飽経風霜たる 9月 上旬 編


9月1日(木) 悲しみの9月

また始まってしまいました。朝から掃除して始業式。我がテニス部も表彰あり。そして色々夏の残務整理しているうちに終わりました。 まだ身体が仕事モードに慣れない。はい。

9月2日(金) 変更ばかり

本日から授業開始。でも水曜日まで午前中授業。少しだけ気分は楽。

朝からPTA関係の仕事でてんてこ舞い。バス研修の件やポロシャツの件で右往左往。まぁこれが総務部長の仕事だと言えばそうなのですが、なんとも。 色々文書を作り直したりしなければならなくて面倒なことこの上ない。

そして授業は情報1つと現代文1つ。休み明け初授業でしたがまったりでした。

午後から運営員会。こちらも疲れました。やれやれな感じ。まだまだ通常モードには戻りません。

9月5日(月) 振り回され

自習監督もあったから3/4。まぁ仕方ない。それよりPTA関係の研修が二転三転して、先日から振り回されています。文書の作り直しが色々あった。 放課後に職員会議もあり、まだまだ忙しい。

9月7日(水) 教科書謝礼問題

昨日は夏季休暇の残りを使い、休ませてもらいました。家のことをあれこれ終わらせてました。

仕事は山積み。授業は当然だが、総務部会をしたり、PTA関係の仕事をしたり…まぁ忙しいですよ。それでも今日まで午前中授業なのはありがたかった。 特に3年生の就職やAO入試の子は面接練習や志望理由書書きなどもありましたから。うちみたいな学校は必要。

たまには全く関係ない話題も。最近話題になっている「教科書会社謝礼問題」について。

ちょっと前から教科書会社が、自分のところの教科書を採択してもらおうと、校長や教頭などに謝礼を支払ったり接待したりしたという問題。 まだまだ広がりがあり沈静化しません。

元々教科書というのは、いくつかある中から学校ごとに選び、これにすると申告すると、教科書会社に教育委員会から発注が出て、 生徒が買うという図式。もちろん選ばれれば、基本的にその学校のその学年の生徒分売れるわけだから、かなりの額に上る。 でも受注できなければもちろん利益ゼロ。だから教科書会社としてはぜひともうちのを…と営業活動が盛んになるわけです。 その延長で謝礼問題が起こるのでしょう。

しかし校長や教頭に謝礼しても、基本的に教科書を選ぶのは現場の教科の先生たち。あんまりここに謝礼しても意味がない。 それよりも現場の先生たちに是非ともよろしくお願いしますと営業をかけてくるほうが多いのではないか。

基本的にはどの教科書も大差ない。社会なんて歴史上の出来事なんて変わらないし、数学で公式が変わるわけではない。 だから大同小異で、せいぜい使い勝手がいいとか、問題集やプリントが充実しているかというくらいになる。多分 各教科はそういう部分で選んでいると思う。

国語の場合は、採択されている教材がコロコロ変わるので、ちょっと異質だが、それでも内容的には大差ない。 ではどうやって選ぶかというと、まさに付属の指導書が使いやすいとか、問題集や文例が豊富だとか、プリントづくりに 役立つ副教材が充実している…ということになる。

つい先日また記事になっていたが、ある教科書会社が採択してもらおうと利益供与ということで、指導書をタダで渡していたという件。 実はここが根深い。というのも教科書に付随している指導書というものがある。国語だと作品の解説とか語句の意味一覧とか、 ここはこういう意味ですとか、細かいものだと板書例、発問例、本文漢字テストなんてものまである。授業するうえでのアンチョコというか 虎の巻がある。まぁ他教科はあまり関係ないかもしれないが国語科としてはけっこう必要なもの。

ところがこれだけは別売りで学校ごとに買うことになっているのだが、これがバカ高い。なんと一冊8000円くらいする。副教材込だったりすると 一万円越えもある。これは当然個人で使うことが多いので、たとえば2年生の国語担当の先生が4人いると、4冊必要になる。 そうすると4万円になるわけだが、これが買えない。どこの学校もお金がなくて一番必要なものなのに買ってもらえないのだ。 ちなみにうちだと一冊買ってあとはコピーしろととんでもないことを言う。著作権侵害だし、そもそも500ページも4人分コピーしたら、 その方が高くつくだろう。ひとり一冊は必要なのに必要数が全然足りないというのが現状だ。それが国語なら国語総合、現代文、古典、 現代文B、国語表現など、たくさんの科目があり、それらを分担して持っているから、全部の指導書となると、それこそ20冊くらいになる。 一教科で指導書20万というのは膨大だし、それが全教科となると到底買ってくれない。

でも教科書会社は採択してほしい、でも指導書が買えないから無理、新しい教科書に変えたいけれど、指導書を買う余裕がない、だから 前から指導書のある古い会社のでいいや…ということになる。そうすると営業としては「じゃ指導書はサービスしますので是非うちで。」となる。 そうならばこちらとしては新しい教科書に変えたいと思っていたからいいよとなる。特に国語なんて教科書会社によって 採択されている教材に開きがあり、うちみたいなところは生徒に読みやすい教科書にしたい。でもそうするとその指導書のサービスが 利益供与となるらしい。

本末転倒。生徒に良い教科書を選びたい。でも指導書を買う金がない。だから教科書を変えられない。指導書をサービスしてくれるならいいよ。 でもそれは利益供与で違反です。そういう図式。だから最近冊子じゃなくてCDにして持ってくるところも増えている。これならコピーすれば ただみたいなもんだしね。

という根深い問題なのである。

9月8日(木) 学者先生

本日から6時間授業に復帰。小学生低学年並みのスケジュール(笑)。

相変わらず4コマで大変。小テストしたりまぁ色々ある。やれやれである。

またどうでもいい話題。先生というのはいろいろなタイプがいるが、 私が若いころは「学者然」としたタイプの先生がいた。 孤高の境地というか世俗にとらわれていないというか なんか自分の研究に没頭されていて、あまり先生としての雑事に 関与していない、そういうタイプの先生がおられた。

いわゆる学者タイプで、超然としていて、生徒の細かい指導とか 現場的な雑事にはあまりかかわらず、その存在だけで教育している…という感じだった。

普通そんな感じだと、生徒が寄り付かないのだが、 少なからず信仰者がいて、その先生の学問上の薫陶を受けたり、 そのあるべき姿に影響を受けたり、世俗ずれしていない様子を 真似たりしていた。ちょっと違うが、図書委員のように、 全体には溶け込めないが、自分の居場所としてそういう先生と サロン的に近づく生徒もいるのだ。

ただ困ったことにこういう先生はあまり実務をしない。 飄々として生きているだけで、生徒指導や進路指導などを あまりしない。学問的な部分だけリードして、あとは自由に生きているという 困ったちゃんでもある。

9月9日(金) はい

さてやっと金曜日までこぎ着けました。2コマやって漢字の採点などして、まぁとりあえずです。

来週は文化祭準備期間、及び部活の大会があるため、忙しくなりそう。まぁこれも2学期最初の山。頑張らねば。はい。


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