呆然の 12月 下旬 編
12月21日(月) 先生達からのクリスマス
昨日は私の誕生日でした。(お祝いのメールを出そう!)そんなことはさておき
今日も年末消化行事。例年なら学年集会で冬休みの過ごし方についてのお話(この時期体育館の
1時間はこたえる!)のはず。ところが今年は違った。うちの3学年職員はノリがいいというか
結束力が固いというか、単にお祭り好きなだけかもしれないが、先日の学年会議で「今度の
学年集会、誰が話すの?」「えーっ!俺やだよ。この間交通安全について話したし...」
「俺も服装頭髪について話したぞ。」「誰か何か話してよ。」(話すことがないならやめ
りゃあいいと...言うとやることがない)「そう言えばこの間4組で、LHRの時間に焼き肉
パーティーやってたじゃない?あれやろうよ。」「えーっ?学年全体で?」「バーベキューの
コンロ持ってますよね?」あるある数えてみると4台以上。学年の経費も余っていると言うことで
学年の先生達主催、焼き肉パーティーをやろうということになった。日頃ガチガチ文句を言う
だけではなく、卒業前に楽しい思い出も必要。テストも終わって欠席がちのヤツもいる。よし、
やろうということで本日となった。
体育館の裏でコンロを並べて、一生懸命炭火起こし(本日の私の仕事は主にこれ)焼き肉を
焼き始めると、群がるハイエナたちがあっという間にかっさらっていく。お前らまだ生だぞ。
その他焼きそばやジュース、デザートにシュークリームと、けっこうお腹一杯食べた。
「なんか楽しいよね、みんなで食べると。」そうそう、先生達はいつも怒ってばっかりじゃ
ないんですよ。でもこういうふうなコミュニケーションがとれるなんて久しぶりのような
気がする。やって良かった。ささやかながら先生達からのクリスマスプレゼント!
(でもこの後、先生達は2学期の成績についての学年会議。険しい顔になったのは
言うまでもない)
12月22日(火) 会議は短く
大掃除だって言うのに生徒が来ない!こういう時になると休む奴が増大する。私の受け持ちは
昇降口前の廊下でどどーんと広いのだ。いつもなら掃除担当班が6人はいるはずだが、今日に限って
3人!てめぇーらさぼるな!かわいそうに真面目に来た3人が大変な重労働。おまけに先日から
風邪が治らず、床をモップでこすっているとその上から鼻水がポタポタ。汚ねぇー、はい、だから
掃除しました。うちでは全然しないのに...そしてその後2学期の成績会議。これは先日集計した
2学期の成績を、各学年資料を作り、生徒異動や出欠状況(欠席・遅刻の数、出席率など)、学年の
平均点、成績上位者及び成績不良者(ようは通知票に赤点がつくもの)についての報告の会議なのです
この会議をやることによって、生徒の現状をみんなで再認識しようというものなのです。流れとしては
各学年主任から概況説明があり、その後各担任から問題のある生徒について報告するという手順なの
です。今回はそうでもなかったのですが、この会議は本当に長くなるのです。過去最高4時間半という
のを経験したこともある!各担任からその生徒の成績や出欠状況を延々と語らせたらきりがない。
でも時々、最後の(3学期にある進級・卒業にかかわる成績会議)時に「そんなに危ない状況とは
聞いていなかった!以前に一度も報告がなかったから、今の件に関しては無効だ!」と叫ぶ人(主に
管理職?)がいたりするので、1学期末、2学期末で先手を打って延々その生徒に関する情報を
報告するのだ。でも考えても見てください。なんの問題もない生徒なんてそうそういない。遅刻が
多い子、悩みを抱えてる子、勉強ができない子。そんなのを一人一人説明しだしたら時間がいくら
あっても足りないのだ。確かに大事な生徒に関する会議だからおざなりはいけないが、一人の担任が
20分も喋ったら当然6時間ぐらいになってしまう。(以前11時30分から会議が始まって、途中
昼食を挟んで5時近くまでやったこともある!聞くところによると進級・卒業がかかってくると、夜の
9時までやった学校もあると聞いている!)だかに必要なところだけで迅速に会議を進めて欲しいので
ある。だいたい2時間以上もかかる会議なんて実のあるもんじゃないのが定説。そしてその会議の
議事進行をやるのが教頭。すべてはこの人にかかっているといっても過言ではない!うまくまとめ、
教員の反発を招かず、なおかつ言質を取られないように進め、それでもって校長の意に添うように
進められる技量。これだけが教頭に求められる資質である!でも私の場合、ほとんど話は聞いてない
けど...
12月24日(木) サンタからのプレゼント
世間一般ではクリスマス・イヴですが、学校では2学期最後の終業式の日。校長先生のお話、
生徒指導部長のお話を経て、担任から通知票をもらう。昔なら一喜一憂する場面だが、今時は
ろくに見もしないで「先生、早く終わりにしようよ。この後予定が詰まっているんだから。」
ハイハイ、クリスマスだからって羽目を外しすぎないように(自戒)気持ちよく2学期を終わりたいが
なかなかそうも行かないのが学校。通知票の点が悪くて、と言うよりこのままでは進級できないとか
卒業も危ぶまれるという生徒の親が呼び出される日でもあるのです。先生達も基本的に明日から休み、
で、通知票を渡すのが今日となれば、面談をやるのは今日しかない。こんな日に呼び出される親も
たまったものではない。オー!ジーザス!でもそうしないと最近の親は、土壇場になると「聞いて
ない!そんな危ない状況なら何故知らせてくれなかったんだ!通知票なんか見せてもらったことが
ない!」と結構ごねるケースが増えている。自分の子供の出欠・成績状況を把握していないのだ。
そこで3学期になって取り返しがつかなくなる前に、釘を刺そうというのだ。私がいた国語科準備室
でも、その面談があった。こっちは仕事をしていたのだが何となく聞こえてくる。
「えー、だからですね、この成績では進級するのが難しいです。」
「はぁ」(親は消え入りそうに恐縮しているが、子供は無頓着)
「勉強ができないのは仕方ないとはいえ、提出物も全然出ていないし、これではやる気がないと
見られても..」
「だってやる気ないもん」「あなたねぇ!」
「だって学校面白くないんだもん。やめてバイトでもするからいいよ。」
「あなた何言ってんの!そんな簡単にやめるわけにはいかないでしょ!」
「ええ、そういうことではなくて3学期に向けて、生活を立て直して...」
「はいはい、やります、やります、それでいいんでしょ?」
「あなたちゃんと聞きなさい!もう本当にすいません、先生。」(親も大変だ)
(この後延々面談が30分以上続く)
「先生、わかりましたから。もういいじゃん。この後予定もあるからさ、このへんで。」
(多分わかってないと思うが...)
「先生、私の方からきつく言っておきますので。」
「ね、先生。今日はクリスマス・イヴだからこのあたりで神父のお説教も終わりにしようよ。」
(おっ!うまいこと言うねぇ)
「わかった。じゃあお説教はそこまでにしよう、クリスマス・イヴだから。かわりに
クリスマス・プレゼントをあげよう。」
「えっ?何?」
「冬休みの宿題。」
さすが、先生サンタからのプレゼントは侮れない。

12月26日(土) VBって一体...
ちゃっかり冬休みに入ってしまったが、日頃から向上心が旺盛な私は(>誰のこと?)本日とある
情報処理専門学校がやっている、高校の先生向けのコンピューター研修に参加してきた。以前にも
書いたかもしれないが、ここでやる講座はとても懇切丁寧で、しかも学校で使えそうなことを実践的に
教えてくれるのでなかなか好評なのだ。おまけに私は夏休みや冬休みごとにあるこの講座に何度も
出ているので、ゴールド会員になって何と昼飯付きで無料!うちで大掃除を手伝わされるぐらいなら
ただ飯喰ってコンピューターを習いに来た方がお得。そこで今回も参加したのだ。今回参加したのは
ビジュアル・ベーシック(Step2)。うーん、響きがいい。以前ビジュアル・ベーシック入門を
受けたので、その応用編の講座なのだ。前回いまいちよくわからないと言うか、あまりピンとこな
かったので今回は何とかいろいろ吸収しようと意気込んできたのだ。
さて簡単な説明の後、さっそくプログラム打ち。ところが出てくる言葉がよくわからない。
『メソッドって何?プロシージャって何だ?オブジェクト指向言語?』こんなの日本人で一生知らない
人がほとんどだろうという言葉のオンパレード。まぁ言葉がわからなくてもとりあえずやるか。
コンピューター始めたときもそうだった。ハードディスクって言葉があるんだからソフトディスクも
あるんだろうと思ってたし(^^;)そしてマニュアルにある通りひたすらプログラム(?)を打った。
しかしこれって何のことなのかさっぱりわからない。
Private Sub File1_Click()
Dim Fp As String
Fp = File1.Path
If Right(Fp, 1) = "\" Then Fp = Left(Fp, 2)
Image1.Picture = LoadPicture(Fp & "\" & File1.FileName)
End Sub
これがどんな意味を持っているか説明してくれたのだが、さっぱりわからん。これでも昔の
プログラムに比べて簡単になったと言っているが、そうなら私には一生無理だと思った。その上
コンピューターの分際で、実行しようとすると「文法エラーです」とか「不正な処理です」とか
馬鹿にされ、まるで「私のせいじゃないわよ、あなたが間違っているの!」と、昔どこかの女に
言われたような台詞のような気がして、頭にきてなかなか進まなかった。(後でよく見ると
スペルミスや半角スペースを空けてないためだった...)そんな辛い思いをして出来上がった
プログラムは何かというと....画面に円を描き、πの近似値計算をするもの。クリックすると
円が浮き上がってきて近似値が出る。クリック...円。クリック...円。クリック...円。
これの何が面白いんじゃい!これが何の役に立つんじゃい!俺の苦痛の6時間は円を描くための
苦行だったのか!最後に講師の先生のお言葉。
「ビジュアル・ベーシックは、何に使えるかと言われるとあまり現時点では実用的ではない
ようです。これを一から勉強するぐらいならEXCELやACCESSをやった方がよっぽど
いいでしょう。」