波乱の 10月 下旬 編

10月31日(土) 待つ身はつらい

     またまた行事の日。今日は強歩大会。これは1日かけて25キロの道のりを歩くという体育的行事。
     学校によっては夜通し歩くものやウォークラリーなど色々だが、うちの学校は学校の周辺(土手
     など)をただ歩くというもの。私もこの学校に来た年に生徒と一緒に歩いたが、これがまた辛かった。
     25キロなんて人間の歩く距離じゃない。まめはできるわ、膝は痛くなるわで、次の日から階段の
     上り下りもまともにできず、一週間ペンギンのような歩き方だった。(単に運動不足という
     意見もあるが..)その歩いている時は『何でこんな辛いことをするんだ!こんな行事を考えた
     当時の校長を一生恨んでやる!』と本気で思っていた。だからこの強歩大会の生徒の大変さが
     経験的によーくわかるのである。(ちなみにうちは3学期にマラソン大会もある)

     さてそんな強歩大会だが、10月の末日というのに気温が25度もある中で始まった。先生達は
     生徒が歩く所々に立ち、チェックポイントとしてハンコを押したり、生徒の交通安全のために
     路上に立ったりと、色々役割が決められている。私は第1チェックポイントと第6チェック
     ポイントの兼務だった。これが1番大変なのだ。生徒が9時に学校を出発して第1チェック
     ポイントまで約20分。そこで全校の生徒が通るまでひたすらハンコ押しと交通整理。それが
     すべて終わったのが10時半。すでにこの時点でバテバテ。その後すぐ車で10キロ先の第6
     チェックポイントに先回りしてスタンバイ。実はこの第6チェックポイントが一番最後のポイント。
     つまり生徒がここを通るのは、一番早いやつで11時半。一番ラストのやつは3時30分頃。
     ということは..朝の9時から午後の4時頃までただひたすら生徒の通過を待つということ。
     ほんと辛かった。ただでさえぼーっと生徒を待つのも退屈なら、10分に一人ぐらいの割合でしか
     通過しない生徒のチェック。これが延々と続いたのだ。おまけにこの馬鹿な日差し。本当に
     ヘロヘロです。再度当時の校長を深く恨む私でした。そんな今日の、一緒にいた先生との会話。

      「O−TEACHER、この強歩大会って何のためにやってるんだろうね?」
      「歩くことよりも、無断で乗るバイクの便利さを実感させるためじゃないですか?」
      「えっ?」
      「うそうそ、冗談ですよ。本当は運動の後のビールのうまさを体感するためですよ!」


10月30日(金) MOが読めない

     そろそろ重い腰を上げて学校のホームページ作りにも取りかかろうと思い立った(だいたい
     思い立つのは暇してるときだけど)そういえばうちの電脳校長(バリバリのMacユーザー)が
     以前知り合いかどこかの業者かに頼んで、どうやらうちの学校のホームページを作ってもらった
     らしい。なら別にいいかと思っていたのだが、先日「O−TEACHER、学校のホームページ
     どうなった?」「へっ?」また始まった。だから世間話で「ホームページあったらいいです
     ねぇ。」という会話がいつのまにか職務命令に切り替わっているのだ。「作ってませんけど
     ...」「そう思ってあるところで元版を作ってもらったから、これを使って正式版を頼む。」と
     言われてしまった。そして手渡されたのはMOディスク。あのーう、僕MOディスクって使ったこと
     ないんですけど...とは言えずとりあえず受け取ってしまった。まぁコンピューター室に
     MOドライヴが付いていたから誰かに聞けば解るだろうと思ったのが大間違い。誰に聞いても
     「使ったことない。」...じゃあ何のために購入したのだ!税金の無駄遣いだー!と怒っていても
     仕方がないので使わせてもらった。やり方もよく分からないけどまぁフロッピィと同じだろうと
     思ってやってみた。ところが読めない!いきなりフォーマットしますか?と危険な文が...
     なぜだ?よく見てみるとMOディスクは128MB、ドライヴは640MBって書いてある。
     そう言えばMOってサイズが違うと読み書きできなかったりするんじゃなかったっけ..と
     いい加減な知識を思い出す。MOドライヴのマニュアルを探すが管理が悪くて見つからない。
     どうしよう...

     3時間ぐらい苦戦したがとうとう私のパソコンの師匠にHELP MEメール。それによると
     どうやらセクタサイズやらうんたらかんたら、もしくは230・640用なのでリードできる
     ドライバが必要とかいろいろアドバイスをもらいました。しかしやっぱりダメ...もう
     MOなんか嫌いだーっ!と夕日に向かって走り出す寸前に「ん?」もしかしたら...そうです、
     もうお気づきだと思いますがこのMO、Macフォーマットだったんです!だって校長に受け取る時
     「多分Windowsじゃないかな?」って言われたもので全く疑っていなかったのですよ!
     そこでMacのデータをWindows用に変換するソフトを使って無事読めた...良かった。

     でもそのデータを見てみたらほとんどちゃんと出来ていない!ほとんど工事中のページだ!
     おまけに画像ファイルがそのままの大きさで全てのサイズは5.9MBにもなっている!
     (ちなみにうちの学校の容量は5MB)ただし校長の挨拶ページや歴代校長一覧、沿革などは
     しっかりできている!(普通こんなところ読みませんよね?)あーあっ、結局ほとんど1から
     作るのとかわらないことが解っただけ...

      P.S その後640MBのMOディスクが大量に未使用状態で発見!誰も使っていないので
          (て言うか、みんな使い方を知らないようなので)このホームページのデータの
          バックアップとして使わせてもらってまーす


空2


10月29日(木) 4連続授業は死ぬ

     小学校の先生と違って、当然高校の先生は教科担当が決まっている。だから1週間のうち授業を
     教える時間数も14時間とか16時間とか、決まっている。それを時間割に直すと1日のうち
     多くても4時間ぐらいまで授業がある。例えば今年の私だが、持ち時間が13時間だから毎日
     2,3時間授業がある。それでもたまたま時間割の関係で1日4時間という日もある。木曜日の
     時間割は、私は1,2,3時間目に授業がある。(普通3連続授業という時間割は組まないのだが
     産休の先生の代わりに来た講師の先生の都合でこうなった)まぁ3時間連続の授業というのも
     結構大変で50分×3で、ずっと喋っていなければいけない。他の先生はどうだか知らないが
     私の場合喋っているのがほとんどなので結構疲れるのだ。でも週に1回なので仕方ないと
     あきらめていた。
     ところが今日私が副担任をしているクラスの担任がお休みで、4時間目のLHRの時間いなかった
     のだ。おまけにその時間はクラス展開といって、担任の裁量で何かやらなければいけない時だった。
     げげっ!これでは4時間連続授業のようなものだ。おかげで今日はヘロヘロです。
     ホームページを更新する気力もございません。楽しいネタもありません。あしからず。


10月28日(水) 同窓会での近況

     基本的にはここでは学校での出来事や雑感を書くつもりなのだが、時々ネタに詰まるので
     プライベートな話も書こうと思う。機能も欠いたが先日大学時代の同窓会があった。そこで
     それぞれの近況を聞いて少し驚いたことが2つあった。1つはバツイチの人が6人ぐらい
     いたことだ。別に今時バツイチなんて珍しいことはないが、20人中6人は意外と高い
     パーセントではないだろうか。それもうらやましいことにその中で9つも年下の女性と再婚した
     奴もいる。(これは犯罪だー!)そういえば先生も教え子と結婚するというパターンは結構多い。
     (これもまた別の機械に検証しよう)そしてもうひとつは病気入院経験者が10人くらいいた。
     まぁ34,5ともなれば多少身体にガタがきて、調子の悪い部分も出てくるだろうが、それに
     してもこの入院率(?)は高い。不幸な結婚。不幸な健康。何か暗い話題も多かったような...
     私たちって不幸な学年だったのね...


病院


10月27日(火) 授業中の雑談

     こんな性格なものでなかなか真面目に授業ができない。いや別に授業をちゃんとやっていない
     わけではないのだが、硬い話ばかりしていると生徒もそうだが、私も疲れてしまう。授業の
     流れで言うところの、「ヌキ」も必要なわけだ。時々思うのだが、解らない授業を1日6時間も
     じっと聞いているのはさぞや疲れることだろう。何かの修行より大変だ。だって3年間だもの。
     だからというわけではないが、私は時々(というか毎回だけど)くだらない雑談を入れる。
     他の先生に「よく毎回そう関係ないことをベラベラ話せるね。」とお褒めの言葉をいただくが
     まぁ何となく毎日ネタは転がっているものである。いわゆる授業のメリハリですよ!

     今日も30分ぐらいたったところで、何となく生徒の緊張感も途切れてきたから、雑談を始めた。
     先週の土曜日にあった大学時代の同窓会の話をした。13年振りに会う昔の友達の変貌振りなど
     また自分が感じた月日の流れの速さなど、色々話した。これがまたとてもうけた!何か大爆笑
     だった。別に自分では笑わせるつもりでなかったのにやたら受けていた。(例えばえらく化粧が
     濃くなって誰だか解らなかった娘の話とか、バンドをやって長髪をしていた友達がもう禿げていた
     とか、おとなしかった子が子どもをバシバシ叩いていた話とか...)まぁ人は変わるものだと
     いう話をしたのだが、その描写があまりにリアルだったらしく生徒にはとっても受けていた。
     なんかこういう時って、とっても嬉しいのだ。うまく授業できたときよりも自己満足が強い。
     これってまずいかなぁ。最後に生徒から一言。「O−TEACHER、また楽しい雑談話してね!」
     俺は漫談師か!?


10月26日(月) 会議のない日はない

     学校ってところは会議が多い。まぁだいたい会議が多い組織はだめなものと相場が決まっているが、
     学校もその例に漏れない。何かというと会議をしたがる。会議で決めれば民主的だと思っている。
     (その会議の決定も意外と守られていないのもまた学校ですが...唯我独尊・傍若無人という諺を
     体現している人に出会ったのは、もちろん教員になってから...)
     だいたい私が出なければいけない会議だけでも、職員会議、学年会議、教務部会議、
     成績処理システム化係会議、学検会議、コンピューター担当者会議(不定期)、部活動顧問会議(不定期)
     等々。これらがほぼ週1回、多ければ週3回ある。だからほとんど毎日1つは会議に出ている計算
     になる。これらは授業の空き時間にやることもあるが、だいたい放課後が多い。だからなかなか
     仕事ができない。教材研究(プリント作りなど)もやってられない。その他突発的な会議(例えば
     何か問題を起こして生徒指導部会議とかいじめ対策会議とか)もある。こんなに会議をやって
     効果があるのか?と聞かれると、もちろん「ない!」と断言してしまう。おまけに1度やり始めた
     会議は永遠と続くというのも許せない。例えばある特定の問題に対して必要な会議なら、その問題が
     解決したら解消すればいいのに、なぜか毎年続いている。組織の膠着化はこうして進むのか?敢えて
     会議を廃止する英断を各位に望みたいこの頃である。(何か機嫌が悪いのかな>俺)

      「O−TEACHER、今の件についてご意見は?」
      「はい、早く帰りたいです。」


会議


10月23日(金) 採点!採点!採点!

     やっと本日自分の担当のテストがありました。テスト中は楽で生徒の苦しむ姿を見ていれば
     良かったが、採点となるとこっちが苦しむ番。昔、高校生の頃は『あーあ、いいなぁ先生は
     テストがなくて。俺も一度採点してみてぇ。』とか思っていたのですが、実際採点とかして
     みると、その大変さたるやただものではない。楽しかったの教員になっての初めての採点のみ。
     だってただひたすら×つけをするのですよ(決して○つけではない)1クラス40名として
     だいたい8クラスぐらい担当していると、約320枚の採点。それも次の授業で返すから
     明日まで...と超忙しい。はっきりいって手が腱鞘炎になるのではと思うほど.....
     おまけに私の場合国語ですから、ただの記号ばかりでなく、「説明せよ。」という問題が
     たくさんある。それを一つ一つ読んで『果たしてこいつは解っているのか?』とか『うーん、
     少しはあっているから部分点をやるか?』とかひとりずつ、とっても熟考してしまう。
     おまけに漢字の書き取りなど、『これは字か?』と思えるような象形文字を判別しなければ
     ならない。『これは、点があるのか?この線はくっついているのか?』まるで図形問題である。
     その上、今時の男子高校生の字はすごーく汚い(人のこと言えないけど...)そして女子も
     すんげぇー丸文字の奴もいる。読むだけでも重労働なわけですよ。そんなわけで採点は大変
     なのだ。

     でも時々面白い答えを書いてくる奴もいる。俗に言う「珍解答」というやつだ!採点していて
     『ん?』と思うような解答に出会う。よく考えてみると問題を勘違いしているのだ。だから
     こんな変な解答になってしまうのか!そういう今までに出会った珍解答の例を書こうと思ったが
     採点で手がいっぱいなので、いづれそのうち....


10月22日(木) テスト監督中あれこれ

     今日もテストでした。今日は2年生の数学Uのテスト監督をやってきました。いやー辛い辛い。
     何が辛いって、何もしないでずっと監督しているのがですよ。どうもふだん授業中の雑然とした
     雰囲気になれてしまうと、カリカリとシャーペンの音や解らなくて漏れる何とも言えない
     吐息など、不思議な緊張感に満ちた空間に50分居るのはとても疲れる。ふだん喋ってなんぼの
     仕事ですから、シーンとした雰囲気は実はとっても苦手。黙って座っていると眠くなるし、かと
     言ってあちこち歩き回る(専門用語で机間巡視)と生徒はびくびくするし...自分の学生時代
     も経験があるけど、別にカンニングしてるわけではないのに、いやにびくびくしてかえって
     挙動不審になるアレですよ。(似た例に警官ビクビク症候群がある)先生によってはその監督の
     時間を利用して内職に励む人がいたり、読書タイムにあてる人もいるようだが、そこはそれ責任感の
     強い私ですから(>誰のこと?)ずーっと見回しているわけです。
     そうしているとふと気づくのですが、やたら目が合う生徒がいる。時々チラッとこちらをうかがって
     いる。『こいつカンニングしようとしているのか?』またチラッ、しばらくしてまたチラッ。怪しい。
     そうこうしているうちにその生徒が「先生!消しゴム落としちゃったんですけど拾っていいですか?」
     だったら早く言えー!(似た例に「トイレに行きたくてモジモジ君」もある。まぁこれもなかなか
     恥ずかしくて言い出せないもんだけどね。)
     その他に、もうまるでお手上げで、特に今回のような数学とかになると、開始10分で見事撃沈する奴。
     そして船をこぎ出す。まぁ解らなくて寝るぐらいならいいのだが、そのうち鼾をかき出す奴もいる。
     静かな教室の中で『すーっ・・・すっー・・・』と寝息が漏れてくる。さらに『くーっ・・・ぐわっ』
     と、言葉にできないような寝息になってくる。当然他の奴はクスクス笑い出すし、まるでテストとは
     思えないリラックスムードになってしまう。仕方なくそいつを起こすんだけど、変に寝ぼけて
     「ふぇ?」とか言い出すんで、よりクラスは大爆笑。はぁー(ため息)
     次にやたらごしごし消しゴムで消す奴がいる。その音もまた響く。『ゴシゴシ...ゴシゴシ..
     ゴシゴシ...ビリーッ』あーあっ、とうとう解答用紙を破いてしまった。(また爆笑)
     そして極めつけは昼前のテストの時によくある、「腹鳴り」だ!シーンとしている教室にいきなり
     『クゥーーーッ』と音がする。腹が鳴ったのだ。本人は恥ずかしがって椅子をガタガタならしてごますが
     時すでに遅し。みんなクスクス忍び笑い。しばらくするとまた『キュルルルル・・・』当然大爆笑。
     ある時なんか、お腹を鳴らした女の子が恥ずかしくて泣き出してしまった。仕方なく保健室へ連れて
     いったこともある。まぁテスト監督も長くやっていると色々あるなぁ...と感慨に耽っていた。

      「先生!先生!O先生!もうチャイム鳴りましたよ。テスト終わりですよ!起きて下さい!」
      「へっ?」


犬


10月21日(水) なんぼならええねん?

     中間テストが今日から始まった。といっても生徒にはまるで緊張感がなく、ただ早く帰れることが
     嬉しく、友達とカラオケの約束をしている、いつもの風景が繰り返されていた。テストにまつわる
     様々なことはいづれ書くとして、実は今日の新聞の地方欄に掲載されていたが、来年度の募集人員が
     発表されていた。これはもちろん受験生にとって重要なのは当然だが、我々教員にも、とーっても重要
     なのだ。なぜなら来年の募集人数=来年のクラス数=来年の教員数=教員が何人減らされるか=何人
     転勤できるか・・・ということなのだ。うちみたいに底辺校とか教育困難校(すげーことばだか実際
     使われているのだ!)と呼ばれる学校は、みんな転勤したがっているから、けっこう気になる数字
     なのだ(いい学校はどうか知らんけど)事実「ということは、来年は3人の教員数減だから、
     6、7人の転勤はかたいな。」みたいな会話が交わされていたのです。あー私の番はいつ来るやら..

     そんなことはさておいて、本日のメインは「推薦選抜説明会」なのです。これは中学校の先生たちを
     集めて「来年、うちの学校の推薦入試はこのぐらいレベルの子をとるぞー」というアナウンスをする
     ものなのです。本県では、公立高校の入試というのは、面接・作文(小論文)・実技(スポーツ推薦の
     場合)というので合否が決まるようになっている。しかし実際問題、面接は各中学校で十分練習して
     きているし、作文でも差がつかないし、合否をつけるのが非常に難しいのです。で、結局中学校から
     出される調査書(内申書)とか推薦書に書かれているデータで判断する場合が多いのです。そんな
     わけで中学校側も「この高校は、内申点がどのくらいだと合格するのか?欠席が何日くらいまでなら
     大丈夫か?」ということがとっても知りたいわけです。こちらとしても、こういう程度の基準は
     クリアして欲しいという考えがあるわけです。その腹のさぐり合いとなるのが、この「推薦選抜説明会」
     なのです。もちろんこちらとしても公に「成績は10段階の6以上じゃないと無理だ!」とか「欠席が
     10日以内なら大丈夫です。」なんて言えるわけがない。だってもう偏差値的な割り振りはなくなったん
     ですから...建前は...だけど中学校の先生たちは本音のところを知りたがり、高校側も公に
     言えないけど暗にぼかしてほのめかす。ところがこの辺の機微をうまく汲んでくれない先生もいるから
     困ってしまう...

      「というわけで、本校の推薦基準は以上のように『学習成績においては、特に優れた教科を
       有する』ということでありまして...」
      「だから、どのくらいの成績が必要なんですか?5ですか?6ですか?」
      「ですから、何度も申し上げています通り、何か一つでも優れた教科が...」
      「それはわかったから、本当のところ4なの?5なの?欠席はいくつまでOK?」
      「えーっ、それは昨年並みということで...」
      「だ・か・ら、なんぼならええねん!?」

     なんぼでもいいです、真面目な子なら...


10月20日(火) 目指せ平均60点!

     昨日の続きのテスト作りの話ですが、一応決まりというか内部規則(内規)で、テストの点を
     60点にするということになっている。例えば10段階表記なら6を目安にするとか...
     当然日頃の生徒の実力を考えて、だいたい60点が平均点となるようなテストを作るわけである。
     しかしこれが思っているより難しい。なかなか平均点が60点にならないのだ。
     これぐらいなら平均60点になるだろうと問題を作っても、なぜか45点...ならもっと簡単に
     して、と作ってもやはり50点ぐらい...それならいっそ超難しくして..とやってもやっぱり
     48点とか...一体どうなっているのだ!結局いくらこっちが色々考えても思うような平均点には
     ならないのだ。いくら簡単にしても、いくら難しくしても、何となく平均点というのは変わらない
     ものだということを悟ってしまった。こちらの努力の甲斐もなく何となくの点になってしまう。
     これこそ「平均点マジック」だ!結局点数を目安の60点もしくは10段階の6にするために
     大幅な底上げ(主に平常点やら出席点やら課題点やら提出物の点やらを加えて)でうまいこと
     操作する。教員も5年以上やっているとこのへんの塩梅がとーってもうまくなってしまう。
     テストの難易度を考えるよりも、その後の処理のしやすさがテスト作りのポイントとなって
     いくのであった。つまり採点のしやすさ!いかに効率よく採点できるか、いかに短時間で採点
     できるか。これがプロ教師に求められる、テスト作りの極意かも...記号を記入する問題なんか
     逆から読むと一つの文章になっているなんてテクニックもよく使われる。(この件については
     同業者からの投稿・書き込みを求む!)まぁそんなわけで今回のテストも平均45点ぐらいかなぁー

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