呑舟乃魚たる 9月 下旬 編



9月21日(火) テスト3日目

蒸し暑い風が吹き付ける一日でした。真夏日更新もテスト監督には堪えます。本日テスト3日目。1限目は保健室監督。2限目は 1年生のクラス。どちらも風が強くて窓を開けられないため、教室内はムシムシ。早くクーラー入れてくれよと願わずには いられませんでした。その後、金曜日のテストを体調不良で休んだ生徒2名に追試実施。その合間にクラスの子が大学の自己推薦の ことで相談に来る。最近は指定校推薦、一般推薦、公募制推薦、自己推薦、AO入試と、本当に多様化していますから、 ひとつひとつ確認しないとこちらも手抜かりが出そうです。

そして午後に第一次推薦選考会議がありました。今回は締め切りの早い専門学校推薦についての選考が主でした。うちのクラスからも 該当者あり。基準などに照らして慎重に審議。そしてその後担任の仕事として、推薦書の下書きなどをやりました。本当は 調査書の準備もしたかったのですが、こちらの方は進路部がまだ準備できていないというので、明日以降に。うーん、担任としては どんどんやらないと仕事が溜まってくるのでやりたかったのに...。仕方がないのでその他の進路関係の書類書きなどを やりました。やれやれです。


9月22日(水) これでいいのか?

本日テスト最終日。束の間の休息も今日を持って終わりです(泣)まずは1限目に監督。ぼーっとして過ごす。そして問題はその後。 3年の文系クラスは1時間でテストが終わり、その後希望者に入学願書用証明写真撮影大会がありました。受験用の写真なんですが、 町の写真屋さんで撮るとけっこうお高い。ということでどうも出入りの業者があるらしく、撮影車を持ち込み17枚で1100円。 意外と安いようなので希望者は冬服を用意して撮影できるようになっているのです。でも実は朝の打ち合わせの時に、この件に関して 質問しても全然要領を得ないのです。

  「あのー、撮影する車ってどこに来るのですか?」
  「さぁー確か小体育館の入り口あたりかなぁ。」
  「文系クラスからどういう順番で撮るのですか?」
  「うーん、特に決めていないけれど、早い者順でいいんじゃない?」
  「まだ2年生とかテストやっていますから、うるさくならないように
   誰か付いていた方がいいですよね?」

  「そうか!誰か空いている人います?」
  「頭髪があまりよろしくない場合はどうしたらいいですかねぇ。」
  「うーん、どうでしょう...。」

と、全く何も段取れていないのだ。そもそも誰がどこが統括なのかもよくわからない。言い出したのは学年主任だが、すべて 昨年の学年主任に聞いていたりする。願書用だから進路指導部かというとそうでもないらしいし、頭髪に関わるから生徒指導部かと 聞いてみると関知していないと言うし、しまいには「写真と言えば卒業アルバムの係ってO−TEACHERでしたよね?」って、 全く関係ないよ!うーん、この相変わらずの適当振りにはちょっと呆れてしまいました。いちおう生徒には連絡が行き渡っていたので、 特に混乱もなかったし、私などはいちおう撮影車のところに待機して、何かあったらとスタンバっていたし、N倉先生も並ばせたり していたので、スムーズに行きましたが、これがもっと大変な学校ならワーワー騒いでテストの邪魔になったり、連絡が行き届かなくて 混乱したりしたことでしょう。この辺り生徒が良いので特に問題もなく行くのですが、私からすれば、こういう詰めの甘さは 本当はまずいのではないかと思ってしまいます。いつまでも許されるべき事ではないですよね。ちょっと気になった私でした。

さてその後テニス部のミーティング。詳しい顛末は別ページで。そして再びお仕事。採点は終わったものの、これから中間テストと合わせて 前期の成績を出さねばならず色々面倒です。出欠統計やらコンピュータ入力やら、これからが本番です。そして合間に生徒と面談して 指定校の相談したり、推薦関係の子に書類書きの指示を出したりと、本当に身体がいくつあっても足りません。ふぅっ。


9月24日(金) 進路に踊る

本日から答案返却です。30分1コマでテスト返し。今日は担当の現代文の方を2クラス分返却しました。相変わらず付け間違いが 若干ありましたが、まぁ大過なく(^^;)平均点の方もボチボチですが、それよりも一部の生徒の方は前期の成績がどうなるかが 心配なご様子。二期制のうちは、指定校などの推薦が前期の成績で決まるので、それで一喜一憂しているのです。前の試験結果と 今日の点数を計算して「5段階で5が付くかなぁ...そうすると全体の評定平均が4.3になって、あそこの大学に出した時、 他の人たちに勝てますよねぇ。」と、勝手に胸算用しているやつもいたりして困ります。そんなに単純に成績が付くわけではないのに、 どうも安易な思惑のやつもいて、あとでがっかりするのが目に見えております。

休み時間にも泣き顔になりながら「先生ー、やっぱり指定校無理かも...。」と相談に来る子もいれば、放課後に「先生ー、 この提出書類、これでいいですか?」と来る者もいる。多分今日半日で、指定校がらみの相談3名、提出書類の確認に2名... 5人も進路相談しました。頼られていると言えば聞こえは良いですが、自分で決められない、不安で仕方がない、誰かに何か 言って欲しい(決めて欲しい)という現れでしょうか。うーん、弱いよなぁ...。自分の進路なんて自分で決めないとね。

そうこうしている間に、成績処理。点数を色々いじったりして成績付け。これがなかなか難しい。あまりよく付けても全体の バランスが崩れるし、かといって厳しく付けると進路的にまずかったり悩みどころ。でもこれって悩み出すと本当にいつまでも 仕上がりません。こればかりは冷徹にすぱっと点数で割り切るしかないでしょう。

そしてお次は調査書の作成。専門学校の子たちは早いので、すぐ作成して副担任の先生に点検をお願いする。そしてもうひとりは 自己推薦系なのでこちらも調査書準備が大変。あー、これこそミスがあったら困るので作成しつつ点検。

部活関係も10月頭に県大会があるので、その手続きや色々な大会の申込書類の作成もして、こちらも大忙し。なんかこうやって 書いていると、一日書類・データ作成で終わってしまいましたね。


9月27日(月) 前期締める

答案返却2日目。本日は古典を返しまくり。こちらはミスもなくほぼ済みました。でもこれからが大変。本日で前期締めなので、 授業の欠時、クラスの出席の集計など、まずはそのあたりから。まぁ日頃からこちらの方はマメに集計していたので、どうということは ないのですが、それよりも成績の方が今ひとつピンと来ないので、そちらの方も手直しシコシコ。

放課後は数人の生徒に取り囲まれ、またまた進路相談。うーん、こうなると最終的には自分で決めるしかないのですが、どうにも 揺れ動いているらしいです。

放課後は部活でしたが、雨のため室内トレーニング。今日はなんと1時間30分もかけてスポーツマッサージを伝授。こう見えても マッサージオタクですから(笑)自分がやってもらったやり方、本を読んで研究したやり方など、色々取り混ぜてやらせました。 すると生徒達も恍惚の表情(爆)よだれ垂らしながら「眠くなる〜」と言っておりました。でも常日頃思うのですが、こういう 身体のケアというのは大事なこと。高校生だって筋肉痛にもなるし肩凝りも腰痛もある。自分の身体を労りつつ、こういう マッサージにより怪我を少なくすることも本当は練習と同じくらい大事なことですよね。でも個人的には教えるより自分が 誰かにやって欲しい(笑)そして少しミーティングして本日は 終わり。あー、前期もこれで終了...。でもなんか変な区切りでいまいちピンと来ません。


9月28日(火) テンパりが早過ぎ

てなわけで後期スタートですが、なんの区切りもなくだらだら始まりました。いちおう授業の方もそれなりにだらだらと始まりました。 相変わらずうちのクラスのパニック症候群の女子達に取り囲まれ(爆)「先生ー、この作文で良いかなぁー。」「ねぇ、×組の子で 推薦出す子いるって聞いています?」等々、もう朝から大変です。また昼休みも、一人の子が「先生、やっぱり推薦のことで 悩んでいるんですけど...。」と相談に来ました。でもこればかりはもう担任が手を貸すことは何もないのです。推薦希望出したい子は 出すしかないし、諦める子は諦める。他のクラスの子の動静を気にし出すと、もっと確実なところはないか?第2希望がかぶったら どうしようと、疑心暗鬼になり、もう追い込まれてしまうのです。ここはひとつ初心に返って本来の志望をよく考え、悔いのない 決断をすべきなのですが、どうにもどの子も悩んで悩んで、連日相談に来ます。放課後も願書の記入ひとつでテンパって 「先生、これでいいですよね?いいですよね?」と来る子もいました。もっと落ち着いて、たかが願書ごときで余裕がなさ過ぎます。 不安で仕方がないし、多分誰かに肩を押して欲しい、大丈夫といって欲しいという心境なのでしょうが、 受験は個人の問題。担任が出来ることはたいしてないのです。みんな自分で頑張ろう。これもひとつの試練だ!

放課後教科会議。成績が出揃い、欠席の多い子や成績不振な子などの報告が行われました。まぁ色々ありますが、もちろん これは極秘なので門外不出ネタです。各クラス色々あってなかなか大変そう。その後データの入力をとっとと済ませ、無事任務完了。 クラスの出欠も出席率等も提出済みですから、もう万全。さすがにこの手の処理は速いO−TEACHER(笑)あとはじっくり 進路関係に頑張らねば...。


9月29日(水) 成績入力と進路話

雨の一日でした。朝、この間撮影した願書用証明写真を配る。みんなしゃちほこばった生真面目な顔つきがどうにもおかしい。 笑っちゃいけないだろうが、でもなんかお澄まし顔が笑えた。でもこれを配っていると、いよいよ受験が近づいたという 雰囲気になり、緊張している子もチラホラ。

さてこちらは前期の成績入力中。朝から教務室は大繁盛です。本校は独自でExcelで作った 一覧表に入力する形式になっている。でも手作りなせいで、毎度色々トラブルがある。例えば関数が抜けていたりとか、計算式が 間違っていたりとか、他の数値を呼び込むところが間違っていたりとか...。その度に教務部の担当の人が謝りつつ、直しているのだが、 これがけっこう大変そう。昨年私もやっていたからわかるが、こういう独自のものって、作った本人がそう思い込んで 作っているから(関数式や計算のやり方など)意外と本人には間違いが見つからない。他の人が使ってみて「これ、合計が違うんだけれど。」とか 「なんでここは表示されないの?」など、言われてはじめて気付くものも多い。そういう指摘がよりよいものを作るのですが、 如何せん毎年担当者が変わり、一からやるため、なかなか定着しない。こういうものこそ職人芸に近いから、本当はきちんとした 担当者が責任を持ってやる方がいいと思うのですが、なかなかそう出来ないのが現実。こういう仕事が出来る人というのは、結局 他の仕事も出来る有能な人が多い。だから他の仕事も沢山抱えていて、これだけに専念してミスをなくすのが大変なのだ。だからこそ 昨年も提言した「市販のソフトを使う」という方が、負担が減るし楽だと思うのだが...。予算のこともありますが、その方が 長期的にはペイできると思うのですがね。あっ!そういえば県が作った独自仕様のソフトですが、うちの学校の場合、あまりに使い勝手が悪く、 本校のやり方に慣らすためには、それこそ内規を大幅に変えていかないとダメなようなので、結局お蔵入りみたいです(^^;)

そんな感じで入力された一覧表を眺めつつ、担任の目でチェック。例えば皆勤の子なのに、ある教科で欠時がついていたりして、それを 教科担当に確認したり、はたまたとても出来る子なのに、すんごい悪い点がついていて、これはすぐ下のあまり出来ない子と、成績入力が 逆になっているのではないかと確認したり...そういう作業を延々としていました。そして個人的には勝手に数式を入れて 特別の文系専用学年順位を差し込みファイルで表示できるようにしたり、ちょびっとだけ改変したりしておりました。

そんな作業にうつつを抜かしていると、指定校希望組が、申込用紙&志願理由作文を持って襲来。いちおう10/6締め切りなのですが、 担任として事前に確認しておきたいので、今日中に出すように言ってあったのです。なのでみんな出してきました。これらを またいちいちチェック。志願理由作文は手心がくわえられないのですが、いちおう誤字脱字がないように点検。これらの子は 前期分までの評定平均値が必要になるので、ミスしないように3回くらい確認して準備。ふぅっ。そして今度は自己推薦の子を 呼び出して、調査書の確認と、書類準備の指示。放課後は専門学校の子が、いよいよ願書提出なので、一緒に提出書類を確認。 掃除の時間にはセンター入試を受けるべきかどうか悩んでいる子とお話。もう空き時間は全て進路関係のことばかり。こちらも 煮詰まりそうです。もう少し肩の力を抜いて、馬鹿話でも雑談でもしたい私です。あー...。


9月30日(木) メリハリなし

台風一過で風が強いですが、普通に晴れました。あー、台風で臨時休校の夢が...(爆)朝から授業に張り切りますが、得てして こうしてこちらが頑張っている時は生徒は乗ってこないもの。逆にこちらがグデグデでとちりまくっている時に限って、ノリがいいのが 定説。そういうチグハグ感って同業者にはわかるでしょ?(一部限定問いかけ(笑))4時間目の自分のクラスの授業では、悪いけれど 催促されていた席替えを密行。

そして昼休みはまた進路面談。でも私の愛しの君なので超癒されたのでよし(笑)そして放課後はなにやら体育祭が近いためか、応援団一派から 応援練習の説明あり。そういえばもうそろそろなんですね。まぁ正式には本日で完璧に前期終了で、明日から3日間秋休みなんですが、 どうもうちの学校けじめがない。他校はいちおう終業式をきちんとやっているらしいのに、なぜかやらない。おまけに来週通知票を渡し LHRの時間に説教の一つもたれようと思っていたら、壮行会が入りそれもまともに出来そうにない。2年生の方は修学旅行の班決めやら 色々やることもあるのに、どうにも行き当たりばったりのなし崩し的進行。だいたい校長が「きちんとけじめを持たせましょう。」と 言うのであれば、こういう終業式も始業式もない設定にしないで欲しいし、通知票を渡すLHRの時間くらい確保して欲しいものだ。 これではいくら言っても、5分くらいのお話では生徒もけじめを付けられないだろう。学校こそきちんとメリハリをつけた 進行をして欲しいと思うのは私だけ?そんなわけで明日から3日間の秋休みが入りますが、私は部活・大会・大会と、ほとんど 休めません。あー....。


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