錦衣玉食たる 7月 上旬 編


7月1日(火) 余計な内容

とうとう7月。でも私は何となくこの時期が好きだ。もうすぐ1学期が終わり、夏休みの足音が近づいてくる。テストも作り終わった(採点は辛いけど)、 テスト範囲もほぼ終わった。様々な出張や部活の試合もない。もうほんのここ数日限定の気持ちなのだけれど、ここが実は 一番精神的に気持ちいいときなのかもしれない。まぁ数日だけですけれど。

本日はテスト前日。しかしなぜかしっかり6時間。まっ、いいけれど。でもうちは二期制なので、テスト明けにもまだ数日授業がある。 確認してみると、1年生の某クラスだけなく、他のクラスはすべてある。たった1時間くらいだからどうしようか悩んでいて、 ちょうどいいから形容詞と形容動詞でも教えようと考えていた。そこでそのテスト明けにないクラスは今日自習の予定だったので、 急遽形容詞・形容動詞を、テスト範囲に関係ないのに教えた。それで大混乱。「先生ーっ!動詞の活用とどうして違うんですかーっ?」 「ク活用とカリ活用って同じなんですか?」「ってか形容動詞って何ですか?」と質問の嵐。今回のテストで動詞の活用を出す予定だったため、 生徒は混同してしまい大パニック。やるんじゃなかった…orz。

でもいちおうどのクラスも予定通り、ほぼピタリとテスト範囲が今日で終わり、ホッとしている。特に懸念だった2年生の現代文も 無事テスト範囲が終わる。明日テストだけど(爆)まぁそういうこともあるということで。

放課後学年会議あり。この前文理選択の予備調査を取ったので、来年度の文系理系のクラス数決定の会議。これがまた予想外に理系希望者が多い。 この時点では、数学も理科もまだ中学の復習で簡単なものしかやっていないので、生徒たちも理系では大丈夫だと思っている。しかし 実際これから急に難しくなって、付いていくのが大変になっていくのが毎年のこと。だからこの時点でアンケートを採ると理系希望者が 存外多くなるのだ。でもうちの学校レベルだと、そんなに多すぎてもレベルにそぐわないと思うのだが…。まぁ生徒の希望ですからね。 その他夏休み前だから色々話すことがあって、そこそこ時間がかかりましたが、無事終了。以上。

7月2日(水) 敵が多すぎる

本日よりテスト開始。1限目に早速ある。とりあえずミスはなかった様子。1年生の国語総合と、2年生の現代文と、I川先生がお休み だったので、その分のクラスも回ったので、けっこう慌ただしかった。そして2限目は試験監督。解答用紙を持ち込んで、採点は しないまでも、どういう答えが多いか記述のところを斜め読み。実は採点前にこうして採点基準を作るのが、意外に大変なのです。 いざ付け始めてみると、色々な答えが出てきて、やっぱりこれも○かな?いや△かな?と基準がぶれるので、あらかじめざっと目を通すのが 大事なのです。

そしてやっと採点にかかれると思うと、意外に仕事が舞い込んでくる。ひとつは進路の仕事で、保護者に配布する冊子を並べること。 もうすぐ面談があるので(私は終わっちゃったけど)その時保護者用に、色々な業者が、保護者向けに大学の学費のことなどを載せた 小冊子を配るのだ。ところが…その中に某専門学校のチラシが挟まれていた。これがまたちょっと有名な悪徳業者のもの。これでは 配れないではないか…でもこのチラシがいらないだけ。えーい!ということで学年全員分327人分、ひとつひとつ小冊子からチラシを 抜く作業を敢行。ひとつひとつページをめくり、抜いて捨てる。これを延々繰り返していました。そしてもうひとつの冊子と共に 段ボールから出し、並べて、クラスロッカーに人数分入れる…。これで約3時間かかりました(泣)まぁ進路の仕事だし、もうすぐ 面談も始まるからやむを得ない。

どれどれ採点にかかろうかとしていると、今度は業者が来校。これは部活関係のユニフォーム業者で、新規の会社。是非扱ってもらおうと PRに馳せ参じる。いちおうテニス部顧問仲間から聞いていたので、どうも新規開拓なため、かなり安く、それもこちらの要望にかなり 乗ってくれるとのこと、まぁ話だけでも聞こうとあれこれ話していたら1時間半!またタイムロス。

こんどこそ採点しよう…まずその前に教室の戸締まりでも確認してくるか…とクラスへ行くと、うちのクラスの3人の女子が残っていた。 そして文化祭のことであれこれ相談を受ける。内容は、いつものごとく、突っ走って周りが見えないでどんどんあらぬ方向に行きかけている、 中心グループを、いかにむくれさせないでなだめ、みんなが納得するレベルに引き下げるかという話。やる気があるのはいいのだが、 みんなの同意が得られるとはとても思えない方向に進みそうなので、諫めたいのだが、人間関係もあり、どうしようと相談していたらしい。 そこへ私が顔を出したので、あれこれ話をする。でも今日のところはテスト中だし帰って勉強したら?とも思ったが、気遣いできる子たちが、 クラスのことを心配して相談してきたのでむげにも出来ない。とりあえず私からも話をするということで40分ほどで切り上げる。

この時点で採点5点分しか消化できませんでした(泣)いつもならもっとさくさくやるのに、今日に限っては全くの敗戦。明日こそやるぞ!

7月3日(木) テスト中こそ忙しい

気圧の谷が来ているせいか、変な天気。突風は吹くわ小雨はぱらつくわ、でも急に晴れたり。それでもテストありますが。

1限目2年生のクラスを監督して、さぁここからは時間が空いているから採点するぞ!と意気込んでいたら「O−TEACHER、休暇の 人が出たので補欠1で、2限目も試験監督があります。」だと(泣)なんか今年度補欠の試験監督に入る度合いが高いなぁ。前回の 第1回試験も入ったし、模試の監督も補欠で入ったし、もうリリーフと呼んでくれ!

そしてやっと採点に取りかかる。もうここからは集中して、脇目もふらずどんどんやりました。しばらくして煮詰まると小仕事。たとえば 担任に配る進路小冊子を選り分けること10分。また採点をしばらくして飽きると、模範解答の印刷20分。そしてまた採点し、 疲れてくると、夏休みの宿題印刷30分…こんな感じでやってました。それでも遅々として進まず、途中図書室へ資料の本を借りに行ったり、 部活の予定表を作ったり…そんなふうに採点の合間に仕事もしていました。

そしてなぜか突然の職員会議。たいがいこういう突発的な職員会議は、あれ関係だったりするのですが、今回はいちおう進路がらみのやつ。 例の調査書内規問題。もうAOとかも始まっていますから、急いで話さなきゃいけない話題ですよね。しかしこれがまた言い回しやその 対応まで含めて紛糾。まぁ落ち着くところに落ち着いたのですが、結局なんだかんだやり取りがあり1時間強。疲れました。

で、ここで終われば良かったのですが、実はこの後マル秘会議に出席。まっ、今日は色々指示を受けただけですが、先生たちはみんな夏休み前で 忙しく、次の会議の予定すら合わない。面談、教科会議、成績入力等々…これでもかと会議をやらねばならなくて、もう部活どころでは ありません。やれやれ。

7月4日(金) 金曜日だから

テスト監督に行ったのだが、むしむしするのでクーラーを入れてくれと言うので、窓を閉めさせて入れた。外は風が吹いているのでその方が いいと思ったのだが、生徒からの要望なので入れた。ところが28度設定だから暑い!逆に暑くてムンムンする。でも何だか生徒は我慢しているし、 中にはカーディガンを着ている女子もいるので、寒い人もいるよう。結局テスト終了まで我慢していたら、チャイムが鳴った途端「暑いーっ!」との 大合唱。なら言えよ!こっちまで我慢しちゃったぜ。でも中には寒そうにしている子もいたので、何とも言えませんが…。クーラーが入ったことにより、 逆に温度設定が難しくなった感じ。なきゃ我慢しろで済んだのにね。

その後試験の点数調整を少しする。ただまだちょっと不確定要素がありすぎて、きちんと出せない。まだ時間がかかりそう。そこで今日は比較的 午後が空いていたので、その他の仕事を少し。まずは元ネタ探しで、図書室に籠もる。色々見たがなかかな難しい。こりゃ発見が大変なのね。

そしてその後夏休みの部活の予定表作り。大会が5つほどあって、それが出るやつ出ないやつ、練習試合に連れて行くやつ、人数を調整してオフに するやつなど、そのスケジュール調整が難しい。その上2つほど大会日程の詳細が決まっていないため、なかなか出来上がらない。結局2時間 かけてひな形を作るところまで。やれやれです。

そして今日のメインは、夜の部。進路指導部の歓送迎会。いちおう転勤で出られたO田先生、T田先生を慰労する会ということで、 新参者の私も、初めくらいは顔を出そうと殊勝に参加。だいたい基本的に私は飲まないので、あまりこういう会には参加しない。 体調のためアルコールは厳禁なこともあるが、それよりもあまり職場の人たちと、仕事場以外で懇親を深めようという気がない。 こういうところでしか懇親がはかれなかったり、本音を言えないような間柄なら、そんなものは必要ないと思っているし、プライベートな時間は プライベートに使いたいタイプなのだ。でもやっぱり世間というものがありますから、あんまり付き合いが悪いのも、仕事上 よろしくない時もある。まぁそれで嫌われたりするのは、特に何とも思わないのだが、いちおう時々は義理で出たりする。 今回も自分のためなら不参加だが、いちおうお世話になったO田先生やT田先生の慰労だから、付き合うことにしたのだ。まぁそういう 人なんで。

まぁそれなりに楽しかったが、まっ、これで特に仕事が円滑に運ぶというわけではないと思っていますが、なにか?

7月7日(月) 時間がない

七夕ですがなにか…。

テスト最終日。蒸し暑い一日でしたが、監督中はクーラーが付いていて寒いくらい。快適でした。そして無事テストが終わり、帰りのSHRも 終わらせ一段落。するとそこへ台本担当の女子が来て泣きつかれた。どうやら台本書いているのはいいのだが、かなり妄想で突っ走っていて、 収拾できない様子。他の子たちも、なんとなく「これ、やるの?」的な雰囲気になり、どうしたらいいかわからなくなった様子。私も以前 ちょっと見せてもらいましたが、これはちょっと劇としては無理だなと思い、そう言ってくるのを待っていました。ですからここまでは 予想通り。いちおうクラスみんなでやるのだから、その協力を仰げるような内容じゃないとダメ出し、自分の趣味に走ってはいけないと 諭す。そして予定通り、私のストーリーテーリングをたたき台に、再度作り直すことになった。ここまでは良い。ところが本人、いたく落ち込んで、 先生に任せたいとのこと。えっ?私が一から書くの?だって流れはだいたい教えたじゃん。ていうか私が書くなら書くで、もっと早く バトンタッチされていれば、テスト中にやったのに。今、成績処理で死ぬほど忙しくなるこれからの時に丸投げされては…。何とかなだめるが、 でもどう考えても彼女の能力だとちょっときついし、夏休み前に仕上がらないかも…。うーん、やっぱり一肌脱ぐのか?(泣)

ということで午後は部活をやりながら、台本の内容をひとしきり考える。これ、頭の中で思いついたことを、実際筆におこして入力するのは、 また別作業なんですよね。考えながら打っていくと、どんなに早くても4、5日はかかる。うーん、今週中にやれるのか?タイムリミットは近いぞ。

と言いつつも仕事はある。明日からの答案返却に備え、その準備や夏休みの課題の用意、そして部活の大会予定の調整…この期に及んで 時間が足りなくなってきた。やばし。

7月8日(火) テスト返却

答案返却1日目。朝から3連発で返却。ちょこちょこミスはあるものの、だいたいOK。宿題の指示をしたりしていると、あっという間に 時間は終わる。

そして放課後からは成績処理関係の仕事をまず片付ける。点数を入れ直したり、欠時の多い子を確認したりと…。そしてその次に台本書き。 昨日もかなり頑張ってやったのですが、これって余裕がないと面白いネタが思いつかないのですよ。だから遅々として筆が進まず。 ああ、明日くらいには提示したいのに…(泣)

午後卒業生が訪ねてくる。今更進路相談。まぁ色々ありますよね。はぁ…。その他仕事が色々あったのですが、今日は放置。以上。

7月9日(水) 特に

答案返却2日目。でも始めの方は空いていたので事務仕事。まずは動静表作り。これがまた面倒。だいたい私の場合部活の大会が夏は目白押しだから、 その出張申請だけでも膨大。それをいちいち会場や日程などを確認しながら申請書記入をしていたら、ちょっとびっくり。なんと8月は14日も 試合のために引率出張です!月の半分は外回り…もうちょっとした営業ですな。これに色々な書類を添付していたら1時間かかっちゃいました。

そして次にやるべき事は芸術鑑賞会の段取りとかクラスの文化祭の段取りとか…まぁ色々あります。そしてその後1コマだけ答案返却して 無事終了。

7月10日(木) やる気なし

返却3日目。それも2コマ終わりだから、生徒も10時には終わってしまう。いいなぁ…。 空き時間に台本の印刷と製本、そしてついでに教室の蛍光灯取り替えたり、掃除がないのであふれかえっているゴミを片付けたり… 本当に担任って大変だ。そして帰りのSHRで明日の芸術鑑賞会の行き方の指示など、細々とする。そして 文化祭の台本を配布。とりあえず役者や係を決めるのは来週ということで。

というのも今日は忙しい。その後成績処理をしてコンピュータ室へ入力に行く。ちょっと逆だがその後教科会議。まぁあれこれ話題はあるが 無事終了。

そして部活。何だか今日は疲れまくって全然テンション上がらず。やれやれ。


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