テスト前ですので、当然のごとく、どの先生達も問題作成に没頭しているのですが、これがまたけっこう面白い風景だったりします。 他の教科はよく知らないですが、国語科もけっこう笑えたりします。基本的にはみんなパソコンのワープロで作っていて、カタカタ、 キーボードの音が鳴っているのですが、時々いらついたようにバシバシ、リターンキーをたたく音、カチカチ、マウスをクリックしながら、 ちっと舌打ちする音。そうかと思うと「えー!なんでー?データが消えたー!」という叫び声。「うぇーん、できないよー」という泣き言。 もちろんため息なんて始終。「くそー!」「あれれ?」なんていう言葉は泡のようにはじけています(笑)「1、2、3…あれー、 2点足りないー」とか「なんか変な問題!(ブツブツ)」等々。そういううめき声の中で問題というのは作成されているんですよね。 この独り言だけ集めたら、多分変な人たちの集まりと思われてしまうでしょう(爆)でもいくらぼやいてもテストは待ってくれませんので(笑)
あー、出来ねぇーーー!
「ふぅーん、そうかぁ。そんなに先生が簡単に教えてくれるんなら出ませんよね?」
「へへへっ。」
「でもおかしいなぁ。先輩から過去問もらって見てみたんだけれど、ここって毎年出ているらしいんですけれどね。」
「えーーっ!?そうなの?」
さて本日話題にしたいのはそんなことではありません。ゴミの分別について。こう見えても意外ときれい好きな私ですので、教室に ゴミとか落ちているとけっこう気になったりします。生徒がゴミを捨てるのもきちんと分別されていないとけっこう嫌だったりします。 でもこの学校に来て驚いたのが、そういうことが意外に整然と行われていること。普通に分別されている。生徒の方も普通にきちんと 分別している...。これがけっこうな驚き。だって今まではそうでなかったので。燃えるゴミも燃えないゴミも一緒くた。いや それでもゴミ箱に捨てるだけマシ。その辺の教室の床に平気で捨てていたり、ジュースをこぼして床が汚れても知らん顔。そういうのに いちいちうるさく言い続けていた昔が嘘みたい。掃除だってちゃんとやるしね。言えばやるということが、どれほど新鮮だったか。
でもここの子たちはそういうモラルの偏差値が高いのですよ。変な腰パンではいたり変なガングロ化粧もほぼいないし、床にべたっと 座ることもあまりないし。そういうことが格好悪いということがわかっているのですよ。ゴミをその辺に投げ捨てるのも良くない、 自習の時間に勉強している子の邪魔をしすぎるのも悪い、そういうモラルがきちんとあるんですよね。そういう他人を気遣う意識、 そして他人から自分がどう見られているかという意識、そして何より「別に関係ねぇだろ。」というふうに思わないこと。これらが きちんと備わってることの素晴らしさ。この学校に来て2年目ですが、ますます実感しています。勉強が出来る出来ないよりも、 こういうモラルの偏差値だけは高く持ち続けて欲しいものです。
本日はテスト監督のみ。1限目はリーディングの監督。この時はひたすら監督しながら教材研究。テストが終わったらすぐ授業ですからね。 2限目の空き時間はテニス部の冬休みの練習などを考える。そして3限目もテスト監督。テストは理系クラスの数学V!うーん、微積が バシバシ出ていて難しそうでした。昔やった記憶もあるのですが(高校時代は理系クラス(笑))もう今となっては全然。 問題用紙見ただけで死にましたね。でもいいよなぁ数学って。問題用紙一枚。それも半分程度しか書いていない。国語なんて延べ5枚分にも なるのに。この時も監督しつつ予習予習。うーん、静かだから捗る(爆)
そして午後は早退でーす!というわけでネタなし続き。
その採点中に、情報部長のI先生が御来室なされ、国語科のノートパソコンすべてに新しいウィルスバスターとWindowsXPのSP2を入れてくれました。 学校のノートパソコンは県から支給されているため、色々とこういう更新が大変なのです。それを情報部長自らすべての研究室を 回ってやっていただけるとは....ありがたや。ていうか私も情報部だからやらないといけないのですが、手が回らず全てお任せ。 でも全部やるのに2時間くらいかかり、けっこう大変でした。
その合間にK村先生とドラクエ談義に花が咲き(と言っても二人だけですが(^^;))しばしの憩い。そしてまた採点。今回入院中のY先生の クラスは、他の先生方で分担して授業してもらっていて、私はほとんど何もやっていないので、せめて採点だけでもということで、 1年生の国語総合の採点を1クラス分やっております。うーん、人が作ったテストを採点するのって面白い。ふぅーん、こんな 問題なんだ...。なるほどこういう箇所を問うのか、こういう選択肢だと迷いやすいよなぁ...などと大変勉強になったりします。 前任校では共通問題でやっていたので違和感はないのですが、改めて自分の作った問題の稚拙さに恥じ入ってしまいました。 さてさてテストはまだまだ続きます(泣)
1時間目はテスト監督。理系クラスの角クラスでした。こういう配置の教室は初めてのため新鮮でした。部外者にはわかりにくいのですが、 妙に横広で黒板側に入り口がある教室です。なんか不思議。英語の監督だったのですが、英語はマークシート問題でした。よく英語では やっているらしいのですが、カードリーダーで読み取って点数を出すのですから、採点の手間がかからなくて楽そう。うーん、国語も たまにはやってみるか?そして2限目は自分の古典のテスト。これはけっこうな問題数のため大変かなぁと思っていましたが、採点し始めて みたら、記号が多いせいかそこそこ。まずまずでした。一人昨日欠席した奴がいたので放課後追試。そしてあとはただひたすら採点。
話は全く変わりますが、冬のこの時期の午後3時頃に帰る風情が好きです。まだ夕方までにはちょっと間があり、でも日暮れが早く なんとなくオレンジ色が迫ってくるような雰囲気。そして寒いけれどもなんとなくワクワクするクリスマスまでの日々。少しずつ 町がデコレイトしていき、帰りの車中ではクリスマスっぽい曲が流れてくる。アカペラっぽいバラード...。そういう独特の 今の時期の感じが好きなのです。多分教員をやっていると期末テストの早帰りで、採点が終わって帰る道すがらの高揚感。これが 結構好きだったりします。もうすぐ終わるなぁという感慨。うーん、上手く言えないなぁ。ただそんなことを毎年感じながら過ごす 帰り道です。季節感を感じる年になったのかなぁ...。