安分守己たる 6月 中旬 編



6月13日(月) クラス会と実習生

ネタ多し(笑)昨日この間卒業させた我がクラスのクラス会があった。25名ほど集まり私も呼ばれたので顔を出してきました。 みんなほぼ大学生で、なんだか懐かしい邂逅…と言ってもまだ卒業して2ヶ月ばかりですが、やっぱり改めて思うのはなかなか よいメンバーだったということ。と言うよりみんな大人でした。きちんと色々なことをわきまえていて、とっても常識人の人ばかり。 だからとても居心地が良かったと再認識。彼らもそうらしく「なんか大学には変な人も多いし、けっこう疲れます。そう考えると うちの高校って、すんごくまともだと思いました。」と。その通り。世間に出て知る母校の良さ。

でもおかげで今朝も疲労困憊。もちろん週末は部活三昧ですから、休みなんてものは顧問に存在しませんので。いや別に強制的に 練習を組んでいるわけではなく、練習試合の申込を受けたり、生徒の要望を聞き入れているとこんなふうにエンドレスになってしまうのです。 でもそれは私だけではなく、先週末は総体関係の試合も多かったようで、とごの運動部系顧問も、今朝は土気色です。

さてさて今日から教育実習生が来ました。我がクラスにもYさんという方が。教科は音楽なのですが、いちおうHRにも担当が 付くということで、我がクラスのHR担当として2週間やることになりました。本人はだいぶ緊張の面持ち。そりゃそうですよね、 大学生がいきなり2週間だけ「先生」ですから。自分の時なんてあきれるほどダメダメ実習生でしたから。はっきり言って迷惑千万な 教習生でした。それに比べれば全然大丈夫でしょう。

さっそく朝のSHRに連れて行く。もちろん生徒は歓声を上げる。「なんか女子アナみたい!」と喜んでいました。とりあえず こんな感じという様子を見せ、LHRの文化祭の話し合いも見学させ、クラスの様子を知ってもらいました。とりあえず慣れることでしょう。 デビューは明日からです。さてどうなることやら。


6月14日(火) 何をやるか

昨日のLHRネタを少し。昨日のLHRは文化祭の企画について話し合ったのですが、これがもう本当に1年。昨年度3年担任で、 生徒達も色々勝手もわかっているし、自分たちでどんどん企画し進めていたので、ほとんど担任は何もしていませんでした。 ところが1年生は高校の文化祭初体験ですから、もう好き勝手なことばかり言って紛糾しまくりです。というのも生徒達は 文化祭自体を知らない子もけっこういます。もちろん中学時代に文化祭をやった子もいるのですが、中には学習発表会と称して 単なる合唱祭だったり、展示だけだったりして、いわゆる文化祭的なものは体験していない子もいるのです。ですから余計に イメージが湧かず、適当な発言が相次ぎます。

 「えーと、前回の話し合いで『甘味』ということだけ決まりましたが、火を通していないものは
  ダメなので、具体的に何を出すか決めて下さいー。」
 「かき氷!」(←火が通っていない)
 「だんご!」(←これも同じ)
 「きなこラーメン!」(←訳がわからない)

もう言い放題です。そこで担任から「ところで飲食店って検便があるんだけど、みんなやるんだよね?」と 問いかけると、えっ?って感じでのリアクション。当然文化祭係は伝えているんですが、能天気軍団は聞いちゃいない。そこで 文化祭係が「じゃあもう一回聞くけど検便が嫌な人、手を挙げてください。」だと。そんなの女子は手を挙げられないって!(爆) そう言うと「じゃあ、みんな、顔伏せて!目をつぶって!それで検便が嫌な人は手を挙げてもらいまーす。」と言い出した。これには もう爆笑。みんな従っているし…。こりゃもう中学生日記の給食費盗難の一シーンを見ているよう。笑っちゃいけないけれど、 顔を伏せて手を挙げているところは噴飯物でしたよ。

そうすると結局10人以上手が上がり、飲食店はあえなく却下。今までの話し合いは何だったんだ!そこで第2案の「劇」が浮上。 でもこれもどういうものをやるか議論百出。そこで私が昨年やったアトラクション系「カリブの海賊」の話をすると、それがいいー! と言い出し、またまた話が流れていく。やれスペースマウンテンっぽいのがいいとか、いやホーデッドマンションがいいとか言い出す。 でも具体的にどうするの?と聞くと「星を散りばめる!」じゃ乗り物は?と聞くと「自転車?歩く?」と全然具体性に欠く。そこで 昨年度の経験を元に、お客を乗せる台車の調達に苦労した話(何軒も断られた)とか、お客の重量に耐えきれなく台車のタイヤが 破損して、その修理にお金も時間もかかり、かなり持ち出しが多かったりトラブルもあったとか、そういう話をすると「じゃ、 やめるー!」と言い出す。もうすぐ人の意見に流されるクラス…。劇でも以前不本意に役者をやって失敗したケースを体験している だけに、出てもいい人がいなければ、またシナリオを書く人がいなければ出来ないと諭すと、いちおうやってもいい、書いても良いと いうやつが出たので、なんとか劇ということで落ち着きました。うーん、こんなふうに二転三転しているようでは先行きが 思い遣られます。果たして明後日までに企画書は書き上げられるのでしょうか?

というわけでやっとここからが本日です(爆)いよいよ教育実習生Yさんデビュー!(笑)初めて朝のSHRをやってもらいました。 私は後ろの方で星明子のように見守っていました。とりあえず出席を一人一人取って、連絡事項を伝達。ただそれだけのことなのに、 こちらまでドキドキしました。生徒の方もその懸命さにこたえるかのように「××は○時に集合して ください。」と消え入るような小さい声にも、なぜか全員で「はい!」と答えていました(笑)よしよし。そうやって実習生を 育てるように(笑)

放課後学年会議あり。インターンシップ委員を決めたり、教科選択の話をしたり、まぁ色々。これはあまり面白くないので割愛(爆)

いちおう帰りのSHRで文化祭担任試案を投げかけておきました。劇、それも時代劇とかいうので、まぁ適当な素案を書いて クラスへ見せておきました。一同騒然でしたが(^^;)あとは彼らが考えるでしょう。さてさてどうなることやら。


6月16日(木) 色々仕事

昨日は県民の日で代休振り替えていました。よって雨で部活もなかったため一日休養していました。溜まっていた本とかビデオとか ゲーム(^^;)などを消化しました(爆)

といってリフレッシュしたわけでもなく、本日もお仕事三昧。まずはスキャニング作業三昧。もうかなり時間が経ちますが、 5月の頭に行った遠足の写真が出来上がってきました。いちおう焼き増しなどさせるつもりですが、学校HPやらクラス保存用にと、 ひたすらスキャナで取り込み。うーん、こういう時ネガから取り込めるスキャナがあれば…。約50枚ほどの写真を取り込んだので、 空き時間丸々使い切ってしました(泣)

授業の方は教材の切れ目のため、自分でも時々、このクラスはまとめをやるのか、導入するのためのネタ振りなのかわからなくなることがあります。 危うくその失敗をやらかすところでした。まとめの説明をしようとすると、生徒から「またまとめやるんですか?」と 突っ込まれ、「と言うのは先週やったことで、ここからは新しいところ!」とごまかしました(笑)>いやごまかせてないって。

教科書選定などもする。同じ学年を教えているF先生と、来年の2年生用の教科書を あれやこれや選ぶ。教書の種類だけで十数種類。それらを見比べて、小説の定番が入っているか、評論の質と手応え等々、生徒の 実態と、こちら側の興味が持てそうなものか、教えやすいかなどを考慮して、いちおう選んでみる。そうしていると、そこへ運良く(?) とある教科書会社が営業に。まぁ向こうも採用されれば300冊以上お買いあげですから、当然営業も大変ですよね。 でも時すでに遅し。もう腹案は決まっていた後でした(笑)

本当は本日の放課後、卒業アルバム用の部活集合写真を撮影する予定でしたが、雨のため中止。でも部長のNさんがウェアとか 忘れていたので、ホッとしていました(笑)その後一覧表などをチェックして本日終了。やれやれでした。


6月17日(金) 先の先の指導案

いよいよ独り立ちさせようと、今日は朝のSHRに顔を出しませんでした。教育実習生ひとりでのSHR。かえって私がいない方が 羽が伸ばせるかもしれないので、とりあえず連絡事項の確認だけしてお任せ。出張でもないのに朝のSHRに行かないのは久し振り。 クラスへ行かないというのは気が楽なようでもありますが、ちゃんと来ているかな…みんな元気な顔で登校しているかな…など 実は気懸かりだったりして落ち着かなくもあります。でも無事SHRから実習生のYさんが戻ってきて「ちゃんとみんな来ていて、 連絡も伝えました。」と報告があり、取り越し苦労の私もホッとしました。

午前中は空き時間が多かったので、今後の授業展開について悩む。というのも7月の半ばに指導主事訪問というのがあるから。 県のお偉方がぞろぞろ大名行列のように学校を視察に来るのです。その時に公開授業しなければならず、指導案も書かなければ ならないのです。その提出が6月中ということで、2週間も先の授業予定を見越して指導案を作らねばならないののです。 これに頭を悩ませていました。

だいたい授業なんて生き物ですから、その時のやりようでいっぱい進んだり遅れ気味になったりします。生徒が良い発言をして これは使える!なんて思った時には、あえて授業計画を無視しして討論させたりもします。そういうことが考える力になったり 表現の大事なスキルになったりするので、計画通り進めるなんてナンセンスなことなのです。それでもいつもいつも野放図に 行き当たりばったりというわけには行かないので、もちろん年間の学習指導計画は立てていますよ。でも数時間の授業のずれなんて 当たり前のようにあるし、この前みたいにやれ歯科検診だ内科検診だと入ってくれば、クラスによっても進度が違ってきます。 古典文法があまり定着していなければ1時間で済ますところを反復で2時間かけることもある。生徒の様子を見ながら進める、 教師であれば当然みんなそうしているものです。

それを2週間以上先の授業の指導案なんて、教材すら確定できないかもしれません。特に私の場合、現代文の評論→形容動詞の説明→ 竹取物語→助動詞その1と進む予定なのですが、まだ生徒の文法が危ういので動詞の復習まで兼ねたら、そこまで行き着かないかも しれません。予定では助動詞の説明なんですが、遅れたら竹取物語、もし進みが良かったら…というので何を指導案に書いたら 良いか皆目見当も付きません。まぁどこかの先生みたいに「てきとーに書いて、その日のその公開授業は、前後の脈絡なくそれを やればいいんだよ!」と開き直れれば良いんですけれどねぇ。あー、余計な仕事ばかりが増えています。

6時間目の授業に行くと、5時間目の欄に見知らぬ名前が…。「?」と思っていると生徒が「5時間目は教育実習生の先生が 授業しました。」と言う。「どうだった?」と聞くと「震えていましたよ。」と言うので、私も最初に黒板に字を書く時、 ちょっと震えて書いてみました(笑)もちろん生徒は大爆笑。「先生も緊張しているんですか?というよりただ単に字が 下手なのかと思った!」ウケを狙ったんですって!国語科に戻ってその話を他の先生にしたら「(その震えは)新人の初々しさというよりは、 変な病気みたいに思われるんじゃない?」(爆)まだまだ修行中(笑)


6月20日(月) 何もなし

相変わらず忙しい。なんだかばたばたし通しの一日で何をやったか記憶にない。とりあえず5・6限は生徒会の選挙と生徒総会だったので、 その時間帯だけは籠もって仕事しました。放課後にテニス部3年生の卒業アルバム撮影くらい。同じ学校にいても担当学年が違うと あまり会わないので久々の再会でした。特にエースのTさんと1、2年生は軽く打たせてもらえたので喜んでいました。 それ以外には特になし。


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