海誓山盟たる 12月 上旬 編


12月1日(金) 検診と論理パズル

第4回試験が始まる。その裏で例年のごとく胃部検診。もうやり始めて何回目でしょうか。多分12、3回はやっているから ベテランさんなんだが、今年デビューの某先生はドキドキ。「バリウムってけっこう量があるんですか?」「ゲップ出ちゃうって 本当ですか?」終わったら終わったで「あんなにグルグル回るんですね。」まっ、自分が実験動物になったような気分が味わえよう。 終わってバリウムを出すために下剤を飲む…。あっ!3時間目に試験監督だった!催しちゃったらどうしよう…(爆)

1限目に自分の現代文のテストあり。今回試験範囲が短かったため、論理文パズルを出した。よくある「嘘つきと本当のことを言う 人が二人ずついて、Aは××と答えてBは…(以下略)どういう質問をしたら××と答えるか?」みたいな。するとこういう論理的な 文章をきちんと整合性を持たせて、あっという間に読み解けるやつもいるのだが、いくら説明してもわからないやつがいる。 で、出来はどうかと終わってからそこだけ確認してみた。3問用意して簡単、普通、超難問とあったのだが、超難問は私でも 20分くらいじっくり考えないとわからない問題なのに、120人中2人だけパーフェクトな答えを出していた。こういうのって 才能なのかなぁ…。

あとはひたすら採点をしていたのだが、記述を多くしたせいか、やってもやっても終わらない。結局6時間くらいかかってしまった。 気がついたら国語科は私だけ…。まっ、目鼻は付いたのでよしとしよう。でもまだ最終日に古典が3クラスある…(泣)

12月4日(月) なにも

試験2日目。ただぼーっと監督す。とりあえず先にあった現代文の採点は終わったのですが、古典は最終日のため、まだまだ。 その古典、終わった次の日に3クラスとも授業があって返却せねばならない。でも修学旅行の学年集会やら会議があるので、 その日に死ぬ気でやらないとまずい。だからここはひとつ体力を温存しておくべきか。1週間フルで仕事して、土曜日から 24時間態勢の修学旅行の引率なんて強行軍すぐですから。

といいつつも仕事はあるので、それをシコシコこなす。次の教材の準備とか、冬休みの部活の大会のドロー印刷とか、 その他諸々。まっ、急ぎではないけれども、いずれやらねばならないことばかりなので、こういう時にこなさねばね。

と思っている時に限って、やっぱなんかあるわけですよ。まぁ同業者の方ならお察しいただけると思いますが、他クラスで 出たんです。なので、その会議があり、修学旅行先でどうするかという学年会議がありました。まっ、細々と したことがありますが、それなりに対処するということで一件落着。色々あるなぁ。

12月5日(火) 修学旅行雑務

試験3日目。試験が始まった直後、一人の女の子が手を挙げた。何か落としたかと近寄ってみると「先生、シャーペンの芯が 出ないんですけど…。」と涙目で訴える。どうやら芯切れらしい。と言っても私も持ち合わせなんてないし…と途方に暮れていると 隣の席の女の子が「私、ありますけど…。」と出してくれた。本来物の貸し借りは厳禁で、厳密に言うとダメなんだけど、 すぐその場で、私が介したので、まぁ大目に見ましょう。今後注意してねって感じ。試験監督はボーッとしている間に終了。

その後修学旅行の雑事を片付ける。具体的には生徒がしおりに貼り付ける資料の印刷など。まぁこんなのなくてもいいんだけれど、 バス座席の図とか班別行動の行動表とか。いちおうしおりに貼り付けるスペースがあるので、手順通り印刷しました。しかしこれが 面倒臭いんですよ。一班6人くらいで、班別行動表が3日分ある。コピーするには多すぎて印刷するには少なすぎる感じ。 だいたい学校というところは経費節約でコピーで大量になんて許されないから、10枚程度でも印刷なのだ。仕方なくちまちま 印刷していたら1時間以上かかってしまった。コピーなら10分で終わるのに…(泣)

午後またまた学年会議。もちろん修学旅行関係。細かい訂正やら手直し、確認事項が目白押しで、かなりエンドレス。まだ 積み残しがあるが、今日は勘弁してもらった。3年前に行った時は今までにない杜撰な計画だったが、今回は真逆で あまりに細かすぎて、マニュアル資料だけでもすでに60ページを超え、とてもじゃないが目を通しきれない。なんでこの 中間くらいでやってくれないのでしょう(泣)まっ、係は頑張っているんだけどね。やれやれ。

12月6日(水) トンデモ学年集会

今日は本当に忙しくて死んだ。まず1限目に自分の古典のテスト。これは特に問題なく終了。そして2時間目に修学旅行前の 全体ガイダンスがあったのだ。これが寒い寒い体育館で行われた。もうこの時点で体調管理に気をつけろという指示が 看板倒れになりつつある。風邪を引かせないようにするなら早々とやればいいのだが、なんか説明が長くて、みんなブルブル。 始めに点呼練習。二、三度やって身体を温める(笑)そして学年主任からの説明、そして生活担当のN先生から怖ーいお説教。 そして次に裏チーフO先生からの涙ながらの説明。どうも今までの苦労を思い出して、ひとり感傷に浸っていたらしい。 恐い雰囲気の次はお涙頂戴。なんなんだ、この学年集会は!?しかし驚くのはまだ早い。続いたのは空気の全く読めないI先生だ! もうこの時点でだいぶ時間が経っているので、必要な説明、つまり明日の荷物搬出だけ説明すればいいのに、なんか相変わらず 自分のペースで、下見に行ってきたときの話とかし始める…おいおい、そんなことこの場で…ビーチの様子とかホテルの前の 道の様子とか、いらないって!仕舞いには「ネオン瞬く…」って、多分12月だからホテルのイルミネーションについて 語りたかったようですが、そんなのいいって!そしてその後はかいつまんで体験別コースについて注意してもらうはずだった。 時間がないから一人で。ところが本人が全く忘れていて、担当の先生にいきなり振る。「じゃあ美ら海についてS先生!」 「うそ!ほんまか?」出た!ボケ頂上対決!(爆)この二人、ダブルボケなので、いきなり漫才のようなやり取り。学年集会で ボケ漫才が始まるとは…生徒も失笑。でもとりあえず簡単な説明をしてもらい、予定よりも30分もオーバーして終わる。 寒い中、生徒達よ、ご苦労さん。

その後教室へ戻り、改めて私から「さっきの話を忘れて、これから言うことだけをきちんと聞け。」と言い(笑)明日からの 予定を連絡。この方が絶対良いって。とりあえずそんなかんなで終わる。

そしていよいよ採点に取りかかる。明日普通に授業があり、4時間もある(泣)なので少しでも返却しようと午後ひたすら採点。 しかしこれがまたなかなか終わらない。やってもやっても終わらず。まぁ細かい問題だったので、時間ばかり食い、約6時間かかった。 でもこれで明日返せそう。というわけで怒濤の一日で、多分修学旅行前にダウンすると思われます。やれやれ。

12月7日(木) 荷物搬出

そして今朝1時間目は荷物の搬出!昨年度は1時間目に間に合うように朝早く来させたらしいのだが、そんな無理はさせず普通通り 登校させ、1時間目に荷物の積み込みを行う。修学旅行で約320名が大挙して沖縄移動ですから、当然荷物もすごいことになる。 だから2日前の今日、まとめてトラックに積み込み送ってしまうのだ。

いちおううちのクラスの奴らは遅れずに全員集合していたので、よしとする。でもこのところノロウィルスやら風邪が流行っていて、 他クラスではバタバタ倒れている。まぁ昨日までテストだったんで、徹夜続きで疲労しているところで免疫力が弱っていて、 やられたのでしょう。なんだかみんな揃って行けるのでしょうか。とりあえず小体育館に荷物を持って集合。みんな最近は旅行用の キャスターの付いたトランクで来る。わざわざ買ったのか、それとも旅慣れテーラーなのか。寒いんで、とりあえずトラックへ ガンガン運ばす。でもやつらの荷物を見ているとパンパンに詰まっている。「お前たち、お土産買ったら入るのか?」と聞いたら 「あーっ!そうかー!」と叫んでいた。まぁ今のご時世宅配便で送れますから、お金さえ出せばねぇ。「だから先生の荷物は ガラガラなのか。じゃあ、私のお土産を入れていってくださいよ。」なんでだよー!

その後教室へ戻り、明日の結団式の話などして終わる。そして2時間目から普通に授業。昨日必死で採点したので、どんどん 返却。旅行前に地獄を見ろ!(笑)「えーっと、赤点を取った人は、那覇空港でタラップを降りた時に、ブーッとブザーが鳴り、 沖縄の地を踏むことなく強制送還となります。もしくは羽田でじゃんけんで3回勝たないと搭乗できません。」と言うと、 「?」というリアクション。そうか…ウルトラクイズのことはこいつらは知らないのか…orz

5時間目もあったはずなのだが、F先生がLHRで欲しいというので、喜んで差し上げ、とりあえず3コマになって超嬉しい。 でも放課後に職員会議が…(泣)ちょっとした議題があり、その後不祥事関係の研修会が続いた。校長から資料が配られ、最近 続いている不祥事関係(飲酒運転、セクハラ、体罰、公金横領、情報漏洩等々)についての説明があった。これも上の方から やれといわれているので、こんな忙しい時に説明がありました。管理職も上から色々言われて大変だなぁとちょっと同情しましたが…。

12月8日(金) 直前

直前となりました。1時間目は普通に授業をやって、2時間目が結団式。またまた寒い体育館でお話です。いちおう団長の校長の話とか、 業者の方からの、空港でのセキュリティチェックなどについて説明がありました。飛行機に初めて乗る子も多いものですから、まぁ 色々と注意があるわけです。学年主任から、この修学旅行の目的をもう一度確認しようというありがたいお話もありました。 平和学習、文化、そして友達との交流、さまざまなことを意識して欲しいということ。そんなかんなでこちらはほぼ1時間で終了し、3時間目はLHR…うーん、もうやることないよ…と思っていたら、昨日に 引き続き天の声。数学のK先生が「O−TEACHER、LHRの時間少しもらえないかなぁ。数学のテスト、修学旅行前に返しちゃったいんだけど…」 どうぞどうぞ。たっぷり使ってください。嬉しい申し出で、また少し余裕が出来ました。

それでも20分ほどで終わり、残り30分は明日の最終説明。いちおう荷物・服装、集合時間、集合場所、初日の流れなど説明しました。 しかしもう何度も言っているので、生徒も耳にたこでしょう。特に今回の修学旅行は「チバリヨ通信」と言って、O先生が精力的に 25号も修学旅行便りを出しているので、それを見れば一目瞭然。今更言うこともないわけです。うちの生徒は比較的よく見ていますので、 かえって「O−TEACHERの説明だと、ここに書いてあることと違うんだけど…」と突っ込まれたりするくらい。だから今更なんですけれどね。 でもやっぱりというか当然というか、聞いていないやつはどこにでもいるわけで、散々説明したあとに「明日何時に来れば良いんですか?」とか 言うやつがいるし…。本当にぶっ飛ばすぞ(笑)そしてその後、行動費として使う5000円を配布。これは空港までの交通費やら、 帰りの宅配便代、那覇空港までのモノレール代、4日目の昼食代として使うことになっています。まぁ奴らはさっそくギャーギャー言って、 喜んでいましたが…。そして一斉放課。

しかし我々はまだ仕事あり。最終打ち合わせをすぐ行いました。いちおう業者も絡めて、明日の日程の最終確認。職員自体がきちんと 集まって綿密な連絡が、空港内ではしづらいので、ここで配置やら流れをもう一度おさらい。というのも先生達が一番心配なんですよ。 脳天気な人が意外に多いから。わかっているようでわかっていない、聞いているようで聞いていない人が多いから。念には念を入れて。 まっ、私もそうなんですけれどね(爆)そして昨日あたり欠席している体調不良の子の様子や、今日の状態でちょっと不調の者の報告。 やっぱり300名以上いると、風邪引きや怪我人がどのクラスでも数名いる。うちもとりあえず全員来ているが、風邪気味1名、 下しているやつ1名。沖縄に行って倒れられても困るので、ちょっと心配なんですが、インフルエンザとかノロウィルスでないと いいんですが…。

でも職員打ち合わせで、学年主任が一番気にしていたこと。業者の人に「飛行機はだいたい何時間くらい乗るんだっけ?」「2時間30分強ですね。」 「そうかぁ。」そこで私はすぐピンときましたよ。学年主任が一番気にしているのはどれくらいタバコを我慢しなければならないか!ということ(笑) まっ、幸せな学年ですな。

というわけで、O−TEACHERは明日から修学旅行で沖縄に3泊4日で行って参ります。多分怒濤の忙しさでへこたれていると 思いますが、無事職務を全うしてこようと5%くらい思っています(笑)とりあえず無事帰ってこられれば…と願うのみ。そんなわけで しばらくここも更新できませんが、帰ってきてから余力があれば、その顛末なども報告したいと思っています。是非無事を祈っていて ください。なお励まし、癒やしのメールなど沖縄で待ち受けていますので、よろしく!はぁぁぁぁ、生きて帰ってきたい…。


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