間雲孤鶴たる 6月 上旬 編


6月4日(月) 困憊

本当に身体がきしんでいるのがわかります。先週は水曜日、木曜日と授業後大学説明会へ。金曜日と日曜日は部活の県大会へ。 ほとんど週の半分は外へ出ずっぱりだったので、身体の休まる暇もありませんでした。おかげで今日は身体がバラバラになりそう。

で、そういう時に限って、色々あるもので、とあるトラブルの種がひとつ。うーん、こういう行き違い系は頭を悩まします。 学年主任や他の先生と協議し対応策を練る。この件はまだまだ長引きそうです。

空き時間に出張の復命処理、そして不在時の自習課題チェックや出欠確認やら、PTA総会出欠確認やら面談調整で一時間潰す。 もちろん授業は普通にやって、ちょっとだけ成績処理。本当は調査書とか取りかからねばならないのだが、全然手が回らず。 補習のプリントを印刷したり、教材研究したり…あれ?もうLHRの時間ですか?滂沱…。

LHRは文化差の話し合い第一弾。候補としてはアイス屋さん、ステージ、劇など候補に挙がる。しかし具体的なイメージが ないため、本決まりというわけにはいかない。まだ間があるので、もう少し具体案を考えないと。まぁ個人的には劇が良いのですが、 相変わらず部活の大会で不在が予想されるので無理強いは出来ません。まぁ3年生だし最後の思い出作りには、自分たちで考えて やってほしいです。

放課後職員会議あり。色々あるがまぁスルー。あー、一日長し。

6月5日(火) 小論文の時代

朝の進学補習を7:30から8:10までやって、その後すぐ登校指導で駅前に8:20から8:40まで立つ。アリエナイザーな朝仕事のO−TEACHERです。

最近あまりに仕事が多いので、一週間先までスケジューリングをして、仕事を配分するように考えているのだが、突発的に入る仕事が 多くて困る。もうその計画を立てるだけで1時間が過ぎていく。

教科会議の時間に小論文指導の話題が出る。昨今大学全入時代。みなさんはご存じかどうか知らないが、今大学生の40%がAOか 推薦入試で入学している。つまり一般受験で普通に入っているのは6割程度のご時世なのだ。まぁ青田刈りとか色々批判あるが、 AOや推薦で、本人の意志確認をし(最近何となく大学に入り、そのまま来なくなる大学生も多い)きちんと小論文などを見て、 入学させるところが増えているのだ。当然入試制度の変化に伴って、こちらもただ一般受験用に進学補習をバカの一つ覚えみたいに やっているようではまずい(笑)年々「小論文見てください。」と国語科の教員に頼ってくるヤツが増加の一途をたどっている。 そろそろ個人的なボランティアでは捌ききれない人数になってきたのだ。で、国語科的にはいずれ限界が来るので、というか、 3年の国語担当者だけではカバーしきれないし、他学年の国語科の先生にお願いしても厳しくなってきた。そこで進路指導部的には 主導権を取って、何らかの対策を取ってくださいという要望を申し入れていた。学校によっては体育科だろうが芸術科だろうが、 一律に割り振られている学校もあるらしい。うちは多分厳しいので、どういうシステムでやっていくか、それが問題なのだ。 まぁ業者の添削模試を活用するという手もあるし、3学年団にフォローをお願いするという形もある。ただ現状のように 国語科だけが丸かぶりというのは避けたいところ。教科会議ではそういう現状を踏まえ、進路指導部のやり方に出来る範囲で協力する というスタンスしか示せない。話し合いというよりは現状の認識を共通理解したというところでしょうか。

5時間目の某クラスの古典の授業時に、内科検診の順番が回ってくる。おかげで30分も授業が潰れ、嬉しくて残念で ならない(笑)

放課後部活の引退式。日曜日に3年生の最後の県大会があり、詳しくは別ページを見てもらうとして、今日は最終ミーティング。 最後まで残っていたメンバーからの話があり、涙涙の引退式でした。

6月6日(水) 実習生の話題

忙しいねぇ。これ口癖。でもこれだけ忙しいとこれが日常になりそうで怖い。

第1回試験が終わり、やっと成績処理の段階。三者面談を早くやる都合上、その時に配る個人成績表も早めに作成せねばならないのだが、 それもまだまだ手つかず。雛形を作るところで精一杯。あー、調査書もやらなきゃ行けないのになぁ。教材研究だけで目一杯です。

とあるクラスへ授業へ行ったとき、生徒に話しかけられた。「O−TEACHER、今年は実習生連れていないんですね。」と。 ちょうど今週から教育実習が始まり、相変わらずわんさか実習生が来た。リクルートスーツに身を包み、あちこち走り回っている 実習生を見かける。今年国語科には来なかったので、もちろん私も連れてはいない。すると「先生、世界史に来た実習生、 可愛くないですか?」と言ってくる。全然見る暇もないので、何とも答えようがないのですが「去年先生が連れていた人は、 普通でしたよね。あの河童の人。」おいおい、河童の人とか言うなよ。確かに教材で「河童の血筋」という内容をやってもらったけれど、 それでうら若き実習生を「河童の人」とか呼ぶな!まっ、そんな笑い話もありますが、実は各教科代表で一人、公開授業と称して 実習生に授業を見せねばなりません。国語科は誰も立候補がいなく教科主任に…つまり、わたし!!まっ、いつも通りやっちゃうけれどね。 でも何か多少は準備しなきゃいけなくて、また一手間。あー、面倒臭い。

授業を連続3コマこなし、クラスの様々な仕事(公欠の処理とか、PTA出欠票のチェックとか)をやって、とりあえず任務完了で 早退。本日は通院日です。以上。

6月7日(木) 歯科検診する

1時間目に歯科検診が回ってくる。おかげでまた授業が半分潰れる。しかし…2時間目は私が歯科検診の記録係として駆り出される。 昨今の個人情報保護法のあおりで、今まで生徒に身体計測やら視力検査やら、記録させていたのだが、それが出来なくなり、 代わりに先生達がやることになっている。例えば住所録とか、進路ガイダンスに来る卒業生の大学名すら、取り扱い注意のものとなる。 うーん、これはけっこう面倒臭い。おかげで2時間目はひたすら、保険カードに「処理・未処理」とか「歯垢」とかチェックしまくっていました。 でも本当に疲れた。ずっと緊張して聞き取っていなければならないので疲労した。おかげで後の授業はヘロヘロ。

空き時間に生徒の公欠手続きに奔走する。うちのクラスのとある生徒が、あるビッグ・プロジェクトに参加するために、公欠することに なったのだが、その手続きが面倒臭い。あちこち確認しつつ手続きする。このことはけっこう凄いことなので、言いたいのだが、 明かして良い時期になったらそのうちお披露目します。

それから補習の準備したり、総合の予習したり…。その他部活の印刷物や提出物の確認していたら、あっという間に放課後。うーん、 このまま老いそう。

6月8日(金) 芸術鑑賞会の日

今日は楽\(^_^)/

金曜日の1・2限授業、それも40分授業。しかも私はない!!なぜなら午後から芸術鑑賞会だから!つまり何もない日でした。 超嬉しい。でも今年低い学校から来られた先生が「午前中授業やってから行くんですか!?そんなんで生徒集まるんですか!?」と 驚いておられた。そういえば私もそう思ったものでした。この学校に来て5年も経つと麻痺してしまって、それが当たり前だし 生徒は普通に来るものだと疑っていませんでしたが、私も前任校では、午後集合の時は午前中は何もなかったし、生徒の集まり具合が 60%程度の時もありましたよね。こういう感覚忘れていたなぁ。

その空き時間中に、予習と学校HPの更新とかして、帰りのSHRで模試結果を配り、その後テニス部の1年生を集めてユニフォームの サイズ合わせしたりと、意外と忙しかった。

そしてすぐさま車で文化会館へ向かう。うちのクラスは事前にわかっている欠席が3人だけで、あとはちゃんと集合。よしよし。 昔、午前中の授業にはいたのに、午後の芸術鑑賞会にはさぼって来なかったやつ多数…なんてこともありましたね。とりあえず 脅しておいたので、うちはみんな来てました。

で、今回は演劇で「12人の怒れる男たち」超有名な演劇なので今更だし、数年前同じものを見ているので、私的には関心が薄い。 だもんで、始まって10分くらいで爆睡。2時間近くの上演で多分半分くらい寝てた…。終演後うちのクラスの生徒たちに 「先生、寝過ぎ!」「口開けて寝てたよ!」と注意されました。すいません…。というわけでこれで放課。いつもより早く終わったし、 部活も休みにしたので、久々の早帰り。嬉しい!

6月9日(土) Long Saturday

本日午後からPTA総会があるので出勤日。3年生的には1限授業、2限は進路ガイダンスという流れ。でも私は色々盛り沢山の土曜日でした。 まずは1時間目の授業ですが、ここで公開授業。ちょうど自分のクラスなんで、他の先生にも迷惑をかけなくて済むということで、 ここで展開。まぁ目論見としては同じ国語科の先生達も授業が詰まっている、実習生も次の進路ガイダンスの準備で忙しい、管理職も PTAとかがあるから手が離せない…ということを考えて、あえてここで実施(笑)それでも指導案もどきや、やっているところの教科書コピー などを用意する手間がありましたから、けっこう面倒だったんですけれどね。

で、実際授業をやったら、うちのクラスの生徒は相変わらず呆け呆け。とても公開できる代物ではありませんでした。むしろ後悔授業という 感じ?実習生もたった一人だけという閑古鳥。にもかかわらず、校長、教頭、教務主任と三役揃い踏みで御降臨。オイオイという感じ。 結局暇なのはこの人達なのですね(笑)授業の方はいつもより全然乗らずグダグダペース。話もまとまらず出来としては30点。途中 生徒に質問すると、その後ろの空席に座っていた校長が、こそこそ教えている(爆)でもその教えた答えが中途半端に間違っている…orz。 まぁこちらもあれなんでちょっと校長とかいじっておきましたが(笑)とりあえずそんな感じで終了。終わってから校長に 「面白いねぇ。最近はああいう評論文も(環境倫理についての文章)あるんだ。勉強になったよ。」と言われました。いや昔から ありますが…(笑)でも終わってホッ。

さて引き続き進路ガイダンス。これは卒業生達が色々実体験を分野別に分かれて話してくれるというもの。ちょうど卒業生でもある 実習生もわんさかいるし、それ以外にもめぼしい大学生を呼び出して、大学の授業の内容、どうしてその学部を選んだか、高校時代 どんなふうに勉強したかなどを話してくれた。いちおう私の担当は国文学・史学・社会学の希望の40名ほど。話すのは実習生3名。 で、色々大学の様子などを話してくれて参考にはなったのですが、3年生的にもっとリアルな話が聞きたいだろうと思い、最後に 私から矢継ぎ早の質問をしました。例えば「指定校で行ったと言いましたが、ぶっちゃけ評定いくつでした?」「いつ頃学部を 最終決定しました?」「オープンキャンパス行った?」「3年の夏休みは一日何時間勉強した?」「具体的にどんなふうに 勉強した?暗記?ノートに書く?それとも問題集?」「模試のE判定って気にした?」「どこらあたり併願した?」「何校くらい受けた?」 「ストレスが溜まった時の心の支えって何でした?」等。ここらあたり素直に答えてくれて、みんな聞き入っていました。まぁ 少しはプラスになったでしょう。その後大会議室で、恒例のフリー質問タイム。みんな色々な先輩に群がってあれこれ聞いていました。 実はここの時間が一番有意義だったかもしれませんね。私も懐かしい元我がクラスのやつが来てくれて久闊を除しました。

本来はここで仕事的には終了のはずなのだが、実はもう一仕事ありました。それは保護者との面談。訳ありなので、学年主任や関係の先生にも 同席願い、色々話しました。本人の現状やら今後のことを色々相談したのですが、やはり何と言っても本人のために一番良い方向性を みんなでバックアップしてあげることに限りますよね、という結論。まぁ当たり前なんだけれど。でもそこには学校のシステムの問題、 親の気持ち、本人の意志など、様々なことが絡んで難しいところ。でもまぁやっぱりここは色々折り合いを付けねばならないところです。 でもまぁ前回の誤解めいたところも解け、話が進みましたのでまぁ良かった。これが約1時間ほど。色々あります。

本当は裏でPTA総会があったのですが、とても出る暇なし。保護者の皆様ごめんなさい。その後部活の方へ顔を出す。なんかとても 久し振りかも。1年生に久々に球出しなんてすると、喜んで犬のように群がってくる。構って欲しいのね(笑)というわけで長い土曜日が 終わりました。月曜日は代休だー!


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