特にネタがない日なので、戯れ言を少し。最近年のせいか昔を懐古する時が多い。前任校のドタバタ過ごした日々、初任校であたふたした 日々。これは今の職場に初任校時代の先輩の先生が大勢いるため、昔話を蒸し返されるせいかもしれない。で、もっと遡って高校時代。 この間生徒会から発行している冊子に、自分の高校時代のエピソードを少し書いたのだが、各方面から「O−TEACHER、あれ、 笑ったよ。」とか「すごい伝説を作ったんですね(笑)」などと言われた。まぁ全て事実なので苦笑いするしかないのだが、そのせいか 少しその当時の記憶がフラッシュバックしている。 昔バンドをやっていた。昔テニス小僧だった。ほんの少しだけ問題児だった。3年次は理系選択だった。なんか今の自分とかけ離れている ような気がする。今は音楽もっぱら聞く専門、テニスは顧問として関わるのみ。問題児ぶりは変わらないが(笑)少しは大人の対応が 出来るようになった。そして国語教師というモロ文系。うーん、違うなぁ。あの頃描いていた自分の将来とこんなに違う道を進んでいるなんて。
先生たちもみんな高校生だった。あの先生もこの先生も、みんな高校生だったんです。堅物なあの人も、怖いあの人も、すまし顔のあの人も。 みんな青春時代を高校生として過ごしていたんです。始めから大人だったわけではないし先生だったわけでもない。普通の人なのです。 でも生徒はなかなかそれを気づいてくれない。先生になるくらいだからお勉強は出来たのでしょう。でもそれだけの人ではなかったはず。 友達もいたし遊びもしたはず。そういう人間的なところが沢山あるのに、よく見えないだけです。
私もそれなりに勉強はやった。遊びはそれ以上にやった(笑)一生懸命やったから今があるとわかっている。そして先生になった。 そう、高校時代の楽しい夢を続かせるために。学校という楽園にいつまでも住み続けたいがために。そうして先生になったのは私だけでは ないはず。そう、どの先生も永遠の少年少女たちなんです。
けれど私はドロー表のワープロ打ちであたふた忙しい...。よって以上(爆)
そうそう、今日から新しい先生方がお見えになりました。まだどんな方々か全然わかりません。でもどの先生方の顔も緊張と長い 会議にうんざりのご様子。1年前の私もそうだったなぁ。でも1年も経つとすっかりこのペースに乗っている自分が怖い。
ここで終わりではありません。なんたって今日は会議の特異日ですから(爆)次は分掌会議。今年から私は 情報部になりました。昨年度の教務部は1年でお役ご免です。まぁ前任校では情報部長ですから、この関係の仕事は精通しているというか、 内容はわかっていますから、色々話が出てもなんとかついていけました。ここでは、年度当初のノートパソコンの配布やら、今年度から 来る成績処理プログラムの扱いなどについて話し合われました。当然仕事分担やら、今後のスケジュールの打ち合わせなども やりました。これが1時間。ふぅっ。
ここで次はいったん会議が中断され、明後日の入学式の準備段取り打ち合わせ。私の担当は看板出し(爆)駐車禁止とか、会場はこちら系の 立て看板を出す係だそうです。昨年もやったので要領は心得ています。いちおう下準備だけしておく。ここでわずかに時間があったので 部活へ20分だけ参加。金曜日から大会のため、選手の調整に付き合う。同時に組み合わせ表をみんなに配り、いちおうその手の連絡。
そして次は会議第3弾、教科会議。ここでも色々役割分担。この学校の場合、教科単位で仕事が下りてきたり、役割を与えられることが 多いので、そういう手はずを整える。そして年間の漢字テストなどの分担や、軽く教材の打ち合わせなどもする。ふぇーん、全然 教材研究に手が回っていないんですけれど(泣)っていうか木曜日から授業だということを完璧に失念していて、けっこう慌てているんですけれど...。
そして会議第4弾、新学年会議。ここから新学年がスタートです。さっそく明日の始業式から色々あります。生徒にとっては明日は 新クラス・新担任が決まる運命の一日。もちろん私達はとっくのとうに知っているのですが、生徒たちは眠れぬ夜を過ごしているのかなぁ...。 まっ、どんなクラスだろうと、どんな担任だろうと、それも運命。黙って受け入れたし(爆)そんなわけで、どういう手順で新クラスへの 移行を進めるか細かく打ち合わせる。引継書類、移動の段取り、必ず連絡しなければいけないことなど、そういうことをいちいち確認。 そして進路関係の話もさっそくスタート。3年生にとっては即臨戦態勢ですから。そしてこちらもすぐある遠足の話。色々準備を逆算すると 今日明日にでもタイムリミット。本当に慌ただしい。そんな感じで、こちらも1時間以上かけてとりあえず終了。今日一日で何時間会議した?
しかしまたこれで終わりではないのですよ。この後、明日からのために出席簿を作ったり、学級日誌を準備したり。そして細々とした 清掃分担担表やら清掃チェックシート、自己紹介用紙なんてものまで作ったりする。そして誰もいない教室へ行き、予定表やら自転車置き場図、 その他諸々の掲示物を一人貼りだしていると、なんだか明日からの新クラスへの不安と期待が沸々と湧いてきた。楽しいクラスなら いいなぁ...どんなやつがいるのかなぁ...変な担任だって嫌われないかなぁ...。先生だって生徒と同じで、ドキドキしているのです。 明日からのスタートに一人思いを馳せながら、夕暮れの教室で掲示物を貼りつつ、会議の高揚感を鎮めていました。でも画鋲をひとつ刺すごとに、 心臓がビクリとするようで、やっぱり不安は消えない小心者の私でした。
あっ!感傷的になっていてまだ教材研究してない!(爆)
そしてまずは体育館で新任式・始業式。新しい先生方が壇上で紹介される。うーん、1年前はあそこに自分がいたのか。実はけっこう 足が震えていたのを思い出した。そしてすぐ担任スタートだったんだもんなぁ...。よくやれたよな>自分。だって学校のことは 全然わからないのに即HRへ行き、色々担任の仕事したんだもんなぁ...。しかしそんな感慨に耽っている間に、新校長の長演説が...(泣) えーと多分ゆうに20分は超えているんですけれど...。生徒もざわつくわ倒れるわで、ちょっと長すぎるのでは?昨日の会議でも 長かったけれど、今日も同じでした。前校長は簡潔でそれなりに内容がある話しぶりで、生徒には好評でしたが、今回の校長は...。 長い上に内容が...。生徒もいつまで続くのかとうんざりしてざわつく始末。うーん、この空気が読めないのですかね?
それが終わりやっと教頭から担任発表。と言っても生徒はまだ自分のクラスがわかっていないから、リアクションも難しい。 「3学年主任。つんつん!」「うぉー!」(パチパチパチ)なぜ拍手?(爆)「1組担任O原先生。」「うぉー」「2組担任××先生。」 「うぉー」って何でも叫べばいいってもんじゃないだろ(笑)そして「4組担任O−TEACHER!」「うぉー、えーっ!」という 不可思議なリアクション。というのも実は私の担任説に関して不思議な噂が立っていました。どうも出所は野球部あたりらしいのですが 『O−TEACHERはどうやら理系(7、8組)の担任に決まっているらしい』というもの。これがまことしやかにささやかれ、 あちこちで「先生、そうなんですか?」と聞かれること多数。別に私が肯定も否定もしないものだから、もう決定として生徒内での 担任人事では決まっていたようです(爆)でも国語の先生なのに理系担任って常識的に考えて普通はあり得ないと思うのですが...。 誰が言い出したか、そんなふうにみんな思っていたようです。だから文系の担任のところで名前が出たので、生徒一同驚きの リアクションとなったようです。まぁ一部には理系担任のN先生やT先生が文系担任になるのでは?という憶測も尾ひれとなったようですが。 ですから、始業式が終わった途端「O−TEACHERの嘘つき!」と何人からも言われましたが、私は一言も理系担任なんて 言っていないのに...。
さていよいよクラス発表です。本校では担任から、新クラスを発表し、3年のクラスへ移動するという段取りになっています。 ここが運命の分かれ道。みんなドキドキです。仲の良い子と一緒かどうかは生徒の人間関係にとっては死活問題ですからね。とりあえず 色々配布物を渡した後、運命の宣告。「A君、2組!Bさん、6組!」と一人ずつ言いました。もちろん生徒は一喜一憂、固唾を呑んで 聞き入っています。その後は喜ぶ者、落ち込む者、友達と抱き合って同じクラスになれたことを喜ぶ者、仲良しと離ればなれになり 涙ぐむ者...運命の瞬間です。もちろん私は3月から知っていたのですが、色々煽った手前、生徒の様子を見ているとちょびっとだけ 後悔の念。生徒は新クラスへの不安と期待でざわついていますが、個人的には心の中で、このクラスと別れるのが寂しくて、ブルーに なっていました。
しかしそんな感傷的になる暇もなく、すぐ3年の新クラスへ。というわけでO−TEACHERは今年度「3−4」の 担任となります。新しい教室へ行くと、ポツポツと我がクラスのメンバーが参集。昨年は学年の半分しか教えていなかったので、 新クラスも約半分は初顔合わせ。まだ全然名前も顔も一致しません。向こうもそうだけれどこちらだって超緊張しているのです。 でも一部では「いいなぁ、O−TEACHERのクラスで。」というありがたい評価もいただいていますが、まぁ担任なんて誰でも 一緒だし、そんなに期待されるほど良い担任ではありませんよ。ただの見かけ倒しのグータラ担任ですので、過大評価しないように。 とりあえず今日は時間が限られているので、配布物を少しだけ記入させて再度回収。今後の日程などを軽く説明して解散。本番は 明後日からです。でも楽しいクラスになると良いなぁ...。担任だってドキドキの一日でした。
その後部活へ出るが、部員たちは浮き足立っていました。やっぱりクラス替えというのは生徒にとって一大イベントのようで、 クラスの評価、担任の評価を辛辣にしておりました。ある子は友達になれそうな子がいないと嘆き、ある子はノリが悪そうと言い、 またある子は格好良い男子が皆無と言う(爆)そして私へクラス替えのことで色々文句やら愚痴やら言う始末。まっ、確かに生徒は クラスも担任も選べませんからね。でもこれも運命。部活をやりながら、ああだこうだ言っていた午後でした。
さてさて私はみんなからどう思われたのかしら。とても気になる...。
式自体は滞りなく例年のように行われました。私は情報部として本日はデジカメで記録しておりました。今回学校のHPを色々 手直しするために素材集めの一環として撮りまくりました。でもアルバム業者(?)が4人ほど来ていて、その人たちもパチパチ。 かたや情報部のF先生、I先生、そして私と、学校関係者も撮っている...。だから総計7人のカメラマンがいることになり、 新入生宣誓の時なんて、まるで芸能フラッシュのようにバチバチ撮りまくって、なんかお邪魔かもと思ってしまいました。 相変わらず吹奏楽部の演奏や合唱部の校歌披露など、この学校の良さも盛り込まれ、粛然と無事終了。校長の話も短かったしね(笑)
その後、1年の担任はHRしたり保護者と会ってPTA役員を決めたりと色々大変そうでしたが、我々は後片付けしたりして ほどなく終了。私は少し明日からの準備をし、午後は部活三昧。金曜日から試合のため、3年生と部活出来るのもあと数日。 寸暇を惜しんで彼女たちに付き合いました。ああ、春は出会いと別れの季節...。身を持って実感しているここ数日。
3、4時間目と久々の授業。と言ってもクラス替えしているので、知っている顔もいるけれども、約半数近くは初見参!えーっと、こんな タイプの先生でよろしくっと言ったところでしょうか。昨年度は、この学年に対しては現文しか教えていないので、古典を教えることに なったことにちょっと驚いているみたいでした。まっ、最初が肝心ですからガツンと普通に授業。果たして私の印象はどうだったんでしょうか...。
5、6限はLHRで、まずは自己紹介。うーん、もっと面白いやつを期待していたんですが、どうもみんな普通によろしくなんて感じで、 個人的にはつまらない...。もっとはじけたコメントを期待していたのですが、どうもみんな猫をかぶっている感じで、いまいちでした。 いちおう私も自己紹介しましたが、それこそ私の方が面白味もない普通コメントで、生徒の方も期待はずれだったかも...。そして お次に急遽指令が下った頭髪チェック。意外とこのクラス、茶髪が多く、生活指導係の先生へ送致処分が多数。「先生、厳しいー!」ええ、 厳しいですとも。そして引き続きクラスの係決め。まずはクラスの顔と言うことで委員長、副委員長を決めにかかったのですが、 初めはなかなか出ず、みんなさぐり合い。こういうところでリーダーシップを発揮して欲しいのですが、なかなか出ませんでした。 それでも結局元気な女の子が「やってもいいよ!」と言ってくれてA藤さんに決定。そして副委員長もお友達のO黒さんがやってくれることになり、 女子のツートップで決まりました。まぁこの学校は女子の方が元気ですから全く問題なし。その他の係は適宜決まっていき、多少の ダブりはありましたが、そこそこの調整で1時間で決まりました。まぁまぁでしょうか。
いちおう途中で担任の所信方針演説というか、どういうクラスにしたいかということも少し語りましたが、第1は「楽しいクラスに!」 第2に「行事に燃えるクラス!」第3は「希望進路をかなえよう!」ということを言いました。もちろん遅刻や勉強や頭髪もちゃんと して欲しいのですが、けじめをつけてやってくれれば、まぁなんとかなるでしょうとけっこう楽観的。これから色々あると思うけれど、 とりあえず我がクラスもスタートです。