今日も書くほどのネタがないが、ひとつだけ。職員会議の席で事務長から連絡があった。まぁだいたいこういう場で事務長が口を 開けば言うことは決まっている。それは「経費削減!」またその話かと思ったらそういうわけでもない。いやそういうことかも。 それは部活の合宿や遠征費のことについての話だった。うちの学校は独自の取り決めがあり、合宿などの費用も一律3000円に 抑えられている。そして遠征費も5000円程度。でも考えてみてくださいよ、私なんかテニス部で毎年夏合宿をやっていますが、 どこで3000円で泊まれる宿泊所がありますか?公共施設でも食事やテニスコート使用代を含めたら、とてもじゃないが無理。 普通に3泊4日やって交通費も含めると3万以上はかかっています。なんと10倍以上!それでも部活にとって大事なことだし、 生徒のためだから毎年自腹を切ってやっています(泣)もちろんテニス部だけではなく他の運動系顧問も同じでしょう。自腹を 切ってでも遠征して練習試合して、合宿して、それで生徒のためになればと、みんな手弁当で頑張っているのです。だからこそ サッカー部がベスト8に入ったり吹奏楽部だって東日本大会金賞なのですよ。お金はいらないから行かせてくれと言うのが 顧問の熱意なのです。
ところがお上の方がまた色々言ってきたようです。うちの学校の縛りがあまりに厳しいので、きちんと交通費等を支給するように とのことらしいです。これはこれで朗報なのですが、実は裏がある。でも予算は今の枠内で、いや毎年どんどん経費が削減されていますから、 より少ない予算内でやれとのこと。となるとどうなるかというと、今までは安い単価で(いやほとんど赤字だけれど顧問の手弁当で) 数多く練習試合や合宿などをやってきました。それをきちんと支給するとなると、当然回数が今までよりも削減されるわけです。 今まで10回やっていたことを3回にしろ、そういうことなのです。顧問も二人いるなら一人だけ出張しろ、もう一人の分は 出せないから行くな!そういうことなのです。これにはやる気のある顧問達も憤慨。だって今までお金なんていらないから、その分 試合やら遠征やらの出張を認めてもらっていたのに、今度はお金は全額出すけれど、予算は少ないからその回数を激減させろという ことになるのです。今までその成果でこれだけ実績を上げてきたのに、学校の評判を上げてきたのに、予算がないと言うだけで こんな仕打ち。それも今まで通りで自腹を切ると言っているのに、それもダメということに。そうしたいと言っても出張命令は校長が 出すわけですから、校長がダメと言ったら遠征にも行けないのです。うーん、これじゃあ、やる気も失せますよ。他の先生達も言っていたけれど、 「生徒のために。」と頑張ってきたボランティアの顧問達に、せめてやりやすいようにして欲しいものです。これではますます 先細りになっていきますね。教育には、というより必要なところには(生徒の安全など)きちんとお金をかけて欲しいものです。 落語でいうところの「金のないのは首がないのと同じだぁ〜」という八方塞がりですな。もう顧問辞めたくなります。
今日の放課後に、卒業アルバムのクラスページ編集締め切りでした。2週間以上も前に指示したのに未完成のクラスが半分...。それに あれほど業者から説明があったのに、いちいち「先生〜、これはいいの?」といちいち聞きに来る。もうその応対だけでヘロヘロ。 まともなページが出来るのでしょうか...。やれやれです。
今日のLHRで調査書発行台帳予備調査の紙を集めました。これは何かというと、受験の時に願書と一緒に調査書というものを発行するのですが、 うちの場合ほとんどが受験組。多いやつになると一人で10校以上受験したりする。そうすると当然調査書も10校分必要。それが 一クラス30人もいると300枚!いきなりそんなこと言われても大変なので、あらかじめどれくらい必要か生徒に書かせるのだ。 今まで底辺校だったのでこんな経験は初めて。戸惑いつつも生徒には「ある程度多めに書いて出せー」と言っていたのだが、この期に 及んでちゃんと書けていないやつ多数。「先生ー、この大学コードって?」だから言っただろ!あのコード表に書いてあるって! 「先生、だいたい何校くらい受けるもんですか?」知るか!受けたいだけ受けなさい、可能なら。「先生、やっぱり滑り止めをもう少し 増やした方が良いですかね?」また弱気になっているのか。自分で判断しなさい。「これだと第1志望が受験日、最初に来ちゃうんですけど やっぱりまずいですか?」そんなこと言ったって、そこ行きたいんでしょ?「受験日が2日連続ってきついですよね?」そんなの 国公立では当たり前!そんなひ弱でどうする!...とまぁ、今更悩みまくってゴタゴタしております。それでもまぁそこそこ 出してきましたが、もうすぐ本番。私も調査書の再点検に余念がなく、忙しい限り。あー、本当に大変ですね、受験って。
そして昼休みは相変わらず面談。果てしない受験校を列挙しすぎて、どこを受けたらいいかわからないという女子の相談相手。 だって全部で20校も挙がっているんですもの!そんなに受けられないって!そこでチャレンジ・ボーダー・滑り止めと、バランスと 試験日などを勘案し、そのスケジュールを一緒に考えてアドバイス。初めに第1希望のところはきついとか、3日連続はこたえるとか、 まぁそんな話です。でも結局は自分で決めねばならないのですがね。
そして放課後は模擬面接の練習。普通に面接練習したつもりなのですが、どうも答えにくい質問ばかりしたようで、詰まることが多く、 妙な間というか沈黙が続き、かなり気まずい雰囲気。本人もかなり落ち込みモード。こういうのも慣れですから、回数をこなすことも 大事ですよね。
こんなふうにまた一日ハードワークな日が続いています。やれやれ。
と言いつつも私も同じようなもの。テスト作り、小論文添削、そしてその指導、個人面談、面接指導...こういうもののスケジュールが 溜まっていて、どれも空き時間などに集中してきました。今日なんて昼休みに小論文指導2人駆け込みでやりました。またそういう時に 限ってテニス部の子が用件があって押し掛けてきたりするのですよね。ああ、本当にこちらもいくら時間があっても足りないです。 そうやって昼休みに色んな生徒と話していると、某K村先生が、昔の私の写真(昔同僚だったため、私の若い頃が載っている 卒業アルバムを持っている!)をテニス部の1年生に見せ、写メで撮らせた由。おかげでテニスコートへ行ったら、1年生が全員にやにや。 お前ら赤外線で回すなー!顧問のアホ面を見て笑うなー!とまぁ、こんなネタですいません。
とは言ってもテスト作りが全然捗らず相変わらず空き時間は悪戦苦闘。どうして他の先生達はそうポンポン作れるのでしょう。やっぱり 私の能力が低いせいでしょうか?ここはやっぱり大事だから出すべきか?いや裏をかいて出さぬべきか?これは説明させるより、こういう 選択肢にした方が逆に迷うかな?こういう訊き方では何通りも答えが出せそうだな...と、あーでもないこーでもないと、遅々として 進まないのです。毎度のことながらやばいです(^^;)
そんなわけでネタになりそうなことがこれでもかというくらいなく、申し訳ないです。やはりこちらにも心の余裕がないとダメですね。
今日も古語辞典の売り込みにセールスが来た。来年度の1年生用に是非推挙してもらいたくて来るのだ。大概の学校は入学時に、授業で 使うので、まとめて購入させたり、もしくはうちみたいに案内に推挙辞書なんて載せて、生徒に購入を促したりする。当然そういうところに 名前を載せてもらえば売り上げが伸びるので、是非とも載せて欲しくて挨拶回りに来る訳なのです。文科省推薦とか厚生省認可という 言葉に弱い日本人ですから、当然のごとく学校推薦辞書となれば、それを買うのが道理。業者も先生のお墨付きが欲しいのです。一頃は それで袖の下があったとかなかったとか聞きましたが、そんなのは遠い昔の話でしょう。
「この辞書の特徴はですね、ここの部分の索引が新しく...」
「あのー、見ての通り、ただいまテスト前でして、生徒も研究室に立ち入れないんですよ。」
「はい、存じております。だからこそ、今ならごゆっくり説明が出来るかと...。」
「部外者がいるとテストも作れないし...」
「そんな時にこの辞書に載っている、この『古典耳よりコラム』を参考にしていただいて...」
「もう授業の時間なんで申し訳ないけれど...」
「ではまたお時間のある時に是非お伺いして改めて説明させていただきたいと...」
「いや時間ないです!!」
たまにいるんですよ、こんな空気を読めずに必死で食い下がってくる業者も。私なんて意地悪ですから、こういううるさい営業のところは 意地でも採択したくないですけれどね。でもふと気付きましたが、昔は教科書とか辞書とか問題集とか、こういう営業は若手の セールスマンと決まっていたものですが、最近はけっこう年輩の人が多くなったような気が...。窓際族なのか、上の方の人も 営業に走らねばならないのか、はたまたパートで来る人なのか、年齢層が上がったと思うのは私だけでしょうか?
「お前達が買った古語辞典って使いやすかったか?」
「えっ?」
「ほら、入学した時に入学案内に書いてあった学校推薦辞書のことだよ。どうだ?」
「ていうか先生、普段は電子辞書使っているから、あんなのどこいったかわかんないよ。」
「・・・・」
そういう時代なんですよ。