背信棄義たる 11月 下旬 編


11月21日(火) 古典とストーブ

多忙の火曜日。3年生の古典は大鏡、1年生の国語総合は漢文と、まぁこのあたりは自分の培ってきた知識と経験で進めております(笑) つまりある程度基礎知識があるため、まだ何となく授業は出来る。けれどもこれが現代文になると、新しい教材もけっこうあるし、 評論なんてはじめて読むものも多いので、かなり下調べや予習に時間がかかる。逆に自由度も高いのだが。

その昔は、古典しか教えないベテランの先生もいた。おそらく専門家でもあるのだろうが、古典なら自分の基礎知識だけで 何年も同じ事を教えられる。つまりいちいち予習をしなくて面倒臭くない。現代文は若い者に押しつけて自分は楽をする…という 先生もいた。語弊を恐れずに言うが、たとえば数学なんて一度分かってしまえば定理が変わることはないから、毎年それほど 教材研究せずに教えられる。特に暗記系の科目はそうだろう。だからといって教え方に苦労しないことはないのだが、 とある社会の先生なんて、一度プリントを作って、毎年それを配って穴埋めさせるだけ、テストもほぼ同じなんて人もいた。

こういう準備の大変さというのは、教科の特性だから仕方がないのだが、まぁ色々大変なのです。

放課後にストーブ配布の仕事。学校というところは本当にこういうものが古い。未だに小さなガスストーブを各教室に1個だけ。 これで全体が暖まるなんて事はない。冷房もそうだったが、公共の施設で冷暖房がまともにないなんて高校くらい。耐震化もそうだし、 トイレの洋式化もそうだし、もうこういう設備をきちんと作り直すことも考えて欲しいなぁ。やれやれ。

11月22日(水) 進度と志望校ガイダンス

何だかんだと授業はやっているのだが、そろそろ期末テストのことを考えて、テスト範囲がどこまでかを思案しなければならない。 いちおう学年統一でこのあたりまで…というのは決まっているのだが、何となくペースの速い遅いがクラスによって出てきている。 授業時間数はだいたい教務部で調整して誤差は1〜2時間程度になっているのだが、私の場合部活の試合で不在で自習ということも多く、 気がつくと最大4時間も差が付いているところもある。これはかなり痛い。下手すると1教材分違う。このあたりをどう調整するかが 腕の見せ所。まぁプリントとか作って演習をやらせるだけなんですけれどね(笑)

ここの学校は色々な進路行事があるが、今日のLHRは志望校説明会ということで、業者が来て、具体的に○○大学の入試について…と 、具体的な学校毎に受験傾向を説明してくれるレクチャーがあった。もちろんそこを受けたいという希望者だけだが、うちの学校から 比較的毎年良く受ける6校くらいをピックアップして、何回かに分けて30分程度説明するというものがあった。ふーんと思いつつ いちおう一緒に聞いてみたのだが、まぁこんなこともやっているのねという感想。

11月24日(金) 初任研研究授業

昨日は午後から試合でした。ということでまたまた休み明けは疲れています。それでも何とか頑張った。

2時間目に初任の研究授業があったので、チラッと抜けて見てきました。最近の若い先生たちは意欲的だから、色々工夫を凝らしていて 感心します。まぁ拙いところは色々あるけれど、やっぱり若いうちは勢いでやるのも大事だなと。そういえば昔の自分はどんなダメ初任だったろうと 思いを巡らす。

途中自習監督へ行ったりして、そして空き時間にはいよいよ期末テストのことを。と言ってもまずどこまでテスト範囲にしようかな、3年生は 細かい教材をいっぱいやったので、どれを出そうかなと頭の中で考える。多分傍目ではボーッとしているようにしか見えませんが、 テストを作るにはここかな、いやここは大事だな、あそこは無理かな…と色々考えていました。 さてさてどうしよう。

11月27日(月) 疲労中

またまた土日は終日部活で出ずっぱりだったため、月曜日は疲れています。

とりあえずテスト2週間前くらい。空き時間に再びテスト思案。1年生の国語総合は半分くらいイメージが出来た。けれども3年生の古典Bが悩みどころ。 短い教材をポンポンやったため、どれを出すか、そしてもうほとんどのやつが古典は受験に関係ないので放棄していて、全然やっていない感じ。 どの程度の難易度で出すか迷う。うーん、どうしよう。

その他部活の後処理などをして、夜は気晴らしへ。やれやれ。

11月28日(火) いらない?

相変わらず事務的なことに忙殺される日々。テスト作りも30%進捗。そろそろテスト前の時期だが、この頃になると授業の売り買いが増える。 ある教科はテスト範囲が終わらなくて、「誰か1-Aの授業余っていませんか?」と呼びかけてくる。そうすると早く進んでいる科目から 「水曜日の2限ならあげるよ。」と、トレードする。お互いwin-winなのでいいのだが、生徒の方は、げっ!また数学!?と嫌になる。

私は毎回ほぼ予定通り進むタイプだが、それでもたまに足りなくなって試験範囲が終わらないのではないか?というときがある。それでも 授業をもらうことをせず端折ってやる。国語という教科はそれが意外と出来る。逆に余ることもあるので、誰にでもあげられる。

というわけで誰かいりませんかね?(ただのさぼり)

11月29日(水) 3つめが一番良い

今日も4時間授業だったし、空き時間は漢字の小テスト採点や期末テスト作りで息つく暇もなかった。

確かに一日に4時間授業があると大変。ヘロヘロになる。だって4時間喋り倒しだから。でもこれがまた面白いもので、 一日2時間しか授業がないから楽かというとそうでもない。もちろんその他の時間に仕事があるのだから疲労度としては変わらない。 それに2時間の授業だと何か調子が上がらないまま終わるということもある。野球でいえば先発して2回投げたくらいで降板という感じ。 むしろ4時間授業の時は、最初の1時間はウォーミングアップ、徐々に上がってきて3時間目の授業くらいが一番肩が暖まって 良い感じで出来る。でも4時間目となると失速して全然上手く出来ず、ノックアウトをくらうケース(笑)

今日も最初の2時間は割と普通で、5時間目にあった3コマ目の授業が一番良かった。自分でもなかなか良い授業だったなと 思うくらい。まぁ先生にも好不調があるのですよ。

11月30日(木) 多忙

まだまだやることが山積み。なんか細かい仕事がぼちぼちあるんですよね。授業もそろそろテスト前のラストスパート。 ノート集めの指示や漢字小テストのやり直し、もちろん本物のテスト作り…貧乏暇なしですわ。


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