間雲孤鶴たる 6月 中旬 編


6月12日(火) 仕事をしつつも

全身筋肉痛ですが、何か?昨日部活で、今話題の「Billy's BOOT CAMP」をやったら、身体が全身痛い。死にそうです。 おまけに今日もなかなか忙しいし。

まずは朝の進学補習。あらかじめサッカー部連中が大会直前のため朝練があって欠席、バドミントン部が試合で公欠のため、 人数的には2/3くらい。でも朝からサクサクやりましたよ。朝の打ち合わせで、土曜日のPTA総会で出たクーラー問題のことで 一悶着ありました。まっ、いつものやり取りですが(笑)

今日はとても気温が上がり、生徒もぐったりしていますが、私は変わらずどんどん授業。書類仕事も今日は頑張りました。 出張の申請したり、証明書の発行手続きをしたり、面談のスケジュールを組んだり、席替えしたり、成績通知票を 出力したり…忙しいですが、まとめて仕上げる。でもこれでもまだ進路関係の仕事が手つかずだったり、クラスの方の業務が 進んでいなかったりするのです。どうしてこう事務仕事が多いんでしょ。授業や補習や部活だけで手一杯なのに、次から次へと 色々わいてくるものです。

放課後、卒業アルバムの部活の写真撮影がありました。ついこの間引退したばかりなので、違和感はないのですが、こういうことを していると、ああ、もう卒業して別れていくのだなぁと考えてしまい、ちょっとだけ淋しくなります。悲しい…。

6月13日(水) うちのクラスは

いつもの水曜日。朝から3連続授業。でも2時間目の自分のクラスの現代文の授業で、進路の話をとっくりした。事前に配布してあった 進路のしおりを持参させ、大事なところを説明しながら意識喚起。センター試験といってもシステム自体がよくよかっていないやつもいて、 その仕組みとか手続きの方法とか、どういう流れで進むのかとか、それらを細かく説明。意外に時間がないことに気付き、みんな焦る。 そして推薦やAO入試の現状についても解説。こういう形でやるところもあるとか、指定校推薦といってもピンキリだからという話など。 そしてこの前の進路ガイダンスの情報で、夏休みは10時間勉強したとか、英語がやっぱり大事だとか、評定4.5で指定校で行ったとか、 諸々。生徒はどんどん落ち込みつつも粛々として聞いていた。まぁ現状を知らないとね。そしてとどめで第1回試験の結果を返却。 またまた阿鼻叫喚。そして締めは「次は頑張る。」(笑)でも付け加えておきました。「今頑張っていないヤツが、次頑張れるわけがない。」と(爆)

空き時間はひたすら教材研究。そろそろストックがなくなってきたので頑張りました。6時間目にも頑張っていると「先生…腹が 痛いんですけれど…。」と男子がひとり私のところへ来る。なんだよ、調子が悪いなら保健室へ行けよと言うと、今日は養護の先生が いないらしい。で、早退したいかというとそうではなく、本当にひっきりなしに下していて、座っていられない状態だというのだ。 それにお腹がすごい勢いでゴロゴロ鳴るのも恥ずかしいらしい。聞いてみると今日調理実習があって魚を扱ったらしい。それにあたったらしいのだが、 他のヤツは何ともない。聞けば本人は数日前から体調を崩していてお腹がやばかったらしい。そこで今日の調理実習できたらしいのだ。 ただ下しているだけで、それ以外は何ともないので、とりあえず国語科研究室で横にならせておいた。確かに10分おきにトイレに駆け込んでいて、 可哀想な状態。さぼるようなやつでもなく、単にそれだけ。まぁこういうこともある。

今日卒業アルバムの個人写真のベタ焼きが上がってきた。ひとり数枚ずつあるので、自分で載せたい写真を選ぶのだが、まぁ女子は うるさい。男子はチラッと見ただけで「どれでもいいです。」と無関心。それに引き換え女子は「撮り直ししたい!」「この顔はダメ!」 「カメラマンの腕が悪い!」と喧しい。まぁ私から言わせれば、そのまま写っているとしか思えないのですが…。結局あーだこーだ 言って、なかなか選べない。大変です。

放課後学年会議。第1回試験の結果が出た。うちのクラスは、クラスの上位者が他のクラスの上位に比べてダントツに低い。他のクラスは 平均90点とか85点くらい取っているのに、うちのトップは76点!じゃあバカクラスで下ばかりいるかというと、下位者は 45点くらい。他のクラスは30点とか下手すると20点代がいるのに。つまり上もいないけれど下もいない。クラス別平均点を見てみると、 8クラス中4位。つまりあらゆる意味で真ん中クラス!中庸が一番ですな(笑)

6月14日(木) どんどん増える

明日は県民の日のため、本日が今週最終日!嬉しい!と言いたいところだが、そのせいで仕事がケツカッチンです。まず今日中に アルバムの写真選びをさせる。来週ある推薦説明会の出席予定を確認する、進学補習の準備をする、三者面談の準備をする…。 これらをすべて本日中に済ませねばならなくなりました。Oh!My GOD!

それでも今日は少しは授業が少ないから、何とか空き時間に済まそう…そう思っていたら、忘れていました。空き時間にまたまた 歯科検診の記入係に当たっていたんだっけ…(泣)おかげで授業→検診→授業という流れになってしまい、ほんとんどパニック。 来週また出張があるので自習課題も作らねばならないし、今週末またまた部活の大会があってその準備もしなければならないし、 5分とゆっくりしていられない切迫した展開となりました。

とりあえず自習課題と急ぎの教材研究だけは済ます。クラスの色々なことは後回し(爆)それでも三者面談は月曜日から始まるので 個人成績表作りだけは超特急。そして進路部から保護者に渡す資料をもらい受け、下準備だけする。本当に突貫仕事です。 いつになったら調査書に取りかかれるのでしょうか。私の予定では先週から取りかかっているはずなのに…(泣)

放課後部活に行こうとしたら、「先生!補習やっているって本当ですか!?」と二人の女子に詰め寄られました。えっ?やっているけど 何か?どうやら私が朝に現代文の進学補習をしていることを聞きつけていたらしい。それで今からでも参加させて欲しいとの 直談判に来たのだ。でももうすでに3週間もやっているし、半分近く予定は終わっているのですが…というよりそもそもなんで 最初に申し込まなかったんだよ!と言うと「担任が一切連絡してくれませんでした。」とのこと。えっ?そうなの?そういわれて みると、そのクラスだけ一人も受講者がいない。その先生はけっこうポカをやる人なので、その生徒達が嘘を言っているとは 到底思えない。やっぱり連絡ミスらしい。うーん、困った。でもまぁ仕方がないし、今更だけれども途中参加でも本人達は 是非やりたいといっているので、加えることにしました。あー、途中で減ることはあっても増えることはないと思ったのに…。やれやれ。

6月18日(月) 三者面談始まる

15日は県民の日でお休みだったため更新はありませんでした。というわけで本日は3連休明けなのですが、私の場合は3日間とも 部活で試合でずーっと外にいたため関係ありません(泣)

そして本日も朝から進学補習。もうやってられないくらい疲れ切っていましたが、そこは頑張ってどんどん進める。それにしても よく生徒も朝早くから来るわ。脱帽です。

授業は順調に進み、空き時間も予習に余念がない。古典の授業の予習、総合でやっているセンター問題集の予習、早朝の現代文補習の予習…って、 予習ばかりじゃん!まぁそれくらい時間がなくて後手後手に回っているということですな。まぁこれが先生の本業なんだけれど、 それでも付け焼き刃の感は否めない。相変わらず調査書は手つかず…(泣)

午後から立会演説会と生徒総会。私はほとんど顔を出さず放課後にある三者面談の準備をしていました。で、放課後いよいよ三者面談の スタート。本来は7月中旬なんですが、その頃は個人的に忙しく、ちょっとした静養が必要になるので、仕方なくこの時期に前倒し。 まぁ涼しい方が良いでしょう。で、のっけから、父親だけのパターン、両親そろい踏みパターンと色々あり、なかなかてんこ盛りでした。 親の方も3年ということで、進路の話にも具体性があり、なかなか時間がかかります。本日も5人ほどこなし、結局終わったのが 19:30…。仕方ないけれど、こんだけやっても残業代は付きませんからね。ボランティアと同じです…。やれやれ。

6月19日(火) 部会

本日は一日出張。内容は国語部会。毎年、年に数回こういう国語の先生の集まりがある。総会として色々報告があったり、研修があったり、 まぁそんなやつ。しかし毎回思うのだが、これっていい加減止めにしたらどうでしょう。なんで年に数回、持ち回りで授業参観したり、 研究発表したり、講演を聞いたりしないといけないんでしょう。当番校に当たった学校の負担、研究発表する人の人選、高額の謝礼を 出す講演会、「国語教育」という名の機関誌作製…。みんな歓迎していないのに、延々と続いている。今日行ったのは、自宅から とても近い学校だったので、私は30分で着けて楽だったが、県南から来る人などは、どれほど時間と出張旅費がかかるのか。それに見合うだけの 効果はあまりないと思うのだが…。いい加減慣例だけで続いている、この手の会合は廃止した方が良いと思う。でもそういうと、 「今まで続けてきたのだから」とか「研修効果がある」と言う人もいるが、約8%くらいは欠席している。それだけ無駄だと思われて いるのだろう。やるならせめて4年に一回で十分だし、会場も持ち回りでなく、県の施設で十分だ。やれやれな集まりである。

と言いつつも、いちおう今年は教科主任なため、行かざるを得なかった。まぁ近いから許すけれど、そうでなかったら完璧にさぼっただろう。 初めに授業参観。昔の学校で一緒だった先生もいたので、ちゃっかり拝見。また部活顧問で仲良しの先生も同じ国語科にいる。というか この学校のテニスコートはよく大会会場になるので、実はこの前の日曜日も来週の日曜日も試合で来ている。週に三回もこの学校に来るなんて、 ほとんど非常勤並み(笑)そのテニス部顧問の先生には、ちょっと会うなり「あ、O−TEACHER、これ日曜日の試合の組み合わせ表。」と、 普通に顧問打ち合わせ。こんなところでFAXけちるなよ(笑)

そうかと思うと、たまに知った先生に会う。まぁ狭い業界ですから、近隣の学校をグルグル転勤していると見知った顔が多い。今日も 前任校で一緒だった先生二人くらいと会って近況を報告する。「O−TEACHER、今どこにいるの?」と聞かれ、校名を答えると 決まって「いいなぁー」と言われる。私も以前はそうやって羨ましがったもので、心の中ではひがんでいたものです。うーん、 こういうところにくると、自分がいかに恵まれているか申し訳ない気分になります。その授業参観の時間にちょっと抜け出して 図書室へ。実は初任校で仲良しだった司書の先生が、ここにいると知っていたので挨拶に行った。10年ぶりくらいの再会で、 超懐かしく話す。結局ここでずーっとお喋りしていました。

その後総会とか言って、審議事項がある。一番初めに会長挨拶みたいなので、どっかの校長が挨拶と言いながら、なんかプチ自慢話と、 延々と感銘を受けた新聞記事の話をして、挨拶だけで15分も使いやがる。こんなことのために来たんじゃないっつーの! その後年度計画やら会計報告などがある。ここまではよし。ここで秋にある国語部会の会場校選定の話が出る。どうやら当番は 私が所属する高校の地区らしい。でも昨年度の集まりで、某高校に決まったと、前教科主任に聞いていたので、のほほんとしていたら、 「××地区の先生方はお昼休みに小会議室に集まってください。」と招集がかかる。何かと思っていたら、前回くじ引きで決まった 学校がごねているらしい。どうやら一度やったことあるのに、またうちが会場校なんてふざけんなーと言っているらしく、事務局と 揉めに揉めているらしい。というのも前回その学校は参加していなかった。でも決めなければならず事務局に一任していたらしい。 さてどう決めましょうということになったとき、くじびきで決めようということになったらしい。それで見事その欠席校に 決まってしまったらしいのだ。なのに今頃文句を言ってきている。うちは一度やったことがあるから嫌だと、一任したくせに 文句を言ってきているらしいのだ。そんなこと言われても一任で公平にくじで決めたのだから仕方がないはず。おまけに一度 会場をやったという言い訳も、他にもやったことある学校もあったのだが、統廃合などもあり、再度きちんと決めましょうということで、 前回決めたらしいのだ。それなのに事務局から「決まりました。」と言っても、けんもほろろの対応で、全然うんと言わないらしいのだ。 それで再度この地区の学校が集められ、どうしようということになったらしい。可哀想なのは幹事校の先生。まぁこういう部会は 毎年違う先生が出てくるため、前回のいきさつなんて話でしか聞いていない。ここに雁首揃えても、埒があかない。とりあえず もう一度原案を幹事校の先生が作って各校へFAXで流し、どこかで決めるということらしい。うーん、これでうちになったら けっこう面倒なんですけれど。11月とか言われても、困りもの。特に今年は教科主任だから、決められたらもう超大変なことになる。 どうなることやらなー。

そんな不穏な気持ちまま、午後の部へ。午後は講演会。講師はアメリカ人!国語部会の講師にアメリカ人とは大胆なセレクト。 ところがこの人、とても日本語は上手いし、話も面白い。寝る予定だったのだが話に引き込まれ2時間があっという間に過ぎてしまった。 詩人で中原中也賞とかも取っているらしいのだが、その話術のセンスや、日本語の造詣の深さに恐れ入った。英語だけでなく イタリア語、タミール語なども出来、言語の比較など色々な例を示してくれた。例えば午後一の眠いときにいきなりCDで、 ビーチボーイズの「サーフィンUSA」を流し目を覚まさせてくれた。「この中歌詞の中で日本語が使われています。ちゃんと ヒアリングして聞き取ってください。」という掴みから始まり、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の否定の連続が、ニューヨークの 郵便局のポリシー文と同じである指摘、それを遡っていくとヘテロドロスに同じ内容の文章があるという指摘が続き、途中 日本語パッケージにある、へんてこ英語の例の話、日本に来てColdに「寒い」と「冷たい」があり、その使い分けで間違えた話、 大学時代に受けた授業で、言葉に対する感覚が研ぎ澄まされたエピソード…等、途中にけっこう笑いもあり、本当に面白かった。 多言語を操る人独特の感じ方が面白くかなり引き込まれた。日本語も本当に堪能で、「老若男女」とか「本歌取り」とか、 高度な専門的な日本語がばんばん出てきてびっくりした(偏見か?)こういう講演会はつまらないものが多いと相場が決まっているのですが、 何回かに一回、こういう面白いやつに当たるのですね。このためだけに今日は来て良かったと思いました。 そんなわけで色々あったけど、まぁぼちぼちな出張でした。

6月20日(水) ちょっとした愚痴

何か一日いないだけで、クラスが荒れている感じがするのは私だけ。朝教室へ行ってみると掃除し終わったまま、椅子がいくつか机に乗っている。 私こういうの嫌なんですよ。ちゃんと椅子を下ろしていないと。黒板も中途半端に消していない。つまり担任が掃除監督していないと 途端に乱雑になる。いると口うるさく言うため、言われたとおりやるけれど、いないとこれですもの。その上、3年担任ともなると、 一日いないだけで、進路関係の伝達事項が色々漏れており、確認が大変。推薦説明会へきちんと行ったかとか、模試の申込はどうしたかとか、 これだから担任は気が抜けないのですね。担任のなり手が少ないのは、こういう細々とした事務仕事がいっぱいあり、休むに休めないという 部分にも原因があるのでしょう。でも下の方の学校へ行けば、違ったことで手がかかり、担任のなり手がいないんですけれどね。

さて昨日自習監督をお願いしていたので、その課題チェックやら復命やら、事後処理は沢山あり、それだけで慌ただしい。授業は もちろんハイスピードで頑張る。そういう忙しい時に限って、教科書会社が挨拶回りしてくる。今月には教科書を選定しなければ ならないので、向こうも営業が大変なんだろう。でもこちらも忙しいからね。教科主任として対応せねばならず、いつも通り軽く あしらい、仕事に専念する。

さてそろそろテストが2週間後ということで、テスト作りも始めねばならない。とは言ってもテスト範囲がどこまで進むのか、 教えている本人も皆目見当が付かないので困っている。でもいつも通り作るのが遅いし、ちょこちょこ手直しするタイプなので、 たたき台となるような素案は少しずつ作り出さねばならないと焦っている。いつもなら放課後の時間にぼーっとしながらも、色々 考えるのだが、今年はこの時期に面談を持ってきたため、時間が取れない。今日も放課後5人ほど面談があったので、全然取りかかれなかった。 せいぜい『やれてもここまでだろうなぁ』という範囲を設定したくらい。三者面談とテスト作りの並行は結構辛いです。

で、三者面談なのですが、今日は男子ばかり5人。中にはパワフル系で怖いご母堂様もいて(笑)なるほど息子が萎縮するわけだと 得心するケースもあり、色々と面白かったです。でも保護者の中には「秋くらいにもう一度ご相談していただいていいですかね?」と 言われるケースもあり、えっ?年2回面談ですか?(泣)という感じ。日頃生徒とはけっこう細かく面談しているから、親とは そんなに必要ないと思うのだが、中には是非相談したいという人も多い。なおさら時間がなくなる気配。あー、大変。というわけで 今日も19:30まで頑張りました。


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