さすがに20年目のベテランの私も、こうやって休み明けに朝のSHRに行くのは緊張するもんです。みんなどんなふうに変わったかなと ビクビクして行くと、全然変わりません。これって当たり前のようだけれどもすごいことなんですよ。大概一人二人やんちゃして髪の毛の色が 赤くなっていたりして、朝から怒らねばならないところなのですが、そんなやつは一人もおらず、なんて素敵なクラスなんだと 感激してしまいました。でも二人ほど遅刻したのはちょっとねぇ…。でもまぁそれぐらいで済むなんて平和なことです。
まずは1限目課題テスト。数学のテストの試験監督をしました。ほとんどボーッとしていました。少しずつリハビリと言うことで(笑) 2時間目は情報の授業。いよいよプレゼン作品の作成がスタート。まだみんなどうしたらいいか試行錯誤で、あれやこれや考えてばかり。 休み中に計画を立てていた子はテキパキと作る。私はまたまたボーッとしていましたが。3時間目以降は普通に授業。空き時間は予習。 そしてまたまた浪人生の調査書作成と、色々仕事をしていました。でも今朝うっすらと雪が積もったせいか、寒くて寒くてストーブの前を 動けませんでした。年ですかね。こんなふうに2006年の学校はスタートしました。
まず朝一でやった仕事は、携帯短歌の編集。前に書いたかもしれませんが、冬休みの宿題で短歌・俳句を作って提出というものを 出しました。いちおう思い付いた時にすぐ打ってメールで送信するというシステムにしており、勝手にどんどんメールバックスに 溜まるようになっています。これだと手書きのやつを打ち直すよりもコピペするだけなので、編集も楽なのです。もちろん携帯を 使うのでアドレスの管理など気を遣うことはありますが、本当に楽。それらをテーマ別に編集して品評会用のプリント作りを やりました。
授業はサクッと終わらせ、今日はまとまった空き時間が取れるの日なので、いよいよ本格的クラス分け作業に着手。昨年末に ひとり「やっぱり理系に替わりたい。」というやつがいたので、そいつの確認を年明けに済ませ、第3回の試験の成績を 入力し、いよいよ始動。まずは文理に分け、簡単な理系の方から。理系は選択科目が比較的単純に分かれているので、それを 見ながら男女を分けるだけなので、それこそ30分もかからず完了。そしていよいよ文系の方。こちらは色々な要素が絡むので、 本日はその第一トレースとして、6クラスに男女の人数を分け、理科選択を見据えてとりあえず分けてみる。もちろん 第一の要素は成績順。各クラスの成績の点数が平均化するように分ける。ここまででだいたい1時間。でもまぁ成績といっても 1年次後半でグッと伸びたり、ガクッと凋落したりするので、あまりあてにはならないんですけれどね。特に2年になれば なおさら。そして次に芸術選択の均等化。こちらもどのクラスに音楽選択の男子が×名、音楽選択の女子が×名、 書道は、美術は…とやっていくと途端に入りくんでくる。物理を選択していて、音楽を取っている男子で、点数的に揃うやつ… なんて感じでならしていくのです。
しかし途中どうやっても人数が揃わないことが判明。えーっ!どうして?ここがこうなっているから合計人数としては ××人だよなぁ…。ここのクラスが美術の女子が足りないから、こちらから移動させると…、あれ?やっぱり足りない…。 どうして?(泣)もしかしてたたき台として作ったデータにミスがあるのか?こんな最初のところが間違っていると、かなり 大変だぞ…とビビリながらチェックをしていきました。こういうふうに頭が煮詰まっている時はなかなか見えないものです。 どこかへ消えた2名分を探して色々チェックするも見つからず。ここで今までの教訓通り、頭をリフレッシュさせるために、 あえて一端止めて放心モードへ移行。そして改めてひとつひとつ確認すると、ミス発見!途中、行を削除したりせいで、 範囲指定がずれていて、カウントするところが間違っていた。これじゃあいくらやっても合わないわけだ。でもそれが 見つかって以降は順調に振り分けをしていき、とりあえず第一振り分け終了。でもこれからが大変ですよね。この後様々な イレギュラー要素、出欠状況、リーダー性、人間関係、病歴、PTA関係、そして相性など、色々勘案しなければなりません。 でもまぁ一息ついたかも…。
放課後に職員会議あり。いやー、ここはネタの宝庫ですな(笑)まぁ審議というよりは連絡が中心で、降下訓練の話とか入許者説明会の 日程とか、そのあたりはサクッと終わりました。長引いたのが相変わらず上意下達のあたり。またまたセクハラアンケートをやれとの お達し。しかも急に。昨年もやったので別にいいんですけれど、12月に来て2月まで出せという急さ。となると1月にやるしかない、 いきなり来週の月曜日に…。そんなこと言われても色々年間の計画もあるのに、お上の言い出すことは突然すぎます。その次に 例の生徒に授業を評価させる問題。いよいよやらねばならなくて、そのアンケート用紙と実施方法について説明がありました。まぁこんなもん どうだっていいのですが、相変わらず組合関係の人が噛みつきました。そのやり方と公表の仕方について。でも管理職も言われたから 仕方なく実施するという感じなので、適当に○をつけさすだけの簡易なものにしているし、公表も周りを見ながら考えると言っているので、 適当にすれば…と思ったのですが、やはり納得しない人もいるようです。I先生あたりは、いちいち県からの文書の文言に突っ込み、 こんなやり方なら意味がない!教員の査定につながり給料に反映させようとしている人事考課だ!とあれこれ難癖を付けていました。 ほとんどI先生と教頭のやり取りだけで、他の教員はほわーんとしていました。個人的には今のところ、そこまで真剣に捉えるものか? こんなもんどこでもやっていることだろと思いましたが、面白いので静観。結局なんかうやむやに管理職はまとめてしまいました。 そしてもうひとつ。これも笑っちゃうくらいアホらしい、モラール委員会設置について。これも急に上の方の人が思い付いたんでしょうな。 それを作れと。ちなみにモラールとは「やる気。士気。」という意味らしいです。となると教員の勤労意欲とか士気を高めるための 何かかと思われるのですが、表題には「最近、本県の職員が飲酒運転で処罰されたり、わいせつ行為、盗撮などの不祥事が頻発している…」と 書かれ、どうやらこのあたりから出てきた話らしい。でもこれってモラル「道徳。倫理。」の話じゃないんですかね?職員というより、 人間としての道徳観の喚起ということでは…。しかしなんか難しい言葉を知っていると自慢したいのか「モラールを持って…」みたいに すり替えられていました。そのことを論客T先生が「こんなもの作って、本当に『モラール』が上がるとお思いですか?」と校長に 迫ったところ、さすがにあの校長も「全然思いません!」だって(笑)確かに。まぁ上の偉いさんが、色々問題が起こると何かしないと 給料泥棒といわれるので、こんなこと思い付いたんでしょうね。迷惑な話です。こうやって余計な仕事がどんどん現場に下りてくるのです。 口は出すけれど金は出さないという、やな業界になりましたね。やれやれ。
そして5時間目に行ったクラスも…あれ?なんでこのクラスもストーブないの!?「時間外に使っていて使用禁止なんです。」マジっすか!? なんか行くクラス行くクラス、みんなストーブがないんですけど…(泣)もう寒がりの私には辛い一日でした。
なんか気がついたら教材研究のストックがあまりなく、空き時間は必死に勉強。今日はそんな一日でした。はい。
教科会議では入試の時のお弁当のことで打ち合わせ。他の学校はどうか知らないんですが、こういう時って、何か親和会がお弁当を まとめて注文することになっているんですよ。忙しい時だからか、それとも連帯意識を高めるためか知らないんだけれど、そういう 風習になっています。元々入試業務って先生たちの仕事ではなく、県がやる仕事なんです。それを教員に肩代わりしてもらっているので、 その報酬というか微々たるお手当が出るらしいです。で、それとともに一般入試の時には、おやつなんかもちょっと出したりします。 もうそんなのいらないと思うのですが、うちの主任はそこにこだわりがあるらしく、お菓子に固執していました(笑)
6限のLHRの時にセクハラ・アンケートあり。昨年から始まり、その時も色々書きましたが、まぁなかなか難しいものです。 世間ではそういうことをする輩がいたりするのでいい迷惑です。フツーの先生方まで、女子高生と何かあるような目で疑われますからね。 アンケートの内容は「性的な話をされて不快に思った」だの「部活中、顧問から不快なマッサージを受けた」やら「相手をしないと 成績や進路に影響すると言われた」等々、何だかドラマやマンガのような話まであります。でももしかしたらそういうやつも いるんでしょうね、考えられないけれど。で、これが担任からセクハラを受けていることも想定し、生徒が記入する時間は、担任は 廊下で待機。アンケートも生徒が集め、袋詰めし(担任が改竄しないように)すぐセクハラ相談係の先生に届けるということになっています。 で、私も生徒が書いている間廊下で待っていたのですが、ふと横を見ると2組のF島先生、3組のS山先生が、同じように佇んでいました。 なんか私も同じように所在なさげに立っているかと思うと、ちょっとブルーになりました。哀れな男教員…。ちなみに私は 家庭科のH先生に、いつも性的な話を向けられ不愉快に思っています。これも立派なセクハラ?(爆)
放課後入試関係の会議あり。入試の推薦に関わる内容について、諮問機関的な委員会があるのですが、その一人として出席。まぁ 平たく言えば内申書の実績について、どう評価するかという判断を下す係なのですが、その内容についての確認。3年目ですが、 ある程度事情に詳しくないと出来ないもので。いちおう2、3の確認をする。
そして帰りがけに病院へ。実はテニス部の子が入院しているので、そのお見舞いに。いちおう親友のキャプテンの子が代表で 行きたいというので連れて行く。途中コンビニで、その入院中の子の好きそうなお菓子を買っていくことになる。そのキャプテンの子は 制服(セーラー服)で、私は部活帰りのジャージ。コンビニに入り「何でも好きな物、選んでいいぞ。俺がお金は出すから。」「はーい?」 みたいな会話をしたら、レジのおじさんがじっと凝視。何でだろうと思いつつも「これ好きなんですよ(入院中の友達が)これも 買ってもいいですか?」「いいよ。」と会話。レジをしているときも、なんかこちらを睨んでいるふうに見える。そこでふと気がついた。 一度も「先生」と呼ばれていないのを。もしかして変な援交オヤヂと間違えられたのかも!?いや、これからお見舞いにいくんですよ! これはそのお見舞いです!別にこの子に買ってあげているわけではありません!それに私は先生です!そう言い訳したかったのですが、 なんか「先生」というだけでも白い目で見られるご時世ですからねぇ。ちょっとため息をつきつつ、病院へ向かいました。 はぁ、セクハラ・アンケートが終わってからで良かった(爆)
次に3時間目は授業。万葉集を黙々とやる。その時に授業評価を行うが、これはまた明日にでも。その集計も唯一の空き時間の4時間目に やる。そして昼休みは百人一首の追試。あまりに人数が多いので、とりあえず一クラスのみ。しかしほとんど合格者増えず(泣) そして5時間目は自習監督。と言っても指示だけだけれども、某3年のクラスへ。うーん、11人もいないと閑散とし過ぎ。 6時間目は自分のクラスの授業。ここでもああだこうだ言って授業評価を行う。そして再び放課後に他のクラスの追試。もう空き時間が ほとんどない一日でした。
そしてとどめは学年会議。予定では15分で終わると聞いていたので、追試の後ではやっていないかなぁと思って行ってみたら… 案の定まったりとやっている(爆)今日は単なる報告だけなのになぜ?名司会の仕切りがいないとダメなのか?(笑)報告して確認すれば いいようなことを、相変わらず議論好きな人たちが蒸し返しあれこれ話している。うーん、だからいつも長引くんですよ。つい 「これは今、話し合うべきことですか!?」と言ってしまいましたよ。うーん、疲れる一日でした。
それでもまぁ授業改善に役立てば良いのですが、ただ数だけ集計して報告せよというのは、誠にお役所仕事。それで何かの実態調査の つもりなんでしょうか。個人個人で様々な生徒からのフィードバックを受けて、参考にするような形式ならまだしも、画一的で 通り一辺倒ではねぇ。まぁ生徒の方も自分で「予習等授業の準備を行い、授業に臨んでいますか?」の問にはほとんど○が付かないのに、 「授業がわからない」という批判の方ばかりチェックされてもねぇ。そんなわけで色々あるわけですよ。これも。ただ個人的には 賛成なんですよ。組合の人の言うように「評判の悪い教員をあぶりだし賃金格差を設けるための口実だ!」という意見もわかりますが、 私立や予備校では、こういう教える側の質の維持は死活問題ですからね。ただどこかの私立の先生のように"クラスで国立系大学に 合格者10名以上出さないと給料が減る"というのではたまりませんが…。私的にはよく生徒に授業の感想を自由筆記させているので、 今更なんですけれどね。
というわけでO−TEACHERの授業評価大公開!(笑)延べ115人の生徒の集計結果です。 1.わかりやすい言葉で説明している…89.6% 2.板書は整理され、書き方や字も分かりやすい…69.6% 3.授業の進度はちょうど良い…89.6% ……
という感じで続いています。これだけ挙げると高評価のようですが、悪い方を挙げると「質問には丁寧に応じてくれる」や「成績の 評価について説明がある」などは40%台。「プリントや教材が工夫されている」については20%弱。確かにプリントは あまり作らないし、反省するばかりです。ただ自由に意見を書くところでは、「面白い」という感想が多く嬉しい限り。ただ 何には「ギャグが滑った時の寒さが痛々しい」「無駄話が授業より長くなる時がある」などもあり、反省しきり。たまには こういうふうに顧みてみるのもいいもんですね。
ただこの集計だけで2時間近くかかりました。その間にコース分けやら教材研究したかったのに…本末転倒!
と言いつつもいぢめるばかりではありませんよ。本日はクラスごとに百人一首かるた取り大会。せっかく覚えた百人一首も有効活用して もらおうと思い、6班ほど作らせ、大かるた取り。もちろん読み手は私。朗々と読み上げました。もちろん生徒は喜んでキャッキャッ 言いながらやっていました。「はーい!」と言いながらお手つきするやつ。何も言わずスッと取って自分の取り札にするやつ。 色々です。中には得意な子もいて、決まり字だけで取ってしまい、他のやつから「ずるいよー、下の句読んでから取れよー!」って、 それが正しいんですよ(笑)そしてやっぱりみんなお得意な札があるらしく、さりげなくそれ狙い。ましてや自分の目の前の陣地から 取られようものなら本気で悔しがるし。そして人気札、例えば「あしびきの〜」とか「天つ風〜」などは、それこそ強奪合戦。見ていて 面白かったです。得意な子はごっそり40枚くらい取るし、まだよく覚えていないやつは5〜6枚。でもみんな楽しそうにやっていました。 でも私は3クラスもずっと読み上げていたので、最後は声がガラガラになりました。はぁーしんど。
4時間目の「総合」の時間に、我がクラスの壁新聞発表タイムがあったので、見に行きました。各班が自分たちで何かを調べ、それを 壁新聞ににして発表するというもの。しかし…今まで教室内にあったでかい模造紙をチラ見すると、なんかいまいち。それに比べ 隣のクラスで張り出してある壁新聞は立派な出来。うーん、こういうところはちょっとなぁ…と思いつつ発表を見に行くと、これが けっこう面白かった。壁新聞自体はしょぼかったが、プレゼンの仕方は工夫されていた。例えばある班は、自分たちの発表内容を 最後にクイズ形式にして、正解者にお菓子をプレゼントしたり、またある班はニュースの実況中継を模してコント仕立てにしたり、 けっこう楽しめた。それを見ていた隣のクラスの総合担当Y倉先生に「やっぱり演劇クラスだけあるわ。」と言われてしまった。 確かに内容は貧弱なのですが、その場だけで盛り上げようというウケ狙いは、担任の影響か(笑)まっ、それもありでしょう。 そんなかんなの一日でした。
ついでだから色々手を加えようと考えたところ…あれ?そういえば校舎にでかい垂れ幕がかかっていたなぁ…確か、写真部関東大会 出場と…。あれ?朝会で報告があったっけ?関東といえばけっこう大きいよなぁ。聞き逃していたのかもしれない。そう思って教頭に 聞いてみると「知らない。」校長も「あれは秋のコンクールのことじゃない?ちょっと時期をはずしてしまって今頃出しているんじゃないの?」とのこと。 なら以前に載せてあるからいらないか…いちおう念のために顧問のI上先生に聞いてみるか…と確認したところ、えーっ!つい先日 本県代表になったばかりのものじゃないですか!?「すいません。聞き逃していました。朝、報告がありましたっけ?」「いえ、 報告していません。」「へっ?」「いや、別にしなくていいかと。」そんなー!県代表で関東大会出展となれば大事じゃないですか。 なぜ秘密に?すると「いや、出しゃばりたくなかったから。」だと。いや先生はそうでも生徒は表彰して欲しいんじゃないかなぁ…。 でも詳しく聞くと、その関東での表彰結果が来月頭にあるので、それがわかってからにしようと思っていたらしい。でもけっこう 良いニュースなので、これも載せることにしました。
そんなわけで修学旅行のページ、部活の大会結果が陸上部やら写真部など、盛り沢山になってなってしまいました。陸上部の写真や 写真部の出展作品も借りられたので、そちらもアップ。またところどころ古くなったデータが載っていたり、リンクが切れていたり、 画像が表示されないところもあったので、まとめて手直し。うーん、これだけで2時間以上かかりました。けっこうがっくり。 自分のHPだけで手一杯なんですけれどねぇ。