そんな私も体調不良気味ですが、担任は休めません。相変わらず休み時間になると「志望校変えたいんですけど...」というやつが バタバタと3人。もう今頃迷いだしてどうする!でもひとつひとつ対応する。けっこう面倒です。その裏では実は3年生の学年末テストが 来週末からなので、その準備というか試験範囲なども考えねばならず、頭が痛い。このままどんどん教材を進むべきか、簡易な問題で お茶を濁すべきか...。授業の方はセンター対策予想問題集をやっていますから、今更授業もねぇ...。あー、試験も作らないとなぁ。
放課後学年会議あり。卒業台帳の件で報告がありましたが、未だに手書きで続けているということが判明し愕然!まだそんな旧石器時代 みたいなことしているんですか!?コンピュータって知っています?ワープロでもなんでもありますよ!って叫びたい気分。えーと、 一般の人達のために解説しますと、卒業証書というやつがありますよね。あれって大事な証明書にもなるので、一枚一枚ちゃんと書いて、 ハンコが押されているものなんですよ。当然320人以上作るとなると、手作業だからかなり前から(つまり今から)作業に入るわけです。 で、その帳簿というか正しい氏名が書いてある原簿を手始めに作るわけです。ところが人の名前が一番難しくて、なかなかありえない 字とかが存在したりするわけです。簡単なやつでは「渡邉」の「邉」が「邊」だったり、しんにょうに点がひとつだったり。また こういうワープロではなかなか出ませんが「吉田」の「吉」が下の方が長かったりとか、「土田」の「土」に点が付いていたりとか。 まぁ本当に難しいんですよ。で、その原簿をいちいち手書きで作っているというのが学校現場なのです。で、よくあるのがその卒業台帳というのが、 きちんと続けて書かなければいけないというしきたりがあり、例えば20名分一枚に書いたりするのですが、一人でも書き間違えることが 許されず、どこかちょっとでも書き間違えたら、またその20名分一から書き直さねばならない...そんなシステムだったりします。 訂正も書きミスも許されず、手書きで正確に書かねばならない...という緊張感を強いる阿呆らしいシステムが現存していたりするのです。 前任校ではとっくにコンピュータで名簿から打ち出し、どうしてもワープロで出ないやつだけ手書き。それこそ10分で終わるように なっていました。っていうかそれが当たり前だと思っていたのに、こういう古い学校は未だに古い因習にとらわれていて、そんな前時代的な 苦行をしていたわけです。もうこれには呆然。
だいたいこの学校は様々な業務が効率化されていません。例えば今回みたいな卒業台帳は、名前と生年月日のデータがあれば、それだけで 済む話。ところが総務部の住所録、教務部の名票・成績、進路部の調査書、もうあちこちで各自で同じものを作っているという効率の悪さ。 どこかで一元化してベーシックデータを作って、あちこちで共有化して使うという発想があまりにもなさ過ぎます。こんなに遅れているなんて あり得ません。というかよくそれでみんな我慢してやっているよなぁという不可思議。こんな話は前任校で6年以上も前に出て、「遅れすぎている!」と 言うことで、どんどん事務仕事を減らすためにシステム化したものです。それがまたこんなに遅れているところがあるなんて信じられません。 昨年教務部にいた時に、そういう業務を一括して出来るソフトを購入して楽しましょう!と進言したのですが「金がない。」の一言で 一蹴。「今までこれで出来ていたのだから無理してやる必要ない。」と。もうあきれ果ててしまいましたがね。でもこうやっていざ 自分に降りかかるとやっぱりまた不満が出てきました。だって80人分も一字一句間違えずに清書しろっていうことですよ。ネームデータが あるのに...。あーあ、遣り切れません。で、そのことをあるコンピュータが得意な先生に愚痴ったところ「O−TEACHER、そうやって 言うと全部仕事回ってくるよ。この学校は自分からコンピュータを覚えて、少しは自分でやろうという人がほとんどいなくて、なんでもかんでも、 それこそ自分の分掌の仕事まで、コンピュータが出来る人に『お願いします。』と言っておっかぶせて、結局仕事を押しつけられるのが 関の山だから。だからこの学校ではそういうこと言うと首絞めることになるよ。」うーん、でもそれでは何も改善されないんだけどなぁ。 ジレンマです。コンピュータやソフトを買ってくれる予算と、もう少し担任とかの仕事がなく時間に融通が利けば、本当にやるのになぁ。 でも今それをやりだしたら、本当に学校に寝泊まりすることになりそうです。あー。
それと同時に仕事は山積み。テニス部の書類仕事もあるし、もちろんクラスのやつはひっきりなしに調査書交換に訪れるし、もう いい加減に全て放棄したい気分。それにプラスして卒業アルバムの校正、様々な原稿依頼、そして極めつけは試験問題作り。もう 時間がいくらあっても足りないくらい。熱出している場合ではありませんよ。よって日記も簡略化!(っていつもだけれど)ブログ全盛の 時代でも、このスタイルで適当に続けるつもりのO−TEACHERでした。
自分のクラスの授業中に、最後の席替えを決行!入試前の運試しということで(笑)でもあまりに欠席が多くてスカスカ。もう授業も ラストに近づいているせいか、一番前の席を嫌がるやつもあまりおらず、いつもならブーブー言うアリーナ組が、「別にいいよ。」とのこと。 そんなもんですよね。そしてその後センター試験時の注意やら自己採点のことなどを連絡。いよいよ本番近しです。でも今日あたり きちんと来ているやつは精神的に追い込まれてなさそうだし、まだマシです。今日あたり休んでいるやつは切羽詰まり組でしょう。
そう言いつつも、広報の「卒業生へのメッセージ」の原稿依頼を受ける。なかなかそういう気分ではないけれど、でも書かねば ならないんですよね。こういう卒業式に向けた一言コメントが、これからどんどん増えそうです。あー、苦手なんだけれどな。 まぁ私に気の利いたコメントなんて無理なので、いつものようにさらっと書きましたが...。
放課後に職員会議あり。こんな忙しい時期に辞めて欲しいのですが、議題が一つだけなのですぐ終わるだろうと思っていました。 その議題は「セクシャル・ハラスメント」!と言ってもそんな事件があったわけではなくて、 そういうアンケートを採れと上の方からお達しがあったので、そのことについての報告でした。教頭が言うには「担任が加害者になって クラスの生徒にセクハラするケースもありますので。」だと。まぁ世間ではたまにそんな話も聞きますね。でも私の場合、クラスでは けっこう女子にないがしろにされているし、国語科研究室でもマダム達にいじめられているし、ましてや家庭科のH先生には下僕の ように扱われているし、こういう逆セクハラも訴えていいのでしょうか?(笑)
で、これだけなら本当に10分で終わったのですよ。ところがここからが長かった。校長が県からの報告と言うことで、延々と30分以上 長話...。もうこれが屁でもない報告をまとまりもなく続けるものですから、本当に辛かったです。で、いつものことですが、 主語がわからないのですよ、主語が!それは県からの上意なのか、あなたの意見なのか、それとも指示なのかお願いなのか。それらが ごちゃごちゃになっているから、全然要領を得ません。それならきちんとレジュメにして配布すればいいようなものの、それでは 色々証拠が残ってしまいそうなので、いつも口頭で言うだけです。うーん、けっこうこれは拷問に近い。全校集会時の生徒の気持ちが よくわかります。心の中では『だから結論は?』とごちている私でした。あー、ここが一番疲れた。
相変わらず休みは6人ほどいましたが、某クラスの半数休んでいる!なんてのに比べれば問題ありません。もう慣れてしまいましたよ。 それでもさすがに生徒達はセンター前日ということで、なんとなくピリピリしていたり、落ち着かない雰囲気。学校に来てみんなと 情報交換している方が落ち着くというところでしょうかね。推薦組達は自習の邪魔にならないようにひっそりとして息を詰めている感じ。
とあるクラスで「先生、センターの問題予想してよ!」と言われましたが、そんなの出来るわけないじゃん。よく予備校の予想屋が あれこれ言うようですが、あんまりあてになりません。というかセンターってけっこう悪問が多いですからね。国語に関して言っても、 評論系はまだしも、古典なんて有名なものはまず出ませんからね。まぁ出たとこ勝負ですよ。
さて最後はみんなを激励して送り出しましたが、担任としては明日の天気も気懸かり。どうも雪らしいのでバタバタしないかが心配。 あまり焦らずとりあえず全力を尽くして欲しいと祈るのみ。あー、私が一番緊張しているかも。
そしてもうひとつ記入させるものが...。それはこの間書いた「セクハラ・アンケート」こちらは配布して軽く説明。「えーと、 書いている間はちょっと私は席を外します。というのも担任が自分のクラスの生徒にセクハラしている場合もありますので、ここにいると 書きづらいでしょうから。」と指示されたとおり言うと生徒は大爆笑。「そうだよね、O−TEACHERって現代文のテストとか 『ここは大事!』とか言っていて、そこが出た試しがないもん。本当にいやらしいよね。」って、 そういう意味なんですか!?(爆)そんなわけで担任は一枚も目を通さず回収して封印して、 すぐセクハラ相談窓口のE先生のところへ持っていかせる。これも担任がのぞいたり改竄しないためらしいです。はぁー。気を遣います。
その後は授業。今日から通常営業。センターまではそれなりの対策プリントをやっていましたが、今週末から学年末テストが始まるため、 今週は普通にやる予定。古典も現代文も普通にやりました。で、とりあえず試験範囲はほぼ終わりそう。空き時間にはテストの精選& 印刷。そして明日からの教材の準備。試験範囲用と私大対策用プリントなんかを用意。そして放課後はワックスがけ。この時期にとなんで?とも 思いますが、3年生はあとわずかしか登校しないしもうすぐ高校入試もありますからね。もうそんなかんなで一日があっという間に 過ぎていきました。本当はもっと生徒とじっくり関わりたいのですがねぇ...時間がなさ過ぎです(泣)
さて3年生が来るのもあとわずかなので、色々といる間にやることが満載。例えば私物の持ち帰り、教室整備、同窓会の幹事、 自宅学習期間中の受験動向の把握、卒業式に向けての段取り等々。本当にテストとは別に色々あります。でも色々な先生方からは 「いいよねーO−TEACHER、あともう少しで終わりだから。」と言われますが、まだどうもそんな実感もなく、ただひたすら 忙しく感じるのみです。2月になっても成績処理、特色化選抜、部活関係、入試受付業務、学校HP作り...と色々あるので、 どうもあまり暇になるとは実感できません。そして何よりもまだ自分が生徒離れできていないせいか、生徒がいなくなると嬉しいという 感覚がわき上がってきません。かえって寂しくなり詰まらないだろうなぁという感覚だけは予想できたりします。本当は 個人的に卒業式へ向けて、色々生徒と話したり相談したり何か企画したりしたいのですが、私も忙しいし生徒も受験で頭がいっぱいのため、 どうにも感傷的な気分になれないのが本当のところかも。でも確実に時間は過ぎているんですよねぇ。はぁ。
どうでもいい話ですが、国語科の先生達と話していて、うちの学校で一番若い担任は38歳と判明!うーん、それが最年少担任ですか!? 私が初めて担任やった時は24歳でした。ていうか20代の担任なんてゴロゴロしていたものです。いちおうこれでもピチピチの 若手担任だったのですが、教員も老齢化が進み、38歳でも若手なんですね(泣)そういえば私も学年では下から2番目の若手担任です(爆) テレビドラマに出てくるような若い熱血教師なんていずこやら。だから学校も活気が足りませんよね。生徒だけ若くても、それと 一緒に動ける先生がこんなに少ないんじゃ。学校も動脈硬化中...。
放課後に職員会議。入試関係の要項の読み合わせ等。授業が終わってもまだまだ仕事は続きます(泣)