波乱の 10月 上旬編
10月9日(金) 余計なことは教えるな!
先日とある先生にこわれ、EXCEL(表計算ソフト)を教えた。いや、教えるなんてたいそうな
もんじゃなくて、ちょっとした合計や平均の出し方を教えただけである(ご承知の通りそんな
電脳ティーチャーではないので)そこでまた反省したのだが、またまたやってしまった。
そう、ついつい余計なことまで教えてしまうのだ。昔、あれほど嫌っていた「ちょっとできるからって
得意げに教えるマニア君」になってしまったのだ。
「はい、だから合計はこのツールボックスの、このアイコンをクリックして、ここをこうして
範囲をドラッグして、こうしてこうして、はい、出来上がり。」
「あの..O−TEACHER、早かったんでもう一度ゆっくり...」
「だから、こうやってこうやって、いやこっちの方が楽かな..じゃあこうしてこうして..」
「えっ?さっきとやり方違うの?」
「そうそう、それからこんな事もできるんですよ!ここをこうすると、ねっ?すごいでしょう」
「いや、そんなことは別にいいんで、私はただ合計と平均が出るように...」
「でもEXCELってこんな使い方もできるし...そうそうグラフもこんなに
いろいろあって...」
「はぁ...」
ついついやってしまった。一番やってはいけないことだった。相手はまだやっとワープロが打てる
ようになった初心者なのに...これでまた一人コンピューターアレルギーの人を作ってしまった
かもしれない。猛省・・・
「悪いけどO−TEACHER、もう一度ゆっくり教えてくれない?メモ取るから。」
「じゃあ、いいですか、もう一度始めから言うと...」
キーンコーンカーンコーン
「あっチャイムだ!すいません、授業があるんでまた今度でも」
「はぁー(ためいき)」
すいませんでした、T先生...とっても反省してまーす!
(後日談)「O−TEACHE、知ってる?」
「えっ?何?」
「T先生って、EXCELで、合計平均はできないくせに、
なぜかグラフだけはできるんだって。不思議だよねぇ。」
「・・・・・」
10月8日(木) お役所の論理
本日やっと本校もインターネット接続完了(泣)いやー長かった、本当に。なんだかんだあったが
何とか接続できました。夏休み中に事務方の人と相談し、ルーターを買ってきて学校のコンピューターに
接続したのだが、いくらやってもサーバーを呼び出してくれない。設定や配線、あらゆるところを
当たってみたのだが全然だめだったのだ。プロバイダとは8月から契約し、接続できないままもう10月。
2ヶ月ただ払いで全くもって無駄。とうとう素人の手に負えず出入りの業者に見てもらったのだが、
首を傾げるばかり。頑張れ業者!のかけ声もむなしく、2度とも泣きながら帰っていきました。
そして今日やっと本社の(どこの?)技術担当者が来てやっとのことで接続できた。それも何が原因か
今ひとつはっきりしない。色々いじっているうちに何となくできた様子。侮るなかれ、コンピューター。
早速このホームページにアクセスして無事確認作業終了(カウンター、1回GET!)そうなると...
学校のホームページ作りかぁ...
さてなぜうちの高校にインターネットを導入したかというと、これがまたすごくお役所的発想から
始まったのだ。そもそも事の起こりは、教頭先生から「O−TEACHERってコンピューター
詳しいんだよね?」「はぁ」「何か県の方でインターネット導入に関する会議があるというんで、
悪いけど行ってくれない?」「はぁ、いいですけど...」ということで、その出張(!)に行って
来たのだった。すると県の職員の方から「今回、全ての公立高校にインターネットを導入することに
なりました。これはいわゆる文部省の施策のうんたらかんたらから、ふんにゃらかんにゃらで、
今年度中に全ての学校にインターネットを導入して下さい。」とのこと。オイオイ、聞いてないよぉ−。
ところで予算は?えっ?各校15万円?それって1ヶ月の通信費?えっ?全部?全部ってISDNを
ひく費用も、プロバイダ契約料も、もちろん電話代も、全て込みで?マジーっ?
本当にびっくりしましたよ。今時個人だってインターネットやろうとすれば、元手は数万円はかかるし、
当然電話代だってけっこうかかりますよね?それを授業の資料集めや生徒の情報教育のために
使えって?だってほとんどの高校のコンピューターって、昔のMS−DOSで頑張っているんですぜ。
ペンティアムどころか386もまだまだ現役だっていうのに、そりゃあ無理でしょう。しかも全部込みで
(もちろん年度末3月までの電話代込み)って、いくらなんでも無謀すぎる。しかも絶対インターネットを
ひけって?足りない分はそれぞれの学校持ちだと..もう非難轟々でしたよ、この会議。まぁ当然だわなぁ。
しかしお上も無理なこと言うねぇ。どう試算したかは知らないが、インターネットできるコンピューター
買って、TA買って、ISDNひいて、プロバイダと契約して、電話代・プロバイダ代を6月から3月まで、
ぜーんぶひっくるめて15万円!無謀すぎる。それで生徒に情報教育として活用させろだと!分かって
言ってるの?常識を疑ってしまう。県の職員の言うことには「今年度はこれだけの予算しか付かなかった
ので、今年度はつないだという実績作りの年なわけでして、そのつないだという実績を元に来年度、
より多くの予算を取ってきて是非各学校でより快適に使っていただくように...」じゃ何かい、
今年はただISDNをひいただけでいいのかい?つないでも通信費もないので使うなって言うのか?
おまけにこの不景気な中、来年度インターネットの費用ってそんなに予算から取ってこれる保証は
あるのかい?近隣の高校ですでにモデル校としてインターネット接続している学校は、予算減らされて
いるじゃないか!やれやれ。お上の行政としてのポーズのために、各学校苦労しているのです。
詳しいこと質問すると担当者でさえよく分かっていない様子。あんたインターネットやったことあんの?
ある質問で「この説明に、接続する機器を、情報が流出するのを避けるため1台とする、と書いて
あるんですけど、これでどうやって授業で生徒に使わせるんですか?」確かに。1台で40人の生徒に
使わせられるか!「ここにTAって書いてあるんですけど、ルーターじゃいけませんか?」
「ルーターもTAも同じものですから...」オイオイほんとにわかってんの?
とまぁこんなお上の申し出を、現場のものは何とか頑張って善処していたのでした。はぁ、
情報教育の道は遠いなぁ...
10月7日(水) 先生は出張中!
自分の高校生時代にとても疑問だったことのひとつに、自習というものがあった。いや、別に
自習が疑問だったわけでなく、何故自習になるかということだった。当時の担任の先生に問い質したところ
「それは先生が出張に行っていないからだ。」と言われた。今度は何の出張かという疑問が残った。
例えばサラリーマンの出張ならば、支店へ営業として行くとか、他の部門へ会議のために行くとか
何となく想像がついた。でも先生の出張って何だろう?そんな授業を自習にするほどの出張って
あるのだろうか?素朴な疑問だった。
そして自分が先生になってやっとわかった。いや、いろいろあるもんだ、出張が。例えば部活動の
顧問をやっていると、大会のため出張・組み合わせ抽選のための出張・顧問会議のための出張。
もちろん部活動の顧問だけでなく、各教科の研修会・行事、各分掌の出張(例えば、教育課程会議・
交通安全会議・防災についての会議・進路指導会議等々)、その他コンピューターの研修会などの
出張など(このコンピューターの研修については後日報告)・・・先生って意外と出張が多いのだ。
だから当然授業ができなくて自習になることも多い。でも本来は授業変更といって、うまく授業を
他の先生と交換して、なるべく自習にならないように配慮するのだ。(生徒にとっては自習の方が
嬉しいに決まっているので、この授業交換はいらぬお節介ということか?)
そんなわけで、私もよく出張するのだが、日頃の行いのせいか、はたまたいつもてきとーなことを
言っている報いか、どうも生徒は信じてくれない。私の高校時代のようにいまいち出張を理解して
くれてない。
「先生!昨日の授業何で自習だったの?」
「出張だったからだ。」
「うそーっ、またさぼって家出ゲームやってたんでしょう?」
「バカ言うな、最近はあんまりやっていない!本当に出張だったんだよ。」
「また家でコンピューターでもいじくっていたんじゃないの?」
「だから出張だって言ってるだろ。」
「何か家でネットサーフィンでもしてたんじゃないの?」
「....」
すいません、出張が早く終わったもので直帰して、ホームページの更新をしていました。
10月6日(火) 遅刻は誰のせい?
今日も雨の一日...となるといつもに比してどぉーんと遅刻が多い。昔ならいざ知らず
今時の高校生、ちっとも悪びれていない。私の学校では、遅刻した時、学年室という各学年の
先生の詰めている部屋へ寄り、そこで「遅刻カード」なるものを書くことになっている。
この遅刻カードには、登校してきた時間・遅刻の理由などを書いて、その学年室にいる先生に
チェックをしてもらい、それを持って自分のクラスへ行くのである。なぜこんなまどろっこしいことを
するかというと、担任の先生にとっては、自分のクラスで授業がない限り、朝と帰りのSHR(いわゆる
学活とか朝帰りの連絡する時間・ショートホームルーム)以外にクラスへは行かない。遅れてきても
いつ遅れてきたか全く把握できない。出席簿だけではなかなか完璧には動静がわからない。
そこでこの遅刻カードを確認すれば、誰が、どういう理由で、いつ登校してきたか、ということが
確認しやすくなるのだ。というかあまりに遅刻が多すぎて出欠状況がメチャメチャになるのを
防ぐためでもある。まぁ形は違うにしろ、けっこうこういう制度をやっている学校は多いらしい。
まぁそこで遅刻してきた生徒と一言二言かわし、遅刻しないように指導するというわけなのです。
ところがこれがなかなか成果が上がらない。いっこうに遅刻が減らないのだ。遅刻をしてきて
恥ずかしいという意識が全くないのだ。私らの頃は、一人で遅れて教室にはいるというのは
とっても恥ずかしくて赤面させながら入室したものだったが、今時の高校生は、堂々と「遅刻しました。」と
宣言して入って来るのである。
「何で遅刻したんだ?」「すいません、寝坊しました。」これなどとっても優秀な解答である。
「何で遅刻したんだ?」「バスが遅れたからです。」「雨が降ったらバスが遅れるってのは
わかっていることだろう、だったら何故もう少し早めに家を出ない?」
「お母さんが弁当を作るのが遅いからです。」「弁当ぐらい高校生にもなったら、自分で
作ることもできるだろう、それに購買だってあるし」「パンを買うほど小遣いもらってません、
それも小遣いが少ないから、お母さんがいけないんです。」
なんだか遅刻と話がどんどん遠ざかっていく。自分がいけないという気持ちが更々なく、あくまで
悪いのはお母さんなんだ、自分は悪くないと主張する。
「だって先生、バスの本数が少ないから」「そんなのあらかじめ判っている!」
「だって先生、電車が混んでいて乗れなくて」「それもいつものことだ!」
「だって先生、自転車がパンクして」「お前のチャリンコは週に3回もパンクするのか!」
と彼らの言い訳は永遠に続くのだ...
へっ?お前は高校時代、遅刻して言い訳しなかったかって?もちろんしましたよ。
「すいません先生、今朝起きたら家の前にUFOが落ちていて、それを見てたら遅れました。」
先生は苦笑しながら許してくれました(実話)
10月5日(月) 代休は代休じゃない
本日は文化祭の後かたづけでした。その後清掃して閉会式。文化祭の表彰を行いました。
なんと私の手伝った副担のクラスが最優秀賞に選ばれました!生徒は歓喜してましたが、
担任と私は苦笑い。なぜなら一番苦労したのは私たちだから...他の先生方にも、良かったね
と、ねぎらいの言葉をかけてもらいましたが、これはいわゆる「最優秀賞」=「一番
苦労した先生賞」ということなのです。校長先生も生徒に賞状を授与するだけでなく、
査定にプラスして欲しいものだ...まぁそれはいいとしてせめて裏の表彰として、先生方に
副賞として、ドリンク剤1年分とかないのかなぁ...
というわけで、土曜日1日文化祭だったもので、今日の午後は代休なのだ。土曜日の半ドン分を
ここで穴埋めしようという、いかにもお役所的な措置なのだ。そうしないと労働時間がどうとか
色々うるさくいう人も多いので・・でも当然の権利なんだけど。まぁ部活動の顧問の人には
あまり代休っていっても関係ないし、別に帰ってもやることもない人も多いし、また家へ帰ると
邪魔者扱いを受けるらしき人もいるし...そして当然仕事もけっこうあったりする。だから
「代休だー」と言って速攻帰る人は意外と少ないんですよ。みんな暇なのか真面目なのか...
私?私は当然、自宅でこの日記を書いてますよ。午後の3時に・・・
10月3日(土) 文化祭奮闘記パート2
文化祭2日目です。詳しい様子は2限目 社会に写真を沢山UPしてあるのでそちらを
見て下さい。今日も朝から副担任のクラスのために、市場へ飲食店の材料を買い出しに
出かけ、まぁ色々と大変でした。生徒にとっては楽しいものかもしれませんが、はっきり言って
先生たちにはけっこう地獄です。
さてこういう文化祭を境に、付き合うカップルが増大する。終わってみるとクラスに1,2組は
カップルができている。全校規模で考えるととてつもなく増殖している。これは文化祭の持つ
魔力のせいなのだ。ふだん何とも思っていない男子が、準備の時に「それ重そうだから運んで
あげるよ。」とか「そんな高いところの飾り付け、危ないから俺がやるよ。」なんてこと言うと
『○○君ってけっこう優しい・・・』と思ってしまうのだ。また男子も、女子から「手伝ってくれて
ありがとう。」なんて言葉で、『△△さんって、意外と優しいじゃん・・・』とか、勘違いが
けっこうはいる。当然文化祭だから、準備のために朝早く来たり、帰りに遅くまで残っていたり
するわけで、あまりふだん話さない人とも話すようになる。そして意外な一面を見つけて見直し
たりする。そういう雰囲気も手伝って、人生や将来について熱く語って、青春してしまう。準備で
遅くなり、たまたま帰る方向が同じで、一緒に夜空を見上げながら帰ったりすると、スーパー勘違いが
完成してしまうのだ。
これはいわゆる、吊り橋恋愛の原理である。吊り橋の上で揺られて、両端から渡ってきた男女は
吊り橋が揺れてドキドキしているのを、恋愛感情だと勘違いしてしまうという法則なのだ。その男女は
そういうシチュエーションに酔ってしまって、恋愛モードに入るというあれですよ。文化祭も
しかり。だから少し経つと、『何で私この人好きになったんだろう?』と気付き、冷静になると
別れるカップルが増えるのも、またこの時期なのである。
えっ?お前はどうだったかって?そういえばふられることが多かったのは、
いつも10月下旬だったような気が...
10月2日(金) 文化祭奮闘記パート1
今日から2日間文化祭です。朝の打ち合わせの時から担任の憔悴ぶりがうかがえます。
今年は副担任なのでけっこうお気楽極楽で、たまにちょこちょこっと副担のクラスを
手伝えばいいやと思っていたのが...大きな間違いだった。副担の1つのクラスは
立体絵の展示だったので、今日は多少飾り付けをしただけで特になし。ところがもう
1つのクラスが飲食店だったのが運の尽き。ちょっと調理室をのぞきに行ったらすぐ
捕まってしまった。「先生手伝って!」の一言で、突然一兵卒として戦線に立つこと
になった。こういう行事になるとクラスの中での力関係・人間関係が見えてくる。特
に今回のような調理関係になると、女子の権力が増大する。
「○○君!このお鍋洗って!」「はいっ!」
「△△君はこっちで食器を並べて!」「はいっ!」
いやー、ふだんいきがっている男子も形無しである。
「O−TEACHER!そんなところでボーっとしてないで、このタマネギ切って下さい!」
「ハーイ!」
そんなわけで、ひたすらタマネギを切りまくりましたよ、はい。(ちなみに飲食店は牛丼屋)
しかしこういう時に、いわゆる「使える娘」を発見することが多い。ふだんあまり
勉強はできないが、こういう時に仕切らせたら天下一品、見事に男子たちをさばいていく。
指示は的確、要領も良い。こういう仕切上手を何人抱えているかで、実はクラスとして文化祭が
うまくいくかどうかが決まるのだ。こういう娘が将来使える人になるんだろうなぁ。
そしてそれに使われている男子たちは、将来もこうやって使われていくんだろうなぁ。
ちょっと彼らの未来が見えたような...
「ちょっとO−TEACHER!!そんなところでボーっと考え事してないで
さっさとタマネギむいて!!」
「はっ、はーいっ!」
10月1日(木) 忙しいときほど...
さていよいよ10月に入ってしまったが、3月まである学校にとっては折り返し地点。
それも行事目白押しだから嫌になってしまう。本当に行事と行事の合間に授業やっている、
というような状態。何でこうもまぁ2学期に行事が集中しているんでしょう?別にこの
時期でなければいけない、なんていうものはそうそうないですよ。平均して月に1回は
何かやってますね、学校ってところは。それでかたや授業時間の確保とか言ってるんですから
何か矛盾してますよね。不要な行事はなくすべきだ!その方が先生もうれしいーっ!
でもこういう行事に異様に燃える先生っているんですよ。例えば体育祭のクラス対抗リレーに
負けようものなら、クラス全員集めて説教したり、はたまた合唱祭で入賞しようと、2週間も前から
朝練習する人など...生徒にはいい迷惑ですよ。
今週の金土と、つまり明日明後日が文化祭のため、今日は一日準備なのであった。
この文化祭というやつがまた結構大変な行事なのだ。生徒がけっこう暴走しやすい行事なのだ。
うちの学校あたりだと、生徒があまりやる気がないクラスもあり、そんなクラスは担任が
黙々と何か作っていたり(これもけっこう泣かせる)、全然手伝わなくて怒られている生徒ありと
まぁ担任にとっては一大イベントなのだ。本来は生徒のもののはずなのに、なぜか勘違いして
担任の評価にすり替わっていることが多い。「あの先生のクラスの展示はすごい。やっぱり
指導が行き届いているからだ。」「あのクラスの発表は全然だめだな。あの担任じゃあ、クラスが
まとまらないからだ。」等々。本当はそんなことあまり関係がないのだが周囲は意外とそういう目で
見ている。だから担任も叱咤激励し、異様に力が入ってしまうのだ。しかし笛吹けど踊らず、
よく空回りすることが多い。まぁうちの学校も色々なクラスありで、一部準備の様子など紹介。
詳しくは明日以降、UPします。
まぁそのうちこんな様子も、うちの学校のホームページに載るんだろうなあ。(実はまだ
うちの学校のホームページはないのだが、やはりこれも私におはちが回ってきそうな予感が..
そうしたら、こんな適当な感じでいいんですかねぇ?)
さて文化祭の準備でつきものなのが、男女の対立である。「先生!男子が遊んでばっかりで
全然手伝ってくれません!」とチクりに来る。ひどいときは何人かの女子が泣いてたりする。
まぁまぁとなだめながら、男子を注意しつつ、男子も反省して協力し、クラスが一つになる
大円団を迎える...となればおきまりの学園ドラマだが、もちろん現実はこんなふうには
いかない。
「先生!○○君が準備中カッターナイフで、手を切っちゃいました!」
「先生!男子がほうきで野球していて、窓ガラス割りました!」
「先生!他のクラスの人に『変な装飾』と言われて、怒った○○君が喧嘩してます!」
「先生!男子が近所のコンビニから勝手に段ボール取ってきて、苦情が来てます!」
「先生!○○君が買い出しに出て、タバコ吸っているのが見つかりました!」
忙しいときに限って何かやらかしてくれる...文化祭は大変だ。