英華発外たる 2月 上旬 編



2月2日(月) 入試前夜

特色化入試前日!ということでダイハードな一日でした。授業の方は月曜日の3時間だったのですが、たまたま私は授業がなくて、 その分、教務部の会議でコンピュータ入力データ確認作業をお願いしました。私らが打ち込んだ調査書などの点数に間違いが ないかどうか、ひとつひとつ複数の目で確認してもらう作業です。もしこれに間違いがあったら合否に関わりますので、念には念を入れて 慎重に確認。ただ本来金曜日の放課後にやる予定だったのですが、教務部のメンバーの人手が足りず、こんな前日となってしまったのです。 それでも2時間かけても2/3ほどしか終わらず、午後へ持ち越しました。

そして3時間の授業後、いよいよ大掃除!どの程度気合いを入れて磨き上げればいいかわからず、迷いながらマニュアルにあるように 片付けをしました。しかしこの学校、古いだけあって長年の汚れが蓄積していますから、いくらやっても「よし!」というほど 綺麗にならないのです。それでもいちおう頑張って生徒に色々指示を出して清掃させるも「先生は潔癖性過ぎる!」と言われる始末。 うーん、本当は全然満足いっていないんですが...。まっ、学校によって許せる綺麗さ基準というものがあるのでしょうから、 なんとなく周りを見ながら設営。それにしても生徒は良く動きます。文句を言いつつも頼むと片付けてくれます。とりあえず予定された 感じでほぼ予定の30分程度で無事完了。あとはかえって生徒がいると片付かないので、私一人でやった方がスムーズなので、 さっさと帰れと言う(爆)さっきまでこき使っておいて、今度はすぐ帰れなんて、ひどい担任(爆)

ところが数人の生徒が帰らずに教室に残っている。どうしたかと聞くと「隣の×組の友達を待っているんですけれど...終わらない んですよ。」隣のクラスの担任は...N先生!学年一怖い先生で、決して逆らうことの許されない先生です。ある意味クラスと言うよりは、 本当に「組」という感じで、生徒は組員扱いで、今日の掃除も兵隊として全員残ってまだまだ掃除をしているのです(言い過ぎ)ちらっと見ると もうこれでもかというくらいやっていました。時計をはずして裏側を拭いたり、壁を磨いたりと、もう完全改修工事並です(爆) なんか私の教室の方が完璧に手抜きしているみたい。で、そのN先生がちらっと覗きにしました。「あれ?O−TEACHER、 教卓はどうしました?」「えーと、ここの教室のやつは大きくて前に寄せておけないので、隣の第2化学実験室へ移動させたんですが...。」 「そうか!その仕事がまだあったか!」えっ?もしかして俺、余計なこと言って仕事増やさせてしまった?そんな私をにらみつけるように 、隣のクラスの生徒が教卓を運んでいきました、『余計なこと言いやがって!おかげでいつまでも帰れねぇじゃねぇか!』...すいません。

さてその後、生徒を帰した後、受験番号札とか掲示物をセッティングし無事設営終了。そして3時から教務部と管理部で、各教室の 点検に回りました。前任校ではそれこそ校長、教頭を先頭に大名行列したものですが、ここではそれほどでもなく、分担して点検しました。 で、やっぱりどこの学校にもいるのですが、書いてあるとおりきちんと整備してくれない先生方々。いい加減というか自分で納得しているというか、 あちこち不備がありありな場合もたまにあるのです。例えば受験会場ですから荷物は当然撤去なのですが、なぜか机の中にプリント類が 残っていたり、生徒のジャージが置きっぱなしになっていたり。まぁ人間ですからうっかりということもあるので、そのためにこういう 最終点検があるのですが、それでももう少し目配りしてくれるとありがたいと思うのは傲慢か?でも結局掃除不行き届きなところを、 管理部の先生達が自ら掃除しているのを見るとそう思わずにはいられません。

それが1時間ほどで終わった後、再び入力データの読み合わせ。もうこの頃になると私の疲れもピークで、注意力散漫になりがち。 自分自身を叱咤激励して、他の先生の手を借りながら2時間ほどかけて終了。当然のごとく入力ミスがいくつか見つかり無事修正。 その裏で名簿類を作っていただき、何とか業務終了。ああ疲れた。でもちょっと思うのは、この学校、段取りがあまり良くないと言うか、 明確な仕事分担がきちんと出来ていないため、誰がそれをやるのか不明なものが多い。いつまで、誰がやって、どこで確認するのか、 そういうところが曖昧なことが多く、気が付いた人がやる、気が付くのが遅れて土壇場でやる、っていうのがあるような気がするのだが...。 もう少し役割分担を明確にすることから始めないとまずいのではないかと思った次第。こういうのもやっぱり進学校の大名商売というか、 奢りなのでしょうか。良い意味で言えば懐が深く、あくせくしていないとも言えるのですが、どうも底辺校上がりの器用貧乏な私としては、 気になることも度々。でもまぁそんなことは受験生には関わりないことですから、本番をきちんと迎えられれば良いだけかも しれません。でもマジ疲れましたよ、今日は。


2月3日(火) 入試...そして

いやー、書くことが多すぎて何から書いたか...と思いつつも、入試のことなんて詳しく書けませんよ。なんたって公務員には 守秘義務がありますから。そういうわけで書けそうなことだけオブラートに包んで(笑)

今日は特色化入試でした。つまり昔風でいうところの推薦入試。特色化というネーミングは学校ごとに特色ある入試をして、学校が 望む生徒を取ろうという趣旨らしいですが、大概の学校は推薦入試の名残で、小論文+面接というパターンが多いようです。で、うちは なんと今年から新機軸の「独自問題」でやったのです。これは学校ごとに独自で問題を作り、その点数で出来の良い生徒を取ろうという ことらしいのです。ぶっちゃっけて言うと、進学校なのに、近隣の同レベルの学校達がみんな独自問題で良い生徒を取っている、それなのに うちはなんで普通に面接なんだー!小論文じゃ差がつかなくて合否が決めづらい!という諸々のことがあって、こうなったようなのです。 しかし言うのは簡単ですが、作る先生達は大変です。中学校の指導学習要領を逸脱しない範囲で(ようはクレームが付かないような) しかもそれなりに難しくて、進学校としてふさわしい問題を作らねばならないのですら。ですから問題作成に当たった先生達は本当に 大変だったと思います。心よりご苦労様と言いたい。だって今回試験は検査T、検査Uという形で50分×2コマ。それに5教科すべて 盛り込んだのです。ようは他教科と連合しての総合問題という形ですから、そのすりあわせの大変と言ったら想像を絶する作業だったでしょう。 だから今日初めて問題を見ましたが(教員ですら問題漏洩を防ぐため問題作成委員以外誰も見ていない!)素晴らしい出来映えでした。 とあるテーマについての文章から、国語系だと漢字や記述説明、そのテーマから理科系の問題、そして社会的なことへの広がり... 本当に各教科へ敷衍していて、総合問題にふさわしい出来でした。ちょっと感激。すごいなぁと感心しました。

さて話を戻して朝から。今日はもちろん生徒はお休みです。私は教務部ですから、ほとんど実働部隊として働き詰め。まず本部設営やら 入試グッズ(名簿類、掲示物、筆記用具、封筒類等々)を準備。そして受付後にも受験教室への案内など、バタバタしていました。 でも緊張した面持ちの中学生を見ると、心の中で『頑張ってね。』と思わずにはいられない気持ちで、こちらもちゃんとやらねばと 思わずにいられませんでした。

さていよいよ検査Tの試験が始まりました。私は本部の方で色々細かいことをしていました。取り消しの確認や次の問題用紙の区分けなど。 でもつくづく感じたのは、教務主任の大変さ。色々な先生がひっきりなしにアドバイス、忠告、不備の指摘、苦情などを言いに来るのです。 確かに教務部はどちらかというと、というより私みたいのがいるので、不手際が時々あるし、行き届かないところも多々出てくるのです。 もちろん反省はしているし頑張っているのですが、これだけの大きな受験ともなると、教務部だけですべて仕切るのはどだい無理があります。 手落ちがあるし目が届かないことが出てくるのは当然と思っています。だからこそ他の先生方に手伝ってもらい遺漏なきよう頑張っている つもりなのですが、どうもそうは見えないらしく、色々な苦情が持ち込まれたり教務部の怠慢やミスをなじられることが多いのです。 当然その矛先は教務部主任。なんだかお客様苦情係のようで、時々可哀想になるのも事実。例えば今回も私のミスで(というより例年 どういう展開をしているか誰も教えてくれなかったのですが)面接誘導簿に表記されている誘導出発時間が間違っていました (と言っても5分だけだけど)それをきつく指摘する人なんかもいたらしいのです。私のミスですから私に言って欲しいのですが、 なぜか総元締めのところへ苦情がいってしまうのです。本当に申し訳ない思いでいっぱいです。そんなことを感じつつ色々差配していました。

さていよいよ検査Uの時間。私も試験監督です。T先生とペアで受験教室へ。問題を配付して50分間監督。シーンとした教室で、中学生の 張りつめた緊張感でこちらまで押しつぶされそうでした。でもこちらはただ見ていただけであっという間の50分でした。それが終わると すぐ解答用紙を回収し本部へ持ち帰る。そして間に5分挟んだだけで、私は面接官として面接教室へダッシュ。もう全くの無理無理 スケジュールでした。でもこれも人が少ないための配置。仕方ありません。

面接は6人一組で5分間足らず。たいしたことは聞けません。ごく普通のありきたりの質問。K先生とM先生の、かつて同僚だった先輩教師 二人に囲まれ、慣れない面接官をしました。こういう面接のやり方も、学校によって誘導やら入室やらも違いがあり、なかなか興味深かったです。 例えば荷物ひとつにしても廊下に置かせたり中まで持たせたり、はたまた受験票を持たせたり氏名番号を言わせてから一人ずつ着席させたり させなかったり。色々あるもんですな。でもやっぱりこの学校を受けるくらいの子ですから、みんなそれなりのことは言うし、服装態度、 発言も、申し分ない子がほとんどでした。これなら面接やる意味ってあるのかしら?で、約40分で面接無事終了。もっと変わったことを 質問したかったなぁ(爆)

そして受験生を帰していよいよ採点。実は私、コンピュータ係のため、上がったものから入力しなければならないため、採点業務は簡単なところに 割り振っていただきました。国語科の主力は記述式の難問のところを担当していたのに、私はノータッチでした。私のところはほとんど 簡単にあっさり採点できたのですが、さすがに記述式は色々な表現があり、もう国語科の先生達は頭から湯気を出して悪戦苦闘。私の のほほんと能天気にしている姿がだいぶ苛立たせたようです。あいつだけ飄々としていやがって、次回の入試では覚えていろ!的な 視線が痛かったこと(爆)本当にすいません。

そんなわけで採点を途中で切り上げて、教務室で入力作業に着手したのですが、なかなか得点記入簿が回ってこない。どうしたのかと 思っていると、E先生が来て「採点について色々議論しているらしく、もしかしたらまだまだかかるかも。」とのこと。どうも採点に 関して色々と難しいところがあったようです。まぁ国語だって記述式のところでだいぶ頭を悩ませているのですから、どの教科も 同じようなものでしょう。それだけ受験生に対して真摯に向き合っていると言うことですから仕方がないでしょう。でもそのせいで 入力がどんどん遅れ、私の仕事が後ろ倒しになって夜中までかかる...(グスン)それでもいちおう本日はある程度のところで 決着が付いたようです。やれやれです。

でも私の仕事の本番はまだこれから。点数を入力して、それを統計的に処理して、それをああだこうだして合否判定をするための データ表を作らねばならないのです。それを明日の朝から缶詰になってやらねばならないのです。それはタイムリミットがあるものですから、 ほとんど死にものぐるいのハードワーク。うーん、これからが私の地獄です(爆)


2月4日(水) 合否判定と残業三昧

疲労困憊です。だって帰ってきたの9時過ぎですから。6時過ぎに帰れるお気楽公務員としては かなり遅い時間帯と言えます。この学校に来て初めての遅い帰宅ではなかったでしょうか。それもこれも入試業務残業のためです。

今日は普通に朝から学校でした。いちおう昨日の入試のため机などを動かしていたので、そのための復元の時間が少しありましたが、 ちょっと机を動かす程度で特にやることもありません。そのため日延べになっていた席替えを急遽やる。そして3時間は普通の授業。 その空き時間に、昨日の入試点を色々操作して、Z先生と共に合否判定会議資料のたたき台となる元資料を作る。これはとても大事な ものなので慎重に何度も点検する。そして生徒はとっとと下校させ、その前段階として、管理職と部長職による御前会議ならぬ 偉い人たち会議で内々に図られ、その後全体の職員会議で審議されたのだ。もちろん内容は書けませんが、独自問題で完璧に点数化されているため、 ほとんど迷わず線引きが出来て拍子抜けしそうになる。これは小論文やら面接だけだと差がつきにくいが、テストだと一目瞭然と言うことかも。 でも4、5時間かけて精査した資料があっさりと破棄されるのは何とも言い難い。しかしここまでが実は第1会議で、この後第2会議が たいして間をおかず行われるのだ。特色化入試のある一定ラインまでは、この第1会議で決められ、残りの合格者は、また違う基準で さらに精査した資料で話し合われるのだ。つまり二段構えの選考なのだ。

しかし...その合間の15分で、私達コンピュータ担当は第1会議を合格内定者を抜かし、残りの受験者をさらに色々な条件で 並べ替えて第2会議用資料を作らなければならないという、考えられない早業が要求されるのだ。もうこれがあり得ないくらい大変でした。 それこそああだこうだ良いながら即行用意してすぐ会議。そしてここでもあまり揉めず、ある意味きちんとした線引きで合格者が 内定したのでした。うーん、倍率自体がかなり高いので、沢山の不合格者が出る...つまり資料自体もある意味後半部分はあまり 必要ないということ。うーん、これって可哀想だけれどしょうがないことなのかも。

しかし本当の仕事はここからなのです。私はコンピュータ係ですから、これから合格者名簿を作って、点検して、次に一人一人 合格通知書、そして落ちた子にも不合格通知(落ちたましたが頑張ってね系のもの)を差し込み印刷で出力し、その次に中学校別 合否一覧を作りました...とこう書くと簡単そうですが、実はこれがすごーーーーーく大変なのだ。ひとつひとつミスがないかどうかを 確認し、そしてシステムを点検し、出力にも時間がかかり、中学校別と言っても100校以上の中学から受験しているから、 出力・点検もそれだけかかるし、結局片が付いたのは8字近くになっていたのだ。うーん、疲れた。これでも全てが終わったわけではなく、 職印押しやら割り印押しなど、同時進行で教務部フル回転だったのだ。でもまだ合格発表のための掲示用受験番号打ち出しや、 発送用の細々とした手続きが残っていて、これは明日以降積み残しなのだ。やれやれである。

でもこれも大切な仕事だし教務部として必要な業務の一環だから致し方ないと思う。しかし!管理職がすべてとっとと帰ってしまうとは どういうこと?信じられない!少なくとも前任校などでは、何か間違いがあってはならないと、教頭などが最後まで責任を持って 一緒に残ってくれたものである。遅くまで残って仕事をしている先生達に対して、ねぎらいの言葉ひとつでもかけてくれたものである。 ところが!頑張って仕事している我々を残し、そそくさと勤務時間で帰ってしまった!ちょっと唖然。なんかとてもやる気を失うんですけれど。 別に手伝ってほしいとは思わないが、せめて付き合って残ってるくらいの気持ちが欲しいと思ったのは私だけ?それが上に立つものの 務めなのでは?これでは下々のが付いていこうという気も起こらないし、勤労意欲も萎えますよ。本当に何か重大なミスが起こったら どうするつもりなんでしょ?ちょっとびっくりした残業中の私でした。あーあ。


2月5日(木) 走れ!若人(爆)

本日はマラソン大会!でもうちの学校では「ロードレース大会」となっております。場所を市の競技場に移して行われました。 ここって初めて中へ入ったのですが、とてもすごいスタンドがあり、陸上用のトラック、サッカー場があり、周りはきれいな 公園が隣接されているきれいなところです。ここへ9時30分に集合してみると、生徒はやる気満々(うそ)沢山集まっていました。

まずは軽く出欠を取り、みんないることを確認する。他のクラスはインフルエンザばやりで欠席者も沢山いるというのに、なぜか うちのクラスは怪我の子、病気の子を除きほぼフルメンバー。うーん、体力だけが自慢のクラスですな(笑)そうこうしているうちに 先生方は所定の位置へスタンバイ。私はF先生と共にS地点での誘導。生徒は男子は8q、女子は5qのコースで、グランドを1周してから、 トラックを出て外周の公園を大回りするというもの。私はその途中のところで誘導する係。たいしてやることがなくボーっと立っていて 応援するくらいなものです。そしてなぜか生徒の志気を高めるためか、スタート地点では「ロッキーのテーマ」やクイーンなどの曲が ガンガンにかかっていました。

さていよいよスタート。私のところはラスト1.5q地点なのでなかなか生徒は来ません。女子が先にスタートしてわさわさ走っているのが 遠目に見えました。ぼーっとしているといよいよ先頭が来ました。いちおう「ゴールまで1.5q」の札を出して応援しました。 見ているとテニス部の子が二人ほど上位で通過。なかなか頑張っていました。で、私が残り1.5qのボードを出していると 何人かが「嘘だー!」と叫びながら走り去っていきました。なんで?だって私は体育の先生からここに立ち、これを見せてくれと言われて、 その通りにしているだけなのに...。どうやらもう少し前の先生がよくわからず「あと1qくらいよ!」と適当なことを言ったらしい。 そんなことを私のせいにされても...。

続いて男子。こちらは早い早い。陸上部の1年生が疾風のごとく走っていきました。我がクラスはと言うと...(泣)どいつもこいつも 私の前を通過するたびに変なポーズを取っていったり奇声を上げていったり...。一緒にいた先生方に「あれ、みんなO−TEACHERの クラスの生徒ですか?」と聞かれ、恥ずかしいったらありゃしない。 また時々タラタラ走っている奴らが私の前を通過する時「なんか先生、(こんなに苦しんで走ってる俺らを見て)笑っていてむかつく!」と 言い捨てて行きました。だから、笑っているのではなくて応援しているのに...。笑っているように見えるのは地顔なの!!

そんなかんなで最終走者が走り、再びゴール地点のグランドへ。ここで最後に上位10位の表彰、部活着順表彰、クラス表彰などが 行われ、無事終了。最後にテニス部の1年生に片付けをさせこちらも任務完了でした。やれやれです。

で、近くまで来たもので前任校へちょっと寄って用事を済ませ本日は終わりました。うーん、今日は良い一日でした。


2月6日(金) 最後の作業

ヘロヘロです。金曜日は授業で忙しいのに加え、合格発表準備があり、もう大変です。こんなに忙しいのに仕事だけはありますね。 まず1時間目は普通に授業。相変わらず笑ってくれないクラス...っていうかつまらないからという突っ込みはなしで(爆)

そして2時間目は教務室に籠もり、合格通知発送用のかがみを作りました。つまり同封書類一覧というやつ。中学校別に、この封筒には 合否者名簿一覧1枚、合格通知書×人分、結果報告書(不合格なんだけれどそう書けないので)×人分、返却する封筒×通というやつ。 これを約100校以上の中学校別に作るわけです。でも中学校名だけ差し込み印刷でいいじゃないか?ということをいう人もいますが、 そうもいかないのです。というのも学校によっては合格者のみの中学校、あえなく全員不合格の中学校もあるわけです。となると 当然かがみもそれにあわせて違うわけで、全部で3種類作らねばならないわけです。ひとつひとつ中学校別の合格・不合格者名簿を 確認して、一枚一枚選んでプリントアウト...。これがすごく大変でした。でも今ここで作らねば放課後の袋詰めに間に合わないため 必死でした。これこそ自動化できないかなぁ。Excelで作った3種類の文書を、自動的に中学校番号を入れると、合否の表から 拾ってきて、どの文書を印刷すればよいか勝手に選んでくれて、出来れば人数も拾ってきて差し込みながら印刷するものって できないかなー、くまぷー先生(笑)

そして次は情報Aの授業へダッシュ。すでにプレゼンが始まっております。一人ずつ前へ出て、自分のファイルを開き、PowerPointやら HPやらを画面に出して、一人3分間でプレゼンしてました。中にはリハーサルなしでやったため、何を言おうか考えてなくて もごもごしているやつ、凝ったものを作ったは良いが、自動化したため説明が間に合わずどんどん画面が進んで自爆するやつ、 写真を貼っただけで面白くも何ともないやつ等々、色々ありました。とりあえず半分くらい見て終了。この感想はまた後で。 続いて教科会議。3年生の成績はしゃんしゃんで終了し、この間の特色化入試の意見交換。そして午後から普通に授業。でも テンションが上がりまくっていたから無駄話も多くなってしまいました(^^;)

そして放課後は中学校別に合格通知などを仕分けする作業。これが職員総出で大会議室を右往左往して配布するやり方...。 ってこれってすごく効率悪くない?始めから分けていて確認作業をしてもらいながらやった方が人手がかからないのに...と 注進すると「そうすると他の先生方もやることなくなるし、教務部でやれということになるし、その方がいいんですよ。」とのこと。 なるほど、やっぱりこの学校は人数が多い分、人海戦術が適しているのですね。どうも効率化して楽をしようと思うタイプなので、 ついついそう思ってしまうのです。でも郷に入っては郷に従えと言うことで、言われたままお手伝い。最後に教務部で全て確認してすべて終了。 やれやれ、これで特色化はすべて終わりました。あとは月曜日に合格発表するだけです。やれやれ。


2月9日(月) 合格発表と百人一首

土日は部活の試合で出ずっぱり。よって相変わらず週明けの月曜日なのに疲労気味。本日は授業変更したため1時間目から授業です。 しかし始まって早々5分間だけ授業を中断して教室を抜け出す。それは何故かというと...。

合格発表風景

このためです。9時に特色化選抜の合格発表があり、その様子を記録として残しておくためです。でも定員の30%しか合格しないのですから、 合格者数はほんのわずか。大多数の子たちは落ちているのです。うーん、厳しい現実ですね。何人かは自分の合格番号を 写メで撮っていたのも今時の風景か。まだまだ受験は推薦が終わったばかり。これからが本番ですよ、中学生諸君!

2時間目以降は応接室で、中学校の先生へ書類渡しのお仕事をしました。これは中学校の先生が(たまには生徒本人が)合否の一覧の 入った書類を取りに来るので、それを渡し中身を確認してもらって受領書を受け取るというもの。学校によっては事務室でやってくれる ところもありますが、うちの場合数が多いので教務部で対応。私もやりました。でも中学校によっては全滅のところもあるわけで、 「中身の確認をお願いします。」と言って手渡しても、中身は不合格通知書が束になって入っている学校などは、中学校の先生の 射るような視線が痛いこと痛いこと。「確かに...!」と言う言葉に恐縮してしまいました。別に私が悪いわけではないのですが、 なんか申し訳ない気分。でも逆に沢山受かっている中学校の先生なんかは『してやったり』なんて表情で、ほくほく顔で帰っていきます。 こんなところにも受験の悲喜こもごものドラマがあったりします。

さて次は、ある冊子のコピーに忙殺されました。ある意味著作権法ギリギリなんですが、あるマニュアルの大事な部分をひたすら コピーしまくりです。詳しくは書けないのですが、あるソフトのマニュアルなんですが、ただ一人で読むだけでは到底足りないので、 申し訳ないがコピーさせてもらいました。ところがこれ、けっこう大事なことがあちこちに分散し、ちょこちょこ書いてあるため、 コピー枚数が膨大な数になってしまいました。これってマニュアルとしてはちょっとまずくない?資源の無駄遣いにもなり、 ほとんど1時間近くコピー機に張り付いていて、まるでお茶くみ・コピー取り専門OLになった気分でした。

そして6限目に、クラス対抗「百人一首大会」がありました。これは図書委員会主催で、クラス代表5名による源平対抗戦。こんな 行事もあったのね。しかし...行事と言いながら全員が参加できるわけでもなく、ましてや会場が大会議室と狭いため、クラスメートの 応援団もあまり入室できず、結局選手だけが参加する、なんとも微妙な行事。いちおう国語の先生の端くれですから、百人一首はなんとなく わかりますが(>なんとなくでいいのか!?)こういう形でやるものは初体験のため、けっこう興味深く見守りました。

我がクラスは...いちおう精鋭5名を選んで臨んだのですが...あえなく1回戦で1年生のクラスに敗退!みんな頑張っていたのですが、 如何せん相手は冷静沈着に素早くスッと取る。それに引き替え我がクラスはむやみにテンションだけ高く、暗記の方は...(爆)5名の 選手のうち唯一の男子のH君が一矢を報いてくれて、1勝4敗で終えました。まっ、こんなところも我がクラス(爆)

百人一首大会の真剣なまなざし


2月10日(火) 一言コメント

朝から書類書きの仕事を少し。そしてもちろん授業も張り切ってやっています、言われなくても(笑)今日の授業中、発明とか発見の 話が出てきたので、いつものように生徒に一言コメントを書かせました。テーマは「こんな発明品が欲しい!」これってけっこう簡単そうで 難しいです。だってなるべく既製にある商品の延長ではないものの方がよりgood!と言いましたので。 こういう縛りがかかるとなかなか難しいものです。みんな頭を悩ませていました。まぁ多かったのがドラえもんグッズの焼き直し系でしたが、 私の言っていた「アリナミンV」のCMに出てくる個人乗りのジェット機(?)に賛同者あり。その中で唸ったのが、とある男子の書いた 「時間を買ったり売ったり出来るようになってほしい」というもの。うーん、確かに人間はすべて平等に24時間ありますが、中には 時間が足りない人、逆に暇で余っている人、色々あるので、それらを売買できたら面白いかも...。どこかのSFの話にありそうで、 つい考えてしまいました。あと、とある女子の書いた「メイクマスク」という珍商品。「朝起きてメイクしている間がすごくもったいない気がするから、 マスクの内側を顔にペタッとつけたらホィ出来上がり♪ってのがあったら良いのになぁ(笑)」これって女性ならみんな思うのかな。


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