その後、追試予定者が一人いて、その子に試験をさせ、その合間に得点入力やら、明日からの答案返却の段取りなどもし、そしてその後の 授業用のプリントなどを作ったり、まだまだ忙しかったです。おまけに部活も始まったしね。あー、やっぱ忙しいわ(爆)
でもやっぱり中には本当に出来ない子もいます。というより活字というものに全く拒否反応を示す奴も。そんなんで生きていけるのかと 思うのですが、字を書くのも読むのも嫌いだというやつがいたりします。当然国語の授業なんて、教科書は開いているものの右から左へ 聞き流し。ノートもちゃんと取らない。当然テストの時なんか、本文が書いてあってもその場で始めて斜め読み。時間は足りないわ、 理解してないわで点数が取れるわけがない。そんなんで毎回赤点。そして毎度私に怒られ改めて何か課題を出される...。でも 懲りずにまた繰り返すというパターン。うーん、こういう子は手がかかります。なだめすかし色々手を尽くしているのですが効果が上がらず、 本当に理解に苦しみます。学習しないというのかやる気が乏しいというのか、そもそも生きるエネルギーに乏しいようで 気を遣います。いるんですよね、そういう生徒。こちらも怒り疲れます。
と愚痴っても仕事は終わりませんので、さっそく授業の準備も同時進行。教材研究は少しはやってありますが、年内の ストックが持つかどうか不安。そのためいちおう受験生用に、センター対策問題集など引っ張り出してきて、それを肴に少しやろうかと プリント作成。うーん、これが意外と印刷に手間暇かかりました。その他事務仕事も色々たまっていて、年末進行は大変です。
1限目に1年生の自習監督&胃部検診、そして2時間目はテスト返し。これで全クラス終了!でも逆に授業が始まると言うことです(泣) 昼休みにまたまた面談。我がクラスの女子が来室。「先生〜、受験校が決まらない〜、おすすめは?」って、俺はソムリエか! おすすめなんてあるかよ!自分の行きたい大学くらい自分で決めろよ。じゃなにか?「はい、こちらワイン(大学)がおすすめでございます。 生産地(所在地)は都内ですので、どなたでもお気軽にお試しできますし、味(勉強内容)は癖もなく万人向きでございますね。 そしてなんと言ってもお値段(偏差値)が50程度と、かなりお手頃になっています。」って言うのか!?もうほとんど大学のソムリエに なりつつあります。はぁっ。
5限目も自習監督。と言っても「自習してろ!」と言いに行くだけなんですけれどね(爆)その5時間目はとある理系クラスへI黒先生の 自習で初めて行きました。しかしなぜか教室へ入るとみんな失笑。なぜ?教えてもいないのに...(泣)どうも私ってそういうキャラのようです。
そういう尻に火がつきつつある受験生達ですが、本日のLHRで、調査書発行台帳(マークシート)&調査書封筒宛名書きがありました。 私も長く教員をやっていますが、初めての経験です。これは生徒が受験する時に、提出書類として普通は願書と調査書があります。 今までも生徒のために調査書は作って出力してきましたが、ここの学校はそれが半端じゃない数になります。今までだと一人一通、あっても 2、3通程度。それこそ大した手間ではありませんでした。ところがこの学校は進学校のため、受験する学校が一人につき平均4〜6校、 多いやつになると10校という猛者もいます。その1校につき調査書1通となると、うちのクラスだけでも200通を優に超えます。 もちろんその一通ごとに宛先が違うのですから、その分の封筒も必要です。ということでそれをシステム化して、マークシートに記入して 出せば、それを読み込んで自動的にデータ管理もして、プリントアウトも楽になるように構築されているわけなのです。なるほどねぇ。 さすが進学校!そりゃそうだよな。うちだけで200通分といったら、8クラスで1600枚以上!出力するだけでも大変な手間ですからね。
そういうことで、それの記入をさせました...ところが、これが大変なんですよ。というのも生徒自身はどこを受けるか、まだ 迷っているから、書くに書けないのです。いちおうほぼ確定はしているのですが、もう1校増やそうか、それともやっぱり行きたくない 学校は減らそうか、いやそれとも滑り止めはここで本当に大丈夫か...もう迷いまくりなわけなのです。今日も朝、昼休みと相談に来て、 決めかねている子はいっぱい。最終的には自分で決断しなければならないのですから、ここでやるしかないわけです。でも揺れる受験生心と しては、不安と希望と周囲の雑音で、もういっぱいいっぱいみたい。確かに1校受けるのに35000円の時代。1校受けるのも 親の経済的負担を考えれば適当というわけにもいかず、悩んでいますね。もう私もひたすらカウンセラー状態です。
生徒の方はひたすらマークカード記入と封筒の宛名書きにあくせくしていますが、それにしても人の話を聞いていない。「先生、これは どこに○するの?」「T期とか書いてあるやつはどこに書くの?」「志願受付日も書くんですか?」もうすべて説明したのに全然聞いて いない。もう何度も同じ事を繰り返させられました。たかが7、8枚のマークカードと封筒書きくらいでヒーヒー言っていて「先生、 もうだめだ。」と根を上げるやつが多数。こんなことでは願書書きが思い遣られる。結局1時間で終わらず放課後までかかっているやつが 何人もいました。こっちだってこれを確認するのかと思うとげっそりします。死ぬだろうなぁ...(泣)
そんなわけで全部チェック(と言ってもコード番号までは確認できませんでしたが)して、なんと細かいミスを全て入れたら40箇所以上!! もうあきれ果ててしまいました。すぐ訂正させたりして大変でした。やれやれです。
朝から2年生が大きな荷物を持って続々登校。明後日から修学旅行なのですが、本日荷物の発送らしいです。そういえば1年前は同じように 色々あったなぁと感慨深げ。1年は早い...。
それがなぜか脱線し、いきなり授業中に「だから男は...」という話で盛り上がってしまいました。とある女子が「なんで男って 浮気するの?」と投げかけたところから大激論(笑)「いや、女だって」「だってこの兼家って、まだ子供が生まれたばかりでしょ?」 「いややっぱり妊娠中とか子供ばかりにかまっている時期は、ついつい...」などと苦笑してしまうような意見続出。私もついつい 乗ってしまい「この本文のところで『いかに言わむやうにて知らで』とあって、『なんて言ったらいいのかわからない』と訳して もらったけれども、さて女子に質問!あなたの彼氏が浮気しているとわかったらなんて言う?問いつめて怒る?泣いてすがる?冷静に話して 諭す?それとも放置?(笑)」なんて言ったからさあ大変。あちこちで蜂の巣をつついたようなトーク炸裂。絶対怒るとか、いや やめてと言うとか、経験がないのでわかりませんとか(笑)そんなことで大盛り上がりになり、収拾がつかなくなりました(^^;) でもまぁこれはこれで楽しかったので良しとしましょう。古典の恋話で盛り上がれるなんて、それだけでやった価値はありますから。
「ところでO−TEACHERは浮気して
こんなふうに言い訳したことあるんですか?」(爆)
「学年主任のK林先生からです。読み上げます。
『美(ちゅ)ら海の 白き浜辺に輝けよ 蒼き波頭と 子どもらの顔』
だそうです。」
はぁっ?緊急FAXって、短歌ですか!?それも楽しそうな?大会議室にいた職員一同、大ズッコケでしたよ。朝から超脱力してしまいました。 うーん、やるなぁ。なんかいかにも満喫しているようで、ちょっと嫉妬(笑)平和な学校です。はい。