本日2時間目に試験監督をしていた時のお話。1年生の国語総合の監督をしていました。問題をさらっと見て『ああ、こういう問題なのね。』 なんて普通に監督していました。しばらくすると同じ国語科でこのテストの問題作成者であるY倉先生が巡回に来ました。「何か質問が ありますか?」と言うと、ある生徒が「先生、ここのところですが...」と質問をしていました。Y倉先生はその質問に対して答える中で 全体に「えーと、この問の問題だけど、『あはれ、しつる、しょうとく』のところは…」と説明しだしたのですが、その答えが実は 他の答えになっているところをストレートに言ってしまったのです。生徒も本人も気づいていないのですが、私は先に問題を見ていたので、 わかってしまい、それがおかしくて笑いをこらえていました。Y倉先生も生徒も気づいていない、私だけがわかってしまったおもしろさ。 もちろんスルーですけどね。
午後は採点三昧。こちらは思ったほど大変ではありませんでした。現代文に関しては問題数も精選し、前期ですから進路に関わるため、 問題も超簡単にしていましたので。でもそんな大事な試験にもかかわらず欠席が数人いて、後処理に手がかかりそうです。それと同時に 明日からある卒業アルバム写真撮影の段取りもしました。この仕事はほとんど私が一人でやっているため本当に大変です。係としては あと二方いるのですが、こういうのは誰かが仕切っていかねば出来ないので、私がメインであれこれしています。で、だいぶ前に 要項というか撮影手順やら時間、日程をお知らせして、変更がある場合は早めに連絡してくださいと呼びかけたにもかかわらず、 一昨日くらいから「O−TEACHER、この日いないんだけど。」とか「えっ?私も撮るの?」とか今朝になって「やっぱ日を 変えてくれない?明日休むから。」と土壇場で言われることが多く、もう調整が大変です。もっと早く言ってくれよー!こんなに 後日回しじゃ撮る意味がないじゃないか!!後で再設定する係の身にもなってくれー!と叫びたい気分です。やれやれ、一番わがままは 教員というのは本当かも。結局その仕事でまたまた調整し直す仕事が続きました。本当は裏で教員レクがありましたが、採点やら この仕事やらがあり、こんな時じゃないと身体も休められないのでバリボーはパス。あー、忙しい。
ここからが怒濤のラッシュ。3限目に写真屋来校。本日は職員の個人写真と文化系部活、一部の委員会などを撮る予定。職員の方は 2限目の時間帯から撮影時間を設定しておりました。だいぶ前から二度に渡り、そして昨日も再三再四連絡したにもかかわらず、すっかり 忘れているのが先生たち...。後の日程も詰まっているため、3時間目の時間帯に8割くらいは撮り切りたいのですが、なかなか 撮影する場所の第2化学準備室へ参集してくれません。昔は各準備室を回ったものですが、それだときれいに撮れないし周りが乱雑で(笑) カメラマンも困ることが多いようなのです。それでこのように別室をしつらえて、どんどん撮る。これが効率的で良い写真を撮るシステム... なはずですが、問題は教員側にあるのです(泣)だいたいの先生は時間にルーズながらもなんとか来ていただけるのですが、中には すっかり忘れていて、わざわざ呼びに行かなければならない人、なんか知らないけれど「俺はいいよ。」と拒否る人、「面倒だから 去年の使ってくれ。」とわがままを言う人、「今日ネクタイしてこなかったからダメ!」と連絡を聞いていなかった人等々。本当に 一番手がかかります。そうかと思うと必ず撮影の時には「もっときれいに撮ってね。」やら「修正しといて♪」やら「アップはだめ!」と 色々言う人が多くカメラマンも苦笑。「すいませんねぇー」と私がカメラマンに気遣ってどうする!
その合間に古典のテストをやっているので巡回。おかげで問題の一部が間違ってたじゃないか!(責任転嫁(爆))そしてテスト後に 続いて文化系部活の写真撮り。ここでもまた例によってお騒がせのO田原先生が暴走し「O−TEACHER、うちの部だけど、3時間目まで 待てないって生徒が言うのよ。うちだけ早く撮ってくれない?」と言ってくる。「あのー、先生の部の子で、うちのクラスにいる子は 3限目テストありますけど。」「あらやだ。」と言って走り去るかと思いきや、今度はカメラマンを呼び止めて「じゃうちが一番で 撮ってくれる?12:20からスタートになっているけど、その10分前に来て!」と言い残し走り去る...。このわがまま振りには 怒るどころか呆れてしまい、でもいつものことなので何も言えません。とりあえず3限のテストが終わると同時に、二人のカメラマンで 部活系と委員会を同時進行。私もまずは体育館でアルバム委員会の撮影後、もう一人のカメラマンに付いて文化系部活の撮影回り。 演劇部、吹奏楽、イラスト文芸部など回りました。
でもここで感じたのは、やはりどこの部にも独特の空気感があるということ。演劇部独特の個性派揃い雰囲気、吹奏楽部の 女性陣のパワフルさ、美術部のしっとり感...。運動系部活にはない感じが、私にはけっこう新鮮でした。その合間を縫いつつ、 今度は自分の撮影。実は運動系部活も顧問の都合で二つだけ撮影。そのうちのひとつが我が女子テニス部。そっこう着替えてコートへ。 ここで思い出の一枚を撮影。久し振りにテニスウェア姿の3年生が勢揃いして、なんだか泣きそうな気分になりました。この子たちと 一年間同じコートで汗を流し、そして一緒に頑張ってきたので、こんなふうにひとつひとつお別れの儀式が(つまり卒業アルバム撮影ですが) 進んでいくことが、ちょっと感傷的な気分にさせられました。
いちおうここまででバタバタしましたが、本日分の写真撮影は終了。約2時間走り回っていました。生徒を集めることよりも顧問や 先生を集めることの方がどれだけしんどいか。昨年担当だったM先生の苦労が忍ばれます。やっとここで休息できるかと思いきや、 今度は情報部の会議ですと呼び出され、すぐにコンピュータ室へ。ここでは色々な懸案について議論。こちらも約1時間の話し合い。
ここでやっと昼食。もう2時30分でした(泣)そしてやっとここから採点です。本日の古典のテストですが、あまりの出来る悪さに 絶句!おいおい、君たち何を聞いていたんだよ!確かに4単位で試験範囲が広いのはわかるけれど、それにしても白いところが 多すぎではないか!?こちらも2時間ほど採点した後、日番のため校内の戸締まりに回る。あー、本当に目まぐるしい一日でした。 明日もこれと同じことが続くのです(泣)
そして引き続きクラス集合写真。こちらは昇降口の階段で。ああだこうだ言いながら楽しげに撮影。こういう何気ないシーンが思い出の 一コマとして焼き撮られていくのですね。
しかしひとつだけ苦言。いちおうこう見えても綿密に段取りしたはずなのですが、やっぱり一部遅滞が生じました。それはある意味 某I之川先生の(笑)勘違い。元々今回は4クラスが先に個人写真撮影、残りの4クラスが集合写真を撮る。そしてそれを入れ替えて それぞれ撮る、そうすれば時間的にロスが少なくて済む、そういう手順だったのです。しかしI之川先生は係ですが、あまり把握して いなかったらしく、先に集合写真の方なのに、個人写真の方で生徒を待たせていたのです。ですから1クラス終わるまでずーっと 待って、その後みんな終わっているのにそこから集合写真...ということでえらく後まで押してしまいました。だから要項読んで 確認して欲しいんだけどなぁ...。でもまぁとりあえず何とかほぼ終わり、係としてはホッとしています。まだ明日委員会と部活が あるのですが、明日は出張のためI之川先生にお任せ...。うーん、不安だー(爆)
そしてその後、体調不良のためテストを欠席してしまった生徒が3人ほどいたので、残して追試。けっこう面倒臭くて大変。でも 仕方がありません。これも仕事です。国語研究室でやらせながら他の事務仕事。そしてそれが終了すると、明日はテニス部3年の最後の 試合のため、コートへ行き少しの間練習。明日は頑張って欲しいものです。そして再び戻り、先ほどの追試を採点、そして転記、入力。
明日のアルバム撮影を託すために、再度レジュメを作ったり、月曜日にある朝補習の準備、答案返却の準備、そして次の教材の予習と 息つく暇もなく仕事が続きました(泣)真面目に昨日今日の忙しさで疲労気味のためか、個人写真を撮らせている時に、ちょっと目眩が...。 生徒は楽しそうに撮っているのに、ちょっとだけくらくらしてしまいました。うーん、ちょっとやばいですね。今日は早めに 休みましょう。
本日はほぼテスト返し。まぁ全体的にはぼちぼちだったので、私的には不満はないのですが、生徒の中には思うような点数が取れず 落ち込むやつもいたようです。それもまた試練ですが...。テスト返しが早く終わり、残りの時間は次の教材の予習をさせていたのですが、 その時前の席に座っていた、昨年私のクラスだった子(今年は違うクラス)がポツリと私に「先生、冷たくなりましたよね。」えっ? どういうこと?「みんな言ってましたよ。去年までは優しかったのに、今年は廊下で会ってもあんまり話してくれないって。」えー、そうですか? そんなことないと思うんだけど。「なんか自分のクラスばっかりで、元クラスの子には冷たいって。」おいおい、そんな風に言われているのかよ。 そんなつもりはないけれども、やっぱりどうしても自分のクラス中心となりますよね、担任なら。昨年ほど元クラスの子とは接点が当然 減りますから、思うようにコミュニケーションできないのは仕方がないかと...。うーん、というより新しい担任と仲良くしてくださいよ。 そう思った次第。
LHRの時間は聴力検査が10分ほどありました。聞こえるかどうかボタンを押して知らせるというやつですが、5人いっぺんに出来る 機械でした。なので廊下で待っている時に生徒に「早押しだからな。一番遅かったやつはしっぺね。」などと担任自ら騒いでいたら、 養護のE先生に「うるさくしないで下さい!」と怒られてしまいました(^^;)その後、いよいよLHRで文化祭のことを本決めする話し合いが 行われました。色々案が出たのですが、私の押している劇は結局当選ならず(泣)アトラクションに決まりました。一部有志は賛同して くれたのですが、過半数には至らず無念。一部の生徒達からは「先生が可哀想だから劇でもいいんじゃない?」と同情の意見もありましたが、 結局叶わず。うーん、根回しが足りなかったのか?残念!
さてコートが水浸しだし2年生は放課後までビデオ視聴していたため、1年生だけだったので練習はオフにしようと思っていたら、 1年生が軽く練習したいと言ってきたので泣く泣くトレーニングに付き合う。そこの最後で1年生と色々話す。どうしても3年生の 引退前だし2年生も沢山いるので、普段なかなか1年生と話す機会がなかった。そこで昨日までの試合を引き合いに出し、部活というものの 考え方、チームということ、練習することの意味、強い精神力の持ち方などを話し、プチ・ミーティングを校舎の下でやったのだ。 けっこう熱く語って1年生のやる気を煽ったのだ。それが終わり国語科研究室へ戻ると「O−TEACHER、聞こえてたよ。」と 言われ赤面してしまった。ちょうど国語科研究室の真下だったので、すっかり筒抜けでした(^^;)なんか熱く語っていたアホ顧問のようで 恥ずかしかったです。でもこうやって洗脳(?)というか前向きに取り組む気持ちを持たせるのが、技術指導よりも何倍も大切だと わかっているので、ついつい長口上となってしまうのです。
という感じで、補習やテスト返しで教科指導としての仕事、LHRで担任としての仕事、部活で顧問としての仕事。一日色々な役割を 演じている私でした。これじゃ疲れるわけだ。やれやれ。
それにしても担任は忙しい。昼休みにうちのクラスの女の子が、テストの点数が思うように伸びず、心配して相談に来る。色々不安があって 愚痴りたいのでしょう。その話に付き合う。こういうフォローが担任の大事なお仕事かも。そうかと思うと昨年の我がクラスの子が作文見てくれと 来たりもする。午後も目一杯授業してハード・アフタヌーン(←あってますか?)この間アルバムの集合写真を撮った折りに、私のデジカメで撮った クラスの集合写真を引き延ばしてプリンタで印刷しました。それをクラスへ持って行ったらけっこう好評。私的にもお気に入りの写真でございます。 とってもみんなの笑顔が輝いていて、超仲良しクラスの雰囲気。その写真を一部の女子が写メっていたのには笑いましたけど。
放課後は学年会議で、いよいよ推薦選考会議の打ち合わせ。どういう手順でどのような基準でやるかを申し合わせる。うーん、色々 考え込んでしまいました。私が思っていたよりシビアに、そしてかなり大変なことだと判明。生徒に少しずつ話していかないとなぁ。 私が今初めて知ることも多いくらいだから、生徒はもっと知らないというかわかっていないだろうなぁ。でもこれを話したら またまた落ち込むやつが増えるかも。でもそれが現実ですからね。ちょっとブルーになりました。その後部活へ顔を出し、少しだけ 付き合う。うーん、一日朝から晩まで働く私でした。
いちおう本日で答案返却が全クラス終了したので、個票など作り成績処理などを軽くする。まだ先は長いのでミスすることないように 確認を何度かしたりする。
昼休みにうちのクラスの、昨日とはまた違う別の女の子が進路相談に来る。この子もすでに追いつめられていて「英語がダメだったので 先生、もうダメ...」と半泣き。どうして今時の子はこんなに精神的に弱いの?たかだか第1回の試験が終わったばかりじゃないですか。 そんな指定校ばかりを考えているから、そう追いつめられるのですよ。もっと気楽にきちんと受験勉強して一般受験で突破してやる!と いう気概がなぜ持てない。もう切羽詰まっていて「どうしよう...」と小さな声になる。普段元気な子なだけになおさら打ちひしがれ感 パワーアップ。もうほとんど気分はカウンセラー。「大丈夫だから、自分のやれることからやりなさい。」と一生懸命励ますも、 最後は泣いているし...。本当に打たれ弱すぎです。こんなんで本番の受験大丈夫なんでしょうか?このところほとんど励まし役専任!
そんなかんなで放課後はまた別口の進路相談。「先生ー評定平均を計算してください。」とお願いされ、一緒にやり方を教えつつ相談に乗る。 ここでもあまり芳しくない結果に、その子もまた涙ぐむ。一日で二人も女を泣かしたのは生まれて初めてです。って別に私が泣かしたわけではありませんが。 こういう精神的なタフさを培わせることが大事なのかもしれません。やれやれ。
写真つながりですが、やはりもうひとつ、クラスのためにも前回のクラス集合写真を思い出に残そうときちんと写真屋で現像しました。 せっかくの思い出ですから、みんなにも是非見て欲しいし、欲しい人にはお裾分け♪こういうことでもクラスのみんなが仲良くなれば 嬉しいので。
しかし...私が希望している「劇」はどうやら実現困難らしい(泣)というのも文化祭係の三人娘が張り切って、見事なアトラクションの 企画を作ってきて、それを印刷して配布し、クラス全体が「うぉーすげぇー」という感じで盛り上がってしまったのです。うーん、 私の劇企画が遠のいてしまった...。悲しすぎる。しかし文化祭係が頑張っている手前、水は差せないしなぁ。ちょっと残念。
話は変わりますが、今日のPTAが出している広報が配布されました。それは先生紹介号で、顔写真と高校時代の部活、今までで一番感動したことなどが あわせて載せられ、見ていて突っ込みどころ満載で楽しめました。普段運動とは全く無縁と思える先生が、実は高校時代バリバリの 運動部だったり、逆に現在活発な先生が暗い怪しい部活に入っていたということが判明したり、けっこう面白かったです。先生たちも 高校時代色々やっていたのですね。また一番感動したことの欄には、子供の誕生やら自然の雄大さなんてものが多かったりします。でも 中には意味不明な内容もあり、一部ではけっこう盛り上がって肴にしていました。でもつくづく思うのは、やっぱり先生になる人って、 みんな謎が多い人が多いです(爆)