鬼哭啾々たる 10月 中旬 編


10月11日(木) 閑散

もう何度書いたかわかりませんが、うちのクラス、朝から全滅です。だって14人もいないのよ!?前任校並みですよ。まぁ遅刻して ぼちぼち来たけれど、結局欠席8人。そのうち一人は長欠、一人は入院だから仕方ないけれど、あとのやつらは何なんだよ!いくら言っても 直らないので呆れかえるしかないんでけれどね。もう怒り疲れたわ。

そんでもって空き時間にまたテスト作り。現代文が昨日70%まで完成してホクホクだったが、テストの時間割を見て、びっくり!最終日だぁー! 初日じゃないの!?勘違いしていました。初日が現代文で、最終日は古典でした!やばす!なぜかというと、初日だから採点する時間は たっぷりある。なら記述をたっぷり入れて、ガンガン書かせてやろうと思い、その手の問題をけっこう作っちゃいました。でも最終日ということは、 次の日にすぐ返却。つまり採点する時間が少ない!ギャーーース!記述を減らして記号に直さないと、自分の首を絞めるではないか! ということで、70%完成が50%に逆戻りとなりました(泣)まだ古典も20点分しか作っていないのに…。

昼休み、休みがちの某男子と面談。彼なりに家庭問題でストレスが溜まっている様子で、それも起因しているらしい。そういう問題は こちらではどうにも出来ないので話を聞くだけ。放課後は、また違う女子が大学選びで相談。そして違う子は漢文をどの程度本格的に やるべきか相談。うーん、こういうのが続きますよ。だから職員会議なんてオッパッピー!

10月12日(金) 金曜日のあれこれ

今日は朝から登校指導、いわゆる立ち番です。K子先生とM駅前に行きました。相変わらずのどぎつい黄色のジャンパーですが、もう 何度か着ているので慣れましたけれどね。でも普通の通勤の人たちにジロジロ見られるのは、ある意味罰ゲームです(笑)

さて、その立ち番の時に、K子先生と進路の話をしました。私のクラスがB期締切で9人も推薦書を出したので、それにすべて目を 通していただいたので、感謝していると話していると、なかなか面白い裏話を聞けました。推薦書や調査書と一口に言っても 色々あるらしく、また推薦文の書き方も担任により個性が出ているとの話。簡潔にばっさりと「文武両道である」と言い切って終わっていたり、 そうかと思うと、あれこれ言葉を並べているけれど何を言いたいのか、結局よくわからないコメントとか(私ですか?(笑))また けっこう先生といえども誤字脱字や記載漏れがけっこう多く、それをチェックするのが大変だとか。ご迷惑をおかけしています。 また指定校希望の安定志向が増えている傾向とか、そういう流れなんかも聞いて、べちゃべちゃ喋っているうちに時間が来てしまいました。 全然立ち番になってません。

先日の授業変更のため、今日はフルで授業。忙しいです。そうすると、自分の中のメーターが作動するのか、いつもならどんどん進むところを、 今日はどのクラスでも途中で無駄話タイムが入る。疲れるからそうやって自己調整機能が働いているのですね。今日のネタは、 源氏物語の「物の怪」のところで、葵の上が取り憑かれているシーン。そこで、光源氏の浮気がこんな悲劇を引き起こしたという流れから、 でも懲りずにまたあちこちの女に手を出す…というふうにきて、「一度浮気したやつは改心したと言ってもまた必ず浮気する!」という テーマをディスカッションしてしまいました。まぁちょっとした余興ですが(笑)

もちろん合間にはテスト作りが深く進行中。古典も半分くらい出来てきました。ただ相変わらず漢文の部分が悩みどころで、どう問題に するか悩み中。まぁ問う問題は色々あるのですが、なんかありきたりで簡単になってしまいそうなので、ちょっと悩む…。

帰りのSHRに行くと、教卓の上にちょっとした紙切れが乗っていた。よく見ると「家で勉強A、学校で勉強B、ドカンファイルC、ファイル半分D」とか 書いてある。これってもしかして…。どうやら先生が提出物につける評価基準の載ったメモカード!こりゃ誰か置き忘れたな。もしくは 教務手帳に挟んでいたやつがポロリと落ちたか!?慌てて生徒の目に触れぬように持ち去る。しかしそれにしてもこれは誰のだ? うちのクラスの教卓にあったので、うちのクラスで授業している人か、もしくは選択科目でうちのクラスを使っている人か!?にしては この字は見たことない。うーん、誰だろう。ファイルで提出物チェックを行っている科目は…世界史?それとも英語?国研に持ち帰ると H先生も含めて大騒動。誰だろう?社会科のT先生か?この几帳面さはそうかも…しかし当たって見るも違うらしい。ドカンファイルという 命名するような人って…結局思い至らず、名乗り出るのを待つことに。誰かしら謎は深まる…。

10月15日(月) こんな仕事ばかり

今週はフルであるので体力が持つのでしょうか?

さて今日も相変わらず忙しい。テスト対策プリンとなるものを印刷しようと印刷機に向かうと「マスターがありません。交換してください」という 表示。ぎーーーっ、急いでいる時に限って!印刷室にはマスター紙はなく、わざわざ教務室に取りに行きセット。さて印刷…「マスターが いっぱいです。取り除いてください」わかったよ!廃棄すればいいんだろ!これでインクもありませんとか表示されたら、完璧に 切れているところでした。まぁ急いでいる時に限ってこんなもんなんですよね。というわけで朝からプリントを5枚ほど印刷。

もちろん授業はボチボチやりました。そろそろテスト範囲が終わるか、まとめの段階。こちらもドンドン板書するが、生徒の方も けっこう疲れ切った表情。土日に勉強しすぎたやつもいるが、逆にもう諦めた感じで呆けているやつもいる。次のテストは両極端になりそう。

昼休みに頭髪検査で引っかかっているやつを、引き連れてN先生のところへ連行。いちおう担任が同席の元指導するということで。 まぁいつも口うるさく言っていますが、結局のところ怖い先生が言わなければいつも中途半端で終わってしまう。でもその怖い先生の方も 大変で、一人では捌ききれない。というよりどういう指示を出したかよくわからなくなってしまう。なので担任が同席した方が スムーズに進むというもの。うちは欠席者を含め5名出頭させ、いちおう継続指導として特に問題もなく終わる。もういい加減 こんな時期だから頭髪検査なんてやっている暇ないですよね。

LHRではいじめアンケートして、その後何人か面談&志願理由書の添削。担任は色々忙しい。何だか時間に追われています。 そして放課後はテストをひとつ仕上げたり、ちょっとした予習をしたり、不登校の子に連絡したり、入院してしばらくぶりに退院して 顔を出した子にプリント渡したり、小論文の子に次回のお題を出したり…もう本当に忙しいです。あー、10月もまだ気が抜けません。

10月16日(火) 色々

慌ただしいっすなぁ…。空き時間にちょっとだけ教材研究。テスト範囲が早々と終わったクラスがあり、もしかしたら先に進むかも!という 流れだったんで、慌てて勉強。でも結局前時の復習と、テストのまとめやっていたら時間が潰れてしまい、やらずじまい。

昼休み、再び頭髪検査の時に休んでいたやつを連行した後、指定校推薦の子の進路部立ち会い袋詰めがある。うちは指定校の場合、いちおう 学校から正式に出す文書なので、進路部がきちんと確認して一緒に封詰めをする。それが昼にあり。うちのクラス一名と、他のクラス一名の 二人だったので、まとめて封印。担任も立ち会うので忙しいです。

その他国語部会の事務局から電話やFAXがあったり、テニス部のコート割りの確認があったり、まぁ忙しいです。そしてメインは放課後の C期推薦会議。今までC期って、あまり多くなく、本当に希望していた子たちはB期で早々と済ませてしまう子が多かったのですが、 安全志向というかビビリ傾向というか、そこそこのところが残っていると飛びついてくるのですね。幸いうちのクラスには一人もいなかったので、 けっこう気楽に臨んでいましたが…。まぁこちらもそれなりに決まり、無事終了。また長い一日が終わりました。

10月17日(水) やってない!?

現代文のテストもできあがり、朝から印刷。これでテスト作り終了。あとはどうにでもなれ(笑)

授業は朝から3連発。とあるクラスで、テストの前のまとめの時に「先生…そこの段落やってませんけれど…」と言われる。えっ!マジで! テストで出しているのになぜ?「なんか『時間がないからここは飛ばす』って言っていましたけど…」すいません、手を抜きました。 でももうテスト印刷しちゃったので、改めてその段落の説明をする。これってここが出るって見え見えじゃん(爆)

なんか今風邪が流行っているらしく、途中二人ほど熱が出て早退。うーん、テスト前なのに心配。といいつつも私も本日通院のため早退。

10月18日(木) 試験前

何だか落ち着かない日でした。やっと国語部会から、秋季協議会の案内が来る。会場校で当事者なのに、この案内でやっと時間やら 内容を掌握する。いよいよ1ヶ月を切ってしまったので、そろそろ準備に取りかからねばならない。とりあえず早急に要覧とかは 発注したり、場所確保には動いたり…。色々あるんでやっぱり面倒です。そういえば昨日事務局から電話があったのですが、 それもダメダメ。事前打ち合わせが来週にあるのですが、そのことかと思ったら「明日伺いますので。」えっ!?来週でしょ? 前に言ったじゃないですか!「すいません…でした…。」なんか心配になってきたのですが…。まぁ万事がこんな感じなんで 不安ありありです。まぁ当該校の主任が私ですからね(爆)

クラスの方も落ち着かない。風邪で休んでいるやつが数人。明日からテストなのに大丈夫か?そうかと思えば休み時間に、一人の女子が 泣きながら私のところに来て「もうクラスにいられない…」と言い出すし…。どうやらテストやら受験で精神的に落ち込んでいるところに、 クラスの誰かから心ない言葉を言われて感情が爆発したらしい。本当に打たれ弱いというかメンタルが弱すぎです。でも一時間くらい経つと 落ち着いて大丈夫なんですけれどね。担任は気を遣います。

昼休みに願書を提出する子の封詰めを一緒にやる。やっぱり常識的なことがわかってなくて、宛名のところに「行」というのを そのままにしたり、写真の裏に名前を書いていなかったり「『書留速達』で出せって書いてあるんですけれど、何円分切手貼れば いいですか?」とか…。そういうことをひとつひとつ教えていく。「御中」に書き直すとか、普通写真の裏には名前を書いて おくのがマナーだとか、書留速達は窓口でやってもらえとか。そういえば先日受験料は郵便為替にして同封とかいうやつもあった。 もちろん生徒は「郵便為替って何?」って言い出すから、それも教えたりした。こういうことをもっともっと生きる力として 教えていかねばならないのですね。

6時間目は「総合」の時間で、私は「国語総合研究」という名称で、センター問題集を解いて、そして解説するというパターンで毎回やっている。ところが 先日生徒の方から「先生、古典の文学史はテストとかでもやっているけど、近代以降の文学史ってやらないんですか?」と言われた。 そういえば3年前もそんなことを言われて、授業でやった記憶がある。生徒に問題演習ではなくて、近現代文学史を説明して 欲しいかと尋ねたところ、是非やって欲しいと言われたので、今回の授業から数回やることにした。まぁ基本は自分で暗記せよという ことなのだが、けっこう細かい部分(例えば、自然主義と写実主義の違いとか、没理想論争の話、主義が変わっていった文学者など)は、 説明しないとわからない部分も多い。それと最近の流行なのかもしれないが「先生、その小説のあらすじ、1分くらいで教えてくださいよ。」などと 言い出すやつがいる始末。うーん、受験となれば暗記しなければならないと思うのだが、文学作品をあらすじで読んでも、それが 教養にすらならないと思うんですけれどねぇ…。

放課後、教科主任会議。教育課程のこととか授業評価のことに関しての会議でした。まぁ色々ありますが、なるようになるとの見解。 また忙しい一日でした。

10月19日(金) テスト初日

今日から3年生は試験です。うちは二期制ですが、テストは普通の3学期制と同じように年5回やります。だから普通の言い方をすれば、 今回は2学期の中間テスト扱いです。生徒の方はまぁ必死でやっているやつもいれば、完璧に受験勉強にシフトしているやつもいるし、 それぞれ赤点を取らなければいいや的な雰囲気ありありです。

私は今日試験監督はありませんでしたが、自分の古典のテストがありました。いつものように巡回し、特に今回はミスもなく無事。 そして回収するやいなや採点を始めました。しかし集中したい時に限って色々やることが出てくる。他のクラスですが、テニス部の子で、 部活の大会結果を含めた推薦書を書かねばならなくなり、いちおうその記入をやりました。

そして午後に、うちのクラスでずっと不登校だった子が、進路変更することになり来校。親とともに手続きをしていきました。色々 あったけれど今後も頑張って欲しいと思いました。まぁ一つの区切り。

その後採点を頑張って、とりあえず一段落させました。案の定、良いやつと悪いやつの差がすごい。まぁ仕方ないか。細かいことは来週。今週もよく頑張った!


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