鳩居鵲巣たる 2月 下旬 編


2月21日(木)明暗 

最近本当にここに書くネタがないです。なぜなら家庭学習期間で授業がないので、生徒と絡むことが皆無だから。当然 たいした話はありません。

昨日校内の分掌等の希望票が配布されました。私はこの学校に来て連続5年担任。それも突然の2年生スタートで、 2、3と出してまた一回り。5年間頑張りました。まぁそれでも比較的生徒が穏やかなので、私みたいななんちゃって担任でも やれました。前任校の時はけっこう苦労しましたが…。さて普通なら一回りすると一回休みをもらえるとのこと。 ここのところ体調もあまり良くないからのんびりしたいところです。でもそれより問題なのは分掌。私は情報部に4年もいるので、 そろそろ配置転換…どこへ行くのでしょうか。まぁどんな仕事でもやりますけれどね、私の場合。不満や文句は色々あるけれど、 所詮公務員。やるべきことはやりますよ。

さて今日は朝から調査書点検。一般入試で出された調査書の記述が間違っていないかどうか、いちいち点検する作業です。 いや注意深く見ていると、内申点の合計が間違っていたり、所見の記述が間違っていたりすることがあるんでね。毎年2、3件は 見つかるんですが。とりあえずその作業を1時間強。そういえば今日応募状況の倍率が新聞に載っていましたが、色々あるようです。 ある学校は信じられないくらいの高倍率だったり、逆に「えっ?ここ定員割れしているの!?」とか「ここ、ギリギリセーフだけれど、 3人しか落とせないじゃん。志願変更や当日欠席がいたらどうなるんだろう…」など、ついつい叫んでしまいました。幸い うちはぼちぼち。人気校なんですね。

その後、うちのクラスの男子が来校。今まで大学受験全滅で、追加の調査書をもらいに来た。もう精神的に負け負けで、へたれていました。 いちおう結果待ちが2つほどあるらしいのだが、ほとんど絶望的で、相談に来たのだ。今から受けられるところもあるが、本人は あんまり下は嫌らしい。なら潔く浪人すればいいのだが、その勇気もない。まぁとりあえず2つほど選び、受けるつもりで調査書を作る。 まぁ頑張れとしか言えない。

そうこうしているうちに数人から合否連絡のメールが入る。ある女の子のメールは「先生!また補欠でした…これで補欠3校目です。 もう補欠コレクターです。」というメールが入る。そういえばこのところ入るメールは「補欠合格でした。」というやつが多い。 大学側も全入時代になり、なかなか難しい合否ラインを設定している様子。うーん、でもこういうのって生殺しだなぁ…。

そしてちょっとだけF先生にあおられジョギング。昨日も走ったせいか足がフナフナ(O−TEACHER用語)年ですな。そして 文書作成を2時間ほどやり、午後は過ぎていきました。何だか仕事した気分(爆)

で、放課後部活に出ようとしたら、うちのクラスのまた違う男子が現れる。聞いてみたらなんと立教に合格!えーっ!こいつが!?というやつ。 だって成績はクラスで34位。学年でも最下層…。後半は学校も休みがちだったのに…。まぁ合格して嬉しいのだが、前のやつと 比較すると複雑な心境。そういえば今回真面目な女子達もなかなか良い知らせを聞かない。こういう土壇場になって力を発揮できる、 そういう能天気くらいがいいのかも…と思った明暗劇でした。

そして最後に入試の仕事が突発的に入る。調査書の点数確認。ひたすら数字を読み上げる仕事。1時間くらい声を出し続けていたら 声が嗄れちゃいました。しばらく授業していないので、ヤワになっている私…。

2月22日(金) 大人げない私

というわけですから、今日も私の仕事はカウンセリング。午前中補欠コレクター(爆)が来て、追加でどこを受けるか相談しに来る。 再度本当にやりたいことなどを問いただし、その上で今から受けられるところを探し、とある大学にしぼる。とりあえず調査書を作り、 願書提出に行かせる算段。今日の子はさほど落ち込んでいなかったから良かった。こういう土壇場になると本性が出ますね。すねて 悲観的になり閉じこもる者とか、浮かれて天狗になるやつとか…。

F川先生に要録を点検してもらっているのだが、ミスがボロボロ見つかる。あー、やっぱり早いだけが取り柄で、正確性には欠ける 私の仕事。まっ、そのための点検なのですがね。

放課後卒業式関係の話し合いあり。これが一番のメインの仕事。いちおう予行の時からタイムスケジュールを区切って一連の流れが 総務部から説明されました。でも毎年だいたい同じ流れだし、書いてあることを確認すればいいだけだから、ほとんどこの会議は 無駄のような気がしてきた。いちいち書いてあることを読み上げていくだけ。まぁ確かに始めてこの学校で卒業生を出す人もいるけれど、 みんなベテランだし、何も初めての卒業式というわけではない。そんなに事細かに説明しなくてもわかっているっちゅうのに…と 思っていたら、やはりどうでもいいことを聞き直したり、関係ない話題を出したりで、なおさら長くなる…。

こういう時の私は大人げない。明らかにイライラした表情を出してしまう。まぁ確認なんだから…と思ってもどうにもこの時間が 無駄に思えて仕方がない。せっかちだし合理的にやりたい方なので、なんとも苦痛です。まぁ毎度会議が終わる度に『もっと 大人にならないとなぁ。』と思うのですが…。会議しているだけでなんか仕事している気分になるが、もちろんそうではない。 きちんとした卒業式を挙行できてこそ意味がある。特に話しあって決めることもない会議は単なる報告である。なら開く必要はない。 仕事の割り振り確認や進行の確認なら、時間の無駄である…。ああ、こういうこと書くのも大人げないなぁ…。

2月25日(月) なしなし

昨日一昨日の強風がおさまり、ホッとした一日。私もひがな一日のんびりとして過ごす。今日ばかりは仕事らしい仕事もなく、 のほほんと読書したり部活の計画を立てたりして過ごす。まだ1、2年生の先生達は授業があって大変なのに申し訳ない気分になるが、 これも3年に一度のゆったりタイムなので許してもらおう。どうせこのあと怒濤に忙しくなるに決まっているから。

よって今日は書くこと、いつも以上になし。

2月26日(火) 身体が

このところまたちょっとだけ体調悪し。疲れやすくなっている。波があるようだが、身体を動かすのが億劫。やっぱりそろそろ悪化傾向なのかも…。 だから今日も一日ほとんど仕事せずグータラしている感じ。なんだかなぁ…。

とは言ってもまったく何もしていないわけではないが、やっぱり今は部活関係の取りまとめばかり。テニスの場合、大会が4月当初なので、 春休みの練習計画が大変。練習試合やら合宿の手配やら、大会申込の文書とか、そしてそれに伴う校内順位のための試合調整とか…。 運動部顧問は本当に忙しい。土日はもちろんほぼ潰れていますが…。

これもあと何年出来るだろうとふと考えてしまう。いやもう来年にも無理かもしれない。生徒は可愛いけれど、身体がねぇ…。

2月27日(水) 気遣わない人と気遣いすぎ

今日は一般入試前日。よって色々ある。午前中うちのクラスの生徒が一人来校。滑り止めは受かったのだが、そこへ行こうかそれとも 浪人しようかという相談。まぁよくあるパターン。男子なら、やる気があれば浪人しても全然OKなのですが、女子となるとねぇ。 そんなに悪くない大学だから、行った方がいいと思うけれど、自分で決めなさいと話す。こればかりは親の経済状態とか本人の強い意志とか、 色々かかわるんでねぇ。とりあえず1時間ほど話す。

で、面談が終わって仕事していたら、国語研究室に教頭先生が来る。何かウロウロしていたので「誰にご用ですか?」と尋ねると 「O−TEACHER、I先生とN先生なんだけど…。」「二人は授業中ですが、何か?伝えておきましょうか?私もですか?」と 答えると、何だかモゴモゴ口ごもっている。「うーん、でもまぁ…実は校内人事のことなんだけど…でもなぁ、うーん…」とゴニョゴニョ 言っている。私になのかI先生になのかN先生になのか全然わからない。それにそんな立ち話で他の先生もいる前で人事の話なんて…。 何のために公表しないでくださいと申し入れたのか全然わからない。挙げ句に「まぁとりあえず第一希望と言うことで、まぁ…そういうことで。」と 言い残すとそそくさと立ち去る。どういうこと?誰の件なのかもわからないし、他の人の前で話すのも失礼だし、第一希望ったって、 学年なのか分掌なのか部活動顧問なのかもわからない。つまり何にもわからないまま立ち去っていったのだ。これであとで問いつめると 「ちゃんと言った。」って言うんだよなぁ。もう困りもんです。もう少しちゃんと伝えて欲しいし気を遣って欲しい。気配りが足りないなぁ…。 まぁいつものことだけど。

そしていよいよ設営の時間。と言ってもうちのクラスは前回の特色化と同じで面接会場のため、何もすることがない。派遣された生徒に 窓拭きをさせたくらい。とりあえずそれくらい。その後テニスコート周りを、このところの強風でゴミが飛び散っていたりすることもあるので、 テニス部を使ってゴミ拾いさせる。それらを一通り終えたら、国語科研究室前に貼ってあるポスターをはがせとの指示。普通の部活関係のポスター だったり、漢検やらロードレース大会の写真だったりする。それらに漢字が書かれているのが上の人たちは許せないらしい。入試にその漢字が 出たら…という懸念らしいのだ。でも特色化の時はそんなこと一言も言わなかったのに今更…。仕方なくはがしたり裏返したり白紙貼り付けたり…。 「更衣室」という掲示まで覆うのはやりすぎだと思うのですが…。だからちょっと嫌がらせに、トイレに掲示してある男子用とか来賓用というやつにも貼り付けてやろうか!校門に ある学校名すら漢字で書かれているから覆ってやろうか…そんな気持ちになりました。まぁこういうのは度が過ぎていると思うのですよ。 神経質すぎだと思うのですが…。

その後事務仕事などをしているうちにすべて点検も終わったらしい。無事設営終了。いよいよ明日から本番です。

2月28日(木) 一日目

今日から学検。いよいよ一般入試スタート。まずは国語科主任としてCD視聴のお仕事。なんと今年から国語にもヒアリングの問題が 出ることになった。それであらかじめちゃんとCDに入っているかどうか確認するのだ。英語とともにLL教室で確認。へぇー、 こんなやつなのかどんな問題になるんだろう…これだと単なる聞き取りかな…と思っていたら、なんと作文と絡めてきた。うーん、採点が 大変だとびびる。

で、1限目の国語の試験の時間が空いていたので、いちおう採点主任として人を割り振る。問題を眺めて予想される誤答なんかを考える。 そして2限目の数学は試験監督。元理系の私としては、監督しつつ問題を見て、自分なりに解いてみたり…でも途中やり方がわからないやつがあると、 巡回しながら、受験生のやり方をチラ見して『ああ!そうだった!こうやるんだっけ。』なんて確認したり(笑)いやちゃんと監督していましたよ。

そして午後からは監督が入っていなかったので、採点基準を考えたりしつつ、空いている国語科の先生達と解答採点について話し合ったりする。 そして放課後にいよいよ採点に入る。もちろん私は責任者なので作文担当。これがもうなんだかねぇ。いちいち考え込むとダメなんですよ。 基準を明確にしてスパッとやらないといくらでも時間がかかっちゃいますから。そんなかんなで2時間ほどやって遅々として進まず。 けっこう疲れました。

2月29日(金) 二日目

朝国研にいると、いきなり教頭が入って来て人事の話をし始めた。私とI先生と同時に来年の学年の話。どうやら調整が上手くいかなくて、 相談に来たらしい。でも私もI先生も第一希望があるわけだし、はいそうですかというわけにはいかないでしょう。そのあたりを上手く調整するのが あなたの仕事なのに「二人で相談してもらえないかな。」とはどういうこと?ちゃんと仕事してくださいよ。その上、私の分掌希望についても、 第一希望第二希望とも無理だと言う。理由を尋ねたら「いずれわかる。」って…。いちおうこういう理由でこうしてくれというなら、納得は しないけれど、まだ話はわかる。いつかわかるからという理由だけでは理由になっていない。きちんと説明してくれ!本当に適当だなぁ…。 結局話はそこで打ち切りになってしまったが、朝から腹が立つ。

その後気を取り直して採点。面接に行っている人もいるからボチボチやる。私は面接からはずれていたので、せっせと作文部分を採点。 やってもやっても終わらずぐったり。でもなんとか午前中にはやり切る。

そして午後から揃って採点。今回は同趣旨でも○という箇所が多かったため、時間がかかる。私はほどなく終わったのだが、苦労されている 先生も多い。結局延々やったが、最後わずかだけ積み残し。これは月曜日に。

また合間に教頭に捕まって、人事の件であれこれ言われる。何だかなにひとつ希望通り行きそうにない感じ。もういいやという気になってくる。 こんな良い学校にいるのだから文句は言えないな…なんて悟ったりして…(笑)あっ!人事の話をされたということは転勤はないのか!?


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