教科の 独自性によりかなりテスト問題というのは違う。テスト監督して他教科のテスト問題を見る機会があるのだが、それぞれなかなかシンプルで 羨ましいと感じることもある。例えばこの間英語の問題を見ていて、英語の試験問題の傾向というのがあるような気がした。まずアクセント問題。 最初の方を強く言うか後ろの方かというやつ。そして英単語の意味を聞いたり過去分詞形を聞いたりする語句問題。そして句型問題。この 言い方を、違う3語を使って同じ意味になるようにしろというやつ。当然長文読解、それに伴う問題、そして英作文という感じか? どれも割とシンプルに記号だったり英単語だったりして、○×がとても明確なような気がします。だから採点しやすいとは言えないけれど そんな気がしました。数学となるともう少し途中の式が入って部分点があるので多少複雑かも。社会もたまに論述が入っていたりして 採点に苦労する問題も見られたりします。
でもやっぱり国語の論述は他教科に比べて圧倒的に多い。いや記号にして選択式にすれば楽なんだけれども、さすがに国語ですべて それだけというのはマークシート方式でもない限り気が引ける。当然「××のようにしたのはなぜか。簡潔に説明せよ。」とか 「傍線部Aのようにした主人公の心情を記せ。」みたいな問題を出さざるを得ない。それをいちいち解答を読んで、主語がない!とか 説明不足!とか難癖つけながら採点するわけです。だから採点している時は、解答用紙につっこみまくっていて、ある意味、端で見ていると 変な人に見えるでしょう。「なんでここにこの答えを書くんだ、ボケ!」「記号のところくらいなんか書けよ!」「だからこれは 誰のことだよ!主語がないっつうの!」という感じで(笑)
でも今日採点していてつくづく思ったのは、どうしてこんなに当たり前のような、登場人物の心情がわからないのだろうか?ということ。 今回は夏目漱石の「こころ」をやっていたのだが、知っている人は知っていると思うが、途中「K」(という登場人物)の内面に迫るシーンが何度も出てくる。 普通に読むと、Kの行動から内面の葛藤が読みとれるのだが、テストの解答を見ると、Kの心情がよくわからないやつが多いのだ。 こういう行動をしているんだから当然Kはこう考えているはず、一目瞭然!というようなところでも素っ頓狂で的はずれな答えを書いてくるも けっこういる。なんでこんな行動をしたか、なんでこういう言葉を言ったか、それをきちんと読みとれていないのだ。あれほど授業中に 説明したのに、全然理解されていない...。もちろん私の教え方がいけないのは重々反省しているが、それにしてもこの程度のことが 想像できないなんてちょっとびっくりである。これでは相手の気持ちを汲み取るなんていうことすら覚束ないのではないかと思ってしまった。 これでは「慮る(おもんぱかる)」なんてことも出来ず、コミュニケーションすら危ういような気がしてきた。ちょっと採点しながら 考えてしまいました。
採点ネタで言えばもうひとつ。記述式の解答については、もちろん模範解答はきちんと用意して、それに合致するかどうか見ながら採点している。 しかし時々生徒の解答を読んでいると、うーんと唸るほどうまい解答に出くわすことがある。上手い表現で適切な語句を使い、しかも 簡潔にまとめてある解答。はっきり言って私が作った模範解答よりうまかったりする。そんなのに出くわすと『そうそう、こういうふうに 言いたかったんだよ、俺は!』と思ってしまう(爆)(いいのかそれで>俺)まっ、こういうのもセンスですから私より格段にうまい 表現を出来るやつもいたりするのです。こういう解答に出合うとついつい倍の点数を上げたくなるものです。
と、ここまで長々と書いていますが、これが採点からの逃避だとは誰も思うまい(爆)あ゛ーーーっ!終わんねぇーーーー!
さて私は本日は教務部の本部詰めで、テストの差配などをしたのだが、これもけっこう面倒だったりする。ただでさえ細かい選択科目に分かれていて 色々気遣うのに、休暇の先生の代役差配や遅刻してきた生徒への対応、保健室受験の子の問題引き抜きなど、まぁ色々あるわけです。それが テストの始まるわずか10数分の間に切り盛りしなければならなかったり、色々な先生へ連絡したりしなければならなくて、本当に 目が回ったりします。でもまぁこれが仕事ですからね。それでもその合間には採点を励んでいたりして、それなりに責務を果たしております。 それにしてもテストの出来が...(泣)ちょっと出来なさすぎ。どうも同じ日にあった数学のテストの方へ全力投球したようで、無惨な 点数と相成りました。でも本当は私の教え方がいけないのかもしれません。反省...。
午後からは学年会議。いよいよ修学旅行の最終段階で、その打ち合わせ会議。約2時間強でした。いや長いのはいいんですよ、大事な会議だし、 修学旅行の大事なツメだから。でもこういうのって、もっと前々からどんどん煮詰めるものではないの? ちょっと遅すぎなんじゃないですか?確かに業者を交えて色々やるのはスムーズですが、その前にこちら側でもっと綿密な打ち合わせを 何度もすべきだったのでは?ちょっと遅いと思うのですが...だって1週間後は出発ですよ。だから読み合わせをしつつも色々質問、疑問も 出るわけです。でもそれにしても、とある先生の「今更それを言うか!」発言にはちょっとびっくりするシーンもありましたが、もう ここまで来るといちいち突っ込んでいる余裕なし。とりあえず自分のために概略を頭に入れることで精一杯の私でした。それにしても明日3限目の テスト終了時には学年集会で、全体に修学旅行の説明があるというのに、その時点でまだしおりが出来上がっていないという異常事態! 本当にこんなんでいいんですか!?とりあえずしおりの抜粋は渡してあるものの、明後日の朝には荷物を搬送するのに、生徒は正式な しおりもなくてどうするのだろう...。もうこうなると生徒への説明もままならない。えーい、こうなったら作戦Sを決行するしかないかな(爆)
ということで会議後黙々と作戦Sを実行中...。
そして2限のテストが終わり、やっと第3回試験終了!...と解放感に浸る間もなくすぐ学年集会。修学旅行がらみの大説明会でした。 やっとこさ本日しおりが出来上がり、それを見ながら各先生から色々と連絡。全体的なこと、宿のこと、生活面のこと、学習のこと、 もうかなり色んな連絡があって、テスト直後で呆けている奴らには右から左へ抜けていたのではないかとちょっと心配。あとでまた きちんと説明せねば...。
ただひとつ気になったことがある。それは各先生が丁寧に説明してくれるのはありがたいのだが、その中に含まれているおきまりの フレーズがとても気になった。それは「××生なら大丈夫だと思うが...」「当然うちの生徒ならわかっていると思うが...」という 台詞。うーん、わかるんですけどね、言いたいことは。でもこれって他の学校の生徒に対してはどうなんでしょう。なんか他の学校の生徒は 出来ないみたい、ダメみたいに聞こえるのは底辺校から来たもののひがみでしょうか?生徒を信頼しての言葉だとわかっちゃいるんですが、 こう何度も連発されると「?」と思ってしまいます。確かにここの生徒はよい子ちゃん達が多く、そんなにトラブルめいたこともあまりなく、 まさに言うとおり大丈夫でわかっている子がほとんどでしょう。だからおそらく修学旅行もさほど混乱もなくなんとかなるのでしょう (そう願ってます)でもそれを過信してこちらがおざなりになって良いわけではなく、逆にだからこそ、万全の準備と注意が必要だし、 それをするのがこちらの務めだと思うのですが、それがいまいちな感じがするのは私だけでしょうか。どうも時々感じる、ある種の 「お気楽感」が私みたいな底辺校上がりはイライラする原因になっている気がしてなりません。 おそらく私が気にしすぎたとよくわかってはいるのですが...。
例えば今回の件だけでなく、何かするにしても「大丈夫だよ、O−TEACHER、うちの生徒はそんなに心配しなくても任せておけば 大丈夫だから。」とよく言われます。確かにそうなんです、私みたいな心配性はいちいちチェックしたり確認したり、最悪のケースを 想定して動くように慣らされてしまいましたから。でもそれでもやっぱり準備しすぎるということは無駄ではないし、それが我々の 仕事の一部ではないのかなぁと思ったりもします。いややっぱり私みたいに取り越し苦労性は変なんですかね?そんなことを感じながら 話を聞いていました。
帰りのSHRで、ちょっと話をして放課。昼飯もそこそこに、教務部の推薦入試の要項綴じの作業を手伝う。本来なら私も中心係の 一人なので、要項作ったり印刷したり綴じ込んだり、そういうのが仕事なのですが、おそらく新入りを気遣ってくれて、みんな 他の先生方にやっていただき汗顔の至り。本当に何も手伝っていなくてすいません。申し訳なくて小さくなっていました(えっ?なって いない?)とりあえず修学旅行さえ終われば、少しは余裕も出来ると思いますのでそれまではご勘弁を...。と言っても同じ学年で 同じ教務部で同じように2年担任のT先生は、ほとんど私と同じ立場なのに、入試関係の仕事も完璧にこなし、どんどん 仕事を進めているのを見るにつけ、自分の無能さに呆れております。あー、仕事の出来ない私には何もいう資格なしですね、はい。
その後、時間を見つけて作戦S準備中。ていうかほぼ完成。その後部活へ少し顔を出し本日は終了。さてさて帰って私も荷物の準備をせねば。 生徒のことばかり心配していられないくらい切羽詰まってきました(爆)
とりあえずテスト返しを早く終わらせ、作戦Sを決行し(笑)生徒に色々指示をする。とりあえず明日が荷出しなので、その指示を しつこいくらいに再確認。遅れないようにだけ祈るのみ。しかしそれにしても学校に荷物持って7時30分集合は早くないですか? もうマジでやばいくらい心配なんですけれど...。絶対うちのクラスはやばいです。なんたって学年遅刻数ダントツbPクラスですから。 明日が怖い...。
そして放課後は職員会議。特色化選抜(推薦入試)の実施細目についての会議でした。T先生のひたすらの説明で、私も何となく流れが わかってきました...って係なのでそれじゃ本当は困るのですが(爆)でも色々な学校で入試に携わってきたので、注意すべきところが 学校によって様々だと感心しました。この学校はこういうところを注意するんだなぁなんて(もちろん言えませんれど)その後、軽く 学年会議らしきもの。これも詳しくは書けませんでしたが、ここでも、この学校の指導の仕方について感心しました。軽く質問して みたのですが、この学校のやり方というかスタンスについて、なるほどこういうやり方をするのかと感心しました。私自身はどうすべきか よくわかっていなかったのですが、前任校とは違うやり方をしていたものですから、ちょっと疑問に思ったもので質問などしてみたのです。 するとこの学校のやり方はこうだと説明され、なるほどと思いました。こういうやり方で指導するやり方もありなのだなと思い、 なるほどと思いました。良い悪いではなく、学校のやり方というのは様々だなと実感するシーンでした。でもこの場合はこういう対処が 一番適切なのだろうなと思う話し合いでした。何だか読んでいても訳のわからない話だと思いますが、すいません、詳しく書けない ことなので(^^;)
そしてまだその後、明日の準備に追われ、ヘロヘロになりながら仕事して、そして帰ってから荷物の準備などをして、もう本当に 行く前に倒れそうです(バタン!)
1限目のテスト返却で大問題発生!模範解答を読み上げていたら「先生、問一のこことここ、記号が逆じゃありませんか?」えっ?本当? 確かに見てみると、自分の作った模範解答が単なるミスで逆に書いてありました。それを見ながら採点したため、クラスの大部分が ×をつけられていて、急遽ツケ直し。やばっ、本当にすいませんでした。O−TEACHERの単純なミスでした。ご迷惑をおかけした クラスの皆様謹んでお詫び申し上げます(ペコリ)でもそれはそれとして、それだけ点数がUPしてもまだまだ低い平均点...。これって やっぱり問題が悪いのか教え方が悪いのか...生徒たちに「お互い努力しましょう。」と申しておきました(爆)
3時間目は「情報A」いよいよプレゼンテーション、Web作成の授業が始まります。まだ今日は説明の段階なので、ただのほほんと聞いている のみ。でも授業後担当のI先生に技術的な質問をされる。とある素材を取り込みたいのだが上手くいかなくて相談される。2、3やり方を 例示するが上手くいかない。こういうやり方はどうでしょう、じゃこのやり方はどうですか?と色々技を伝授するもうまくいかない。 そして最後の最後に私の思いついた技でなんとかうまくいく。やれやれ。でもそういえば昨年まで私もこういう技術的な難問が出ると 色々考え尽くしたり、あちこち聞いたり、ネット仲間に相談したものです。こうやって色々覚えていくものですね。I先生、ご苦労様です。
5、6時間目は怒濤のテスト返し。ああだこうだ言いながら解説する。でもやっぱり記述式が多かったせいかあまり振るわず。漢字のあたりも 出来ていなくて、ますます萎えていきました。「惜しい!もう一本、線があればこの漢字合ってたのに!」って、近くても間違いは間違いだっつうの!(笑)
放課後仕事をしていると「先生ー、編集委員ですけれど、原稿をお願いしに来ましたー!」と生徒が尋ねてきた。毎年出している生徒会誌(?)に 載せる原稿依頼のようです。で、何を書かされるかと思っていたら、テーマは1.初恋の話、2.先生になっていなかったら何になっていたか、 3.過去の暴露話の中から選べということでした。やれやれ、どれも書きづらいところですね。ああ、悩む。とまぁそんなところで今日は 終わりました。
さて私は1時間目に3年生の授業をきっちりとこなし、2限目には色々検討しながら準備。3限目は結団式。校長や教頭から挨拶、 旅行委員長やら業者の挨拶があり、あっという間に終わる。えっ?まだ20分以上も余っているけれどどうするの?早くLHRやって 早めに帰していいの?ダメなの?4限終了時まで拘束?どうするどうするとその場で対応しましたが、こういうところも詰めの甘さかも。
LHRでは、しおりに貼り付ける集合場所地図や職員の部屋位置地図などを配る。そしてお小遣いの5000円も配布。いや正確に言うと お小遣いではなく、2日目の班別行動時の行動費・昼食代・3日目の入場料等に使うお金で、元々の積立金から出しているので、ただの 返金というところです。でもなぜか生徒は狂喜乱舞(笑)そしてその後細かい注意をくどくど繰り返す。初めて飛行機に乗る者もいるので、 ボディチェック時の金属類の注意やら、超朝早い集合時の注意など。遅れてしまうと完璧に行けなくなるので、そうならないために しつこい注意。例えば細かいけれど空港までの電車で、乗り越しして後で精算しようとすると、すごく混み合ってそのせいで遅れるとか、 そういうことまで。子供じゃないけれど子供なんで(笑)そういう連絡を思い付く限りしておきましたが、それでも何か大事なことを 言い忘れているような気も...。不安なまま終わってしまいました。
そして午後から最終職員打ち合わせ。ここでさらに細かいことの打ち合わせ。ほぼ出尽くしたかもしれませんが、やっぱり不安は ぬぐい去れない。というのも私がまだこの学校の色々なシステムに慣れていないせいだと思う。ほとんど修学旅行というとスキーしか 体験していないし、こういう自由行動型は初めてだし、なおかつまだこの学年自体のことがよくわかっていないからだと思われる。 うーん、なんかある意味今までで一番先の読めていない修学旅行かも...。そんなことよりも明日起きられるのだろうか? ちなみに私の起床予定時間は4:30です!もうほとんど無謀ですが(爆)
そんなわけで12/9(火)〜12(金)まで、O−TEACHERは長崎へ修学旅行へ行って参りますので、その間更新はありません。 果たしてどんな珍道中になるのか、その詳しい内容は帰ってきてからご報告...(出来るのかな?)