英華発外たる 2月 中旬 編



2月13日(金) 前倒しバレンタイン

えーと、昨日はさぼりました(ペコリ)ちょっとリフレッシュで休暇をもらい、スキーなんぞへ...(^^;)すいませんでした(誰に対して 謝っているのか?)

さて本日は一般入試の受付初日でした。私が不在にもかかわらず、Z先生がまたまた入力ファイルを作っておいてくれたので、なんの 気苦労もなくペチペチ入力しておりました。この場を借りて本当に感謝しております。もちろん授業はちゃんとやっていますよ。なんか これ書かないとO−TEACHER、全然やっていないんじゃないかと思われているようなので。授業は普通にやっております、ご心配なく これも誰に対しての言い訳だ?)授業ネタとしてはまたまた「情報A」のプレゼンで、某クラスのM君の発表が大変受けており、 私も爆笑しながら聞いていました。うーん、こういうのはネタ選びの面白さで個性が表れ、なかなかいい味を出しておりました。

そんな中昨日不在のため、やっぱり色々な諸連絡が溜まっており、例えばクラスの生徒への連絡事項、学年会議での内容、部活の試合結果等々、 そういうものをひとつひとつチェック、整理していると1時間くらいはあっという間に過ぎてしまいます。教員の仕事の1/3は 事務処理だと痛感する瞬間です。

放課後、一部の女子達がキャーキャー騒いでおりました。何かと思えば「バレンタイン!」明日の14日は 土曜日のため、学生サイドでは一日前倒しなのか...。こういう行事はもうとっくに熱が冷めていて、テレビの中だけの行事と思って おりましたが、そうでもないのですね。女生徒達が女同士で手作りチョコを交換しておりました...って、なんか 間違ってないか!?このご時世、何も好きな男子にあげるだけでなく、自分たちが食べるためにチョコを買ったりも するのですね。それでも何人かの女子達は彼氏のため、または本気で好きな男子のために廊下で行ったり来たりする姿なんかも ちらほら見かけ、まだここに良き時代のバレンタインが残っていたのだなぁと思ったりしました。命短し恋せよ乙女って言ったところでしょうか。 えっ?O−TEACHERはどうだったかって?もういいオヤヂですし、独身でもないから、義理チョコすらほとんど数えるほどしかここ数年もらっていません。 保険屋のおばちゃんのチョコが身にしみた年もあったなぁ(爆)別に自慢するわけではないですが、その昔は数十個もらえた輝かしい 栄光の時もありましたがねぇ。そう言えば朝、会議室の上にチョコが...。学年の女の先生達から、中年男性陣へのささやかな 心遣いでしょうか。また同僚で家庭科のH先生からもいただきました。これは一緒に太れという無言の圧力でしょう(爆)

そんな私にもクラスの心優しき女子数人からおこぼれももらいました。ありがとうございます。好きな男子への余り物とは言え、 嬉しいものでございます。感謝感謝。でもこの8割は相方の胃袋におさまるでしょう(爆)でももらえればそれなりに嬉しい複雑な 男心。みなさん、今からでも遅くありません!O−TEACHERへ愛の手を!現代文の点数を上げたいあなた!月曜日待っています!(笑)


2月16日(月) 話し合いと裏ビデオ出演(爆)

本日も願書受付2日目ですが、閑古鳥のため、すでに入力した受験生の名前やらの入力チェックを他の先生たちとぼちぼちやる。 1限目は教務部会で入試の詰めの打ち合わせ。そしてとうとう切羽詰まった教材研究などもしこしこやる。ああ、なんて付け焼き刃。

さて問題だったのは今日のLHR。話し合いです!って力むほどではないのですが、実はこういう漠然とした話し合いをやるのって 今年初なんですよ(爆)実はこれ裏がありまして、大元は知事の鶴一声らしいんです。知事が「最近の高校生に、豊かな心を持たせるために、 各校で何かしなさい!」と言ったそうです。そのためお上の方から学校ごとに何かテーマを決めて話し合いなり活動なりして、それを 報告せよというのが来たようです。学校によっては知らんフリを決め込むところもあるようですが、そこは真面目な本校(笑)じゃ 話し合いでもさせてみようと言うことで、生徒指導部主導で、各クラスでクラス討議してください。テーマはなんでも良いですが、 もし何もなければ「正義について」と「自転車マナー」の資料プリントがありますから、これを活用してくださいとのことでした。 本当は時間があれば生徒に話し合わせたいネタは沢山あったのですが、如何せん時間がなく資料も揃えられなかったので、とりあえず 既定のテーマの「正義について」で話し合わせてみました。

結果は...準備不足もあったし方向性がない話し合いのため、なんか中途半端でした。いちおうLHR運営係のH君は頑張って 仕切ろうとしてくれたのですが、どうにも方向の付けづらい資料のため、話があちこちに飛びまとまりませんでした。資料の内容というのは、 ちょっと前にあった本屋万引き犯の高校生が、警察に通報されその逃げる途中に電車にはねられて死亡した事件の経緯についてでした。 そのためにその本屋が色々言われ店じまいに追い込まれたこととか、それに対する賛否両論の投書などが載った資料でした。 生徒は、誰がいけないかという責任の所在に終始し、善悪の判断を当事者だけにスポットを当てて、第三者の風評の影響まであまり 言及できませんでした。それも「正義」というテーマですから、このことからもっと敷衍して、個人の価値観、立場が変われば見方も変わる、 もっと幅広い意味での正義感やモラルというものについて話し合って欲しかったのですが、時間も足りないし、こちらもうまく誘導できなかったので、 結局尻切れトンボで終わってしまいました。うーん、でももうちょっと自分たちだけで話し合って問題解決できるかと思っていたのですが、 なかなかそこまでは行かなかったのが残念です。これも私が手を掛けすぎていて、お任せ気分が強いせいでしょうか?

放課後、また一部の女子たちにチョコもらいました。ありがとうございます。特に某組の雪さん! ワイロありがとうございました。現代文の点数UPしておきますね(^^;)(うそ)とは言え、金曜日と今日と、実は個数的には10個以上は もらっております。まぁもちろん余り物ではあるでしょうが、教員としての役得かも...と言っていたら、ある女子が「そんなことないよ。 TT(先生)は全然もらっていないみたいだったよ。」とのこと...。果報者と心得ました。でもその分、現役の高校時代はほぼ0な人でしたから、 神様が今頃幸を分けてくれたのでしょう。心優しき女子高生達に感謝!

その後卒業認定会議も行われる。3年生にとっては卒業できるかどうかのドキドキの会議なのですが、こういう学校なので至極あっさりと スムーズ進行。一部わけありもありましたが、そこは事前の指導のためあまり問題にならず。うーん、前任校と違う...。

そしてその後、前任校のS先生がビデオを持って来校。なんのためかというと、卒業生に送るメッセージビデオ撮影のためです。 これは昨年度やっていたのですが、前任校では予餞会もないため、3年生は即卒業式という味気ないものになってしまいます。 そこで今までの行事の写真やビデオなどを編集して、3年の先生たちから卒業生へのプレゼントとしようという趣旨で行われた ものなのです。昨年度はU先生が奔走し、今年度はS先生がやっているようです。そして3年生に関わりのあった転勤した先生たちからも、 お祝いのメッセージを入れようと言うことで、わざわざここまでコメントを録りに来てくれたのです。感謝感謝。いちおうもっともらしい お祝いメッセージを一言。でもなんか言っているうちに里心がつき、前任校が懐かしくなりました。S先生の話から前任校の 生徒の様子を聞き、みんなに逢いたいなぁと強く思いました。まだこちらの学校に馴染んでいない私としては、前任校の思い出を かなり引きずっているようです。卒業式にも是非参列したいと思いつつ、懐古していた私でした。


2月17日(火) 第1次クラス分け

どうも気合いが抜けまくっております。身体がダルダルで、なんか締まりがなく授業してしまいました。相変わらず入試関係の名簿処理は ちまちまやっていて、とりあえず本日で願書提出が終了したので、入力チェックや中学校別並び替えなどをやりました。でも明日から 志願変更なので、また多少の出入りがあるでしょうから、それが終わってみないと細かい作業が出来ませんので、これはとりあえず 打ち切り。

本日のメインのネタは...学年会議。それは何故かというと...そう!クラス替えの話し合いだからです。生徒諸君は安穏としていますが、 実はT先生の徹夜の努力により、いちおうたたき台としてのクラス分けが完了しました。これを見て、学年の先生たちで調整をする訳なのです。 この学校ではどういうふうにクラス分けをするかというと、3年次に選択科目が細かく分かれるため、文系理系に分けた上で、科目が同じ者同士を ある程度まとめ、その上で成績に偏りがないように均していくのです。まぁここまではごく一般的な作業。でもこの学校は選択科目が細かい上に、 生徒の取る科目の自由度が高いため、その組み合わせと来たらかなりの数になります。それらをうまく組み合わせるには至難の業。 ここで匠の技のT先生による素晴らしき割り振りが行われたわけです。かつて同じ作業をやったことのある私としては、脱帽脱毛です(爆)

そしていよいよここからがメイン。今までは機械的に分けたため、何かと偏りが出るわけです。例えば女子の異様に多いクラス、逆に 男子ばかりのクラス(むさ苦しい(笑))そして変なやつばかり集まっているクラス(爆)、同じ部活のやつばかり偶然にも集まって しまったクラス(試合とかで公欠だと授業が成り立たない!)もちろんメンタル面での人間関係、つまり一緒にするとあまりよくない というもの、カップルやらいじめられそうだとか、そういうことにも配慮しつつ、またまた組み直していくのです。これを本日の会議で ああだこうだ言いながらやりました。各担任から心配そうな子、訳ありな子を報告。こういうのは担任でなければ知らない本当のところも あるので、誰が担任になっても良いように情報交換するところから始めました。そうするとでるわでるわ、様々な話。私も普段授業で接していても 知らないことが沢山聞けて大変参考になりました。そしてそれを元に第1次の入れ替え作業。こことここを入れ替えると良いのでは? というのをいくつかピックアップして、慎重に入れ替え作業。これだけで約2時間。でもクラス編成のためですからやむを得ません。 でもこの時点でタイムアップ。この後の調整は次回に持ち越しです。というかまだこの後第2次、第3次とまだまだ続く予定。おそらく 最終的にクラスが確定するのは3月になるでしょう。

そして担任ともなると実はもっと後、3月中旬でしょう。なぜなら転勤やらがあり、誰が新3年生の学年団に配属されるかが3月中旬で ないと決まらないから。そこで初めてどのクラスを誰が持つか決めるのです。だから生徒諸君、今から気を揉んだって仕方ありませんよ。 とは言いつつも、私こそ来年は3年担任なんでしょうか?ひょっとすると...(爆)


2月18日(水) 出張でした

本日はほとんど書くことがありません。1時間目授業をした後、少し事務仕事をして、ちょっとだけ指導要録にハンコ押しなどをして、 そのまま出張でした。テニス部専門部の委員総会出席のため。つまり県下のテニス部顧問総会でした。車で1時間半かけて行き、 色々なことが報告・質疑されました。いずれきちんとどこかで書きますが、いよいよ再来年度に来るインターハイ(これでどこの県か わかってしまう(^^;))の準備状況などが報告され、いよいよ来年度から手下として借り出されそうだと言うことが判明。ああ、大変。

でも考えてみると、県下のテニス部顧問がこれだけ集まるなんて、ある意味壮観。でもやっぱりどこにでもいるのが、何かとクレームを付ける人。 こういう運動系顧問の集まりであっても、屁理屈こねる人はいるのね。えっ?お前もだろって?確かに...。 そんなわけでネタは何もありません。悪しからず。


2月19日(木) 気弱な使いっぱ

何かが間違っています。かたや授業もバリバリあって、入試のデータ入力がたんまりあって、指導要録があって、テストも作らねばならず、 もう1分でも時間が惜しいくらい忙しい私。それに比べ「やることなーい!暇だー!部屋の片付けでもやるかー!お昼休みに文学散歩でも 行くかー!」とのたまっている方々もいるらしい。うーん、仕事の不均衡はこの上ない。これもそれも教務部で2年担任という十字架の せいですね?そんなわけで私は朝からずーーーっと教務室に籠もって受験者データの打ち込み作業をやっておりました。名前、ふりがな、 性別、中学校番号、中学校名、調査書の点数27項目、特記事項...それらを願書を見ながら調査書を見ながらただひたすら入力する 作業...うー、孤独だ。かと言って大事な書類ばかりなので外へ持ち出すわけにも行かず、教務室に籠もってずーっと教頭と二人きりで 過ごしてしまいました(教頭先生は教務室在中)多分ここ4日間くらいずっと、空き時間は教務室で入力作業していたので、この1週間、 一番教頭と一緒に過ごしたのは私でしょう。これで愛が芽生えたら入力業務のせいです(うえっ!)それにしてもどうして誰も代わろうと 言ってくれないのでしょう。コンピュータ係は私だけではないのですが...。かと言って新参者だし、いちおうコンピュータ係のチーフでも あるし、率先してやらねばならない立場なので仕方ありませんが、元来の気弱な性格のため、他の先生方に言いづらいので、けっこう 一人でかぶっております...。

そういえば途中事務室に寄り「入力したいので調査書ありますか?」と言ったら「今、応接室で他の先生達が点検していますよ。あれ? O−TEACHER、応接室へ行くの?ならついでにコーヒーメーカーの入れ物取ってきて!」と事務の方に言われ、応接室へ行くと 「そんな使い走りにされてんの?」軽く笑われてしまいました。いや、そうじゃなくて調査書を取りに...いや、やっぱパシリかな?

放課後職員会議。ここでも色々話し合われました。でももうこの時点でストレス溜まりまくりだったので、仕事を一切なげうって、1時間だけ 部活へ出る。もう月曜日から一日も出られていないので、発散しにコートへ。私の場合、今はこれだけがストレス解消かも。やれやれ。


2月20日(金) バロメータの生徒

授業&入試業務&ワックスがけなどで多忙でしたが、そんなことはいつものことなのでくどくど書きません(>っていつも書いていますが) 本日のネタは常日頃感じている「バロメータとなる生徒」のこと。

そりゃあ365日授業していると(いやそんなにしてませんが)こっちも人間ですから、調子の良い時もあれば、どうも乗らない時もあります。 気候のせいなのか、こちらの気持ちが生徒に反映するのか、どうやっても頑張っても授業がうまくいかない時があります。色々楽しい話を したり興味を持たせるようなことを言っても、なかなかノリが悪くつまらない授業をやってしまい、とても反省することはままあります。 逆にたいして力も入れていないのに、なぜか盛り上がって意見もバンバン出て、上手い具合に進められたりすることもあります。何が 原因なのかよくわからないまま、とても良い授業になったりすることもあります。まさに授業は水物なのです。

そんなとき、どのクラスにも一人や二人、その授業がうまくいっているか、今日はダメかを計れる生徒がいます。その子が目を輝かせて こちらを注視している時は『よし、今日はいけてる!』とわかり、逆にトロンとした目をしていて、気のなさそうなフリをしていたら 『ああ、今日は授業がうまくいっていないな。面白くないらしい...。』となるのです。そんな自分の授業のバロメータとなる子が いて、時々気になったりします。まぁ大概は無頓着にやっているのですが、時々自分自身で『なんか乗らないなぁ...』と思った時、 ふとその子を見ると、欠伸でもしていようものなら『やばっ!』と思うわけです。

今日はそんな両極端の授業をやってしまいました。1時間目の某クラスはどっぷり詰まらない授業、6時間目はノリノリの授業。うーん、 この違いはどこから来るのでしょう。ついついそのバロメータの子を気にしてしまう小心者のO−TEACHERでした。

  「今日の授業、つまらなかった?」
  「えっ?なんでですか?」
  「だってなんか授業中、ぼーっとしていてあまり面白くなさそうだったから。」
  「えっ、そんなことないですよ。ただの寝不足ですから。」
  「・・・・」


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