放課後はC期指定校選考に残った生徒への説明と職員会議。その会議であったネタを一つ。会議の席上、校長の方から連絡の一つとして、 あるプリントが配布された。よく見ると本校の目標やら指導目標などが書いてある。どうも上の方からお達しがあり、校長が作成した 学校経営方針的な内容。それならば学校要覧等にも書いてあるのだが、こちらはより具体的なことが書かれている。それは「指導目標値」 つまり具体的にどれほどの成果を上げるべく努力するかということ。どうやらこういう具体値を載せたものの提出を上から 求められたらしい。昨年度も似たようなものを出したと言っていたが、ここまでちゃんとした数字が出ているのを初めて見ました。 例えば「進路未決定者を20%以内に収め、大学進学者の現役合格率を上げる。」なんて出ている。これって私達が達成すべき目標なんですか? 校長曰わく「昨年とあまり替えずに、でも少し細かくして作り直した、私の考えを入れた学校経営方針です。」とか。うーん、こういう 具体的な数値を盛り込むのはどうなんでしょう。その中でも一番気になったのは「国立大学への進学者数を2桁にする」という文言。 こういうことは一言も職員に相談もなく勝手に校長の一存で決めるべき事なんでしょうか?案の定、何人かの先生達が食いついていました。 元々どういう学校にすべきかという話し合いもなく、校長の考えで目標値が決められ、それが出来なかった場合はどうなるんでしょう。 まさに人事考課に使われるのでしょうか?進路部長自ら「なぜ国立大学なのか?私立有名大ではダメなのか?それよりも進路は生徒が 努力した成果で残るものであり、我々が数値設定すべきものではない!」とおっしゃっていましたが、私もそう感じました。
確かに進学校ですから、こういうデータはある程度基準にはなるでしょう。学校の評判を高めるためには有効かもしれません。でも それが本当にみんなで考え抜かれた学校の目標ならいざ知らず、我々の知らないところで、校長の学校経営方針として、すでに提出して しまわれているなんて...。ちょっと唖然としてしまいました。私みたいに底辺校から来たものは、学校って勉強だけではない、 もっと色々なことがあって、それ以外のところの方が、例えば行事とか部活とか友達とか、そういうものが人間的な成長を高めるんだと、 大げさだけれども、それが教育だと思って今まで頑張ってきたつもりなんですが、間違っていますかね?どうもこんなふうに国立大学 合格者数という、ある一つの物差しだけで評価されるなんて、悲しいんですけれど。確かにプリントには「思いやりのある社会性に富んだ…」 なんて目標もあるのだけれど、具体的に数値には表していないし(もちろん表せないけれど)そのあたりはけっこう空疎な感じがしました。 まぁこんなものは紙切れですから、別に良いのですが、こういうものが強制力を持ったり、はたまた我々の教育活動の足枷に ならないことを願うばかりです。そういえば教員免許も更新制度が導入されるらしいしね。
私は現場で生徒共に一生懸命やるだけです。一緒に進路相談に乗って、行事にも一緒に燃えて、部活で共に汗を流して、 一緒に笑って怒って泣いて...それしか出来ないダメ教員ですからね。でもそうやっていつも生徒共にあるのが、私自身の教育目標ですけれどね。
しかし中にはそうでない人もいます。どうも嫌な思い出があるのか「昔、先生が持っていたあのクラスは...」と振ると、露骨に 嫌な顔される方もおります。担任とクラスというのも相性があり、妙に波長が合うクラスもあれば、もう生理的に相容れないところも あります。おそらくそういう不運な出会いをしたからなのでしょう。でも教師たるものプロですから、そんなことは言っていられませんけれどね。 時々考えるのですが『このクラスの担任が自分でなく他の先生だったらどうなっていただろう。』ということ。おそらくあまり 代わり映えはしないと思うけれど、もう少しきちんとしたけじめのあるクラスになったかもなぁ、いやもっと活発なクラスだったかも... そんな夢想をしてしまいます。これも一期一会の出会い。縁ですよね。
そんなことを考えつつ、昼休みは小論文指導、放課後はアルバム委員会の仕事。いよいよクラスページ作りの最終段階。業者に 説明してもらい、色々とレクチャー。これが1時間強かかり、放課後までヘロヘロ。でもまだ来週に引き続くので終わりません。 本当に誰かみたいに一杯ひっかけないとやってられませんね(笑)
とは言ってももっと忙しい先生はいくらでもいます。私が一番なんて言う気はさらさらないし、もっとこまめに授業のプリントを 沢山作成していたり、教科によっては持ち時間が多かったり準備片付けに取られたりする科目もあります。それに比べれば文句は 言っていられません。生徒に手がかからないだけ幸福なのですよね。
と言いつつ、今日の出来事をプレイバック(笑)朝、以前の模試を返したのですが、間違って某N君とFさんのを取り違えてしまいました。 「うぇ、やべぇ36点だよー、まじぃよぉー」といつものごとく自分の成績を大声で話していたのですが、「あれ?これFさんのやつだ。 ごめん返すわ。間違っちゃった…」Fさん、成績をばらされて半泣き(笑)すまん...。
卒業アルバム用の学年集合全体写真の時の話。校舎の3階から全体を撮るため、上の方から業者が指示。「はーい、林側の人、もう少し 前へ来てくださーい!」「こちら側、もう少し右へ。」とバランスを取るため色々注文がつく。でも生徒はなかなか動いてくれなくて N倉先生など「てめぇーら、こっち来いって言ってんだろ!」と怒り口調。まぁまぁ卒業アルバム用ですから笑顔がこわばるような 口調は(^^;)私も「はーい、このあたりに女子も揃ってー!可愛く写るから。」「キャー!」「ってそんなわけないじゃん!そりゃ 可愛い子はそう写るけれど、それなりの人はそれなりにしか写らないよ。」「ひどーい!」と言われてしまいました。果たして生徒の 笑顔を凍らせているのはどっちでしょう(笑)
放課後のワックスがけの時の話。「さっ、じゃあ、ここからは床を磨くぞ。」「えー、去年F先生は『お前達は帰って良いぞ。あとは 私一人でやる。』って言ってくれましたよ。」それじゃあワックスがけと言うより先生のボランティアじゃないか!確かにF先生は そうだったかもしれないけれど、私はそんなに甘くないぞ!さあ、やれ!と言うと「やっぱり(先生の)器の違いだね。」だって。 違うだろー!(爆)
放課後、クラスの子と進路相談を二人っきりでしていたら、某クラスの男子が「あれ?こんなところで二人っきりで援交ですか!?」 なわけないだろ!!志望校選びの相談受けていただけじゃい!(笑)
とまぁ、こんなふうに毎日小さいネタはあるのですよ。忘れて書けないだけでね(健忘症促進中)
さて私も何となくけだるく授業。そういう様子は生徒に伝わるのか、生徒の方もリアクションが薄いです。無駄に盛り上げようと 面白話をするも、こういうふうに力ずくで笑わそうとすると、逆に寒い結果に...。お笑いは難しい(>ってお笑いじゃないし)
本日の私の仕事は...とうとう、というかやっとというか、肩を押されてしまいました。そうです。学校のHP全面リニューアル! 朝、情報部長のI越先生より言われました。「O−TEACHER、校長から言われたんだけれどもさ。うちのHP、やっぱりあれじゃあ、 いくらなんでもみすぼらしいって。中学校を回った時も色々言われたらしくてさ。O−TEACHERが担当なんでよろしくお願いしますよ。」 そうなんですよ。私が担当なんです。実は学校HP、ほぼ2年前から放置プレイです(笑)いや、転勤した時は直す気満々だったんです。 でもいざやろうとした時、変な横槍が色々入り、文句が入るくらいなら止めたと、放り投げたままだったのです。しかしさすがに あれではまずいと、上の方も思ったのでしょう。なのでこういう指令が下りてきたのです。本当はうちの学校は、載せるべきネタには 困らないくらい色々あります。吹奏楽部やサッカー部の活躍、行事の盛り上がり、等々。それこそネタには困らないくらい色々あります。 けれども、やれと言う割には何の保証もなく(コンピュータ一台支給するわけでもなくHP作成ソフトを買ってくれるわけでもなし) また以前は「あんまり生徒の写真を載せると肖像権とか、保護者がうるさいので、やるな!」ということまで言われたのです。これでは せっかくやろうと思っても、何の協力もなく文句ばかりでは、やる気がそがれます。そういう経緯があるわけです。
でもまぁとりあえず上の方からやれと言われれば、やらざるを得ないのが下々の役目。そんなわけでこのHP同様、メモ帳でタグを打ちつつ、 作ることを決意。とりあえずHPの構成を考え、材料集めをする手順を考え始めました。学校案内、進路関係、PTA、行事、入試関係と 考えれば考えるほど、改変するよりは一から作り直すことが近道と思い直し、あれこれ思案していました。前任校のHPもすべて 自分で一から作り、月2回ペースで更新していた実力を見せる時か!...と考えていましたが、あの時は情報部長で担任でもないし、 持ち時間も少なかったし、部活顧問も名前だけだったし...。そういう時間を掛けられる余裕があったとふと気付きました。今は とてもじゃないがそんな時間はないし...。そう考えつつ、どうすればあまり手間暇かけずにそれなりに出来るかと、また沈思黙考...。 するとそれを見た生徒が「先生、やっぱりまだ風邪の具合が悪そうですね。」
そんなわけで手抜き学校HPリニューアル計画スタート!完成予定来年!(いいのか?)はたして出来るのか?刮目して待て!
とまぁ文句は色々ありますが、それはこの仕事に尽力している人達もいますので、そこは大人ですから笑顔で参加(爆)ただ職員は なんで普通に学校9時集合なんだ!会館集合12時まで何してろっていうんだ!仕方ないので部活なんてしちゃいました。さて 集合点呼してみたのですが...全然来ていない(泣)我がクラスの出席率の低さは呆れるばかり。サッカー部などの公欠はしょうがないにしても、 おそらく「かったるいから行っていられないよ。」やら「予備校があるから。」と言う理由でさぼっているやつが多数。ちょっと 悲しくなりました。他のクラスも似たようなものだけれども、それにしても半数しかいないなんて...。
さて式典ですが、初めは挨拶、式辞、感謝状贈呈など40分ほど。こちらは欠伸が止まらなくなるほど。そしてその後は記念音楽会と 称して、合唱部の歌、OBでプロもどきのピアノ独奏、独唱2名、バイオリン独奏がありました。みんな音大などに行っている本格的な人ばかりで、 けっこう素晴らしく感動してしまいました。実は専門家である悪友S宮先生に、各人の評価を聞いたりして、それも笑いましたが。 そしてその後、ついこの間東日本全国大会で金賞4位の吹奏楽部の演奏がありました。これがさすがと唸らせるほどうまくて、ちょっと 感動。最後は全員で大地讃頌を歌って終了。後半の音楽会はけっこう聴き応えがあり個人的には堪能しました。本当は撮影係として デジカメで撮らねばならないのですが、暗いし距離があったのであまりうまく写らず、途中から放棄。
しかし何と言ってもこの記念式典で一番の話題はN村先生のドレス姿での司会でしょう。ある意味一番目立っていて、N村先生在任10周年 記念式典のようでした(笑)