途中試合待ちの時間に、うちのクラスの女子10名ほどが集まって、自分たちの「萌えポイント」に ついて話し合っている。例えば「サッカー選手が雨に濡れて、その身体にぺったり張り付いたユニフォームに萌える!」とか 「旅館の浴衣の胸元がはだけていたり、裾から足がちらっと出ているのがいいよねー」など。キャーキャー言いながら話している。 こいつらおばさんか…。
生徒はこれで終わりですが、こちらはこれからが仕事。まずは臨時職員会議で例の件を決めて、その後学年会議。まずは成績について。 まぁうちのクラスは特に問題がないしスルー。他のクラスも似たようなもの。ただ途中個人的に成績の付け方というか、評定について ちょっとだけ意見を言わせてもらいました。どうも最近インフレ傾向にあるもので…。そしてその後いよいよメインの新クラスの 担任決めが秘密裡に行われました。と言っても私は学年主任のT田先生の特命を受けて、あらかじめ新担任の先生達のところを回り、 なんとなく意向というか希望を聞いて回りました。というかこれは俺の仕事なの?本当はそういう調整は学年主任の仕事じゃない? まっ、いいけど。とりあえず球技大会の合間を縫って、見かけた先生にごちょごちょ内緒話。特にわがままをいう先生もいなくて、 別段何もなし。まぁそりゃそうでしょ。私がかなりの時間をかけて均等化し、リスクを細分化したクラス分けです。個人的な好み以外は ほとんどどこをとっても同じでしょう。ですから会議の席でもいちおう希望を言ってもらい、クラス担任を決めました。 ほとんどの先生は「どこでもいいですよ。」と言い、逆に「この子は色々問題ありで大変だから、引き続き私が持ちましょう。」やら、 「どこでもいいけれど、もし訳ありの子なら自分が面倒見ますよ。」などの発言もあり、けっこうスムースに決まりました。 そしてクラスナンバーも文理や仕事のしやすさを考えて、無事決まりました。うーん、やっとなんとか終了したー!あとはこれを 名簿やらデータ処理して各部署に配布して私の仕事も終わり!長かった…。6月の文理説明会からスタートして、ここでやっと終了しました。 やれやれです。でももちろん生徒の方は4月にならないとわからないのですから、まぁお楽しみということで…。
問題はここから。まずは11時から成績・職員会議。もちろん成績の方はダメなやつもいなくてスルー。そして新任式やら入学式の 要項説明。そして懸念の来年度行事予定の決定版確認。まぁ色々ありましたが12時頃には無事終了。まっ、今後の予定を考えれば みんな自重したのでしょう(笑)
ここで昼休みなのですが、私はやることがありあり。まずは明日渡すために通知票のプリントアウト。そして部活の練習試合の 確認の電話。学年会議用資料の作成、名簿データの加工など、もう寸暇を惜しんでやる。そして午後からは新部会、つまり新しい 分掌の会議があったのですが、私は引き続き情報部。でも特に差し迫ったことがないのでなくなりました♪そしてその後、新学年会議。 ここでは副担任の先生の配置や総合学習の持ちクラス、仮の学年内仕事の役割分担などが話し合われました。いちおう遠足が 4月下旬にあるため、早急に動かないとまずいため。まっ、仕事分担は予定通りでしたけれどね(泣)
でもその場で、とある担任から名簿の順番についてミスを指摘される。えっ!?あれほど注意していたのにミスか!?昨年はソートの し忘れで二度三度訂正しまくり、挙げ句の果てにやっぱり数カ所ミスが出るというていたらくをしたので、今年はとても気をつけていたのに…。 で、見てみるとこんなミス。「なかがわ けいこ」「なかかわ けんた」(仮称)という順番で並んでいるけれど、「が」より「か」が先じゃない? という指摘。確かに辞書的にはそうなのだがExcelでソートすると「が」も「か」も同じ字と認識し、次の「い」と「ん」で判断している模様。 うーん、どうやらそういう仕様なのか?確かに辞書的にはそうだが、これを人為的に逆にすることは全然問題ないのだが、このデータは あちこちで活用される予定(各種名簿、名票など)その度に色々な部署でソートしたとき、人為的に直していると順番が逆になって出てきて、 トラブル発生の原因となるかもしれない。特に成績なんて気をつけないと逆に入力されてしまう危険大。まぁここはコンピュータに したがっていた方が、あちこちこの点を説明して回るより楽だし、何よりミスが出づらい。なのでこのままいくことにする。こういう ケースって他にもけっこうあるのかなぁ。
その後教科会議。ここで来年度の持ちクラスが決まる。まぁ私は該当学年を6クラスほど持つことでほぼ予定通り。その後漢字テストなどの テストを作る順番を決めたり、歓送迎会の段取りを決めたりして無事終了。ふぅー。会議だらけで頭がパンクしそうです。とりあえず 事務処理を小一時間して本日は終了。なんか学年末は落ち着きません。
そしていよいよ最後のLHR。配るものは配って、新年度の説明して、そして通知票を配る。みんなここでは一喜一憂。その説明を して進路カードに記入などさせ、やるべきことはすべて終了。あー、とうとう来てしまった。まぁいつかはお別れしなければならないので、 とりあえず自分の中でのけじめとして、最後のお話。クラス全体のことについて少しだけ語りました。実はこのクラス、成績は学年で トップ。これには文句の付けようがありません。生徒達も意識していたようで、歓声が上がりました。出欠にしても、成績会議に 上がる者が一人もいないほどの良さ。出席率は99.5%で学年2位だし、欠席も遅刻も学年の中では異常に少ない。もう非の打ち所が ないクラス。文化祭も劇を成功させたし、個人的には大満足。球技大会やスポーツ祭ではいまいちで、唯一オタク男子が多いため 運動は今ひとつでしたが、それでも女子はとっても元気。頭髪やピアスで注意されるやつがたまにいましたが、それでも気になるほどでは ない。だから私には過ぎたクラスだったのです。そういう話をして大変感謝していることを伝え、一番ダメだったのは担任だったと懺悔。 みんなシーンとして聞いてくれました。
そして最後に私からのメッセージ。ひとりひとりに手紙を手渡す。2年になってからも頑張って欲しいと、ひとりひとりに色々私からの メッセージを書き綴った手紙を手渡しました。ちょっと泣いている子も。これで無事終わりかと思っていたらサプライズ!なんか後ろの 掃除用具入れをごそごそ開けだしたかと思ったら、なんと花束!?そして色紙も!これには驚きました。普通3年生が卒業するときに、 担任に送るのはよく見る光景ですが、1年生のクラスでこんなことをやるのはめったにない。ていうか多分うちのクラスだけ!? びっくりしてちょっとウルウル。委員長のIさんに「お世話になりました。」と手渡されたときは、もう完全にやばい…。してやられました。 最後にみんなで写真を撮ってから最後の号令。「起立!1年間ありがとうございました!」「ありがとうございましたー!」無事終了。
放心状態のまま、少しだけ心の隙間を埋めるように仕事に没頭し、部活へ出て、そしてまたまた世知の義理。今年度で退職される O先生の退職パーティーへ強制参加。本当は気乗りしないんだけれど、まぁそこは大人の社会の付き合いですから…。でもこちらは1時間30分程度で 抜けだし、昨年卒業させた元クラスのクラス会にも呼ばれていたので、少しだけ顔を出す。中にはすでに就活に入っていて、行き詰まっている 者もいたり、教育実習に悩む者あり、またまたここで進路面談の雰囲気(爆)盛り上がりつつも、いまだ担任の責務を果たしています(笑)
そんなかんなで、別れと再会の一日でした。
さていよいよ春休み仕事モード突入です。とりあえず指導要録は完成させました!というのも点検予定の副担任のT野先生が「私、 部活の合宿で明日からいないので、今日中に渡してもらえると助かるのですが…」って、おい!そんなわけでとりあえず速攻完成させる。 そして新学年用のネームデータを加工する。名簿、名票、芸術、体育、事務、図書、その他諸々のところで必要になるので、その 用途に応じて使いやすいように色々手直し。そんなことで時間が潰れてしまいました。本当は新クラスの準備やら教科の色々な 仕事もあるのですが、それらはおいおいとやっていきましょう。まだ時間があるからね…。っていっていると始業式がすぐ来ちゃうんだよなぁ。 来年度こそは計画的に仕事をしたいものです。
でも本日のメインは部活。こちらの方を頑張ってやりました。以上ネタ無し。
これを見ていると胸が詰まるような思いがある。もちろんこういう仕事だから転勤があるのは当たり前。個人的にはひとところに 長くいるのはあまりよろしくないと考えるタイプなので、まぁ異動には肯定的。しかしかなり強制的なものや恣意的なもの、 はたまた個人の事情など全く考えずに、単なる数合わせのための異動が多いのも事実。どう考えても通勤距離が県内なのに2時間以上 かかるところへ異動とか、希望を出していないのに強引にねじ込んでいたりとか、懲罰的に底辺校へ飛ばされたりとか…そういうものも ある。確かに一般の会社に比べれば、どうということはないだろう。うちの相方の同僚なども、いきなり3/20頃に辞令が来て、 何の理由付けもなく、都内から稚内へ異動。それも業務内容は全然違う部署へ。まだ小学生の娘と家族を残して単身赴任だそうな。 それが普通なのかもしれない。それに比べればという思いがある。
でも自分が長年底辺校で悶々とした日々を送ってきたのでよくわかる。仕事は大変だし、気苦労は多い。身体を壊す人もいれば 精神的に参ってしまう人もいる。唯一の希望は『転勤したい。この状況から抜け出したい。』ということ。だからこの新聞に載っているのは 単なる結果だが、ここに様々な教員の失意や希望がうごめいているように見えるのだ。だからなんともやるせない気分になる。 もちろん全員の希望通りいくわけはないから、不本意なところへの転勤もあるでしょう。でも私みたいに長年底辺校でずっと やっていると『なんで良い学校の教員はずっと居座り続けやがって!同じ給料なのに俺らばかり苦労している。お前らもいいところ ばかり回っていないで、一度ここへ来てみろ!』と憤りのない不満を持っていたものだ。それがまさに本音。せめて大変なところは もう少し給料を増やして、楽なところ(語弊があるが)は減らしても良いと思う。明らかに仕事の大変さが違うのだから。
今、こうして偉そうに言えるのも、良い学校にいるからだと思う。昔の日記を読み返してみると、苦労している自分が垣間見えるし、 陰鬱とした記述ばかりのような気がする。私もある意味怨嗟の対象だとわかっています。でも至る所に青山あり。仕事は仕事ですから、 どこへいっても頑張るしかないのです。色々な学校へ転勤していった先生達へ、心の中でエールを送ります。頑張って!そして 無理しないで!
その後ちょっとだけ仕事。学習指導計画を出力し、部活の大会関係の書類を作成し、もう気力が尽きました。まだ仕事はありますが やる気も起きないし、何だか妙に疲れたので本日は退散。
でもこういう学校に来てわかるのは、うちの生徒の行儀の良さ。相手校の顧問と本部に座って試合を見ていると、その学校の選手が来て 「先生!疲れたから私は一試合だけにしてね。」「でもせっかく来てもらったんだから、いっぱいやろうよ。」「この後バイトだから 無理だって。」とタメ口で会話。相手校の先生は苦笑混じりに「すいません。指導が行き届いていなくて。」いえいえ、もっと大変な学校に いましたから、よくわかります。そのほかにも気になることは色々あります。例えば他の選手の試合を見ることも応援することもせず 遊んでいたり、ベンチの片付けとかゴミ片付けなどあまりしないで放置したまま。うちの学校では考えられないこと。でもここで怒ると すぐむくれて部活を辞めてしまい、6人しかいない部はすぐ成り立たなくなってしまうらしい。そこはなだめすかし、少しずつ注意しながら、 少しずつ部を成り立たせているらしい。うーん、心中お察しします。うちみたいに言えばわかる、すぐやる、マナーや常識が身に付いているというのは、 本当に奇跡なんだなぁと思わずにはいられませんでした。偉そうにお説教したり怒ったり出来るのも、生徒が良いからこそ。 部活が成り立たない学校の方が圧倒的に多いという現状。今の我が身に感謝。試合を見ながらそう感じた一日でした。