本日は開会式でありました。とは言っても我がテニス競技は全体のやつではなく、地元文化会館でひっそりとやりました。それも 午後から。私はまず午前中に学校へ。うちのクラスが文化祭の準備で沢山集まるというので、とりあえず顔を出しに。するとけっこうな 人数が来ていました。まぁそのあたりはお任せして放置。コートの方には練習会場ということで、広島県の学校が来て練習していました。 そこへ昨年の卒業生のH野さんが訪ねてきました。どうやら部活の後輩の練習を見に来た様子。相変わらずの女王様振りでしたが、 そこもなんか懐かしい(笑)
そしていよいよ開会式のために文化会館へ。まずは引率者・監督会議というやつに出席。ここでは明日からの大会に先だっての注意事項の 確認がありました。そして我々運営役員も壇上に上がり挨拶。ちょうどその頃となりの大ホールではアトラクションとして、某市立K高校が 演奏をしていました。私も早く終わったので見に行きましたが、さすが全国レベル!演奏もさておき踊りやパフォーマンスもすごかったです。 ちょっと感動。その後本物の開会式。まぁこちらは挨拶と優勝旗返還と選手宣誓というやつでお約束通り。
で、時間があったので、すぐ学校へとって戻り30分ほど練習に付き合う。彼女たちも明日から審判やら進行に借り出されて、ほぼ1週間 テニスが出来ない可哀想な身の上。せめてもの罪滅ぼしに練習に付き合う。さぁ明日からいよいよ競技開始です! 倒れないようにせねば…。
しかしそれよりも大変なのが、広報副委員長としての仕事。それは本県活躍の選手たちの写真撮りと戦評を書かねばならないということ。 元々これは仕事に入っていなかったのに、なんか上の方からお達しがあり、Web上に載せるからやれとの指示。でもそのための機材は 何もなし。自前のデジカメで撮るしかない…。おまけに今日は団体戦でしたから戦評といっても3試合終わるまでずっと見ていなければ なりませんでした。8ゲームのため1試合約1時間40分。長い試合になると2時間以上。それを立て続けに3試合ずっと炎天下で 見ていました。それにうちの県から2校出ていて、それが違うコートで同時展開でやっていたため、何度も往復して試合を見なければ なりませんでした。炎天下5時間近くコート間を走り回り、もう汗だく。一番ハードな仕事だったかもしれません。もうあり得ませんでした。
仕事場では色々な人たちが色々な苦情を言ってきて大変でした。我々は競技進行を司っているので、そちらだけで手一杯なのに 「ゴミはどこへ捨てれば?」「弁当引換所は?」「自転車の鍵の落とし物届いていません?」「結果を教えてくれませんか?」 「駅までのバスの時間教えて下さい。」等々、よろづ相談所になり、その対応にとっても大変でした。あちこちに対応する部署や 案内所があるのですが、そこらにいる人たち(はっきり言ってどこぞの先生たちですが)が全然役立たずだしマニュアルを読んでも いないようで、すべて「わかりませんので本部に聞いて下さい。」とたらい回しする始末。おかげで「せっかく楽しみで インターハイに来たのに、この県は不親切だわ。」とあちこちでいわれました。いくら借り出されて嫌々とはいえ、もうちょっと みんな仕事して下さいよ。本部は大混乱でしたから。
大混乱といえば当日いきなりライヴスコアボードという、NTT肝いりの携帯によるリアルタイムスコア入力視聴サービスを 取り入れたが、こちらも大パニック。元々導入予定で色々試行したかったのに、NTTの都合で結局試せないまま本番になってしまった。 そのあげく遅れてくるし携帯の充電はしていないという有様。最悪ですよ、NTT!こちらは色々準備をしてスタンバイしているのに、 我々以上のお役所仕事で、審判団は大迷惑。よくみんな怒らなかったと思うほどでした。先進性を謳うのはいいけれど、もっと きちっと準備対応をして下さいよ。おかげで色々な部署で迷惑がかかりすぎました。
そしてすべての業務が終了したのが8時30分。それから帰ってきました。あー、これが1週間続くなんて、やっぱ死ぬわ。 助けて…。
これで終わりならまぁ良いのですが、夜の部(泣)がありました。情報交換会という名の接待…。お偉方やら各校の監督を招いて お酌三昧。こんなことまで仕事かと思うと泣けてくる。でも唯一良かったのは、各県の監督やお偉方、そして後催県の視察団、どこからも 「審判の生徒たちが素晴らしい!」「スタッフのチームワークがすごい!」とべた褒めでした。もちろん社交辞令もあるようですが、 毎年各県のインターハイを見ている全国高体連幹部たちも「今年の審判は近年の中で一番素晴らしい。」と褒めていただきました。 これには審判を育成していた審判部(同僚のH先生も)たちは大喜び。大きな声では言えませんが、とある常連校が毎年汚い応援で 審判とかを野次るのだそうです。「今の(ボールは)入っていただろ!どこ見ているんだよ!審判!」とかなり応援団がヒートアップ するらしいのです。しかし今日のその試合で、主審の子たちがきっちり審判をやり、しかも整然としていて、オーバールールや 選手のクレームとかにも毅然とした態度で処理したため、応援団達が「あれだけちゃんと審判されちゃ文句つけられないよなぁ。」と ぼやいていたようです。してやったりです。これも2年間かけてしごいてきた甲斐があるようです。うちの生徒たちも他会場で 審判をしていて、ヤキモキして心配していたのですが、色々な先生から「O−TEACERの学校の審判、とっても良かったよ。」と 褒められ、ホッとしました。それだけが心配だったのですが。
もちろん運営の方のチームワークもバッチリ。他県の人たちが感動していたのが、やはり風通しの良さ。連携ミスを責め合ったり 責任を押しつけたりするのではなく、すぐその場で対応し、臨機応変に処理するコミュニケーションの良さ。実はそれが 我々もわかっていない良さだったらしいです。こんなこといっては何ですが、運営に携わっている先生たちはみんな有能なばかりです。 3年以上前から、この人は…という人をピンポイントでねらい撃ち、スタッフに引き抜いていたのですから年季が違います。 何度も同じスタッフでシミュレーションを行ったのですから、そのチームワークの良さは自信があります。トラブルがあったときに どう対処するかで、やはり運営は決まります。その一部に携われ、その栄誉の一端に浴せて光栄です。そんなことを感じた 情報交換会でした。でもまだ5日間続きます。頑張らねば…。
もちろん試合は日本一のチームを決める戦いですから、すごい熱戦でした。最後の一本まで予断を許さない白熱した戦いでした。 会場も人があふれすんごい観客数。そんな中をうろうろ歩き回っていました。するとうちの1年生のテニス部の子にばったり。 本日は会場が違うので休みにしたのに、わざわざ見に来た様子。感心感心。そういう気持ちって大事ですよね。そうこうしていると OGの子にも遭遇!ひとしきり昔話に盛り上がり楽しんでしまいました。まぁこういう大きな大会になると、テニス好きの人たちが 沢山集まってくるので思わぬ再会があったりします。でも今日はほとんど仕事なしで居心地悪く過ごした一日でした。
本日から個人戦が開幕。本会場は女子ダブルスでした。相変わらずの忙しさ。定時報告が増え、メイン会場とのやりとりが増え、 さらに仕事が煩雑になりました。いちおう担当の先生たちに指示を出しておいたのですが、また一部連絡ミスあり。うーん、生徒は いいんですが職員がねぇ…。
私は再び本県選手の活躍記事を書かねばならず、あちこちのコートへ歩き回る。今回出ている3ペアはすべて1回戦を勝ったため、 2巡目もあり、結局朝9時から12時30分まで、ずっと観戦し撮影し記事を書き、炎天下の中へとへとになりました。 午後からは少し楽になりましたが、それでも結構大変でした。今まで他会場で審判をしていた、うちの学校の生徒も今日から こちらの会場で審判することになり、久々の顔合わせ。なんだか知った顔がいるとホッとする(笑)
そんなわけで今日はたいしたトラブルもなく無事終了。特に進行を司っている先生の神懸かりな差配により、時間ぴったしに終わり みんな喜んでいました。テニスの試合なんてどれくらいかかるのか誰にもわからないものなのに、選手の力量、バテ具合、 対戦相手との力関係などを、すべて計算して試合の入れ方を決める。それが見事にはまってスムーズに終わりスタッフ一同 拍手喝采。このチームで仕事をするのも3日目ともなると、こういうふうにうまくいくものですね。でも帰り着いたのは8時過ぎですが…。 さてさて、明日が山です!
色々ありましたが、この会場は今日で終わりです。明日からの準決勝以降は本会場へ移動して行われます。私もいちおう偉い役職なので、 本会場へ移動して引き続き仕事をやりますが、ここの会場はチームワークが良くて本当にやりやすかったです。最後にスタッフ一同で 記念写真なんか撮っちゃいました。ワーワー言いながら拍手して。なんか文化祭のノリのようで、とても疲れたけれど達成感がありました。 あと3日間、なんとか頑張らねば。
ですので、試合を見てばかりいました。日本の高校生ベスト8、ベスト4の試合ですから、どれも見応えがありました。日曜日という こともありギャラリーも沢山いて大歓声が上がりました。でも私はその中でも女子シングルスの準決勝の試合が気が気ではありませんでした。 というのもそんな大事な試合の主審が、我がテニス部部長のK井。多分生まれて初めての3セットマッチの審判(普通の高校生の 試合は1セットマッチ)こちらの心臓がバクバクでした。でも彼女はうちのエース審判らしく見事な審判ぶりでした。あれだけ速い ボールをきちんと目で追い、的確なジャッジ。見ていて惚れ惚れしました。きちんとしたコールがさなれているので、選手も全然 クレームもつけません(ちなみにいい加減で自信がなさそうな審判だと、これぐらいのレベルの選手はすぐクレームをつける) 声も大きくとても素晴らしかったです。あの炎天下の中、約1時間40分、集中力を切らさず務めるのがどんなに大変なことか、 あの場に立ったものでなければわからないでしょう。おそらく相当の重圧の中、正確なジャッジぶりでした。思わず試合終了の時、 K井に拍手してしまいました。彼女にとっても生涯二度とない、最初で最後の3セットマッチの審判でしょう。今までの2年間の 特訓が実りました。ちょっとウルウルしちやいましたけれどね(内緒)
その後記録業務をこなし、無事終了。あと一日残すのみ。頑張れ、O−TEACER!
試合が終わり表彰式。実はその賞状を書いているのが、前任校で一緒だったY山先生だとわかり、ひとしきり昔話に花が咲く。 そういえば会場整理係でもT樫先生に会い、色々と旧交を温めたりしました。雨が心配され、陸上競技場のスタンド・コンコースで 表彰式、閉会式が行われましたが、そちらも無事終了。最後にみんなで記念撮影。先生方も最後のミーティングをして終わりました。
思えば上の方の人たちは5年ほど前から準備に取りかかり、私ですら審判育成などで2年越しの準備。思えば長い道のりでした。 でも終わってしまえばあっという間。9日間があっという間に過ぎていってしまいました。もちろん大変なことばかりで 何度も逃げ出したいと思いましたが、そこはテニス好きの一人としてひたすら頑張り抜きました。もちろんその中には様々な 人間ドラマがあちこちにありました。仕事の上での衝突、アクシデントへの対応、変な嫌がらせ、苦情処理、試合に対する熱い 思い、時間との戦い、暑さの中でバタバタ倒れる生徒たち、裏方で一度もコートへ顔を出せなかったけれど、プロとして 本部ですべてを仕切った先生たち、色々来るプレスや偉い人たちの横柄さ…数え上げたらきりがありません。でもそれでも 実行委員会と一体となり本当に見事に成功裡に終わりました。
もちろん選手たちはとても素晴らしい試合を繰り広げ、感動を与えてくれました。でも、それよりも裏方の生徒や先生の仕事ぶりの方が よっぽど私にとっては感動的でした。ひとつの大きなイベントを成功させることの難しさと大変さ。でも終わったときの達成感。 とても大きな文化祭が終わった気分です。私もしばらくは放心状態でしょう。学校業務へ戻れるか心配(爆) とりあえず私たちの暑い夏が終わりました。
「ジュニアテニス」ここに写真がいっぱい載っています